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奴隷競売
競り①
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最初に競りにかけられるのは値段的に安い奴隷。
体の一部が欠損しているとか、既に老齢だとか、病気持ちだとか………
だが、この競り場の舞台に上げられるのはまだ価値が有ると判断された為。
本当に買い手も乏しい最安値の奴隷達は、個人的に買いに来た買い手にアピールし買われない限り、処分が待っている。
舞台の上では老齢だが、きちんと身なりの整えられた老齢の人獣の男女計3名。
司会者の紳士淑女がアピールを始める。
「この人獣奴隷は歳を取っていますが、どれも子守りを得意とする者達です!」
「まぁ!では、子守りはこの者達に任せれば安心ね!やっぱり、子守りは欲しいですわ…私も子守りの居る生活か憧れですもの……」
「年老いているから、多少身体面は弱いが、だからこそ牙も爪も安全!!何より、長く使用された為、従順!!」
「それは良いわ!!見た目も上品な部類ですわね!」
「考えてみてくれ!子守りに子を任せ、一旦子育てをお休みして、夫婦水入らずの甘い夜………!」
「まぁ!燃えるわ!」
「そうだろう!家事もできる上に、値段も破格!!貴族様やお金持ちじゃなくたって念願の子守り兼使用人が持てるのさ!それに!もしもの時は切り捨てても惜しくない年齢と値段だ!」
「素敵!!」
「そんな、素敵で安価な人獣のオス2体とメス一体!メスは爪と牙を抜かれてございます!」
「まずは、このオスの人獣!犬の人獣でございます!」
「犬なら尚更従順ですわね!」
「長く貴族様に仕えておりましたが、お子様が子守りを必要としないお歳となられた為手放されました!」
「粗相をしたわけではないのね!なら、安心ですわ!!」
「それではーーー」
紳士が淑女とのセールストークから溜めに入る。
「1万ギルからの開始です!!」
「一万千!」
「一万千百!」
各所で声が上げられる。
メイドに耳打ちする。
「一万五千」
メイドが声を上げる。
一瞬、静まる会場。
貴族は、特に使用人を連れている場合、自ら声を上げることはしない。使用人が替わりに声を上げるのだ。
奴隷狂いか…
アレにあの値段は…
今回も最初からか……
「一万五千!!一万五千以上の紳士淑女はいらっしゃいませんか!?」
司会紳士が声を張り上げる。
「一万五千五百!!」
後ろ、かなり上の席で上がった声。
再度メイドに耳打ち。
「一万六千」
「一万六千です!!他にはいらっしゃいませんか!?いらっしゃらなければ………」
「二万!!!」
同じ男の声。
司会紳士が此方を見てくる。
残念ながら、いかに奴隷狂いと言われようとも、資金には限りが有るわけで……
手にした鞭を軽く横に振る。
司会紳士は一礼し、手を伸ばし、
「あちらの紳士様!二万で落札にございます!!」
おおー
と、歓声と拍手が鳴る。
と、このような感じで競りは進んでいく。
こうして最初の三体の競り進んでいき、競り落とすことはできなかった。
次に出てきた獣人はヤギの獣人だ。
此方は農作業を専門に扱われてきたが、高齢による体力の無さを理由に引き払われたそうだ。
こちらは競り落とすことができた。
誰も声を挙げなかったの理由だが……
「では、次の奴隷ですわ!!」
司会淑女が声を張り上げる。
舞台に連れられて来たのは、リザードマン達。
緑や黒の細かな鱗。鋭い爪。鰐や蜥蜴を想わせる口には革や鉄製の口輪が嵌められている。
「まあ!気持ち悪い!」
司会淑女があからさまな嫌悪を口にする。
「そう言わないでくれ!」
すかさず司会紳士がフォローする。
「確かに見た目はいただけない!だが!」
司会紳士が合図をすると、従業員が出てきて客席に一礼。そして弓を放つ。
弓はリザードマンの一体の腕に刺さる。
くぐもった呻きが響く。
紳士司会は拍手し、その矢を引き抜く。
またも、小さな呻き。
「見てください!!血の付いてない矢を!!このように、頑丈!!闘技場でも人気の奴隷です!!それに!ドラゴンを使役している気分になれる!!殿方なら一度は夢見るドラゴンさ!!」
司会紳士がウインクを一つ。
客席から聞こえる笑い声。
「もう!殿方のお遊びはわからないわ!!」
司会淑女があきれた様なパフォーマンス。
「夢はともかく、リザードマンは鱗が有るため、緊急時の盾としてはもってこいさ!鋭い爪もある!闘技場だけでなく、番犬ならぬ番リザードマンとしても活用できます!!」
「さあ!10万ギルからの開始ですわ!!」
リザードマンは一体買えた。
次はケンタウルス。
ケンタウルスは需要も人気も高い。
馬車の馬の替わり、農工馬の替わり、荷引き馬の替わり、と、馬の替わりに人気が高く、最近では馬同様、繁殖させてはどうかと言われている。
既にフェアリーが繁殖に成功しているため、ケンタウルスも繁殖させた方が効率が良いのでは…との意見が持ち上がっているのだ。
その為、最近ではケンタウルス奴隷の価値が上がりつつある。
10万ギルからのケンタウルスはどちらもオス。しかし、種馬としては高齢過ぎる。
此方も一体買えた。
次の100万ギルからのケンタウルスは若い男女。
上半身の人間部分も比較的整っている。
繁殖牧場の経営を目指す貴族がほとんどを高値で飼っていった。
ケンタウルスも次の人獣、獣人の奴隷もほとんどが競り負けた。
100万ギルからの奴隷はあらゆる職種、地位から人気だ。長く使え、見た目も悪くない奴隷の平均的な値段。
100万ギル位だと使い古しや問題品。
10万ギル以下だと、庶民にも頑張れば買える。奴隷の維持費は別だが……
そして、500万ギル以上からは高級奴隷に入る。
買っていくのは王族貴族や金持ちがほとんど。娼館主も高級娼婦として買っていく。
ここからは、金持ちの意地の張り合いでもある。
体の一部が欠損しているとか、既に老齢だとか、病気持ちだとか………
だが、この競り場の舞台に上げられるのはまだ価値が有ると判断された為。
本当に買い手も乏しい最安値の奴隷達は、個人的に買いに来た買い手にアピールし買われない限り、処分が待っている。
舞台の上では老齢だが、きちんと身なりの整えられた老齢の人獣の男女計3名。
司会者の紳士淑女がアピールを始める。
「この人獣奴隷は歳を取っていますが、どれも子守りを得意とする者達です!」
「まぁ!では、子守りはこの者達に任せれば安心ね!やっぱり、子守りは欲しいですわ…私も子守りの居る生活か憧れですもの……」
「年老いているから、多少身体面は弱いが、だからこそ牙も爪も安全!!何より、長く使用された為、従順!!」
「それは良いわ!!見た目も上品な部類ですわね!」
「考えてみてくれ!子守りに子を任せ、一旦子育てをお休みして、夫婦水入らずの甘い夜………!」
「まぁ!燃えるわ!」
「そうだろう!家事もできる上に、値段も破格!!貴族様やお金持ちじゃなくたって念願の子守り兼使用人が持てるのさ!それに!もしもの時は切り捨てても惜しくない年齢と値段だ!」
「素敵!!」
「そんな、素敵で安価な人獣のオス2体とメス一体!メスは爪と牙を抜かれてございます!」
「まずは、このオスの人獣!犬の人獣でございます!」
「犬なら尚更従順ですわね!」
「長く貴族様に仕えておりましたが、お子様が子守りを必要としないお歳となられた為手放されました!」
「粗相をしたわけではないのね!なら、安心ですわ!!」
「それではーーー」
紳士が淑女とのセールストークから溜めに入る。
「1万ギルからの開始です!!」
「一万千!」
「一万千百!」
各所で声が上げられる。
メイドに耳打ちする。
「一万五千」
メイドが声を上げる。
一瞬、静まる会場。
貴族は、特に使用人を連れている場合、自ら声を上げることはしない。使用人が替わりに声を上げるのだ。
奴隷狂いか…
アレにあの値段は…
今回も最初からか……
「一万五千!!一万五千以上の紳士淑女はいらっしゃいませんか!?」
司会紳士が声を張り上げる。
「一万五千五百!!」
後ろ、かなり上の席で上がった声。
再度メイドに耳打ち。
「一万六千」
「一万六千です!!他にはいらっしゃいませんか!?いらっしゃらなければ………」
「二万!!!」
同じ男の声。
司会紳士が此方を見てくる。
残念ながら、いかに奴隷狂いと言われようとも、資金には限りが有るわけで……
手にした鞭を軽く横に振る。
司会紳士は一礼し、手を伸ばし、
「あちらの紳士様!二万で落札にございます!!」
おおー
と、歓声と拍手が鳴る。
と、このような感じで競りは進んでいく。
こうして最初の三体の競り進んでいき、競り落とすことはできなかった。
次に出てきた獣人はヤギの獣人だ。
此方は農作業を専門に扱われてきたが、高齢による体力の無さを理由に引き払われたそうだ。
こちらは競り落とすことができた。
誰も声を挙げなかったの理由だが……
「では、次の奴隷ですわ!!」
司会淑女が声を張り上げる。
舞台に連れられて来たのは、リザードマン達。
緑や黒の細かな鱗。鋭い爪。鰐や蜥蜴を想わせる口には革や鉄製の口輪が嵌められている。
「まあ!気持ち悪い!」
司会淑女があからさまな嫌悪を口にする。
「そう言わないでくれ!」
すかさず司会紳士がフォローする。
「確かに見た目はいただけない!だが!」
司会紳士が合図をすると、従業員が出てきて客席に一礼。そして弓を放つ。
弓はリザードマンの一体の腕に刺さる。
くぐもった呻きが響く。
紳士司会は拍手し、その矢を引き抜く。
またも、小さな呻き。
「見てください!!血の付いてない矢を!!このように、頑丈!!闘技場でも人気の奴隷です!!それに!ドラゴンを使役している気分になれる!!殿方なら一度は夢見るドラゴンさ!!」
司会紳士がウインクを一つ。
客席から聞こえる笑い声。
「もう!殿方のお遊びはわからないわ!!」
司会淑女があきれた様なパフォーマンス。
「夢はともかく、リザードマンは鱗が有るため、緊急時の盾としてはもってこいさ!鋭い爪もある!闘技場だけでなく、番犬ならぬ番リザードマンとしても活用できます!!」
「さあ!10万ギルからの開始ですわ!!」
リザードマンは一体買えた。
次はケンタウルス。
ケンタウルスは需要も人気も高い。
馬車の馬の替わり、農工馬の替わり、荷引き馬の替わり、と、馬の替わりに人気が高く、最近では馬同様、繁殖させてはどうかと言われている。
既にフェアリーが繁殖に成功しているため、ケンタウルスも繁殖させた方が効率が良いのでは…との意見が持ち上がっているのだ。
その為、最近ではケンタウルス奴隷の価値が上がりつつある。
10万ギルからのケンタウルスはどちらもオス。しかし、種馬としては高齢過ぎる。
此方も一体買えた。
次の100万ギルからのケンタウルスは若い男女。
上半身の人間部分も比較的整っている。
繁殖牧場の経営を目指す貴族がほとんどを高値で飼っていった。
ケンタウルスも次の人獣、獣人の奴隷もほとんどが競り負けた。
100万ギルからの奴隷はあらゆる職種、地位から人気だ。長く使え、見た目も悪くない奴隷の平均的な値段。
100万ギル位だと使い古しや問題品。
10万ギル以下だと、庶民にも頑張れば買える。奴隷の維持費は別だが……
そして、500万ギル以上からは高級奴隷に入る。
買っていくのは王族貴族や金持ちがほとんど。娼館主も高級娼婦として買っていく。
ここからは、金持ちの意地の張り合いでもある。
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