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(side 副会長:竜禅寺棗)
冬休みが明け、学校が始まってすぐに葉に呼び出された。
年明けでバタバタしているし、行事もない為生徒会はまだ始動していない。
生徒会の仕事がない日に連絡が来るのは珍しかったから、少し驚く。
大方、律儀な彼のことだから、あの日の返事をしにくるのだろう。
葉の部屋には晴くんがいるので、流石に振られるのを聞きたくなかった僕は、自室に彼を招いた。
「明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
お互い真面目に挨拶するが、これからされる話を考えると微妙な心持ちになる。
葉を部屋の中に招き入れて、ソファへと案内した。
一息つけるように僕が出したお茶を飲むと、意を決して葉が話し始める。
「早速なんだけど、あの時の告白の返事がしたい」
やっぱり、そうかとどこか他人事な感情になる。
「はい。僕も聞きたいと思ってました」
「その前に一つ、謝らないといけないことがある」
葉が俯いて、静かに話す。
謝られるようなことをされた覚えはない。
むしろ、突然告白して困惑させた僕こそ、謝罪するべきだろう。
「謝る?」
「あの時、嘘をついた」
嘘…?思い至らなくてよく分かっていない顔をする僕を横目に、葉は話を続けた。
「俺は、お前があの時指摘した通り、晴のことが好きだ。……恋愛感情として。一生隠し通すつもりで、兄弟だからありえないと自分に言い聞かせて生きてきた」
そうだったのか。あまりにもあっけらかんと否定されたらものだから分からなかったけど、あれは本心を隠すのに長けていただけだったのか。
想い人に好きな人がいたショックと、納得と、悲しみと、混乱で何も言えなくなる。
「だけど、晴が高山と恋人になって、見たことない表情をする度に、俺じゃ駄目なんだと思うようになって。俺は晴の恋人になりたかった訳じゃないんだと」
恋人になりたい訳じゃない。
それは、端から実りがない恋だと分かっているからなんだろうか。
兄弟だから、諦める他にないのだと。
「自分でも歪んでるのは分かってる。だけど、俺は晴の兄として居られれば、あとは何でもいいんだ。晴のお兄ちゃんであり続けたい」
それは、恋なんて生優しい感情ではなくて。
もっともっと深い愛を葉は弟に向けていた。
歪んでるといえばそうかもしれない。
だけど、この大きすぎる感情を、葉は今まで一人で抱えてきたのだ。
誰にもバレないように、必死に、隠し続けてきて。
なんて辛くて、苦しくて、悲しかったのだろう。
きっと、晴くんに恋人が出来たと知った時、彼は全てを思い知り、悟ったのだと思う。
僕はたまらず葉のことを後ろから抱きしめた。
拒絶する反応は見られなかった。
「竜禅寺にキスされた時、嫌じゃなかった。」
「え?」
眉間に皺寄ってたけど、という言葉は飲み込んだ。
「お前は、キスが嫌じゃなければ脈ありだと言っていたから、もしかしてそうなのかもしれないと考えていたんだ。……あんな話をした後で申し訳ないけど、俺は晴の為にも前に進みたいと思っている。」
「葉……」
「お前のことを好きになれば、晴への気持ちを、忘れられるかもしれない」
「……」
「お前が俺のことを好きだと思ってくれている気持ちを、踏み躙るようなことをしているのは分かってる。だけどこんなこと、誰にも言えないんだ」
「……っ」
「頼む、竜禅寺。俺のことを抱いてくれ…」
葉の顔が切なく歪む。
こんな返答がくることは全く予想していなかった。
これは、現実なんだろうか。
好きな人には好きな人がいて。
諦めるしかないから、僕に埋めてほしいと、僕のことを好きになりたいとお願いされて。
それを容易く断れることなど、出来やしないくらい僕の初恋も大分拗らせていた。
「本当に後悔しませんか?」
「しない。俺、最低なことお願いしてるよな?嫌だったら大丈夫だから…」
「嫌じゃないですよ。僕のこと好きになろうとしてくれてるんですよね?だったら嬉しい以外にある訳ないじゃないですか」
葉の顔が複雑そうに曇る。
罪悪感と否定されなかった安心とで混ぜこぜになっているのだろう。
葉の頬に手を当てて、するりと撫でるようにしながらその目を見つめる。
愛おしい、好きだ、どんな形でも僕のことを見てくれるなら大満足だ。
「一つだけ、質問してもいいですか?」
「あぁ、なんだ」
「どうして抱かれようと思ったんですか?」
僕の質問に、葉の顔が泣きそうになる。
「……もしお前のことを抱いたら、晴に重ねてしまうと思うから…。俺は、本気でお前のことを好きになりたい」
葉の返事を聞く前に勢いよく口付けていた。
今すぐにでも彼を抱いてあげたい。
僕からの愛を精一杯囁いて、満たして、あとは何も考えられなくしてあげたい。
僕はもう夢中で、口内を貪り続けた。
それと同時に、葉の制服のシャツに手をかけて引き締まった身体を露わにする。
「んっ…ふ…」
そのまま肌に手を這わせ、脇腹を撫でた。
それだけでは何も声は上げなかったが、そのまま上の方に手をスライドさせ、中心にある胸の飾りをピン、と弾くと小さく呻くような声を出した。
執拗に、くりくり、こねこねと弄り回す。
「んあっ……あ、ん……」
堪えるように、小さな声をあげる様子に、興奮が高まった。
こんな声を出すのか、こんな表情をするのかとずっと俯瞰でみている自分がいて、思っていたよりも大分冷静なことに気がついた。
調子に乗って舐めようと舌を出して近づくと、息をあげた葉に制止された。
「そ、そこはもういいから…。下触ってくれ…。もう、キツい…」
股間のあたりを見ると、張り詰めていて、僕が触って快感を拾ってくれているのがあまりにも嬉しくて、ごくんと唾を飲み込んだ。
「……下、脱いで下さい」
「……」
葉は頷くと、何も言わずに、制服のズボンとパンツを脱いだ。
熱く昂ったものが勢いよく聳え立ち、なんとも卑猥な光景になっている。
「触ります」
「言わなくていいから……あっ、ああっ、」
固くなったそれを握り込んで優しく擦ると、反応が良く声が漏れてたので、そのままそれを続けた。
「気持ち良いですか?」
「あっ、ひっ、ん、んぁ、あ」
聞かなくてもわかりきっていたが、あまりに気持ちよさそうな声を出しているものだから楽しくなっていて、つい口から出ていた。
そのままイかせてしまおうと思って、擦る手を早めると、葉が突然僕のズボンに手を掛け、パンツも脱がそうとしてきたので慌てて止めた。
「葉…?何してるんですか?」
「お、お前のも触る、俺も、気持ち良くさせたい……」
「……え」
正直、僕のものは痛いくらい張り詰めていたが、そんなことをされては呆気なく達してしまうだろう。
ただでさえ、葉の痴態を見てあり得ないくらい興奮が高まっているのいうのに。
「お気持ちは嬉しいですが、僕のは大丈夫ですよ。また次の機会に、お願いします」
結構もう、余裕が無いのでと耳元で囁くと、ブルッと震えてまた声をあげたので、思わず笑みが溢れた。
「じゃあ…葉の後ろ、触りますね」
「あの…部屋で解してきたから…すぐ入ると思う……」
「え?」
恥ずかしそうに頬を染めている葉の発言に、驚きで固まってしまう。
「葉って元々、下の経験あったんですか?」
「いや、上しかないが……。お前に抱かれたいと思ってから、冬休みの間に準備した。
……引いたか?」
本当に僕の想い人は律儀で、真面目だ。
びっくりするくらい不器用で、優しくて、かっこよくて……今は可愛い。
僕は優しく葉に口付けて頭を撫でた後、体勢を変えてゆっくり指を挿入した。
言葉通り、本当に柔らかい。
丁寧に拡げるように指を出し入れすると、あっという間に3本まで入った。
指を引き抜いて僕自身のものを当てがう。
吸い込まれるようにして葉の中に入っていく様に、声が漏れそうになるのをぐっと噛み締めて、奥へと進めた。
気を抜くと、すぐに出てしまいそうになるくらい気持ち良い。
熱い息を耳元ではぁっと一つ落とすと、葉の肩が震えた。
全てが入った瞬間、腰を激しく打ち付ける。
我慢なんて、出来なかった。
「ン、んあっあっ、ひっ、激し、あっ、竜禅寺、アッ!」
「葉……可愛い……ん、好きです……愛してます……」
「あっ、んああっ……、気持ち良い、あっ、いあっ!」
快楽に声を上げ続ける葉には僕の声は届かない。
動きを激しくして、お互い性急に欲を高め合った。
「ああっ、イく、あ、出、出る、ああっ、イッ~~~ん、」
「んっ、くっ、あ……」
葉が達した時の締め付けで、僕もほぼ同時に欲を吐き出した。
焦点の合わない目でこちらを見る葉の頭を撫でて、呼吸が整うのを待った。
すると、小さな声で彼が呟いた。
「晴……」
本当に無意識だったのか、葉はハッと我に返り、顔をサッと青ざめだした。
「あ、竜禅寺……、違う、俺……。ごめん、ごめんな……本当にごめん」
好きな人への気持ちを、そう簡単に他で忘れようなんて、無理に決まっている。
今の僕は、所詮そこに付け込ませてもらっているだけの存在に過ぎない。
「僕のこと、好きになってもらえるまで何度でも相手しますよ。だから大丈夫、焦らないで」
「……ごめん」
これ以上謝らせない為に顔を抱き、強く抱きしめた。
僕の方が葉より背が低い為に、かなり不恰好な形になる。
気にしてる暇はなかった。
葉が落ち着くまで、ずっとこのままでいよう。
いいんだ、これで。可能性がゼロなわけじゃ無い。
少なくとも、思いを伝えることが出来なかったあの頃よりは、話しかけることも出来ずに遠目で見ていたあの時よりはよっぽど進展した。
僕に出来るのは、葉に愛を囁き続けて、晴くんへの気持ちを忘れさせること。
葉を晴くんの兄のままでいさせる為に、僕を選ばせる。それだけだ。
それしか、誰も救われない。
彼がそうしたいと望むなら、頑張ってそれに応えたい。
今、部屋の中で聞こえる涙の音は、僕のものか葉のものか、果たして両方ともなのか。
終わったと思っていた僕の恋が、こんな形になるなんて、本当に人生は何があるか分からないと思った。
冬休みが明け、学校が始まってすぐに葉に呼び出された。
年明けでバタバタしているし、行事もない為生徒会はまだ始動していない。
生徒会の仕事がない日に連絡が来るのは珍しかったから、少し驚く。
大方、律儀な彼のことだから、あの日の返事をしにくるのだろう。
葉の部屋には晴くんがいるので、流石に振られるのを聞きたくなかった僕は、自室に彼を招いた。
「明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
お互い真面目に挨拶するが、これからされる話を考えると微妙な心持ちになる。
葉を部屋の中に招き入れて、ソファへと案内した。
一息つけるように僕が出したお茶を飲むと、意を決して葉が話し始める。
「早速なんだけど、あの時の告白の返事がしたい」
やっぱり、そうかとどこか他人事な感情になる。
「はい。僕も聞きたいと思ってました」
「その前に一つ、謝らないといけないことがある」
葉が俯いて、静かに話す。
謝られるようなことをされた覚えはない。
むしろ、突然告白して困惑させた僕こそ、謝罪するべきだろう。
「謝る?」
「あの時、嘘をついた」
嘘…?思い至らなくてよく分かっていない顔をする僕を横目に、葉は話を続けた。
「俺は、お前があの時指摘した通り、晴のことが好きだ。……恋愛感情として。一生隠し通すつもりで、兄弟だからありえないと自分に言い聞かせて生きてきた」
そうだったのか。あまりにもあっけらかんと否定されたらものだから分からなかったけど、あれは本心を隠すのに長けていただけだったのか。
想い人に好きな人がいたショックと、納得と、悲しみと、混乱で何も言えなくなる。
「だけど、晴が高山と恋人になって、見たことない表情をする度に、俺じゃ駄目なんだと思うようになって。俺は晴の恋人になりたかった訳じゃないんだと」
恋人になりたい訳じゃない。
それは、端から実りがない恋だと分かっているからなんだろうか。
兄弟だから、諦める他にないのだと。
「自分でも歪んでるのは分かってる。だけど、俺は晴の兄として居られれば、あとは何でもいいんだ。晴のお兄ちゃんであり続けたい」
それは、恋なんて生優しい感情ではなくて。
もっともっと深い愛を葉は弟に向けていた。
歪んでるといえばそうかもしれない。
だけど、この大きすぎる感情を、葉は今まで一人で抱えてきたのだ。
誰にもバレないように、必死に、隠し続けてきて。
なんて辛くて、苦しくて、悲しかったのだろう。
きっと、晴くんに恋人が出来たと知った時、彼は全てを思い知り、悟ったのだと思う。
僕はたまらず葉のことを後ろから抱きしめた。
拒絶する反応は見られなかった。
「竜禅寺にキスされた時、嫌じゃなかった。」
「え?」
眉間に皺寄ってたけど、という言葉は飲み込んだ。
「お前は、キスが嫌じゃなければ脈ありだと言っていたから、もしかしてそうなのかもしれないと考えていたんだ。……あんな話をした後で申し訳ないけど、俺は晴の為にも前に進みたいと思っている。」
「葉……」
「お前のことを好きになれば、晴への気持ちを、忘れられるかもしれない」
「……」
「お前が俺のことを好きだと思ってくれている気持ちを、踏み躙るようなことをしているのは分かってる。だけどこんなこと、誰にも言えないんだ」
「……っ」
「頼む、竜禅寺。俺のことを抱いてくれ…」
葉の顔が切なく歪む。
こんな返答がくることは全く予想していなかった。
これは、現実なんだろうか。
好きな人には好きな人がいて。
諦めるしかないから、僕に埋めてほしいと、僕のことを好きになりたいとお願いされて。
それを容易く断れることなど、出来やしないくらい僕の初恋も大分拗らせていた。
「本当に後悔しませんか?」
「しない。俺、最低なことお願いしてるよな?嫌だったら大丈夫だから…」
「嫌じゃないですよ。僕のこと好きになろうとしてくれてるんですよね?だったら嬉しい以外にある訳ないじゃないですか」
葉の顔が複雑そうに曇る。
罪悪感と否定されなかった安心とで混ぜこぜになっているのだろう。
葉の頬に手を当てて、するりと撫でるようにしながらその目を見つめる。
愛おしい、好きだ、どんな形でも僕のことを見てくれるなら大満足だ。
「一つだけ、質問してもいいですか?」
「あぁ、なんだ」
「どうして抱かれようと思ったんですか?」
僕の質問に、葉の顔が泣きそうになる。
「……もしお前のことを抱いたら、晴に重ねてしまうと思うから…。俺は、本気でお前のことを好きになりたい」
葉の返事を聞く前に勢いよく口付けていた。
今すぐにでも彼を抱いてあげたい。
僕からの愛を精一杯囁いて、満たして、あとは何も考えられなくしてあげたい。
僕はもう夢中で、口内を貪り続けた。
それと同時に、葉の制服のシャツに手をかけて引き締まった身体を露わにする。
「んっ…ふ…」
そのまま肌に手を這わせ、脇腹を撫でた。
それだけでは何も声は上げなかったが、そのまま上の方に手をスライドさせ、中心にある胸の飾りをピン、と弾くと小さく呻くような声を出した。
執拗に、くりくり、こねこねと弄り回す。
「んあっ……あ、ん……」
堪えるように、小さな声をあげる様子に、興奮が高まった。
こんな声を出すのか、こんな表情をするのかとずっと俯瞰でみている自分がいて、思っていたよりも大分冷静なことに気がついた。
調子に乗って舐めようと舌を出して近づくと、息をあげた葉に制止された。
「そ、そこはもういいから…。下触ってくれ…。もう、キツい…」
股間のあたりを見ると、張り詰めていて、僕が触って快感を拾ってくれているのがあまりにも嬉しくて、ごくんと唾を飲み込んだ。
「……下、脱いで下さい」
「……」
葉は頷くと、何も言わずに、制服のズボンとパンツを脱いだ。
熱く昂ったものが勢いよく聳え立ち、なんとも卑猥な光景になっている。
「触ります」
「言わなくていいから……あっ、ああっ、」
固くなったそれを握り込んで優しく擦ると、反応が良く声が漏れてたので、そのままそれを続けた。
「気持ち良いですか?」
「あっ、ひっ、ん、んぁ、あ」
聞かなくてもわかりきっていたが、あまりに気持ちよさそうな声を出しているものだから楽しくなっていて、つい口から出ていた。
そのままイかせてしまおうと思って、擦る手を早めると、葉が突然僕のズボンに手を掛け、パンツも脱がそうとしてきたので慌てて止めた。
「葉…?何してるんですか?」
「お、お前のも触る、俺も、気持ち良くさせたい……」
「……え」
正直、僕のものは痛いくらい張り詰めていたが、そんなことをされては呆気なく達してしまうだろう。
ただでさえ、葉の痴態を見てあり得ないくらい興奮が高まっているのいうのに。
「お気持ちは嬉しいですが、僕のは大丈夫ですよ。また次の機会に、お願いします」
結構もう、余裕が無いのでと耳元で囁くと、ブルッと震えてまた声をあげたので、思わず笑みが溢れた。
「じゃあ…葉の後ろ、触りますね」
「あの…部屋で解してきたから…すぐ入ると思う……」
「え?」
恥ずかしそうに頬を染めている葉の発言に、驚きで固まってしまう。
「葉って元々、下の経験あったんですか?」
「いや、上しかないが……。お前に抱かれたいと思ってから、冬休みの間に準備した。
……引いたか?」
本当に僕の想い人は律儀で、真面目だ。
びっくりするくらい不器用で、優しくて、かっこよくて……今は可愛い。
僕は優しく葉に口付けて頭を撫でた後、体勢を変えてゆっくり指を挿入した。
言葉通り、本当に柔らかい。
丁寧に拡げるように指を出し入れすると、あっという間に3本まで入った。
指を引き抜いて僕自身のものを当てがう。
吸い込まれるようにして葉の中に入っていく様に、声が漏れそうになるのをぐっと噛み締めて、奥へと進めた。
気を抜くと、すぐに出てしまいそうになるくらい気持ち良い。
熱い息を耳元ではぁっと一つ落とすと、葉の肩が震えた。
全てが入った瞬間、腰を激しく打ち付ける。
我慢なんて、出来なかった。
「ン、んあっあっ、ひっ、激し、あっ、竜禅寺、アッ!」
「葉……可愛い……ん、好きです……愛してます……」
「あっ、んああっ……、気持ち良い、あっ、いあっ!」
快楽に声を上げ続ける葉には僕の声は届かない。
動きを激しくして、お互い性急に欲を高め合った。
「ああっ、イく、あ、出、出る、ああっ、イッ~~~ん、」
「んっ、くっ、あ……」
葉が達した時の締め付けで、僕もほぼ同時に欲を吐き出した。
焦点の合わない目でこちらを見る葉の頭を撫でて、呼吸が整うのを待った。
すると、小さな声で彼が呟いた。
「晴……」
本当に無意識だったのか、葉はハッと我に返り、顔をサッと青ざめだした。
「あ、竜禅寺……、違う、俺……。ごめん、ごめんな……本当にごめん」
好きな人への気持ちを、そう簡単に他で忘れようなんて、無理に決まっている。
今の僕は、所詮そこに付け込ませてもらっているだけの存在に過ぎない。
「僕のこと、好きになってもらえるまで何度でも相手しますよ。だから大丈夫、焦らないで」
「……ごめん」
これ以上謝らせない為に顔を抱き、強く抱きしめた。
僕の方が葉より背が低い為に、かなり不恰好な形になる。
気にしてる暇はなかった。
葉が落ち着くまで、ずっとこのままでいよう。
いいんだ、これで。可能性がゼロなわけじゃ無い。
少なくとも、思いを伝えることが出来なかったあの頃よりは、話しかけることも出来ずに遠目で見ていたあの時よりはよっぽど進展した。
僕に出来るのは、葉に愛を囁き続けて、晴くんへの気持ちを忘れさせること。
葉を晴くんの兄のままでいさせる為に、僕を選ばせる。それだけだ。
それしか、誰も救われない。
彼がそうしたいと望むなら、頑張ってそれに応えたい。
今、部屋の中で聞こえる涙の音は、僕のものか葉のものか、果たして両方ともなのか。
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