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14 国境を越えて
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わたし達は国境を越えて順調に北上。
半日程行軍したが、敵軍が近づいてくる様子はない。
その日は岩山の近くで野営。
夜間は交代で哨戒を行なったが、夜襲等の危険も無かった。
朝になり行軍を再開。
今日の午後にはロストック最南端の農村地帯に到着する。
「やすやすと敵の侵入を許しているな。防御線を張るとかいう概念すらないのか」
あまりの無警戒さにわたしが呆れていると、フリッツがまた注意を促してきた。
「罠という可能性もあります。敵地の奥に進むほど、退却は難しくなりますから」
「わたし達をひとりも逃さないつもりでか? それは物騒だな」
わたしは一笑に付して取り合わない。
そんな戦略とか策を考えるヤツらではない。
敵の妨害も無く、農村地帯へ入った。
ザールラントはやアンスバッハとは比べ物にならないくらい貧相で痩せた土地。
ほぼ荒野だ。雑草と見分けがつかないような作物がまばらに生えているだけ。
「想像以上に貧しい地域ですね。家屋も土壁で出来た粗末なものが多い。彼らが略奪目的の侵攻をしているのも納得がいきます」
フリッツが前方を指さしながら言った。
たしかに貧しい。だけど、それだからといって隣国に攻め込んでいい理由にはならない。
最近は略奪のための動きもなかったのだが、その間はこの土地のわずかな収穫や狩猟なんかで生計を立てていたのだろうか。
家屋があるほうから複数の人が出てくるのが見えた。
敵兵。わたしは全軍に攻撃態勢に入るよう伝える。
敵の数は少なく、全員歩兵。
隊列も組んでいない。
「多くても二百ほど。敵の正規軍には見えませんが」
「敵には違いない。わたしが少数の兵だけで攻める。お前は村を包囲して逃げ道を塞げ」
フリッツの返事を待たず、わたしは騎兵百を率いて村へ突撃を開始。
すぐに矢が飛んできたが、数も威力も大した事ない。
あっという間に射手のもとに到達。槍で三人を仕留める。
なだれ込む味方の騎兵に、他の射手も討ち取られていく。
そこから白兵戦。
農具や棍棒を振りかざして向かってくる敵たち。
だが連携も取れていないし、武装も貧弱。
こちらは数は少ないが、練度の高い騎兵。勝負になるはずもなかった。
数十分程の戦闘で農村全域を制圧。
武器を持った敵はほぼ全滅。生き残っているのは女や老人、子供ばかり。
こちらは軽い負傷者が数人。圧倒的な勝利だった。
「手応えが無さすぎる。ロストックはこの村を守るつもりがないのか」
村の中を見回りながらフリッツに話しかける。
「そうですね。あまり重要な地とは思われてないのかもしれません。実際にただの貧しい村ですし」
進軍経路にある敵の村とはいえ、素通りしても問題なかったのかもしれない。
反撃をしてきた連中も正規兵ではなく半農半兵の自警団みたいな感じだった。
「勇猛なロストック人らしく、ほとんどの男達は投降もせず戦死した。だけどそれは、この村の貴重な働き手だったのかもしれない。それをわたしは……」
「それが戦争というものです。戦時下にあれば非戦闘員でも容赦なく死んでいきます。直接的でしろ、そうでないにしろ」
「分かってる。そんな事は分かってるんだ」
頭の中では理解していた。
だけど、あの土で塗り固められただけの家屋から見える住民達。
うす汚れた肌。服装もきちんと縫製されているものではない。ツギハギか、獣の皮がほとんどだ。
どう見ても弱者。わたし達が侵略者。
住民達の怯えたような目を見ると、どうしてもいたたまれない気持ちになる。
「今日はここを拠点として休む。その間、住民達への略奪や暴行は厳罰に処すと兵たちに伝えておけ」
「承知致しました」
「それと、ここの住民たちに糧食を分け与える」
「……よろしいのですか?」
「構わない。全てわたしの責任ということで実行しろ」
そう言うと、フリッツはすぐにその手配に動いた。
フリッツと別れて村の中を一回りする。
特に問題も起きていないようだった。
村の奥まで行くと、大きな幕舎までたどり着く。
この村で接収した建物は粗末すぎる、とルイス卿が設営したものだ。
中に入り、ルイス卿に村の住民の様子や兵たちの負傷、補給について報告。
明日すぐにでもここを発てるとも付け加えた。
ルイス卿は足を組んで腰かけ、優雅に紅茶をすすりながらそれを聞いていた。
カップを置き、自慢のヒゲを撫でながら質問してきた。
「ふむ、それは結構。ひとつ気になるのは、ここの住民に貴重な糧食を分けてやるというところだが。本来、こちらが占領地から奪い取るのが筋ではないかね」
「ここは貧しい村で戦略的にも重要ではありません。蓄えもそれほどないでしょう。村の男たちの多くは今回の戦闘で命を落としました。村がいずれ復興するにしろ棄てられるにしろ、ある程度の糧食は必要でしょう」
「随分とお優しいものだ。赤豹と恐れられているあなたが」
「ロストックが滅びれば、王国の民となる人たちです。粗末な扱いはできません」
わたしのこの言葉に、ルイス卿はまさか、と笑いだす。
「ここの者達が? 冗談では? 北賊が王国の民などと。野蛮でうす汚いヤツらは奴隷か家畜がお似合いかと」
ルイス卿の蔑むような言い方に、わたしは怒りを覚えた。
たしかにわたしも以前はそう思っていた。
戦場でのヤツらは好戦的で野蛮、残虐。
でもこういう貧しい土地だという事情もあるし、彼らにだって家族がいる。
寒さや飢えで苦しむ家族に少しでも豊かな暮らしをさせたいのだろう。
その気持ちは分かる。少なくとも、武器を持たない人間にまで敵意の目を向ける気にはならない。
わたしが睨むと、ルイス卿は怯えたように椅子ごと後ろへ下がった。
それでも少しでも威厳を保とうとしたのか、早口でこう言った。
「りょ、糧食の件はあなたの好きにされたら良い。その代わり、あなたが全責任を取るつもりでな。この事は本国に報告させてもらう」
「それで結構です」
わたしは吐き捨てるように言って幕舎から出た。
胸クソ悪い。現実世界にはパワハラとかブラック企業とかあるけど、この世界には明らかな身分制度がある。
そして驚くほどの貧富の差も。
小説の世界っていっても貴族のキラキラした生活だけじゃない。
領内にいればそんな嫌な部分は見なくて済んでいた。知らんぷりできていた。
でも戦争ともなるとそうはいかない。
ルイス卿みたいな傲慢な奴とも協力しないといけないし、こんな貧しい村だって制圧の対象になる。
全部、わたし自身が受け止めなければならない事だ。
この世界で生きていくと決めたのだから。
そしてこの戦争に参加したのだから。
✳ ✳ ✳
夜間帯にもやはり異常はない。村の奪還のために軍が動いている様子もなかった。
翌朝には村を出発。わたし達は北上を続ける。
目標はデッサウ砦。ロストック南部要衝の地。
度々国境を越えてきた軍もここから派遣されたものだ。
戦略的にもここを陥とさないと北征の成功はあり得ない。
当然、激しい抵抗があるだろう。
デッサウ砦までにいくつかの村や小さな街を占拠。
ここもロストックの正規兵はいない。小規模の戦闘で陥とす事ができた。
残念なのはやはりロストック人の男は無駄に血の気が多いというか、勇猛すぎるというか。
勝ち目の無い戦いにも関わらず、投降せずに果敢に襲いかかってくる事だ。
最初の村と同じく、大勢の男たちが死んでしまった。
そしてわたしはまた糧食を住民らに分け与えた。負傷者は自軍の兵と同じように治療を受けさせる。
「まさかそのような事をずっと続けられるつもりか? まったくの無駄だ。虜囚などいらん。全員処刑すれば食い扶持も減るというのに」
ルイス卿が喚き散らすが無視する。どうせ真っ向から反対できないくせに。
もし住民たちに危害を加えるような真似をしたらわたしが許さない。
まだ何か喚いているルイス卿は顔を真っ赤にして立ち去っていった。
「よろしいのですか? 放っておかれても」
フリッツが聞いてくる。ほっとけ、とわたしは不機嫌に返した。
半日程行軍したが、敵軍が近づいてくる様子はない。
その日は岩山の近くで野営。
夜間は交代で哨戒を行なったが、夜襲等の危険も無かった。
朝になり行軍を再開。
今日の午後にはロストック最南端の農村地帯に到着する。
「やすやすと敵の侵入を許しているな。防御線を張るとかいう概念すらないのか」
あまりの無警戒さにわたしが呆れていると、フリッツがまた注意を促してきた。
「罠という可能性もあります。敵地の奥に進むほど、退却は難しくなりますから」
「わたし達をひとりも逃さないつもりでか? それは物騒だな」
わたしは一笑に付して取り合わない。
そんな戦略とか策を考えるヤツらではない。
敵の妨害も無く、農村地帯へ入った。
ザールラントはやアンスバッハとは比べ物にならないくらい貧相で痩せた土地。
ほぼ荒野だ。雑草と見分けがつかないような作物がまばらに生えているだけ。
「想像以上に貧しい地域ですね。家屋も土壁で出来た粗末なものが多い。彼らが略奪目的の侵攻をしているのも納得がいきます」
フリッツが前方を指さしながら言った。
たしかに貧しい。だけど、それだからといって隣国に攻め込んでいい理由にはならない。
最近は略奪のための動きもなかったのだが、その間はこの土地のわずかな収穫や狩猟なんかで生計を立てていたのだろうか。
家屋があるほうから複数の人が出てくるのが見えた。
敵兵。わたしは全軍に攻撃態勢に入るよう伝える。
敵の数は少なく、全員歩兵。
隊列も組んでいない。
「多くても二百ほど。敵の正規軍には見えませんが」
「敵には違いない。わたしが少数の兵だけで攻める。お前は村を包囲して逃げ道を塞げ」
フリッツの返事を待たず、わたしは騎兵百を率いて村へ突撃を開始。
すぐに矢が飛んできたが、数も威力も大した事ない。
あっという間に射手のもとに到達。槍で三人を仕留める。
なだれ込む味方の騎兵に、他の射手も討ち取られていく。
そこから白兵戦。
農具や棍棒を振りかざして向かってくる敵たち。
だが連携も取れていないし、武装も貧弱。
こちらは数は少ないが、練度の高い騎兵。勝負になるはずもなかった。
数十分程の戦闘で農村全域を制圧。
武器を持った敵はほぼ全滅。生き残っているのは女や老人、子供ばかり。
こちらは軽い負傷者が数人。圧倒的な勝利だった。
「手応えが無さすぎる。ロストックはこの村を守るつもりがないのか」
村の中を見回りながらフリッツに話しかける。
「そうですね。あまり重要な地とは思われてないのかもしれません。実際にただの貧しい村ですし」
進軍経路にある敵の村とはいえ、素通りしても問題なかったのかもしれない。
反撃をしてきた連中も正規兵ではなく半農半兵の自警団みたいな感じだった。
「勇猛なロストック人らしく、ほとんどの男達は投降もせず戦死した。だけどそれは、この村の貴重な働き手だったのかもしれない。それをわたしは……」
「それが戦争というものです。戦時下にあれば非戦闘員でも容赦なく死んでいきます。直接的でしろ、そうでないにしろ」
「分かってる。そんな事は分かってるんだ」
頭の中では理解していた。
だけど、あの土で塗り固められただけの家屋から見える住民達。
うす汚れた肌。服装もきちんと縫製されているものではない。ツギハギか、獣の皮がほとんどだ。
どう見ても弱者。わたし達が侵略者。
住民達の怯えたような目を見ると、どうしてもいたたまれない気持ちになる。
「今日はここを拠点として休む。その間、住民達への略奪や暴行は厳罰に処すと兵たちに伝えておけ」
「承知致しました」
「それと、ここの住民たちに糧食を分け与える」
「……よろしいのですか?」
「構わない。全てわたしの責任ということで実行しろ」
そう言うと、フリッツはすぐにその手配に動いた。
フリッツと別れて村の中を一回りする。
特に問題も起きていないようだった。
村の奥まで行くと、大きな幕舎までたどり着く。
この村で接収した建物は粗末すぎる、とルイス卿が設営したものだ。
中に入り、ルイス卿に村の住民の様子や兵たちの負傷、補給について報告。
明日すぐにでもここを発てるとも付け加えた。
ルイス卿は足を組んで腰かけ、優雅に紅茶をすすりながらそれを聞いていた。
カップを置き、自慢のヒゲを撫でながら質問してきた。
「ふむ、それは結構。ひとつ気になるのは、ここの住民に貴重な糧食を分けてやるというところだが。本来、こちらが占領地から奪い取るのが筋ではないかね」
「ここは貧しい村で戦略的にも重要ではありません。蓄えもそれほどないでしょう。村の男たちの多くは今回の戦闘で命を落としました。村がいずれ復興するにしろ棄てられるにしろ、ある程度の糧食は必要でしょう」
「随分とお優しいものだ。赤豹と恐れられているあなたが」
「ロストックが滅びれば、王国の民となる人たちです。粗末な扱いはできません」
わたしのこの言葉に、ルイス卿はまさか、と笑いだす。
「ここの者達が? 冗談では? 北賊が王国の民などと。野蛮でうす汚いヤツらは奴隷か家畜がお似合いかと」
ルイス卿の蔑むような言い方に、わたしは怒りを覚えた。
たしかにわたしも以前はそう思っていた。
戦場でのヤツらは好戦的で野蛮、残虐。
でもこういう貧しい土地だという事情もあるし、彼らにだって家族がいる。
寒さや飢えで苦しむ家族に少しでも豊かな暮らしをさせたいのだろう。
その気持ちは分かる。少なくとも、武器を持たない人間にまで敵意の目を向ける気にはならない。
わたしが睨むと、ルイス卿は怯えたように椅子ごと後ろへ下がった。
それでも少しでも威厳を保とうとしたのか、早口でこう言った。
「りょ、糧食の件はあなたの好きにされたら良い。その代わり、あなたが全責任を取るつもりでな。この事は本国に報告させてもらう」
「それで結構です」
わたしは吐き捨てるように言って幕舎から出た。
胸クソ悪い。現実世界にはパワハラとかブラック企業とかあるけど、この世界には明らかな身分制度がある。
そして驚くほどの貧富の差も。
小説の世界っていっても貴族のキラキラした生活だけじゃない。
領内にいればそんな嫌な部分は見なくて済んでいた。知らんぷりできていた。
でも戦争ともなるとそうはいかない。
ルイス卿みたいな傲慢な奴とも協力しないといけないし、こんな貧しい村だって制圧の対象になる。
全部、わたし自身が受け止めなければならない事だ。
この世界で生きていくと決めたのだから。
そしてこの戦争に参加したのだから。
✳ ✳ ✳
夜間帯にもやはり異常はない。村の奪還のために軍が動いている様子もなかった。
翌朝には村を出発。わたし達は北上を続ける。
目標はデッサウ砦。ロストック南部要衝の地。
度々国境を越えてきた軍もここから派遣されたものだ。
戦略的にもここを陥とさないと北征の成功はあり得ない。
当然、激しい抵抗があるだろう。
デッサウ砦までにいくつかの村や小さな街を占拠。
ここもロストックの正規兵はいない。小規模の戦闘で陥とす事ができた。
残念なのはやはりロストック人の男は無駄に血の気が多いというか、勇猛すぎるというか。
勝ち目の無い戦いにも関わらず、投降せずに果敢に襲いかかってくる事だ。
最初の村と同じく、大勢の男たちが死んでしまった。
そしてわたしはまた糧食を住民らに分け与えた。負傷者は自軍の兵と同じように治療を受けさせる。
「まさかそのような事をずっと続けられるつもりか? まったくの無駄だ。虜囚などいらん。全員処刑すれば食い扶持も減るというのに」
ルイス卿が喚き散らすが無視する。どうせ真っ向から反対できないくせに。
もし住民たちに危害を加えるような真似をしたらわたしが許さない。
まだ何か喚いているルイス卿は顔を真っ赤にして立ち去っていった。
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