卒業まで待つつもりだった。――巣作りする君を見るまでは

中山(ほ)

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睡眠薬で眠らされてるうちに外堀埋められました

 トモが完全に意識を飛ばし、その身体を揺すっていた最中、はた、とユウは我に返った。
 勢いよく時計へと顔を向け、時間を確認し、始めてから6時間ほどが経っているのに気がついた。
 慌てて引き抜いて、緩みきった入り口からこぽりと吐き出されるモノに、再び理性が切れかける。

「っ!あっぶな、発情期、舐めてた……」

 少しだけ悩んだのちに、薬局の袋を引き寄せ、睡眠導入剤を取り出した。
 部屋に用意してあるペットボトルの水も用意して、そっとトモの頬を撫でる。

「トモ、起きれる?大丈夫?」

 わずかなみじろぎの後、うっすらと開かれる瞳。

「ちょっと、お薬買って来るから、いい子で居られる?」

「ゆー、いないの、やだぁ」

 うるりと滲む涙に愛おしさと欲望が湧き上がるが、そこはグッと堪えた。

「じゃ、ちょっとこのお薬飲んで?そしたらしっかりお水飲んで、ちょっと休憩しよう?」

「うん」

 素直に頷いたトモの口に錠剤を含ませ、水を口移しで与えると、んくんくと健気に吸い付いて来る。

「はぁ、かわい、もっと飲む?」

「うん」

 再び水を口に含もうとしたのだが、トモは両手でペットボトルを奪い去り、こくこくと自分で飲み出してしまった。
 少しがっかりしながら、ユウはトモを抱き寄せる。

「ちょっとこうやって、抱き合ってようか」

「うん」

 嬉しそうに、トモは両腕をユウへと回して抱きついた。


 ---


「ゆうはね、おいしいにおい、で……」

「うん、トモは、お日様みたいな匂いかな」

「おしさま……ゆ、は……」

 それからしばらく、他愛のない話をしているうちに、返事が遅れ始め、こくり、かくりとトモの首が落ち始めたのを確認して、ユウは手早く布団にくるみ、少しベッドへと目をやってから床へ横たえた。
 シーツごとベッドの上にある残った布団を包んで、部屋のドア付近へと放り投げる。
 そして、スマホを取り出して連絡を始めた。
 まずは実家に、トモをついに捕まえたこと、替えのシーツや布団が必要だからお手伝いさんに持ってきて欲しいこと、部屋の外に汚れたモノが置いてあるからそれと交換して持って返って欲しいこと、部屋には絶対に入らないこと。
 そして、トモの家には電話をかける。

「すみません、広瀬祐希です、はい、発情期が来たみたいで、僕の部屋で薬飲んで寝てます。はい、大丈夫です。いえ、僕にとっても大事な友達なので、あ、そうですか、なら学校の連絡はお願いします」

 学校から突然早退したとの連絡があり、なかなか帰ってこない息子を心配していたらしい。
 すぐに連絡を入れるのを怠っていたユウの責任だ。
 でも、幼い頃からの友人として信頼してくれているらしく、今回の薬も抑制剤のことだと思ってくれて安心した。
 ようやく必要なことを終わらせて、すっかり寝入ったトモを振り返り、ユウはシャワーを浴びるために部屋を出た。
 カチリ
 しっかりと外から鍵をかけることも忘れない。
 そして、情事の様子を消し去ったユウは、アフターピルを買うために薬局へと再び向かった。


 ---


 帰ってくると、すでに畳まれたシーツと布団が部屋の前に置かれていた。そして大量のバスタオル。
 ユウは苦笑いをしながらも、ありがたく部屋の鍵を開けて運び入れるのだった。
 買ってきたものは一粒の錠剤の入った紙箱、そして、あるだけ買ってきた1番高いゴムの箱。
 まっさらな布団を敷き詰めた寝床へと沈められ、こんこんと眠り続けるトモは、起きてからの甘やかしと、我慢の必要がなくなったユウの欲望、それを受け入れてしまう本能のことなど夢にも思わず、何も知らずに朝まで眠り続けるのであった。




---


あとがきっぽいもの



こちら 初オメガバースです~

最近ムーンライトのランキングにあったお話読んで触発されて衝動書きしましたww

なので、似てるなって思われた方、完全にこちらがパク、ごほんごほん、リスペクトした側です

気づかれてもそちらの作者様にはご迷惑かからないようにして頂ければ幸いです~
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