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2.嘘だと言ってくれ
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受験1週間後、そろそろあの顔の綺麗な変なヤツの事を忘れ始めている頃、村に使者がやってきた。村には居ないような大きく立派な馬に乗り、服の背中に学園の紋章をつけている…そして大声でこう言った。
「建国の森はじまりの村 木こりのハンスの息子リュ殿はいらっしゃるか?」
慌てて村長が俺の手を引いて前に行き、
「ここにおります。ご用件は何でしょうか?」
「リュ殿。おめでとうございます。貴方は学園の試験に見事合格なされました。つきましてはこの1ヶ月内に学園にいらして頂き、入学と入寮手続きを…」
嘘だろ?何かの間違いだろ?あの出来で受かるわけない、村長もそう思ったらしくおずおずと
「申し訳ございませんが、何かの間違いかお人違いなのではないでしょうか?うちのリュがそんな…」
あっ今『賢くない』って言おうとしたな。
「信じられないと?合格証書もありますよ」
村長が渡された紙をそこにいる村人皆んなでのぞきこむと
合格証書
建国の森はじまりの村 木こりのハンスの息子リュ殿
上記の者を合格とし入学、入寮を許可します
学園長
学園の紋章の透かし入りの高そうな紙にはこう書かれていた。ここまで凝った騙しは無いだろう…本物だ。
使者が帰った後村は3日3晩の大宴会となった。学園に入学できる子供が何十年ぶりに現れた!本当は賢かったんだなお前!と褒め称えられる俺、だが引きつった笑顔しか出なかった。
今まで考えもしなかった方に人生が曲がって行ってる。俺はこの身体と力で木こりとして生きていくつもりだったし、今もその気持ちは変わってない。5年間も学園に居たら木こりとしての身体も勘所も鈍ってしまうだろう。学園に行く事に全く利点を感じられない。
こっそりと宴会の輪を抜け出して、占いおばばの家へ走った。
「やい!おばば!俺を騙したな!『受けるだけ』って言ったじゃないか!どうしてくれる」
おばばはそんな俺を見てケッと笑い飛ばし
「受かったのはお前の実力だろう?わしのせいじゃない。諦めて入学してこい」
「他人事だと思って適当な事を!これじゃあ木こりになれないじゃないか!」
がっくりと肩を落としてそう言うと、おばばは不思議そうな顔をした。
「学園卒業した後なればいい。確かに5年は長い…しかし学園内でも身体を鍛える授業はあるし、木こりとしての勘はちょこちょこ村に帰省して鈍らない様にすればいい。…力と知識と準貴族の身分を持った木こり…村にとってこんなに必要な人間はないぞ?そんな奴がいたらこの村が悪い商人にも貴族にも騙されたり、搾取されたりする事はない。村を守れるぞ」
確かにその通り、その通りなんだけど…
「…俺すっごく苦労しない?」
おばばは目を合わせてくれなかった。くっそ、諦めるしかないのか。そして急に何かを思い出したように
「そう言えば合格証書キチンと読んだか?」
「?いや何かすぐにうちに飾られたんであまり」
「ちぃーさい文字で『但しご本人の学力がやや劣るので入学まで宿題を出します。3日1度採点と解説に伺いますのでご了承下さい』ってあったぞ。がんばれや」
ダッシュで家に戻り証書をじっくり見てみると…
本当に書いてある。あといつ受け取ったのか知らないが厚み10㎝ほどの紙の束もあった。…宿題だ。
「嘘だろ?いやだぁー!」
「建国の森はじまりの村 木こりのハンスの息子リュ殿はいらっしゃるか?」
慌てて村長が俺の手を引いて前に行き、
「ここにおります。ご用件は何でしょうか?」
「リュ殿。おめでとうございます。貴方は学園の試験に見事合格なされました。つきましてはこの1ヶ月内に学園にいらして頂き、入学と入寮手続きを…」
嘘だろ?何かの間違いだろ?あの出来で受かるわけない、村長もそう思ったらしくおずおずと
「申し訳ございませんが、何かの間違いかお人違いなのではないでしょうか?うちのリュがそんな…」
あっ今『賢くない』って言おうとしたな。
「信じられないと?合格証書もありますよ」
村長が渡された紙をそこにいる村人皆んなでのぞきこむと
合格証書
建国の森はじまりの村 木こりのハンスの息子リュ殿
上記の者を合格とし入学、入寮を許可します
学園長
学園の紋章の透かし入りの高そうな紙にはこう書かれていた。ここまで凝った騙しは無いだろう…本物だ。
使者が帰った後村は3日3晩の大宴会となった。学園に入学できる子供が何十年ぶりに現れた!本当は賢かったんだなお前!と褒め称えられる俺、だが引きつった笑顔しか出なかった。
今まで考えもしなかった方に人生が曲がって行ってる。俺はこの身体と力で木こりとして生きていくつもりだったし、今もその気持ちは変わってない。5年間も学園に居たら木こりとしての身体も勘所も鈍ってしまうだろう。学園に行く事に全く利点を感じられない。
こっそりと宴会の輪を抜け出して、占いおばばの家へ走った。
「やい!おばば!俺を騙したな!『受けるだけ』って言ったじゃないか!どうしてくれる」
おばばはそんな俺を見てケッと笑い飛ばし
「受かったのはお前の実力だろう?わしのせいじゃない。諦めて入学してこい」
「他人事だと思って適当な事を!これじゃあ木こりになれないじゃないか!」
がっくりと肩を落としてそう言うと、おばばは不思議そうな顔をした。
「学園卒業した後なればいい。確かに5年は長い…しかし学園内でも身体を鍛える授業はあるし、木こりとしての勘はちょこちょこ村に帰省して鈍らない様にすればいい。…力と知識と準貴族の身分を持った木こり…村にとってこんなに必要な人間はないぞ?そんな奴がいたらこの村が悪い商人にも貴族にも騙されたり、搾取されたりする事はない。村を守れるぞ」
確かにその通り、その通りなんだけど…
「…俺すっごく苦労しない?」
おばばは目を合わせてくれなかった。くっそ、諦めるしかないのか。そして急に何かを思い出したように
「そう言えば合格証書キチンと読んだか?」
「?いや何かすぐにうちに飾られたんであまり」
「ちぃーさい文字で『但しご本人の学力がやや劣るので入学まで宿題を出します。3日1度採点と解説に伺いますのでご了承下さい』ってあったぞ。がんばれや」
ダッシュで家に戻り証書をじっくり見てみると…
本当に書いてある。あといつ受け取ったのか知らないが厚み10㎝ほどの紙の束もあった。…宿題だ。
「嘘だろ?いやだぁー!」
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