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第4章 創作の力
2 呪術
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生存者がホテルから外へ。しかも夜。
自殺行為だ──。
「瑞希はここに残っててくれ。戻ってくる人がいるかもしれない」
そう言って葵は非常階段を使い、1階まで駆け下りる。
息を切らしながらホテルの外へ。ホテルから少しでも離れてしまえば電灯もない真っ暗闇。
「ウソだろ、こんな時になんで──」
まさかその日のうちに、それも夜に出ていくとは思っていなかった。いったい彼らはどこへ向かったのか。
「アンカルネ・イストワール、発動」
魔導書を発動させ、戦姫を召喚。
出てきたのは妖狐、玉響。
出現と同時に狐火がボボボボッ、と辺りを緑色に不気味に照らす。
「おや、ヌシ様。今宵は妾と逢い引きかえ? ホホホ、意外と積極的よの」
「冗談を言ってる場合じゃない、玉響。お前の能力で生存者たちの行方を追ってもらいたい」
学校で玉響は生存者たちの匂いを覚えている。この能力なら闇夜の中でも探すことが可能だ。
「ふぅむ、面倒じゃが仕方ないの。他ならぬヌシ様の頼みならば。どれ……」
玉響は空中で足を組んだ姿勢で鼻をひくつかせる仕草。
「……ふむ、まだそう遠くへは行っておらぬのう。じゃが、これは……」
「のんびりしているヒマはない! すぐに追わないと! 玉響、早くっ!」
「やれやれ、そんなに急がずとも……すぐに追いつくというに」
空中を浮遊しながら玉響は移動。無数の狐火も付いてくる。
ビジネスホテル正面の道路を横切り、商店街の通りへ。魔族は今のところ現れる様子はない。
昔は賑わっていたらしいが、現在はシャッターが閉まっている店ばかり。魔族が出現してからそんなことは関係ないのだが。
商店街の通りの半ばほどから小高い山へと続く階段がある。
玉響はそこを浮遊しながらすーっ、と登っていく。
「お、おい。本当にこんなところから先にいるのか、生存者たちは」
「間違いない。全員この先におるわ。良かったの、散々になっておらんで」
「でもなんでこんな所に。学校か、もっと大きな避難所になりそうな所に行くかと思ってたのに」
夜の神社へと続く階段と周りの竹林は緑の狐火に照らされてよりいっそう不気味だった。
階段を登りきった先は境内。まず両端に大きな石灯籠。石畳の参道を歩き、鳥居をくぐる。
拝殿までには大きな広場があるのだが、玉響の狐火が近づくと中央に誰かがいるのがわかった。
身体も手も足も包帯で覆われ、カエデが使うような霊苻をベタベタと張り付けている人間。いや、人間なのだろうか。
顔は片目だけをギョロッとのぞかせている。
その瞳は見慣れた赤い眼光。コイツは──魔族だ。
その魔族の周囲には9人の人間が転がっていた。スマキのように包帯でぐるぐる巻きにされ、口は霊苻でふさがれている。もぞもぞとわずかに動いていることから、まだ生きているようだった。
「あれは……生存者たちだ! マズイ、魔族に捕まっていたのか」
駆け出そうとする葵を、玉響が扇子で制した。
「妙な匂いはこのせいじゃったか。探していたつもりが誘い込まれたようじゃのう、ヌシ様よ。む、あやつ、何かするつもりじゃ」
包帯の魔族は何やらブツブツ唱えながら転がっている生存者のひとりに手をかざす。
とたんにその人物は苦しみだした。激しく身体をくねらせ、痙攣している──。
「ヤメろっ! 玉響っ、ヤツに攻撃をっ!」
だが遅かった。生存者の身体からおびただしい鮮血が飛び散る。そして境内の四方を赤い半透明の壁が覆った。
「閉じ込められたのう。あやつ、忌まわしき呪術を使うようじゃ。おお、まだ何かするつもりか」
包帯の魔族はさらに別の生存者へ手をかざす。葵が叫び、玉響が袖下から管狐を繰り出すが──これも間に合わなかった。
飛びかかった管狐は魔族に触れると真っ黒に変色して地面へ落ち、砕けた。
そして生存者はまたも血を噴き出して絶命。
葵は急な目眩に襲われヒザをつく。これは以前、街全体を覆ったという魔結界のときと似ている。
「くそっ、アンカルネ・イストワール、発動」
それでも葵は魔導書に集中。あの魔族の姿からしておそらくはS級魔族。それに対抗するには戦姫はふたり以上必要だ。
「!──魔導書が発動しない! 戦姫を喚べない!」
いくら集中しても魔導書が反応しない。焦る葵に、玉響が呼びかける。
「あのぐるぐる巻きの呪術のせいじゃな。どうやらあやつら、妾たちをここで確実に殺したいらしいの」
あやつら? 葵が疑問に思い、魔導書から前方のほうへ視線を移す。
拝殿のほうからゆっくりと近づいてくる大柄な影。
全身をずんぐりとした銀色の西洋甲冑で身を包んだ人物。いや、これも魔族──。
兜の隙間から赤い光が闇夜に線を引く。
手には長柄の戦鎚。
「S級魔族……くそっ、2体も!」
1体ですら戦姫ひとりでは厳しいというのにさらにもう1体。しかも追加の召喚は敵の術によって封じられている。
青ざめる葵とは反対に、玉響は扇子をあおぎながらホホホ、と笑った。
「面白い。異界の物の怪ふぜいが妾を罠にかけた気でおるわ。下衆どもが……身の程を知るがよい」
自殺行為だ──。
「瑞希はここに残っててくれ。戻ってくる人がいるかもしれない」
そう言って葵は非常階段を使い、1階まで駆け下りる。
息を切らしながらホテルの外へ。ホテルから少しでも離れてしまえば電灯もない真っ暗闇。
「ウソだろ、こんな時になんで──」
まさかその日のうちに、それも夜に出ていくとは思っていなかった。いったい彼らはどこへ向かったのか。
「アンカルネ・イストワール、発動」
魔導書を発動させ、戦姫を召喚。
出てきたのは妖狐、玉響。
出現と同時に狐火がボボボボッ、と辺りを緑色に不気味に照らす。
「おや、ヌシ様。今宵は妾と逢い引きかえ? ホホホ、意外と積極的よの」
「冗談を言ってる場合じゃない、玉響。お前の能力で生存者たちの行方を追ってもらいたい」
学校で玉響は生存者たちの匂いを覚えている。この能力なら闇夜の中でも探すことが可能だ。
「ふぅむ、面倒じゃが仕方ないの。他ならぬヌシ様の頼みならば。どれ……」
玉響は空中で足を組んだ姿勢で鼻をひくつかせる仕草。
「……ふむ、まだそう遠くへは行っておらぬのう。じゃが、これは……」
「のんびりしているヒマはない! すぐに追わないと! 玉響、早くっ!」
「やれやれ、そんなに急がずとも……すぐに追いつくというに」
空中を浮遊しながら玉響は移動。無数の狐火も付いてくる。
ビジネスホテル正面の道路を横切り、商店街の通りへ。魔族は今のところ現れる様子はない。
昔は賑わっていたらしいが、現在はシャッターが閉まっている店ばかり。魔族が出現してからそんなことは関係ないのだが。
商店街の通りの半ばほどから小高い山へと続く階段がある。
玉響はそこを浮遊しながらすーっ、と登っていく。
「お、おい。本当にこんなところから先にいるのか、生存者たちは」
「間違いない。全員この先におるわ。良かったの、散々になっておらんで」
「でもなんでこんな所に。学校か、もっと大きな避難所になりそうな所に行くかと思ってたのに」
夜の神社へと続く階段と周りの竹林は緑の狐火に照らされてよりいっそう不気味だった。
階段を登りきった先は境内。まず両端に大きな石灯籠。石畳の参道を歩き、鳥居をくぐる。
拝殿までには大きな広場があるのだが、玉響の狐火が近づくと中央に誰かがいるのがわかった。
身体も手も足も包帯で覆われ、カエデが使うような霊苻をベタベタと張り付けている人間。いや、人間なのだろうか。
顔は片目だけをギョロッとのぞかせている。
その瞳は見慣れた赤い眼光。コイツは──魔族だ。
その魔族の周囲には9人の人間が転がっていた。スマキのように包帯でぐるぐる巻きにされ、口は霊苻でふさがれている。もぞもぞとわずかに動いていることから、まだ生きているようだった。
「あれは……生存者たちだ! マズイ、魔族に捕まっていたのか」
駆け出そうとする葵を、玉響が扇子で制した。
「妙な匂いはこのせいじゃったか。探していたつもりが誘い込まれたようじゃのう、ヌシ様よ。む、あやつ、何かするつもりじゃ」
包帯の魔族は何やらブツブツ唱えながら転がっている生存者のひとりに手をかざす。
とたんにその人物は苦しみだした。激しく身体をくねらせ、痙攣している──。
「ヤメろっ! 玉響っ、ヤツに攻撃をっ!」
だが遅かった。生存者の身体からおびただしい鮮血が飛び散る。そして境内の四方を赤い半透明の壁が覆った。
「閉じ込められたのう。あやつ、忌まわしき呪術を使うようじゃ。おお、まだ何かするつもりか」
包帯の魔族はさらに別の生存者へ手をかざす。葵が叫び、玉響が袖下から管狐を繰り出すが──これも間に合わなかった。
飛びかかった管狐は魔族に触れると真っ黒に変色して地面へ落ち、砕けた。
そして生存者はまたも血を噴き出して絶命。
葵は急な目眩に襲われヒザをつく。これは以前、街全体を覆ったという魔結界のときと似ている。
「くそっ、アンカルネ・イストワール、発動」
それでも葵は魔導書に集中。あの魔族の姿からしておそらくはS級魔族。それに対抗するには戦姫はふたり以上必要だ。
「!──魔導書が発動しない! 戦姫を喚べない!」
いくら集中しても魔導書が反応しない。焦る葵に、玉響が呼びかける。
「あのぐるぐる巻きの呪術のせいじゃな。どうやらあやつら、妾たちをここで確実に殺したいらしいの」
あやつら? 葵が疑問に思い、魔導書から前方のほうへ視線を移す。
拝殿のほうからゆっくりと近づいてくる大柄な影。
全身をずんぐりとした銀色の西洋甲冑で身を包んだ人物。いや、これも魔族──。
兜の隙間から赤い光が闇夜に線を引く。
手には長柄の戦鎚。
「S級魔族……くそっ、2体も!」
1体ですら戦姫ひとりでは厳しいというのにさらにもう1体。しかも追加の召喚は敵の術によって封じられている。
青ざめる葵とは反対に、玉響は扇子をあおぎながらホホホ、と笑った。
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