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第1章 留学生
4 涙
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「おはよーございマス」
翌朝。リビングでシノが微笑みながら小声で聞いてくる。
「どうデス? 昨夜は少しでも書けましタカ? あ、できるだけ急いでくださイネ」
勝手なことを……と葵は苦虫を潰したような顔をしたが、実のところかなり序盤から書き進めることができていた。
シノのあられもない姿がまぶたに焼き付いて悶々としていたにも関わらず、である。
もともと新作を書く予定があったことと、シノが出したお題──8つの物語のキャラクターが勢揃いするというのは面白いと思った。
それぞれのキャラクターの特性や性格はすでに出来あがっているものだし、プロットもなしにスラスラ書けたのだった。
今日旅行に出発する両親は準備で忙しそうだ。
朝食は自分たちで用意し、登校の準備を終えた葵とシノは家を出た。
玄関先で葵はしまった、と思わず口にする。
幼なじみの赤星瑞希。いつもこの時間に外で待っているのだ。
シノと一緒に家から出てきたのを目撃され、葵は生きた心地がしない。
「……なんであんたの家からシノが出てくんのよ。納得いく説明をしてちょうだい」
三つ編みの髪をいじりながら瑞希が近づいてくる。
「いや、これは……ホームが、ステイで、俺も知らなくて」
「はあ? なに言ってるかわかんないんだけど」
葵はブロック塀まで後退。瑞希が手を伸ばし、顔のすぐ横でバン、と壁を叩いた。
「おお~、これがあの有名な壁ドンなのでスネ」
シノはのんきにそう言っているが、それどころじゃない。こ、殺される。
📖 📖 📖
なんとかシノの説明によって瑞希は納得したようだったが、そこには両親が今日から不在というのまでは伏せてある。
もしそんなことが知られたらと想像し、葵は身震いする。
学校の授業が終わり、放課後の部活。
部長の立山にもシノが家にホームステイしていることがつい、雑談の流れでバレてしまった。
「なっ、なんてうらやま……いや、不謹慎な! それは問題だ、佐賀野くん。キミのような煩悩の塊と一緒に暮らすだなんて。シノさんがあまりにも危険ではないのかね」
いや、先輩よりはマシだと思うし、こちらと
しても不本意な出来事だ。今さらどうにもできない。
葵はそう思いながら、先ほど立山からしつこくwebでの小説のことを聞かれていた話題からは逃げられたのでホッとする。
葵がwebで投稿している全8作品は立山と同じ【小説家は餓狼】というサイトに出しているものだが、ブクマもPVも立山の書籍化作品とは比べ物にならないほど少ない。
新しく出来たウドゥンアップというサイトにも出してみたが、結果は鳴かず飛ばず。ランキング入りもしたことがない。
そのことを知られたら立山にバカにされるのは目に見えている。
部活を終え、葵はシノと瑞希と一緒に下校する。
朝は少し気まずくなったが、今のふたりは楽しそうにおしゃべりをしていた。
問題は家に着いてからだ。両親はもう出かけている。ふたりきりでの生活……どのくらいになるのだろうか。そういえば旅行の日程なんか聞いていなかった。
📖 📖 📖
家へ着き、とりあえず夕食の準備。
今日は作りおきのカレーがあったのでこれを温めるだけでよさそうだ。
満面の笑みでモリモリ食べるシノ。
明日からは自分たちで料理しないといけないな、と葵が話しかけるとアーイ、と元気よく手をあげた。
テレビでは連日海外での行方不明者増加のことが話題になっている。
公式のニュースではまだ報道されないが、ネットでは真っ黒なバケモノが人を襲っているという噂があり、ある国では軍隊が出動し、戒厳令が発令されたという内容の書き込みもあった。
両親のことが心配でスマホで海外のことを調べていたが、葵はバカバカしいと指を止めた。
「こんなフェイクニュースに騙されるかっての。本当なら世界中でもっと大騒ぎになってるだろ」
夕食と片付けを終え、葵は自室へ。そのうしろからシノがぴったりとくっついてくる。
「な、なんだよ」
「このあとの予定はもちろん執筆なのですヨネ?」
「そりゃ、書くけどさ。そんなに急がなくたっていいだろ? ちょっと休んでから──うおっ」
シノに突き飛ばされ、葵は部屋の中で倒れる。そしてすぐに閉められるドア。
「なんのマネだっ! おいっ、開けろ!」
ドアを開けようとドアノブをひねるが、ビクともしない。
「なっ……これ女の力かよ。おい、開けろって!」
「葵サン。今日からある程度小説の進捗がなければ、ここを開けるわけにはいきません。食事とトイレ、おフロ以外は執筆に集中してくだサイ」
「ふざけんなよっ、なんでそんなことまで決められなきゃいけないんだ!」
「……思ったより時間がありまセン。ヤツらは確実にこの世界へ侵攻してきていマス。お願い……わたしはもう見たくナイ。大勢の人が死ぬところなンテ」
声が震えている。泣いているのか。
わけがわからないが、葵はドアノブを握る手をゆるめた。
「なんか事情があんのか……? よくわかんないけどよ、泣くなって。わかったから。真面目に書くからさ」
「……ありがとうございマス。ゴメンなさい、こんなやり方しかできなクテ……」
「だから泣くなって。まいったな、ほら、いまから書くよ」
葵は机に座り、例の分厚い本を開いた。
翌朝。リビングでシノが微笑みながら小声で聞いてくる。
「どうデス? 昨夜は少しでも書けましタカ? あ、できるだけ急いでくださイネ」
勝手なことを……と葵は苦虫を潰したような顔をしたが、実のところかなり序盤から書き進めることができていた。
シノのあられもない姿がまぶたに焼き付いて悶々としていたにも関わらず、である。
もともと新作を書く予定があったことと、シノが出したお題──8つの物語のキャラクターが勢揃いするというのは面白いと思った。
それぞれのキャラクターの特性や性格はすでに出来あがっているものだし、プロットもなしにスラスラ書けたのだった。
今日旅行に出発する両親は準備で忙しそうだ。
朝食は自分たちで用意し、登校の準備を終えた葵とシノは家を出た。
玄関先で葵はしまった、と思わず口にする。
幼なじみの赤星瑞希。いつもこの時間に外で待っているのだ。
シノと一緒に家から出てきたのを目撃され、葵は生きた心地がしない。
「……なんであんたの家からシノが出てくんのよ。納得いく説明をしてちょうだい」
三つ編みの髪をいじりながら瑞希が近づいてくる。
「いや、これは……ホームが、ステイで、俺も知らなくて」
「はあ? なに言ってるかわかんないんだけど」
葵はブロック塀まで後退。瑞希が手を伸ばし、顔のすぐ横でバン、と壁を叩いた。
「おお~、これがあの有名な壁ドンなのでスネ」
シノはのんきにそう言っているが、それどころじゃない。こ、殺される。
📖 📖 📖
なんとかシノの説明によって瑞希は納得したようだったが、そこには両親が今日から不在というのまでは伏せてある。
もしそんなことが知られたらと想像し、葵は身震いする。
学校の授業が終わり、放課後の部活。
部長の立山にもシノが家にホームステイしていることがつい、雑談の流れでバレてしまった。
「なっ、なんてうらやま……いや、不謹慎な! それは問題だ、佐賀野くん。キミのような煩悩の塊と一緒に暮らすだなんて。シノさんがあまりにも危険ではないのかね」
いや、先輩よりはマシだと思うし、こちらと
しても不本意な出来事だ。今さらどうにもできない。
葵はそう思いながら、先ほど立山からしつこくwebでの小説のことを聞かれていた話題からは逃げられたのでホッとする。
葵がwebで投稿している全8作品は立山と同じ【小説家は餓狼】というサイトに出しているものだが、ブクマもPVも立山の書籍化作品とは比べ物にならないほど少ない。
新しく出来たウドゥンアップというサイトにも出してみたが、結果は鳴かず飛ばず。ランキング入りもしたことがない。
そのことを知られたら立山にバカにされるのは目に見えている。
部活を終え、葵はシノと瑞希と一緒に下校する。
朝は少し気まずくなったが、今のふたりは楽しそうにおしゃべりをしていた。
問題は家に着いてからだ。両親はもう出かけている。ふたりきりでの生活……どのくらいになるのだろうか。そういえば旅行の日程なんか聞いていなかった。
📖 📖 📖
家へ着き、とりあえず夕食の準備。
今日は作りおきのカレーがあったのでこれを温めるだけでよさそうだ。
満面の笑みでモリモリ食べるシノ。
明日からは自分たちで料理しないといけないな、と葵が話しかけるとアーイ、と元気よく手をあげた。
テレビでは連日海外での行方不明者増加のことが話題になっている。
公式のニュースではまだ報道されないが、ネットでは真っ黒なバケモノが人を襲っているという噂があり、ある国では軍隊が出動し、戒厳令が発令されたという内容の書き込みもあった。
両親のことが心配でスマホで海外のことを調べていたが、葵はバカバカしいと指を止めた。
「こんなフェイクニュースに騙されるかっての。本当なら世界中でもっと大騒ぎになってるだろ」
夕食と片付けを終え、葵は自室へ。そのうしろからシノがぴったりとくっついてくる。
「な、なんだよ」
「このあとの予定はもちろん執筆なのですヨネ?」
「そりゃ、書くけどさ。そんなに急がなくたっていいだろ? ちょっと休んでから──うおっ」
シノに突き飛ばされ、葵は部屋の中で倒れる。そしてすぐに閉められるドア。
「なんのマネだっ! おいっ、開けろ!」
ドアを開けようとドアノブをひねるが、ビクともしない。
「なっ……これ女の力かよ。おい、開けろって!」
「葵サン。今日からある程度小説の進捗がなければ、ここを開けるわけにはいきません。食事とトイレ、おフロ以外は執筆に集中してくだサイ」
「ふざけんなよっ、なんでそんなことまで決められなきゃいけないんだ!」
「……思ったより時間がありまセン。ヤツらは確実にこの世界へ侵攻してきていマス。お願い……わたしはもう見たくナイ。大勢の人が死ぬところなンテ」
声が震えている。泣いているのか。
わけがわからないが、葵はドアノブを握る手をゆるめた。
「なんか事情があんのか……? よくわかんないけどよ、泣くなって。わかったから。真面目に書くからさ」
「……ありがとうございマス。ゴメンなさい、こんなやり方しかできなクテ……」
「だから泣くなって。まいったな、ほら、いまから書くよ」
葵は机に座り、例の分厚い本を開いた。
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