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第二章
◆冷徹な閨の女王
四柱のベッドが置かれた豪奢な寝所に、似つかわしくない音が響く。
パシーンッと弾かれる音に息を呑むが、表情には出さない。
今の私は冷徹な閨の女王。快楽に喘ぐしか脳のない下僕に、淡々と鞭棒を振り下ろさなければならない。
私が鞭棒を振るうたびに、筋肉の張った逞しい臀部が震える。真っ白な肌には紅い筋痕がいくつも浮いているが、シルクのシーツに両手と膝をつく男は微動だにしない。
いくら人間用に改良されたものとはいえ、鞭棒は鞭棒だ。痛いだろうに。
私たちは再び、ここへ戻ってきた。王太子殿下の寝所だ。
また私たちは、自分たちの主君を興奮させるためだけの、痴態を演じるのだ。
「り、リアネ様……」
「ベイジル、あなたはいけない子ね……」
台本は、女主人に仕える騎士が自分の主君が留守にしている隙を狙い、女主人のベッドの上で自慰をはじめるところから始まった。
しかし騎士は予定よりも早く帰ってきた女主人に痴態を見られ、罰として尻を鞭打たれているというわけだ。
上はかっちりとした濃紺の騎士服を着込んでいるのに、下半身を丸出しにした騎士が、女主人から責め立てられている。その場面を見て、壁際にいる王太子殿下は目を血走らせていた。すでに股間は膨らんでいるようで、夜着の布の一部を突き上げていた。
◆
「いや~~久しぶりに見たが、やはりお前たちは素晴らしいペアだ! 少し早いが、私はもう妻のところへ行くよ! じゃあな!」
王太子殿下は、まだベイジルが一度も射精していないのに、自分が興奮したからと部屋からさっさと出ていかれてしまった。まったく勝手な方だ。
私たちはいつもどおり、寝所に二人きりで残された。
「ベイジル、続きをしましょうか。……股間が辛いわよね?」
「よ、よろしくお願いいたします……」
私が提案すると、ベイジルは顔を赤くし俯きながらも同意した。お役目のあと、私はよく彼の欲を慰めていた。ベイジルは性豪で、一晩に五回六回と射精しなければ雄の強張りが取れないのだ。
一年半ぶりに見るベイジルの雄はますます太く長くなっていた。相変わらず太腿の皮膚は色白と言って良いぐらい白いのに、隆起した雄の皮膚だけは赤黒く色づいている。みみずのように張った血管が表面に浮き出たそれは、まるで杭のようだ。太くなり、指がまわり辛くなったそれは人体の一部とは思えないほど熱い。熱杭と言っても過言ではないだろう。
ベイジルの雄を握りしめながら思う。彼の妻になる人はこれを毎晩受け入れるのかと。
──こんなものをあそこへ挿れたら、裂けちゃうわね。
私は王太子殿下の側女。すでに張り形で純潔の証を失っているが、私の膜を裂いた張り形は男性の平均的な大きさだった。それでもキツくて圧迫感が凄かったのに。ベイジルの雄の証は張り形とは比べ物にならないほど太くて長い。
「リアネ様、どうかされましたか?」
ベッドの縁に座り、脚を広げていたベイジルが不安そうに尋ねてきた。
「ううん、ここも大きくなったなぁって思ったのよ」
「ええっ……そうですか? 大きいと嫌ですよね……大変ですよね……申し訳ありません」
「そんなことないわよ。……あなたの奥様になる方が羨ましいわ。こんなに立派なものを受け入れられるだなんて」
恋愛小説では、巨根で絶倫なヒーローが人気だ。他の男性と比べたことはないが、ベイジルもおそらくは巨根で絶倫の類だろう。きっと彼の妻になる女性は彼の股間を見て歓喜することだろう。私は……私はベイジルの妻になる可能は無いので考えない。
「太くて長いし、きっと奥まで楽に届くわ。とっても熱くて固いし……これで女陰を抉られたら気持ちが良いと思うわよ」
「ほっ、本当ですか? リアネ様」
「ええ」
「リアネ様も太くて長い方がお好きですか?」
「そうね……好きよ」
ベイジルの物なら何だって受け入れられる。たとえ女陰が裂けても構わない。私は目の前にいる愛しい騎士へ微笑みかけると、先走りの液でべたついた手を一旦布で拭った。
「さあ、そろそろ胸で扱きましょうか」
背中に腕を回して、ドレスを固定している紐を引き抜く。
締め付けが緩くなった胸元に手を入れて下げると、二つの膨らみが露わになった。
ベイジルの、生唾をごくりと呑み込む音が聞こえた。
たわわを両手で下からもっちり持ち上げ、がちがちに固くなったベイジルの肉棒にむにりと押しつける。一年半前はまだ楽に挟めたのに、今は上手く挟み込まないと肉棒の先が露出してしまう。肉棒の熱が胸の膨らみに伝わる。
「あぁぁぁぁ~~…………───‼︎」
私が乳房を上下に震わせると、ベイジルは愉悦を含んだ声をあげて果てた。
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