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ともだち
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ざわめく廊下をひたすら俯いて歩く。
学生生活は長い時間縛られるから地獄だ。
どこを見ても大体人、人、人。
人口密度たっか。
当たらないように気をつけるのが大変。
しかし、入学初日でよくグループ作れるよね。
同じ中学校だったとか?
とにかく誰かと目が合うことだけは避けたい。
ただ一つの願いはそれだけ。
トイレからの教室まで、私にとっては長い道のり。
早く席に着きたい。
それよか家に帰りたい。
そうして歩いていると、上履きを履いた足が正面から近づいてきた。
おい、まじですか。
右によけると右に動く。左によけても同じ。
もうなんなの!
とりあえずくるっと方向転換して廊下を走った。
ふう。
人気のない体育館近くまで来て息を整え、後ろを振り向く。
ビクッとした。
誰かが立っているのが見えたのだ。
しぶといな。
どんなやつだと相手の顔を見る。
すると意外や意外ショートボブの背の低いかわいい女子だった。
めっ、メルヘンの国の住人だ。
私は密かに女子をそう呼んでいた。
しかし、一応私も身も心も女子なのだが。
住人が私に用?
住人がキラキラした目でこっちをじーっと見た。
「あなた、綺麗!」
は?
一重で三白眼ですけど?
「クールビューティー。まるでシンデレラの継母」
脳裏に扇子を持ってにたりと笑う継母がよぎった。
それって悪役ですよね。
住人が近寄り、ひしと私の手を取った。
「完璧だわ」
大きな目が私を映す。
映った私の顔はすごく困惑していた。
「私悪役に憧れてるの!」
きらきらと彼女の周りに星が舞った。
そこから彼女のワンマンショーが続き、熱く悪役について語った。
チャイムが鳴っても語り足りず、彼女の手の力が強くて振り払えなかった私は手を握られたまま教室に帰る羽目になった。
「是非、お友達。いえ、下僕にでも」
彼女に帰る直前に言われて困惑しつつ、下僕はいいよと一応言っておく。
「そうなの」
しゅんとしょげる彼女をどうしたらいいか分からず、そのまま置き去りにできなかった私は渋々友達ならと言った。
彼女の顔がパァッと明るくなって、手を握られ、ぶんぶんと縦に振られた。
「名前は、何?」
期待する彼女の目。
「小高やしろです」
と私が言うと彼女が黙った。
しばらくして彼女は
「珍しい名前」
とにっこり微笑んだ。
お気には召さなかったらしい。
悪役っぽい名前ってなんだろ。
「ジュリアンナとかどうかしら?」
帰る途中で彼女が言った。
何かと思ったら、私の名前らしい。
すごく真剣な目をしてる。
すごく首を振りたい。
だけどなんか、目がキュルキュルしてて子犬みたいで断りづらいんだよな。
「ジュリ、なら」
「まさかの愛称呼び!」
彼女の顔がすごくびっくりした顔になった。
「いいの?」
私は頷く。
彼女は頑張ってみるわと言った。
ずっと名前を聞いてなかったので
「あなたの名前はなんですか?」
と聞いてみた。
すると
「わたし?」
と心底不思議そうに彼女が聞き返し
「浅野凛」
と答えた。
浅野さん。
というか、何が不思議だったんだろう?
家が見えてくるとホッとして力が抜けた。
「ただいま」
家のドアを開けると弟のおかえりの声より先に映画の音が出迎えた。
姉同様引きこもりの弟がいつものようにカーテンを閉め切って映画鑑賞をしているのだろう。
薄暗い空間、本当に落ち着く。
弟は中学生。
一応思春期なので、いつものように弟が座るソファーではなく少し離れた食卓のテーブルの椅子に座った。
「お疲れ。外の世界はどうだった?」
安心感がすごい。
なんか同族ってだけでハグしたくなるのは末期だろうか。
末期だな。
弟、異性と自分に言い聞かせ、ハグしたいのを抑える。
さっきの質問に集中っと。
「疲れました」
「なんかげっそりしてるね。いつもより声が元気ないよ」
そうなのよ。弟よ。ありがとう。
「悪役に憧れてる女子に会って」
「女子!?キラキラ族に?」
弟がびっくりした顔になった。
「接触されたの?大丈夫?」
弟の反応はもっともで、私たち姉弟は女子に関わるだけで体力が消耗するのだ。
「友達になった」
と言うとリアクションに困ったのか弟が黙り込んだ。
「それは、大変そう」
ボソリと弟がつぶやいた。
「俺は星野君と友達にされそうになってる」
星野君ってクラスの目立つ子と弟から聞いているあの。
「俺は黒川君とかと友達になりたいのに」
黒川君は地味な子らしい。
仕方ない。その顔じゃ。
弟は二重でくりっとした大きな目の爽やかな顔。
漫画のヒーロー顔である。
当然モテるが、中身が内気なせいでぐいぐいこられるのが苦痛みたい。
ああ、同性だったらハグぐらいして励ましたのにな。
かわいそうな弟とお互いに励まし合い、家を出た。
大体真ん中くらいの時間に登校していたら
、途中で路地を出てくる浅野さんとバッタリあった。
「あ」
思わず声が出て、失礼だったかと口を塞ぐ。
「おはよう。ジュリ・・・さん」
さん付けに戸惑いながらおはようと返した。
「失礼。あまりにも理想的すぎて緊張」
褒められてるけど、悪役顔ってことが先にくるからな。
複雑。
じーっと見られてるなって思ったら今日も素敵とうっとりした顔で浅野さんがボソリと呟いた。
休み時間にベランダで「私の見た目が好きなの?」
と聞くとはいっと浅野さんが即答した。
ふーん。
「やっぱり、私の顔って悪役?」
「ジュリさん、悪役に悪い印象を持ってる?」
浅野さんが顔を覗き込んだ。
「悪役は知的美なの!大体、知的なキャラクターが物語の悪役に選ばれることが多いよね。悪役って言えばクールで冷たい印象があるようだけど、それは人とどう関わればいいか分からないからなの。天才って孤独よね。頭が良すぎたが故に周りと壁ができる!あるいは作ってしまう!それを拗らせると悪役になってしまうのよ。私は真面目でひたむきなそんな悪役の芯の部分を尊敬してるの!」
私の手を握り、浅野さんは言った。
「ジュリさんの見た目は、知的でクールでセクシー!完璧なの!」
私の顔のことで褒められるなんて。
しかも全部プラスだ。
胸にグッときて俯くと浅野さんが顔を覗き込んできた。
そしてそっとハンカチを差し出した。
私はもらったハンカチを目に当てた。
「涙を拭いて。あなたは強い人よ」
悪役だからと呟き、浅野さんがぎゅっと私をハグした。
幼稚園の頃、ごっこ遊びのお母さんになりたかったけど内気が邪魔して何も言えず結局お姉さん役をしてた。背が高いせいで赤ちゃん役は免れてたけど。
劇でも植木役で。
小学生時代、傷つけるのが怖くて逆に無口になっていく一方で、はしゃぐ同級生達が羨ましくみえた。
ある日、男の子に大きな声でこう言われた。
高木って目つき悪いよな。
そしたら近くにいた女の子があんまり喋らないよねと言った。
そこから、何考えてるか分からない、怖い、
こっち見た、睨んでるぞと続き、うわーッと男子たちが囃し立てた。
それから目が合うと睨んだと言われ、噂を立てられ低学年にまで怖がられた3年間。
それを引きずってずっと暗かった中学時代。
ドヨーンとしていた私に誰も近寄ってすらこなかった。
何か変わるかもと思って小学校の同級生がいない所を選んだのに、まだ怯えてたんだな、私。
浅野さんの体温があったかくて、悪役を肯定してくれるところが、悪役って言われてたとしても付き合ってくれるんだと思って、やっぱり涙が止まらなかった。
浅野さんが言う悪役になりたい。
強くなりたい。
そう思った。
だから私は顔を上げて浅野さんに笑いかけた。
学生生活は長い時間縛られるから地獄だ。
どこを見ても大体人、人、人。
人口密度たっか。
当たらないように気をつけるのが大変。
しかし、入学初日でよくグループ作れるよね。
同じ中学校だったとか?
とにかく誰かと目が合うことだけは避けたい。
ただ一つの願いはそれだけ。
トイレからの教室まで、私にとっては長い道のり。
早く席に着きたい。
それよか家に帰りたい。
そうして歩いていると、上履きを履いた足が正面から近づいてきた。
おい、まじですか。
右によけると右に動く。左によけても同じ。
もうなんなの!
とりあえずくるっと方向転換して廊下を走った。
ふう。
人気のない体育館近くまで来て息を整え、後ろを振り向く。
ビクッとした。
誰かが立っているのが見えたのだ。
しぶといな。
どんなやつだと相手の顔を見る。
すると意外や意外ショートボブの背の低いかわいい女子だった。
めっ、メルヘンの国の住人だ。
私は密かに女子をそう呼んでいた。
しかし、一応私も身も心も女子なのだが。
住人が私に用?
住人がキラキラした目でこっちをじーっと見た。
「あなた、綺麗!」
は?
一重で三白眼ですけど?
「クールビューティー。まるでシンデレラの継母」
脳裏に扇子を持ってにたりと笑う継母がよぎった。
それって悪役ですよね。
住人が近寄り、ひしと私の手を取った。
「完璧だわ」
大きな目が私を映す。
映った私の顔はすごく困惑していた。
「私悪役に憧れてるの!」
きらきらと彼女の周りに星が舞った。
そこから彼女のワンマンショーが続き、熱く悪役について語った。
チャイムが鳴っても語り足りず、彼女の手の力が強くて振り払えなかった私は手を握られたまま教室に帰る羽目になった。
「是非、お友達。いえ、下僕にでも」
彼女に帰る直前に言われて困惑しつつ、下僕はいいよと一応言っておく。
「そうなの」
しゅんとしょげる彼女をどうしたらいいか分からず、そのまま置き去りにできなかった私は渋々友達ならと言った。
彼女の顔がパァッと明るくなって、手を握られ、ぶんぶんと縦に振られた。
「名前は、何?」
期待する彼女の目。
「小高やしろです」
と私が言うと彼女が黙った。
しばらくして彼女は
「珍しい名前」
とにっこり微笑んだ。
お気には召さなかったらしい。
悪役っぽい名前ってなんだろ。
「ジュリアンナとかどうかしら?」
帰る途中で彼女が言った。
何かと思ったら、私の名前らしい。
すごく真剣な目をしてる。
すごく首を振りたい。
だけどなんか、目がキュルキュルしてて子犬みたいで断りづらいんだよな。
「ジュリ、なら」
「まさかの愛称呼び!」
彼女の顔がすごくびっくりした顔になった。
「いいの?」
私は頷く。
彼女は頑張ってみるわと言った。
ずっと名前を聞いてなかったので
「あなたの名前はなんですか?」
と聞いてみた。
すると
「わたし?」
と心底不思議そうに彼女が聞き返し
「浅野凛」
と答えた。
浅野さん。
というか、何が不思議だったんだろう?
家が見えてくるとホッとして力が抜けた。
「ただいま」
家のドアを開けると弟のおかえりの声より先に映画の音が出迎えた。
姉同様引きこもりの弟がいつものようにカーテンを閉め切って映画鑑賞をしているのだろう。
薄暗い空間、本当に落ち着く。
弟は中学生。
一応思春期なので、いつものように弟が座るソファーではなく少し離れた食卓のテーブルの椅子に座った。
「お疲れ。外の世界はどうだった?」
安心感がすごい。
なんか同族ってだけでハグしたくなるのは末期だろうか。
末期だな。
弟、異性と自分に言い聞かせ、ハグしたいのを抑える。
さっきの質問に集中っと。
「疲れました」
「なんかげっそりしてるね。いつもより声が元気ないよ」
そうなのよ。弟よ。ありがとう。
「悪役に憧れてる女子に会って」
「女子!?キラキラ族に?」
弟がびっくりした顔になった。
「接触されたの?大丈夫?」
弟の反応はもっともで、私たち姉弟は女子に関わるだけで体力が消耗するのだ。
「友達になった」
と言うとリアクションに困ったのか弟が黙り込んだ。
「それは、大変そう」
ボソリと弟がつぶやいた。
「俺は星野君と友達にされそうになってる」
星野君ってクラスの目立つ子と弟から聞いているあの。
「俺は黒川君とかと友達になりたいのに」
黒川君は地味な子らしい。
仕方ない。その顔じゃ。
弟は二重でくりっとした大きな目の爽やかな顔。
漫画のヒーロー顔である。
当然モテるが、中身が内気なせいでぐいぐいこられるのが苦痛みたい。
ああ、同性だったらハグぐらいして励ましたのにな。
かわいそうな弟とお互いに励まし合い、家を出た。
大体真ん中くらいの時間に登校していたら
、途中で路地を出てくる浅野さんとバッタリあった。
「あ」
思わず声が出て、失礼だったかと口を塞ぐ。
「おはよう。ジュリ・・・さん」
さん付けに戸惑いながらおはようと返した。
「失礼。あまりにも理想的すぎて緊張」
褒められてるけど、悪役顔ってことが先にくるからな。
複雑。
じーっと見られてるなって思ったら今日も素敵とうっとりした顔で浅野さんがボソリと呟いた。
休み時間にベランダで「私の見た目が好きなの?」
と聞くとはいっと浅野さんが即答した。
ふーん。
「やっぱり、私の顔って悪役?」
「ジュリさん、悪役に悪い印象を持ってる?」
浅野さんが顔を覗き込んだ。
「悪役は知的美なの!大体、知的なキャラクターが物語の悪役に選ばれることが多いよね。悪役って言えばクールで冷たい印象があるようだけど、それは人とどう関わればいいか分からないからなの。天才って孤独よね。頭が良すぎたが故に周りと壁ができる!あるいは作ってしまう!それを拗らせると悪役になってしまうのよ。私は真面目でひたむきなそんな悪役の芯の部分を尊敬してるの!」
私の手を握り、浅野さんは言った。
「ジュリさんの見た目は、知的でクールでセクシー!完璧なの!」
私の顔のことで褒められるなんて。
しかも全部プラスだ。
胸にグッときて俯くと浅野さんが顔を覗き込んできた。
そしてそっとハンカチを差し出した。
私はもらったハンカチを目に当てた。
「涙を拭いて。あなたは強い人よ」
悪役だからと呟き、浅野さんがぎゅっと私をハグした。
幼稚園の頃、ごっこ遊びのお母さんになりたかったけど内気が邪魔して何も言えず結局お姉さん役をしてた。背が高いせいで赤ちゃん役は免れてたけど。
劇でも植木役で。
小学生時代、傷つけるのが怖くて逆に無口になっていく一方で、はしゃぐ同級生達が羨ましくみえた。
ある日、男の子に大きな声でこう言われた。
高木って目つき悪いよな。
そしたら近くにいた女の子があんまり喋らないよねと言った。
そこから、何考えてるか分からない、怖い、
こっち見た、睨んでるぞと続き、うわーッと男子たちが囃し立てた。
それから目が合うと睨んだと言われ、噂を立てられ低学年にまで怖がられた3年間。
それを引きずってずっと暗かった中学時代。
ドヨーンとしていた私に誰も近寄ってすらこなかった。
何か変わるかもと思って小学校の同級生がいない所を選んだのに、まだ怯えてたんだな、私。
浅野さんの体温があったかくて、悪役を肯定してくれるところが、悪役って言われてたとしても付き合ってくれるんだと思って、やっぱり涙が止まらなかった。
浅野さんが言う悪役になりたい。
強くなりたい。
そう思った。
だから私は顔を上げて浅野さんに笑いかけた。
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