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第三章「ライバルたちの群雄割拠」
22.このみの想い人
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聡明館大学と開盛大学柔道部の練習試合。
青く澄んだ秋空の中、開盛大学柔道館にて年に二度の交流試合が開催された。
「よお、五里」
「元気そうだな、剛力」
地元では柔道の強豪として知られる開盛大学。無名の総館大がこのような試合ができるのも、お互いの主将である五里と剛力が小学校時代の同級生だからである。大勢の柔道部員をまとめる主将の剛力。全国大会の決勝リーグに出たほどの実力の持ち主である。
「お手柔らかに頼むぞ」
「ああ、だが手加減はしない」
仲が良かったふたりであるが、こと柔道に関しては剛力に一日の長があった。挨拶をかわしふたりはそれぞれの部員のところへ戻る。休日だが開盛大学にはOBを含め多くの見学者が来ている。
剛力はその中のひとり、赤みがかったツインテールの髪の佐倉このみを見つけるとすぐに近づいて言った。
「佐倉、やっぱり来たんだな。俺の活躍楽しみにしておれよ」
「え、あ、はい……」
まったく興味のない目の前の五分刈りの巨漢。このみには別の目的があった。
(いるかな? いたらいいなあ。私の憧れの人……)
このみは対戦相手である総館大の柔道部員たちをじっと見つめた。
一方、その総館大柔道部では真剣な話し合いがされていた。
「どうする? このままでは青葉が出場することになってしまうぞ……」
柔道部員の怪我。たった五名しかいない男子部員だから団体戦ではひとりでも欠けてしまうと試合にならない。部員でもありマネージャーでもある青葉の名前をとりあえず入れてはいるが、まさか柔道強豪相手に経験のない女を出させる訳にはいかない。五里が言う。
「青葉、一条はどうしたんだ?」
入部届だけ提出して全く来ないタケル。五里がイラついた顔で雫に尋ねる。
「し、しっかり誘ったんですけど……、すみません……」
念の為に持って来た青い柔道着に着替えた雫がシュンとして答える。
「五里さん、やっぱり俺が!!」
松葉杖をついた怪我の柔道部員が五里に言う。五里が首を振って答える。
「いや、恥を忍んで四戦で終了して貰おう。やはり青葉にやらせる訳にはいかん」
「は、はい……」
雫は柔道館の出入り口を見つめながらまだ現れないその人を待ち続けた。
「では対戦表の交換を!」
審判を務める学生の声を聞いてお互いに対戦メンバーが書かれた紙を交換する。対戦表を手にした剛力が『青葉』と言う見慣れない名前に首を傾げた。
勝負は先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の総当たり戦で行われ、勝敗がつこうがすべて対戦が行われるのがこの試合のルール。副将に五里、そして最後まで戦わないよう大将には青葉の名前が入れてある。
「先鋒、前へ!!」
審判の声に答えるようにそれぞれの大学から選手が歩き出してくる。それを見ながら雫が心の中で懇願する。
(一条先輩、早く、早く来て下さいよ!!!!)
女の子である雫は周りから突き刺さる好奇の視線に耐えながらひたすらその男の登場を待った。
試合が始まるその前、自宅の部屋でゴロゴロしていたタケルのスマホに中島からメッセージが入った。
『まさかまだ家にいるの?』
タケルが面倒臭そうに返事を返す。
『そうだよ』
『今日柔道の試合でしょ? 何で行かないの?』
『行きたくない』
『雫ちゃんが代わりに試合するんだぞ。男なら行け』
中島の言葉も最もである。足の怪我もあるが、それよりもタケルの中で何か踏ん切りがつかない。そんなタケルの背中を中島が押した。
『とにかく行け。じゃないと友達辞めるぞ』
(中島……)
タケルは起き上がると顔をバンバンと叩き荷物をまとめ始めた。
「一本っ!!!」
「おおおおおおおおおおっ!!!!!!」
開盛大学の選手が華麗な一本を決める度に会場から大きな歓声が上がる。柔道強豪大学と、無名で人数さえ揃わない弱小大学。勝敗はやる前から分かっていたが、ここ最近は練習にもならないほど実力差がついていた。
開始十分ほどで既に三敗。始まりと終わりの礼など試合時間以外の方が長くなっている。無表情で試合を眺める五里と剛力。副将である五里が呼ばれた。
「副将、前へ!!」
「うすっ!!!!」
気合と共に畳へ上がる五里。大将である剛力はその様子を腕を組んで見つめる。
(主将である五里より強い奴がいるのか? だが残りは怪我した奴と、女だけ。まさかあの女が俺の相手をするのか……?)
一体どんな作戦なのかと混乱する剛力。
(いや、何も迷うことはない。誰が来ようと俺は佐倉の前で豪快な柔道を見せる。強い男を見せつける。それだけだ)
『神聖な柔道に敬意を払え』と常々口にしてきた剛力。その自分が女を口説くために柔道を見せつけるという矛盾を犯しているのには気付かない。それほど彼の集中力は高まっていた。会場で見つめる佐倉このみの為、全力を出し切ることにただただ集中していた。
「一本っ、それまで!!」
試合開始早々、主将である五里もあっと言う間に投げ飛ばされて終わった。
強面と老け顔の柔道部員たち。まさに見掛け倒しとはこのことである。
「はあ、はあ、はあ……」
ほとんど何もしていないのに体中から汗を垂れ流し、肩で息をする五里。部員たちの『お疲れ様です』との声も彼には届かず、戻って来てそのまま床に仰向けに寝転んだ。雫が不安そうな顔で五里に言う。
「ゴ、ゴリ先輩!! 私はどうしたらいいんでしょうか……」
「はあ、はあ、はあ……」
そんな声もなぜか聞こえないような顔をして五里が目を閉じ息をする。
(どうしよう、どうしよう!!)
不安になる雫。
その耳に容赦なく審判の声が響く。
「最後。大将、前へ!!」
「はあっ!!!」
それに合わせて五分刈りの巨漢、主将の剛力が気合を入れて現れる。雫が青い顔で思う。
(いや、無理無理。あんなの無理だって~)
その顔はもう泣きそうである。
「聡明館大、大将、早く!!」
審判が催促するようにこちらを向いて言う。雫が混乱する頭で考える。
(辞退しよう。辞退しよう。それしかないでしょ……)
五里を始め、部員たちも誰も雫を助けようとしない。
「聡明館大、早く!!!」
再三の審判の要請に、会場もガヤガヤと騒ぎ始める。中には聡明館大に対して『ビビったか!!』『腑抜け!!!』と言った罵声も飛び始める。
「私、私……」
辞退しようと雫が立ち上がったその時、彼女の耳に待ち望んだその声が響いた。
「雫ちゃん、お待たせ!」
雫がその声の方を振り返る。そして震えた声で言う。
「一条、せんぱい……」
もう涙声である。目も真っ赤にタケルに抱き着いて言う。
「遅いです、遅いです。遅いですよ、先輩。うえ~ん!!」
突然抱き着いて泣き始める雫に会場が注目する。大将として畳の上で待っていた剛力は、下らない茶番劇にイライラを募らせる。
そしてその開盛大学の応援席でその様子を見ていた佐倉このみは、その突然現れた男子学生を見て固まっていた。
(あれって、あれって、まさか……、一条君……!?)
タケルと優花とこのみ。
長い年月を経て、再び『恋まじない』の三人がここに出揃った。
青く澄んだ秋空の中、開盛大学柔道館にて年に二度の交流試合が開催された。
「よお、五里」
「元気そうだな、剛力」
地元では柔道の強豪として知られる開盛大学。無名の総館大がこのような試合ができるのも、お互いの主将である五里と剛力が小学校時代の同級生だからである。大勢の柔道部員をまとめる主将の剛力。全国大会の決勝リーグに出たほどの実力の持ち主である。
「お手柔らかに頼むぞ」
「ああ、だが手加減はしない」
仲が良かったふたりであるが、こと柔道に関しては剛力に一日の長があった。挨拶をかわしふたりはそれぞれの部員のところへ戻る。休日だが開盛大学にはOBを含め多くの見学者が来ている。
剛力はその中のひとり、赤みがかったツインテールの髪の佐倉このみを見つけるとすぐに近づいて言った。
「佐倉、やっぱり来たんだな。俺の活躍楽しみにしておれよ」
「え、あ、はい……」
まったく興味のない目の前の五分刈りの巨漢。このみには別の目的があった。
(いるかな? いたらいいなあ。私の憧れの人……)
このみは対戦相手である総館大の柔道部員たちをじっと見つめた。
一方、その総館大柔道部では真剣な話し合いがされていた。
「どうする? このままでは青葉が出場することになってしまうぞ……」
柔道部員の怪我。たった五名しかいない男子部員だから団体戦ではひとりでも欠けてしまうと試合にならない。部員でもありマネージャーでもある青葉の名前をとりあえず入れてはいるが、まさか柔道強豪相手に経験のない女を出させる訳にはいかない。五里が言う。
「青葉、一条はどうしたんだ?」
入部届だけ提出して全く来ないタケル。五里がイラついた顔で雫に尋ねる。
「し、しっかり誘ったんですけど……、すみません……」
念の為に持って来た青い柔道着に着替えた雫がシュンとして答える。
「五里さん、やっぱり俺が!!」
松葉杖をついた怪我の柔道部員が五里に言う。五里が首を振って答える。
「いや、恥を忍んで四戦で終了して貰おう。やはり青葉にやらせる訳にはいかん」
「は、はい……」
雫は柔道館の出入り口を見つめながらまだ現れないその人を待ち続けた。
「では対戦表の交換を!」
審判を務める学生の声を聞いてお互いに対戦メンバーが書かれた紙を交換する。対戦表を手にした剛力が『青葉』と言う見慣れない名前に首を傾げた。
勝負は先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の総当たり戦で行われ、勝敗がつこうがすべて対戦が行われるのがこの試合のルール。副将に五里、そして最後まで戦わないよう大将には青葉の名前が入れてある。
「先鋒、前へ!!」
審判の声に答えるようにそれぞれの大学から選手が歩き出してくる。それを見ながら雫が心の中で懇願する。
(一条先輩、早く、早く来て下さいよ!!!!)
女の子である雫は周りから突き刺さる好奇の視線に耐えながらひたすらその男の登場を待った。
試合が始まるその前、自宅の部屋でゴロゴロしていたタケルのスマホに中島からメッセージが入った。
『まさかまだ家にいるの?』
タケルが面倒臭そうに返事を返す。
『そうだよ』
『今日柔道の試合でしょ? 何で行かないの?』
『行きたくない』
『雫ちゃんが代わりに試合するんだぞ。男なら行け』
中島の言葉も最もである。足の怪我もあるが、それよりもタケルの中で何か踏ん切りがつかない。そんなタケルの背中を中島が押した。
『とにかく行け。じゃないと友達辞めるぞ』
(中島……)
タケルは起き上がると顔をバンバンと叩き荷物をまとめ始めた。
「一本っ!!!」
「おおおおおおおおおおっ!!!!!!」
開盛大学の選手が華麗な一本を決める度に会場から大きな歓声が上がる。柔道強豪大学と、無名で人数さえ揃わない弱小大学。勝敗はやる前から分かっていたが、ここ最近は練習にもならないほど実力差がついていた。
開始十分ほどで既に三敗。始まりと終わりの礼など試合時間以外の方が長くなっている。無表情で試合を眺める五里と剛力。副将である五里が呼ばれた。
「副将、前へ!!」
「うすっ!!!!」
気合と共に畳へ上がる五里。大将である剛力はその様子を腕を組んで見つめる。
(主将である五里より強い奴がいるのか? だが残りは怪我した奴と、女だけ。まさかあの女が俺の相手をするのか……?)
一体どんな作戦なのかと混乱する剛力。
(いや、何も迷うことはない。誰が来ようと俺は佐倉の前で豪快な柔道を見せる。強い男を見せつける。それだけだ)
『神聖な柔道に敬意を払え』と常々口にしてきた剛力。その自分が女を口説くために柔道を見せつけるという矛盾を犯しているのには気付かない。それほど彼の集中力は高まっていた。会場で見つめる佐倉このみの為、全力を出し切ることにただただ集中していた。
「一本っ、それまで!!」
試合開始早々、主将である五里もあっと言う間に投げ飛ばされて終わった。
強面と老け顔の柔道部員たち。まさに見掛け倒しとはこのことである。
「はあ、はあ、はあ……」
ほとんど何もしていないのに体中から汗を垂れ流し、肩で息をする五里。部員たちの『お疲れ様です』との声も彼には届かず、戻って来てそのまま床に仰向けに寝転んだ。雫が不安そうな顔で五里に言う。
「ゴ、ゴリ先輩!! 私はどうしたらいいんでしょうか……」
「はあ、はあ、はあ……」
そんな声もなぜか聞こえないような顔をして五里が目を閉じ息をする。
(どうしよう、どうしよう!!)
不安になる雫。
その耳に容赦なく審判の声が響く。
「最後。大将、前へ!!」
「はあっ!!!」
それに合わせて五分刈りの巨漢、主将の剛力が気合を入れて現れる。雫が青い顔で思う。
(いや、無理無理。あんなの無理だって~)
その顔はもう泣きそうである。
「聡明館大、大将、早く!!」
審判が催促するようにこちらを向いて言う。雫が混乱する頭で考える。
(辞退しよう。辞退しよう。それしかないでしょ……)
五里を始め、部員たちも誰も雫を助けようとしない。
「聡明館大、早く!!!」
再三の審判の要請に、会場もガヤガヤと騒ぎ始める。中には聡明館大に対して『ビビったか!!』『腑抜け!!!』と言った罵声も飛び始める。
「私、私……」
辞退しようと雫が立ち上がったその時、彼女の耳に待ち望んだその声が響いた。
「雫ちゃん、お待たせ!」
雫がその声の方を振り返る。そして震えた声で言う。
「一条、せんぱい……」
もう涙声である。目も真っ赤にタケルに抱き着いて言う。
「遅いです、遅いです。遅いですよ、先輩。うえ~ん!!」
突然抱き着いて泣き始める雫に会場が注目する。大将として畳の上で待っていた剛力は、下らない茶番劇にイライラを募らせる。
そしてその開盛大学の応援席でその様子を見ていた佐倉このみは、その突然現れた男子学生を見て固まっていた。
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