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34.怪談
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入学から数ヶ月たち、朝晩冷え込んでくるようになったある日
「ルドルフー!怪談話知らない?出来れば学園の」
ルドルフは怪訝そうな顔で俺を見つめた。あれ?冬といえば怪談じゃない?
「いやいや。怪談話は夏が定番でしょう?聞いたらゾッとして涼しくなるから。何故冬?」
「俺の村は冬は雪が凄くて外に出られないから家の中で出来る娯楽扱いなんだよ『怪談』。あと子どもを怖がらせて大雪で危ない外に出ないようにするのも狙いかな…だから怪談話は冬が旬なんだ。お前何でも良く知ってるからいいの知らない?村に帰ると『何か新しい話ないのか?』って聞かれる事が多くて困ってるんだ」
「ひょっとして娯楽に飢えてる?」
「そうなんだ、町に出たからって次々新しい話がある訳ないんだけど…あ!そう言えばルドルフのお父さんから村に色々品物が届いたって。ありがとう。皆とっても喜んでたよ」
ルドルフの顔がほころんだ。
「私も姉もお世話になってるから当たり前だよ。それで…姉が迷惑かけてないかい?」
「全く!お姉さん、強引に宴会に誘おうとした奴を『仕事の話が先です』とキッパリと跳ね除けたんで村の女性から大人気になってるよ。あぁいう強い人が好まれるんだようちの村。あとこの間は父ちゃんがいなかったからあの短剣は見せてあげられなかったって」
「…短剣は残念だが、姉が村に馴染んでて何よりだ」
言う割にはルドルフは何故ちょっとしょんぼり気味なのかな?短剣は今度見せてもらえばいいからがっかりするなよ。ただお姉さんは貴族社会では異色かもしれないね。
「で、学園の怪談話だったか?私は知らないなぁ…そういったものは学生の間でひっそりと語り継がれる物だから…あの人ならどうかな?」
「学園の怪談話ね。知ってるよ」
そう自慢げに話しているのは学生寮の寮長さんだった。勤続うん十年のベテラン寮長で、俺たちにとっては「口うるさいが頼れるおじさん」だ。え?口うるさいのは俺にだけ?話を聞いてないから?…まぁいいや。
「どんなのがいい?ちょっと肝が冷える程度がいいのか、それとも自室で1人でいられなくなるくらいの?」
何と選べるとは…
「寮長さん何でそんなに知ってるの?」
「純然たる趣味」
はっきりと俺たちにこう言った寮長さんの顔はいつも以上にキリッと引き締まっていた。寮内で怪談話をやると聞くと参加したりしてコツコツと収集しており、もう少し溜まったら自費で怪談集を出版するつもりらしい。そこまでいくと天晴れな感じだね。
「この機会にルドルフ君に聞きたいんだけどいいかな?」
「何でしょう?」
「昔の話で『仮面を被った学生がある日を境に消えた』っていうのがあって…ひょっとして君の一族の誰かだったりしない?」
「確かに仮面ならうちの一族かも…」
俺はピンときた。
「ルドルフ!お前の曽祖父じゃない?前日まで被ってた仮面を急に被らなくなったら『消えた』にならない?
入学してから素顔を晒してなかったからクラスメイトなら『仮面外したんだな』わかるけど、そこまで親交のない他学年だったら?」
「そうか!仮面の学生がある日を境にいなくなった。退学者もいないとなれば…『消えた』になるか!寮長さんそのお話教えて下さい。出来れば紙に書いていただけるとありがたい」
ひょんな所で手がかりが出てきた。
「あ!俺も怪談話欲しい!子ども向けのちょっとだけ怖いのと、大人向けの!お願いします」
「で、何故私たちはこんな所で隠れていなければいけないのか説明してくれないか?校則違反では?」
夜。深夜とまではいかないがそこそこ遅い時間。俺たちは貴賓室がある学生はあまり行くことのない建物の棟の最上階、階段脇で隠れながら廊下の様子を伺っている。
「寮長からもらった怪談にここの事があったんだよ。自分でも体験できないかなーって」
「……」
「同じ話でも体験してるのとそうでないのとじゃあ話の説得力が大分違うだろう?」
寮長の話はこうだった。
貴賓室のある棟とそれに接している塔、この2つは昔は学生立ち入り禁止だった。何故ならこの学園を建築した際、その2つの建物の下に『呪術的な物』を埋めたからーー。その物は何であるか伝わっていないが「王国と学園の繁栄」の願いをこめられたらしい。
とても力の強いソレのお陰で王国も学園も繁栄したが1つだけ問題が生じた。
ソレが「若い人間」を欲したのだ。
次々と学生がその棟で行方不明になり学園は慌てた。前途有望な学生をこれ以上失うわけにはいかない。そこでその頃にはまだ存在したエルフの大魔法使いにお願いをして、ソレを封印してもらい学生が行方不明になる事はなくなった。
ーと思われたが、このところその封印が緩み始めてるらしく、夜に学生が壁に吸い込まれて消えたという目撃情報が…
「…学生が消えたら大騒ぎだよ。そんな騒ぎ聞いた事がない」ルドルフが盛大に溜め息をついた。
「でも目撃情報があるって。だから確かめてみたくて。あの突き当たりの壁がその学生が消えたっていう場所なんだ。1時間だけ!1時間だけでいいから」
2度目の盛大な溜め息とともに
「1時間だけだぞ。全く…」
その時、コツコツという足音が聞こえてきた。
『見回りの警備の人かも?』と思いつつ、そっと廊下を覗くと学生がいた。ん?どこかでみたことある姿だな。
「あれ?あの人って…」
「「ラディさんだ!」」
俺たちが驚き慌てていると、彼は突き当たりの壁に手をそっと当ててーーふっと消えた。
本物の怪談だ!恐怖と動揺で身体が震える。
どのくらい時間が経ったのだろう。
「誰かいるのか!」
そんな声とともに急に灯りがこちらに向けられた。警備の人が現れたのだ!どうする?逃げるか?でも…
ルドルフが一歩早かった。警備の人に向かってこう言っていた。
「学生が壁に吸い込まれて消えました!彼を助けて!」
「ルドルフー!怪談話知らない?出来れば学園の」
ルドルフは怪訝そうな顔で俺を見つめた。あれ?冬といえば怪談じゃない?
「いやいや。怪談話は夏が定番でしょう?聞いたらゾッとして涼しくなるから。何故冬?」
「俺の村は冬は雪が凄くて外に出られないから家の中で出来る娯楽扱いなんだよ『怪談』。あと子どもを怖がらせて大雪で危ない外に出ないようにするのも狙いかな…だから怪談話は冬が旬なんだ。お前何でも良く知ってるからいいの知らない?村に帰ると『何か新しい話ないのか?』って聞かれる事が多くて困ってるんだ」
「ひょっとして娯楽に飢えてる?」
「そうなんだ、町に出たからって次々新しい話がある訳ないんだけど…あ!そう言えばルドルフのお父さんから村に色々品物が届いたって。ありがとう。皆とっても喜んでたよ」
ルドルフの顔がほころんだ。
「私も姉もお世話になってるから当たり前だよ。それで…姉が迷惑かけてないかい?」
「全く!お姉さん、強引に宴会に誘おうとした奴を『仕事の話が先です』とキッパリと跳ね除けたんで村の女性から大人気になってるよ。あぁいう強い人が好まれるんだようちの村。あとこの間は父ちゃんがいなかったからあの短剣は見せてあげられなかったって」
「…短剣は残念だが、姉が村に馴染んでて何よりだ」
言う割にはルドルフは何故ちょっとしょんぼり気味なのかな?短剣は今度見せてもらえばいいからがっかりするなよ。ただお姉さんは貴族社会では異色かもしれないね。
「で、学園の怪談話だったか?私は知らないなぁ…そういったものは学生の間でひっそりと語り継がれる物だから…あの人ならどうかな?」
「学園の怪談話ね。知ってるよ」
そう自慢げに話しているのは学生寮の寮長さんだった。勤続うん十年のベテラン寮長で、俺たちにとっては「口うるさいが頼れるおじさん」だ。え?口うるさいのは俺にだけ?話を聞いてないから?…まぁいいや。
「どんなのがいい?ちょっと肝が冷える程度がいいのか、それとも自室で1人でいられなくなるくらいの?」
何と選べるとは…
「寮長さん何でそんなに知ってるの?」
「純然たる趣味」
はっきりと俺たちにこう言った寮長さんの顔はいつも以上にキリッと引き締まっていた。寮内で怪談話をやると聞くと参加したりしてコツコツと収集しており、もう少し溜まったら自費で怪談集を出版するつもりらしい。そこまでいくと天晴れな感じだね。
「この機会にルドルフ君に聞きたいんだけどいいかな?」
「何でしょう?」
「昔の話で『仮面を被った学生がある日を境に消えた』っていうのがあって…ひょっとして君の一族の誰かだったりしない?」
「確かに仮面ならうちの一族かも…」
俺はピンときた。
「ルドルフ!お前の曽祖父じゃない?前日まで被ってた仮面を急に被らなくなったら『消えた』にならない?
入学してから素顔を晒してなかったからクラスメイトなら『仮面外したんだな』わかるけど、そこまで親交のない他学年だったら?」
「そうか!仮面の学生がある日を境にいなくなった。退学者もいないとなれば…『消えた』になるか!寮長さんそのお話教えて下さい。出来れば紙に書いていただけるとありがたい」
ひょんな所で手がかりが出てきた。
「あ!俺も怪談話欲しい!子ども向けのちょっとだけ怖いのと、大人向けの!お願いします」
「で、何故私たちはこんな所で隠れていなければいけないのか説明してくれないか?校則違反では?」
夜。深夜とまではいかないがそこそこ遅い時間。俺たちは貴賓室がある学生はあまり行くことのない建物の棟の最上階、階段脇で隠れながら廊下の様子を伺っている。
「寮長からもらった怪談にここの事があったんだよ。自分でも体験できないかなーって」
「……」
「同じ話でも体験してるのとそうでないのとじゃあ話の説得力が大分違うだろう?」
寮長の話はこうだった。
貴賓室のある棟とそれに接している塔、この2つは昔は学生立ち入り禁止だった。何故ならこの学園を建築した際、その2つの建物の下に『呪術的な物』を埋めたからーー。その物は何であるか伝わっていないが「王国と学園の繁栄」の願いをこめられたらしい。
とても力の強いソレのお陰で王国も学園も繁栄したが1つだけ問題が生じた。
ソレが「若い人間」を欲したのだ。
次々と学生がその棟で行方不明になり学園は慌てた。前途有望な学生をこれ以上失うわけにはいかない。そこでその頃にはまだ存在したエルフの大魔法使いにお願いをして、ソレを封印してもらい学生が行方不明になる事はなくなった。
ーと思われたが、このところその封印が緩み始めてるらしく、夜に学生が壁に吸い込まれて消えたという目撃情報が…
「…学生が消えたら大騒ぎだよ。そんな騒ぎ聞いた事がない」ルドルフが盛大に溜め息をついた。
「でも目撃情報があるって。だから確かめてみたくて。あの突き当たりの壁がその学生が消えたっていう場所なんだ。1時間だけ!1時間だけでいいから」
2度目の盛大な溜め息とともに
「1時間だけだぞ。全く…」
その時、コツコツという足音が聞こえてきた。
『見回りの警備の人かも?』と思いつつ、そっと廊下を覗くと学生がいた。ん?どこかでみたことある姿だな。
「あれ?あの人って…」
「「ラディさんだ!」」
俺たちが驚き慌てていると、彼は突き当たりの壁に手をそっと当ててーーふっと消えた。
本物の怪談だ!恐怖と動揺で身体が震える。
どのくらい時間が経ったのだろう。
「誰かいるのか!」
そんな声とともに急に灯りがこちらに向けられた。警備の人が現れたのだ!どうする?逃げるか?でも…
ルドルフが一歩早かった。警備の人に向かってこう言っていた。
「学生が壁に吸い込まれて消えました!彼を助けて!」
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