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◈◈忌み子の少年◈◈
宿屋の夕食
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「ん……」
「おや、起きましたか」
シャルルが目を開けると、顔を覗き込んでいたらしいルディウスが言った。
「ここは?」
「宿の私の部屋です。宿屋についたと思ったらすぐ寝てしまったものですから、ここに運んできました」
シャルルはハッとして外を見た。外はもう暗くなっており、空には星が瞬いていた。
「うわぁ」
「ふふ、窓を開けていたら風邪をひきますよ。お腹空いてるでしょう?食堂でご飯食べましょう」
ルディウスはシャルルの手を握って下に降りていった。
1階につくとそこはガヤガヤと騒がしく、人が沢山いた。
「ここが食堂です。この宿屋でご飯を食べるときは、ここに来てください。厨房の人に頼めば、すぐに用意してくれますので」
ルディウスがシャルルの手を引いて奥へと行くと、そこには騎士団の皆がいた。
「お?起きたか、シャル坊」
「シャル坊って……」
ヴァンフリートの言葉に呆れ顔をするルディウス。シャルルは自分が呼ばれているとは分からず、周りを眺めている。
「シャル坊?どうした?」
キョロキョロしていることに気付いたヴァンフリートが、シャルルに問う。けれども、シャルルは気付かない。
「シャルル」
「ん、なに父さん?」
「団長が呼んでますよ」
「ん?」
ルディウスに呼ばれてやっと気づいたシャルルは、ヴァンフリートを見て不思議そうにした。
「団長、どうしたんだ?」
「どうしたんだじゃねぇよ……」
「??」
ヴァンフリートがため息をつく様子に、何故ため息をつかれているのか分からないシャルルは首を傾げた。
「シャルル、お腹空いているでしょう?」
「うん」
ルディウスの言葉に素直に頷くシャルル。
「団長、それじゃあ厨房の方にちょっと行ってきます」
「ああ」
「シャルル、行きますよ」
ルディウスはシャルルの手を握り、食堂の奥にある厨房の方へと向かった。
「すみません」
「何か用か?」
「この子のご飯をお願いしたいのですが……」
「ああ、こいつが団長様が言っていた坊主か。ちょっと待ってろ」
厨房から出てきた男はシャルルを見て、厨房へと戻っていった。しばらくして、男は手に底の深い皿を持って出てきた。
「ほいよ。栄養たっぷりの野菜スープだ。もちろん、お腹にいいように消化の悪い物は入れてないし、薬草も入れといた」
「ありがとうございます」
「ありがとう、ございます」
「何、いいってことよ。ああそうだ。俺はグディン、グディン・トーミワナだ。この『森の恵み亭』の料理人だ。よろしくな」
シャルルは森の恵み亭が分からず首を傾げた。
「『森の恵み亭』はこの宿屋の名前です。この街で1番大きい宿屋で、彼の料理は絶品なんですよ」
「ところで副団長様よ、その坊主は誰だ?行きのときはいなかったと思うんだが」
「この子は例の森で拾ったんです。一人でいたところを保護しました。ほら、シャルル。挨拶してください」
「はじめまして。シャルル・レイクフリート?です」
「なんで自分の名前で疑問系なんだ。というか、レイクフリートだと?」
「この子には家族がいないようなので、私が保護、というより引き取ることにしたんです。まだ正式には登録してませんが、王都に着いたら正式に登録する予定です」
「ふーん、随分と年の離れた義弟だな」
「ええ、随分年の近い義息子です」
「は?」
「え?」
話が噛み合わず、首を傾げるルディウスとグディン。
「おい、ちょっと待て。まずこいつ何歳だ?」
「そういえば聞いたことありませんでしたね。シャルル、自分の歳分かりますか?」
「あ?何言ってんだ。自分の歳が分からない奴がいるわけ……」
「知らない」
「はあ!?」
「ふむ、困りましたね……。そうです、ステータスの見方は分かりますか?」
「?分からない。ステータスって何?」
「そこから!?そこからなのか!?」
ルディウスとシャルルは、叫んでいるグディンを無視して話を続ける。
「ステータスっていうのは自分の名前や年齢、レベル、能力を知ることができるもので、人は必ず、そのステータスを見ることができます。ステータスは基本的に自分にしか見えず、いくら近くにいたとしても相手には見えません。
しかし、もし自分が相手に見せたいと思った場合はその相手にだけ見せることが可能です。相手のステータスを見るには、他にも鑑定スキルを持っているか、そういう魔道具に触れてもらわなければいけません。
自分のステータスの見方ですが、声に出してもしくは心の中で『ステータス』と唱えれば見えます。分かりましたか?」
「ん、分かった。『ステータス』
「おや、起きましたか」
シャルルが目を開けると、顔を覗き込んでいたらしいルディウスが言った。
「ここは?」
「宿の私の部屋です。宿屋についたと思ったらすぐ寝てしまったものですから、ここに運んできました」
シャルルはハッとして外を見た。外はもう暗くなっており、空には星が瞬いていた。
「うわぁ」
「ふふ、窓を開けていたら風邪をひきますよ。お腹空いてるでしょう?食堂でご飯食べましょう」
ルディウスはシャルルの手を握って下に降りていった。
1階につくとそこはガヤガヤと騒がしく、人が沢山いた。
「ここが食堂です。この宿屋でご飯を食べるときは、ここに来てください。厨房の人に頼めば、すぐに用意してくれますので」
ルディウスがシャルルの手を引いて奥へと行くと、そこには騎士団の皆がいた。
「お?起きたか、シャル坊」
「シャル坊って……」
ヴァンフリートの言葉に呆れ顔をするルディウス。シャルルは自分が呼ばれているとは分からず、周りを眺めている。
「シャル坊?どうした?」
キョロキョロしていることに気付いたヴァンフリートが、シャルルに問う。けれども、シャルルは気付かない。
「シャルル」
「ん、なに父さん?」
「団長が呼んでますよ」
「ん?」
ルディウスに呼ばれてやっと気づいたシャルルは、ヴァンフリートを見て不思議そうにした。
「団長、どうしたんだ?」
「どうしたんだじゃねぇよ……」
「??」
ヴァンフリートがため息をつく様子に、何故ため息をつかれているのか分からないシャルルは首を傾げた。
「シャルル、お腹空いているでしょう?」
「うん」
ルディウスの言葉に素直に頷くシャルル。
「団長、それじゃあ厨房の方にちょっと行ってきます」
「ああ」
「シャルル、行きますよ」
ルディウスはシャルルの手を握り、食堂の奥にある厨房の方へと向かった。
「すみません」
「何か用か?」
「この子のご飯をお願いしたいのですが……」
「ああ、こいつが団長様が言っていた坊主か。ちょっと待ってろ」
厨房から出てきた男はシャルルを見て、厨房へと戻っていった。しばらくして、男は手に底の深い皿を持って出てきた。
「ほいよ。栄養たっぷりの野菜スープだ。もちろん、お腹にいいように消化の悪い物は入れてないし、薬草も入れといた」
「ありがとうございます」
「ありがとう、ございます」
「何、いいってことよ。ああそうだ。俺はグディン、グディン・トーミワナだ。この『森の恵み亭』の料理人だ。よろしくな」
シャルルは森の恵み亭が分からず首を傾げた。
「『森の恵み亭』はこの宿屋の名前です。この街で1番大きい宿屋で、彼の料理は絶品なんですよ」
「ところで副団長様よ、その坊主は誰だ?行きのときはいなかったと思うんだが」
「この子は例の森で拾ったんです。一人でいたところを保護しました。ほら、シャルル。挨拶してください」
「はじめまして。シャルル・レイクフリート?です」
「なんで自分の名前で疑問系なんだ。というか、レイクフリートだと?」
「この子には家族がいないようなので、私が保護、というより引き取ることにしたんです。まだ正式には登録してませんが、王都に着いたら正式に登録する予定です」
「ふーん、随分と年の離れた義弟だな」
「ええ、随分年の近い義息子です」
「は?」
「え?」
話が噛み合わず、首を傾げるルディウスとグディン。
「おい、ちょっと待て。まずこいつ何歳だ?」
「そういえば聞いたことありませんでしたね。シャルル、自分の歳分かりますか?」
「あ?何言ってんだ。自分の歳が分からない奴がいるわけ……」
「知らない」
「はあ!?」
「ふむ、困りましたね……。そうです、ステータスの見方は分かりますか?」
「?分からない。ステータスって何?」
「そこから!?そこからなのか!?」
ルディウスとシャルルは、叫んでいるグディンを無視して話を続ける。
「ステータスっていうのは自分の名前や年齢、レベル、能力を知ることができるもので、人は必ず、そのステータスを見ることができます。ステータスは基本的に自分にしか見えず、いくら近くにいたとしても相手には見えません。
しかし、もし自分が相手に見せたいと思った場合はその相手にだけ見せることが可能です。相手のステータスを見るには、他にも鑑定スキルを持っているか、そういう魔道具に触れてもらわなければいけません。
自分のステータスの見方ですが、声に出してもしくは心の中で『ステータス』と唱えれば見えます。分かりましたか?」
「ん、分かった。『ステータス』
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