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回り始めた歯車
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翌朝、いつも通りに起きて大学へ向かう支度をするが、雪にはいつもと違うことが1つあった。それは、学校で誰かを探し、話しかけるというミッションがあることだ。
雪は中高時代を経て、完全に人を疑うという姿勢が身についてしまっていた。そして、家族のせいで表情を顔に出さないという癖までついてしまった。そのためか、中高時代はやっかみを受け、女子からは人気があったものの声をかけられることはなかった。したがって、ほとんど話すことなく時間が過ぎ去ったのだ。自分から話しかけることはあったものの、男子からは無視され、女子からは逃げられてしまった。そういった過去もあり、自分から話しかけるといったことは極力控え、大学生になった今でも必要以上に話したりすることはない。
つまり、雪は緊張しているのだ。なんと声をかければよいのか、呼び方はどうしようか、身振り手振りがあったほうがよいか、などといったことがまた脳内でシミュレーションされている。
そうこうしているうちに家を出ねばならない時間になってしまい、大学へ向かった。
授業を終え、構内を歩きながら奏斗を探す。しかし、一向に見当たらない。どうしたものか。もしかしたら工学部のキャンパスにいるかもしれないと思い足を運ぶが、時間がまずかった。ちょうど次の授業の準備なのか、多くの学生がキャンパス前で騒いでいる。雪にはその騒がしさの中、異世界へと足を踏み入れる勇気はなかった。
結局目的を達成することができず、帰路へとつく。今日返せなかった罪悪感と、しかしどこかまだ奏斗のことを探していていい、考えていてもいいという理由が残ったことによる安堵感のようなものが入り交ざった気持ちでいた。
「明日は会えるかな…ってなんでこんな気にしてんだ…俺」
今日はバイトがないのでいつも通りであればそのまま家に帰るのだが、足は家とは違う方向へ向かう。家とそこまで遠くなく、歩いて30分ほどのところにある。ちょうど住宅街や商業ビルなどの栄えたエリアとの境界とでもいえようか。普段の喧噪から離れた、自然豊かで落ち着いた場所、そこに古く大きな屋敷がある。
雪は目的地へ到着するとインターホンを鳴らす。
「ひろおじちゃん、来たよ。」
「おぉ、よく来たな。お入り。」
ひろおじちゃんと呼ばれた男性の声が応答する。
鍵が開き、自家栽培している庭を通り抜け、家の扉の前に立つ。すると、家の扉が開き、おじちゃんと呼ばれるにはふさわしくないような、つつましやかな男性が出迎える。着物をまとい、帯はきちんと締められ、背筋もしゃんとしている男性である。
「雪。いらっしゃい。」
「おじゃまします。いつもありがとう。」
お入りと手招きして声をかけた男性は、雪が古くからお世話になっている人物である。彼は齢50を過ぎたあたりであり、現在は会社を辞めてゆったりと暮らしている。名前は豊岡弘昌。雪が14歳、中学生のときに知り合い、約7年の付き合いになる。
雪は家にいたくないとき、誰かと話したいとき、悩みを相談したいときによくこの屋敷を訪れる。
「今日は泊まるかい?だったら手にふるいをかけようか。」
「いいの?ひろおじちゃんがよければ泊まりたい。ご飯も食べたい。いつもありがとう。」
「ははっ!いいに決まってるじゃないか!何が食べたい?今日は……カレーかにくじゃがか……ビーフシチューだな」
「ビーフシチュー食べたい。」
「そうかい。よし任せな。雪は向こうの片づけとご飯の準備、あとは適当にくつろいでな。話はごはん食べながら聞いてやる。」
えっ、と雪は思わず驚く。話したいことがあるということを分かっている口ぶりだ。しかし、考えてみればいつもそうだった。昔から雪はよくこの屋敷を訪れ、弘昌と付き合ってきた。そんな彼からしたら、雪の考えていることや気持ちをお見通しなのだろう。
言われた準備を終え、適当にテレビを見ながらくつろいでいたら美味しそうな匂いが漂ってきた。昨日は並木さんの手作り、今日は弘昌の手作り、二日連続で温かいご飯が食べられるなんて、と感動に浸る。
「はいお待たせ。おじちゃん特製ビーフシチュー。いっぱいお食べ。」
「うわぁ……美味しそう。いただきます」
一口食べるとその美味しさに思わずうっとりする。バイトのない日、遅番の並木さんと被らない日は基本的にコンビニで済ますことが多い。中高生の頃はよく弘昌の家に行き、こうしてよくご飯を食べさせてもらっていたりしたが、大学生になってからはその頻度も減った。人が作った、あたたかい家庭的な味とは程遠い生活を送っている雪には、これ以上にないご馳走であった。
「めっちゃおいしい……おいしい!」
「そうかい。よかったよかった。おかわりもあるから好きなだけお食べ。」
しばらくの間、手はビーフシチューと白米の間を動き続け、合間にスープや副菜などがはさまり、いったりきたりしていた。手の動きが緩んだ際、弘昌が口を開く。
「それで。今日は何の悩みがあって来たんだい?」
腹も満たされようやく美味しい食事に落ち着いた雪は、昨日会った白銀奏斗のこと、今日彼の教科書を返そうと思ったが見つからなかったこと、仮に会えたとしてもなんと声をかけたらよいのか分からないことを話す。
「ほう。雪はその青年のことが気になっているんだね。」
「えっ!ち…ちがうし…別にそういうんじゃない」
「だったら別に悩んだりしないだろう。雪は今まで同年代の子たちと深い付き合いをしてこなかったからね……まぁ中学のときのこともあるから仕方ないとは思うけど…」
中学の出来事によって人間不信になり、特に同性からのやっかみを浴びてきた雪にとってはいまだかつてない出来事、そして感情に直面している。そのことを理解している弘昌はアドバイスをする。
「ちゃんと話してみて友達になってみたらどうかな?僕もその人のこと聞いた感じだといい人だと思うよ。きっと、今まで雪が見てきた人たちとは違うよ。信じて一歩踏み出していいと思う。」
「うん……きっといい人なんだとは思うけど……なんて声をかければいいのか分からない。それに、ないって言ったはずの教科書を俺が持ってたなんて、なんか隠してたみたいで気持ち悪がられるかもしれないし」
「そんなこと思うような人じゃないと思うけどなぁ……雪もそう感じたから話してみたいって思ったんでしょ、なら大丈夫。一歩踏み出そう、雪。」
「じゃあ……なんて声かければいいと思う?」
「うーん……まずは挨拶、そして相手は忘れてるかもしれないから自分の名前を言おう。で、事の経緯をちゃんと話す。わざとじゃなくて、たまたま持って帰ってしまっていたことを。それで最後にちゃんと謝ること。」
「分かった……明日こそ話しかけてみる。」
「がんばれ。そういえば、最近バイトの方はどうだ?ちゃんと話せてるのか?」
「バイトの人は年上の人のほうが圧倒的に多いし、女性の人のほうが多いけどみんな穏やかで話しやすいから大丈夫。同年代には男もいるけど、話してみたら案外いいやつだったから。バイトは楽しいし、みんなと話すのも結構好き。」
「そうか。それはよかった。みんながみんな悪い人ばかりじゃないからな。大学の人とはうまくやってるのか?」
「大学は……挨拶とかちょっと話す人はいるけど、みんな集団で固まってたりするからそういうのは苦手かも……」
「そうか。焦らなくていい。無理しなくていい。雪のスピードでいい。辛いときや何か話したいときはいつでもおいで。」
「うん。ありがとう。」
弘昌は家族のことは聞かなかった。何も変わっていないことを分かっているからだ。あの家族が雪に対して何か状況を変えようとなどしないということを。しかし、彼は安心していた。なぜなら雪がちゃんと大学生として学校に通い、バイトもしており、人と接することを楽しいと思い、話してみたいと自らが思えるような人と出会えたからだ。コンビニ飯とはいえちゃんと食事はしているようだし、衣食住については世話をしてもらえているということを不幸中の幸いだと思う。
「とりあえず、今日はゆっくりお休み。明日伝えられるといいね。白銀くんという人に。僕も会ってみたいな。雪が初対面でそんな良い雰囲気を感じるなんてめったにないからね。」
そう呟いて二人は眠りにつく。雪は弘昌の家だと安心して眠りにつくことができ、ものの数分で熟睡した。明日、白銀奏斗に話すことをシミュレーションしながら……。
雪は中高時代を経て、完全に人を疑うという姿勢が身についてしまっていた。そして、家族のせいで表情を顔に出さないという癖までついてしまった。そのためか、中高時代はやっかみを受け、女子からは人気があったものの声をかけられることはなかった。したがって、ほとんど話すことなく時間が過ぎ去ったのだ。自分から話しかけることはあったものの、男子からは無視され、女子からは逃げられてしまった。そういった過去もあり、自分から話しかけるといったことは極力控え、大学生になった今でも必要以上に話したりすることはない。
つまり、雪は緊張しているのだ。なんと声をかければよいのか、呼び方はどうしようか、身振り手振りがあったほうがよいか、などといったことがまた脳内でシミュレーションされている。
そうこうしているうちに家を出ねばならない時間になってしまい、大学へ向かった。
授業を終え、構内を歩きながら奏斗を探す。しかし、一向に見当たらない。どうしたものか。もしかしたら工学部のキャンパスにいるかもしれないと思い足を運ぶが、時間がまずかった。ちょうど次の授業の準備なのか、多くの学生がキャンパス前で騒いでいる。雪にはその騒がしさの中、異世界へと足を踏み入れる勇気はなかった。
結局目的を達成することができず、帰路へとつく。今日返せなかった罪悪感と、しかしどこかまだ奏斗のことを探していていい、考えていてもいいという理由が残ったことによる安堵感のようなものが入り交ざった気持ちでいた。
「明日は会えるかな…ってなんでこんな気にしてんだ…俺」
今日はバイトがないのでいつも通りであればそのまま家に帰るのだが、足は家とは違う方向へ向かう。家とそこまで遠くなく、歩いて30分ほどのところにある。ちょうど住宅街や商業ビルなどの栄えたエリアとの境界とでもいえようか。普段の喧噪から離れた、自然豊かで落ち着いた場所、そこに古く大きな屋敷がある。
雪は目的地へ到着するとインターホンを鳴らす。
「ひろおじちゃん、来たよ。」
「おぉ、よく来たな。お入り。」
ひろおじちゃんと呼ばれた男性の声が応答する。
鍵が開き、自家栽培している庭を通り抜け、家の扉の前に立つ。すると、家の扉が開き、おじちゃんと呼ばれるにはふさわしくないような、つつましやかな男性が出迎える。着物をまとい、帯はきちんと締められ、背筋もしゃんとしている男性である。
「雪。いらっしゃい。」
「おじゃまします。いつもありがとう。」
お入りと手招きして声をかけた男性は、雪が古くからお世話になっている人物である。彼は齢50を過ぎたあたりであり、現在は会社を辞めてゆったりと暮らしている。名前は豊岡弘昌。雪が14歳、中学生のときに知り合い、約7年の付き合いになる。
雪は家にいたくないとき、誰かと話したいとき、悩みを相談したいときによくこの屋敷を訪れる。
「今日は泊まるかい?だったら手にふるいをかけようか。」
「いいの?ひろおじちゃんがよければ泊まりたい。ご飯も食べたい。いつもありがとう。」
「ははっ!いいに決まってるじゃないか!何が食べたい?今日は……カレーかにくじゃがか……ビーフシチューだな」
「ビーフシチュー食べたい。」
「そうかい。よし任せな。雪は向こうの片づけとご飯の準備、あとは適当にくつろいでな。話はごはん食べながら聞いてやる。」
えっ、と雪は思わず驚く。話したいことがあるということを分かっている口ぶりだ。しかし、考えてみればいつもそうだった。昔から雪はよくこの屋敷を訪れ、弘昌と付き合ってきた。そんな彼からしたら、雪の考えていることや気持ちをお見通しなのだろう。
言われた準備を終え、適当にテレビを見ながらくつろいでいたら美味しそうな匂いが漂ってきた。昨日は並木さんの手作り、今日は弘昌の手作り、二日連続で温かいご飯が食べられるなんて、と感動に浸る。
「はいお待たせ。おじちゃん特製ビーフシチュー。いっぱいお食べ。」
「うわぁ……美味しそう。いただきます」
一口食べるとその美味しさに思わずうっとりする。バイトのない日、遅番の並木さんと被らない日は基本的にコンビニで済ますことが多い。中高生の頃はよく弘昌の家に行き、こうしてよくご飯を食べさせてもらっていたりしたが、大学生になってからはその頻度も減った。人が作った、あたたかい家庭的な味とは程遠い生活を送っている雪には、これ以上にないご馳走であった。
「めっちゃおいしい……おいしい!」
「そうかい。よかったよかった。おかわりもあるから好きなだけお食べ。」
しばらくの間、手はビーフシチューと白米の間を動き続け、合間にスープや副菜などがはさまり、いったりきたりしていた。手の動きが緩んだ際、弘昌が口を開く。
「それで。今日は何の悩みがあって来たんだい?」
腹も満たされようやく美味しい食事に落ち着いた雪は、昨日会った白銀奏斗のこと、今日彼の教科書を返そうと思ったが見つからなかったこと、仮に会えたとしてもなんと声をかけたらよいのか分からないことを話す。
「ほう。雪はその青年のことが気になっているんだね。」
「えっ!ち…ちがうし…別にそういうんじゃない」
「だったら別に悩んだりしないだろう。雪は今まで同年代の子たちと深い付き合いをしてこなかったからね……まぁ中学のときのこともあるから仕方ないとは思うけど…」
中学の出来事によって人間不信になり、特に同性からのやっかみを浴びてきた雪にとってはいまだかつてない出来事、そして感情に直面している。そのことを理解している弘昌はアドバイスをする。
「ちゃんと話してみて友達になってみたらどうかな?僕もその人のこと聞いた感じだといい人だと思うよ。きっと、今まで雪が見てきた人たちとは違うよ。信じて一歩踏み出していいと思う。」
「うん……きっといい人なんだとは思うけど……なんて声をかければいいのか分からない。それに、ないって言ったはずの教科書を俺が持ってたなんて、なんか隠してたみたいで気持ち悪がられるかもしれないし」
「そんなこと思うような人じゃないと思うけどなぁ……雪もそう感じたから話してみたいって思ったんでしょ、なら大丈夫。一歩踏み出そう、雪。」
「じゃあ……なんて声かければいいと思う?」
「うーん……まずは挨拶、そして相手は忘れてるかもしれないから自分の名前を言おう。で、事の経緯をちゃんと話す。わざとじゃなくて、たまたま持って帰ってしまっていたことを。それで最後にちゃんと謝ること。」
「分かった……明日こそ話しかけてみる。」
「がんばれ。そういえば、最近バイトの方はどうだ?ちゃんと話せてるのか?」
「バイトの人は年上の人のほうが圧倒的に多いし、女性の人のほうが多いけどみんな穏やかで話しやすいから大丈夫。同年代には男もいるけど、話してみたら案外いいやつだったから。バイトは楽しいし、みんなと話すのも結構好き。」
「そうか。それはよかった。みんながみんな悪い人ばかりじゃないからな。大学の人とはうまくやってるのか?」
「大学は……挨拶とかちょっと話す人はいるけど、みんな集団で固まってたりするからそういうのは苦手かも……」
「そうか。焦らなくていい。無理しなくていい。雪のスピードでいい。辛いときや何か話したいときはいつでもおいで。」
「うん。ありがとう。」
弘昌は家族のことは聞かなかった。何も変わっていないことを分かっているからだ。あの家族が雪に対して何か状況を変えようとなどしないということを。しかし、彼は安心していた。なぜなら雪がちゃんと大学生として学校に通い、バイトもしており、人と接することを楽しいと思い、話してみたいと自らが思えるような人と出会えたからだ。コンビニ飯とはいえちゃんと食事はしているようだし、衣食住については世話をしてもらえているということを不幸中の幸いだと思う。
「とりあえず、今日はゆっくりお休み。明日伝えられるといいね。白銀くんという人に。僕も会ってみたいな。雪が初対面でそんな良い雰囲気を感じるなんてめったにないからね。」
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