ワールド星戦記2

村山 りょう

文字の大きさ
1 / 2
序章「再びの研究所」

プロローグ「呼び出し」

しおりを挟む
黒炎団のエイドが起こした事件から数週間経って、ハルカは以前の様に学校に通っていた。

(ハルカ視点)

キーンコーンカーンコーン

「んじゃ、気をつけて帰れよー!」

担任の先生はそう言いながら教室を後にした。

「ハルカ~、帰ろうw」

ニコニコしながら私に近づき言ってくるのは、友達の青川 ユノだ。彼女とは長い付き合いで黒炎団の事件にも途中からだが協力した。

「準備OK~!じゃあ帰ろうか」

私は帰る準備をしてユノに言った

「帰ろう~ww」

ユノは何故かテンションが高い

「何故そんなにテンションが高いの??」

私は単刀直入にユノに聞いてみた

「何故ってやっと帰れるんだよ?嬉しいじゃん?」

ユノは相変わらずテンションが高いままそう口にした

「ユノは何しに学校に来てるのよ……?」

私は呆れた感じでユノに聞く

「ハルカに会うためと暇潰しww」

ユノはニヤニヤしながらそう言った。本気で言ってるのですか貴女は。

「勉強しないさいよ、全く!」

私とユノは帰り道を歩きながら話している。ってかユノはちゃんと授業聞いてるのかな?心配だ。

「勉強はめんどい、後でハルカが必ず教えてくれるから大丈夫」

ユノはそう口にして頷き、最終的に私に頼ると言う。本当に授業聞いてるのか心配だよ。まぁ教えてしまう私にも問題があると思うんだけどね。その時だったーー

(♪~、♪~、♪~)

突然音楽が鳴り出す

「ハルカ~、スマホ鳴ってるよ?」

ユノは気づいたようで、私に伝えてくれる。

「わかってる。ちょっと出るね」

私はそうユノに言って歩くのを止めて、端によって電話に出るボタンを押した

「あっ、繋がりました」

電話から聞こえてきたのは久々に聞く声だった。

「お久しぶりですね、リゼッタさん?」

私は電話の相手に言った

「えっ!?」

それを聞いたユノは驚いた様子になる

「久しぶりね、ハルカさん。今、一人かしら?」

リゼッタはそう聞いてくる

「いえ、友達と一緒です」

私はそう言った直後にユノと一緒って言えばよかったっとこの時少し後悔した。

「この後、一人で研究所に来れるかしら?」

リゼッタさんは突然そう言ってきた

「今からですか?」

私は確認する様にリゼッタさんに聞いた

「そう、出来れば直ぐに来てほしいの」

リゼッタさんは少し焦っている感じに言ってきた

「わかりました、直ぐに向かいますね!」

私はそうリゼッタさんに言った

「じゃあ待ってるわね!」

リゼッタさんはそう言った直後、電話を切った。そして私も電話鞄にいれてユノの方を見る

「ごめんユノ、先に帰ってもらっていい?」

私はこのまま、研究所に向かうためユノに言う

「私は一緒に行ったらダメなの?」

ユノは自分も一緒に行けないかと聞いてくる。しかし残念だが一人で来てほしいと言われている。

「ごめん、私一人で来てほしいんだって!だから……」

私はなるべくユノを傷つけないような言葉で言う

「そっか……。じゃあ仕方ないよね?じゃあまた明日学校で!」

ユノはそう言うと歩き始め自分の家へと帰って行った

「さてと、私も研究所に行きますか!」


(数十分後 研究所前)


「やっと着いた。学校帰りだから近く感じたけど、家からだったら流石にキツかったかもね」

私は研究所の前で一人呟く。すると研究所の入口が開き、中からリゼッタさんが出てきた。

「久しぶりハルカさん。そろそろ来る頃かと思って見に来たのよ。タイミングよかったみたいね!」

リゼッタさんはそう私に問いかける

「お久しぶりです。そしてナイスタイミングです。誰も来なかったらリゼッタに電話しようかと思ってたので!」

そう、誰も来なかったらリゼッタさんに電話する予定だった。でも、入口まで来てくれたのでよかった。

「さて、所長が待ってるから中へ行きましょう!」

リゼッタさんはそう言うと研究所の中へと歩き出す。私もその後をついていく


(研究所 所長室前)


コンコンコン

リゼッタさんは扉をノックする。

「リゼッタです。ハルカさんが来ました!」

リゼッタさんはそう言うと中にいる所長の返事を待つ

「入ってくれ」

すると中から返事が聞こえた。そしてリゼッタさんは扉を開けて中へと入る

「失礼します!」

リゼッタはそう言って部屋へと入る

「失礼します!」

私も同じくそう言って部屋へと入った

「久しぶりだね、ハルカさん。とりあえずそこの椅子に座ってくれるか?」

所長さんは私に椅子に座る様に言う

「はい」

私はそれに返事をして椅子へと座る。

「ハルカさん、突然呼び出してすまなかった!」

所長さんはそう言うと軽く頭を下げる

「い、いえ大丈夫ですから!頭を上げて下さい」

私はいきなり頭を下げられたので少し慌てた感じにそう所長さんに言った

「そう言ってくれてありがとう。では呼び出した用件だが、この前ハルカさんが倒したエイドが別世界に盗んだ能力剤を転送していたらしい。しかもかなりの量をだ!」

所長さんは私を呼び出した用件を話始めた。その事を聞いて私はかなり驚いた。

「能力剤を別世界に転送!?」

私は驚きつつそう言葉にする

「驚くのも無理もない。何せ私達もわかったのが一昨日だからな。その時に担当刑事が来てそう言った。逮捕したエイド自身がそう言ったみたいだ」

所長の話を聞いても私は未だに信じられない。能力剤が別世界に転送されているなんて事を。

「それで、転送された能力剤を回収するために私ですか?」

私は少し落ち着きつつ、そう口にする

「まぁ、単刀直入に言えばそう言うことになる。さらに最悪な事に、既にその能力剤を使い悪用する奴らが出て来ていると、その別世界の研究所から連絡があったのだ」

それを聞いて私は少し冷や汗が出てくる。そして心の中で思った。既に転送されてしまった能力剤は様々な世界で拾った人が悪用してるのではないかと。

「つまり、能力剤を飲んで覚醒した相手を倒しつつ、能力剤を回収すると言う感じですね?」

私は所長さんから聞いた話を頭の中で全て整理をして、そう言葉にした。

「ハルカさんには悪いと思っている。だけど力を貸してほしい。まして今回は別世界のため私達が行くことは出来ない!」

所長さんのそれを聞いて私は、んっ?っと思ったことが1つあった。

「ならどうやって別世界に行くのです??」

そう先ほどの所長さんの話では行くことは出来ないと言っていた。ならどうやって別世界に行くのか?私は頭の中で少し考える。

「それなら大丈夫だ!現在はまだ一人しか転送出来ないが、この研究所に別世界へと行ける転送装置がある。それを使って行ってもらいたいのだが……。引き受けてくれるか?よく考えて決断してくれ、無理にとは言わないのでな」

所長さんによく考えてくれと言われる。そう、今回は別世界。ましてや一人だし、この前みたいにユノやアリアはいない。なので何かあっても誰も助けに来れないのだ。怖い、だが私の中では既に答えは決まっていた!

「引き受けます!」

私は自分の中の恐怖心を振り切り、そう言った。

「よく考えて出た答えだね?」

所長さんは確認する様に私に聞く

「はい!!」

私は勢いよく返事をする

「わかった、では別世界に行く為の注意事項とどんな世界かを教えよう」

そう言うと所長さんは自身の机に行き引き出しを開け、クリアファイルを取り出して私に見せた。

「これは?」

私はそのクリアファイルを見た後、所長さんに聞く

「それは、転送された能力剤が確認された様々な世界の地図だ!一応持って行くといい」

私はクリアファイルを持ち中の様々な世界の地図を確認する。地図は現在4枚あって、4枚とも世界の名前が違う。つまり現在、転送された能力剤が確認出来たのはこの地図のある4つの世界だと言うことだ!

「4つの世界も……」

私は、少し大変かなと頭で考えるも大丈夫私なら出来ると決意をする

「大変かと思うが焦らなくていい。無茶して怪我される方がこちらとしては困るからな」

所長さんはそう口にする

「今回は別世界だからね……。流石にこの程度と転送装置で目的世界まで送ることしか出来ないの」

すると先ほどまで黙って聞いていたリゼッタさんが、そう私に問いかける。

「いえ、これだけでも嬉しいです。地図がないのはキツイですから!」

私は笑顔で所長さんとリゼッタさんを見てそう口にする。

「そう言ってくれると助かるわ!」

リゼッタも私の言葉を聞いて微笑む

「後は注意事項だ、よく聞いてくれ」

所長さんはそう言った

「はい!」

私は返事をする

「まず、これを渡しておこう!」

所長さんはそう言うと腕時計みたいな物を私に渡してきた。それを私は受け取る

「これは何です?」

私はその腕時計を持ち見回しながら確認し所長に聞く

「それは能力探知機腕時計だ!腕時計の様に付けるとその世界にいる能力者もしくは能力関係を探知することが出来るのだ!それとちなみに別世界は基本的に世界の名前的に能力を持ってそうだが、一切能力剤を使わない限りあり得ないな。いるとすれば、ハルカさんみたいな感じの生まれつき持ってる能力者かもな」

所長は長々と説明をしてくれる

「じゃあ生まれつき能力を持ってる人にも反応してしまうのではないですか?」

私は所長のそれを聞いて質問をする

「その場合は探知されない。現に今、反応してないだろう?」

所長さんはそれは大丈夫と言う。確かにそうだ!私はまだこの探知機腕時計をしてないのに反応をしていない。つまり私みたいな場合は反応しないと言うことだ

「なら、よかったです!」

私はそう言うと少しホッとする。何せ私みたいな場合の人にも反応する対応するのが大変なことになるからだ!

「説明は以上だ!後は怪我なく気をつけて行って無事に帰って来てほしい。ちなみに別世界に行った後、さらなる別世界に行く場合の転送はその腕時計に目的地を行ってその赤いボタンを押すと転送出来るぞ。帰りもそれでよろしく頼む」

所長さんはさらなる探知機腕時計の説明をした。

「わかりました!」

私は返事をしながら立ち上がる

「もう、準備は大丈夫なのか?一度家へと帰った方がいいのではないのか?」

所長は少し驚いた様子で問いかける

「いえ、このまま行っちゃいます!家に帰ると妹に止められそうですし。あっ、鞄と制服預かって貰っていいですか??」

私は今はこんなこともあろうかと普段着を下に来ていたのだ。

「あぁ、構わないよ。じゃあ私達も転送装置の準備に入ろう」

所長はそう言った後、部屋を後にした。

「私達も行きましょうか!」

リゼッタさんは私にそう言う

「はい!!」

私は元気よく返事をし、リゼッタさんと一緒に転送装置のある部屋へと向かうのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうぞ添い遂げてください

あんど もあ
ファンタジー
スカーレット・クリムゾン侯爵令嬢は、王立学園の卒業パーティーで婚約もしていない王子から婚約破棄を宣言される。さらには、火山の噴火の生贄になるように命じられ……。 ちょっと残酷な要素があるのでR 15です。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました

toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。 残酷シーンが多く含まれます。 誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。 両親に 「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」 と宣言した彼女は有言実行をするのだった。 一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。 4/5 21時完結予定。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

私ですか?

庭にハニワ
ファンタジー
うわ。 本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。 長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。 良く知らんけど。 この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。 それによって迷惑被るのは私なんだが。 あ、申し遅れました。 私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

処理中です...