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第1話 ゲームスタート
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『プレイヤーネームを入力してください』
―最速入力の「J」
薄暗い部屋の中、男の右手が打鍵する。
頭部にはフルフェイス型のヘッドセッド。
両手にはグローブ、その手は半球状のコントローラーに手のひらの形状に溝があり、そこにぴったりと手が嵌め込まれている。
男の目の前には手元にキーボードが表示されており、そこにバーチャル上の手を合わせ情報を入力する。
ソロプレイ用オープンワールドゲーム【Blood Beat Black Box】
ファンからの愛称「4BX」ゴア表現があるため18歳未満禁止の要素が含まれている大人向けのゲームだ。
「タイマーセット 開始タイミングは基本設定完了後ムービー暗転解除時」
男はRTA走者である。現実時間にて最速でゲームクリアを目指すその男は、B4Xにて現在世界1位の記録を保持している。しかし、その記録が更新されるまでおそらく1週間と保たない。走者達は常に最速を求め日々探求を続けている。
男が挑戦するレギュレーションは「ANY%」バグ技、裏技、の使用制限はなく最速クリアを目指す文字通りの意味で「なんでもあり」だ。
「目標は前回タイムより10秒短縮だ」
男が自分の視神経に接続されているゲームメニューを入力していく。ほとんどデフォルトで進められていき、暗転後ゲーム開始時のムービーが始まる。
ゲーム内で操作する自分のキャラクターを設定していく。
「はいはい。レヴェ杖。レヴェ杖。」
ゲーム内アイテムの使用時の照準のため髪型はスキンヘッド。そのほかは何回も繰り返しプレイするためデフォルト設定で進めている。先端に水晶球のついた魔法の杖を操作し主人公の顔や体の造形を整えていくが、ここもデフォルト設定だ。
「設定終了が終わったら本番だ……!」
……10秒……20秒……
男は訝しむ。普段なら一瞬で画面がムービーへ切り替わるはずだが、いくら待ってもムービーへ移行しない。バグか配線の問題か。男の思考は様々な要因を一瞬で張り巡らせる。
「まだタイマーは開始されないからいいけど……もう少し待ってダメだったら再起動してみる…か……!?」
真っ暗闇の中心から白く発光した点が広がっていく。
「ムービーへの移行演出じゃない……なんだこれは……?」
白く発光した点は徐々に形を帯びていき、布のようにヒラヒラとした手の形になっていく。
「バグ……?それとも俺の知らないムービーが……?」
次の瞬間、手のような発光体が目の前を包み込み、視界が白で覆われる。男はあまりのまぶしさについ瞼を閉じる。しかし視神経を直接刺激するデバイスを装着しているため、意味はない。本来であれば自動調光機能で人が嫌悪感を感じる明度と輝度にならないはずだが、機能しているとは思えない。
やがて、男の意識は光の中へ徐徐に引きずり込まれ、気を失った。
どれくらい時間が経ったのだろうか、10秒……?10分……?男は今の現象の原因を探ろうといったんヘッドセットとグローブを外そうとする。
ペタリ……と男の手は自分の頭部に触れた。ヘッドセットがない…というか毛もない。
男は手を見る。グローブが装着されていない。そのまま下半身へ視線を落とす。パンツ一丁。この格好には見覚えがある。自分の設定したキャラクターだ。
「……?」
男は思考する。ゲームのバグか?何かしらのハッキングか?ウィルスか?しかしいくら考えても答えが出ない。正確に言うと答えが出ないというわけではない。最初に出た答えを認めたくなかったのだ。
「ゲームに飲み込まれた?」
男はまず考えたことだが思考の候補から除外していた。いくらゲームの没入感を高めるためのヘッドセッド、グローブとはいえ、意識全てがゲーム内に入り込むことは現実的にありえない。
再び真っ暗な空間に浮かび上がる自分を知覚して、頭の中で絡みつく考えをまとめるために口に出す。
「あの光る手のオブジェクト…あれが原因なのは間違いない……でもそれ以上の情報はない……どうしたら元の体……世界に戻れる……?」
「ゲームをクリアすればいい」
頭の中に直接幼い少女らしき声が聞こえた。
「ゲームをクリアすれば元の世界に戻れる。元の世界に戻りたいならそれ以外の選択肢はない。」
暗闇の中にうっすらと発光体が現れ、徐々に人の…少女の形になっていく。全身を白のボディースーツの上からベルトで手足を何重にも拘束されている。かかとまで届く銀髪をたなびかせ、その身を宙に浮かせながらゆらりと男へ近づいてくる。
その両肩の後ろから、見覚えのある、布状の手のようなものがゆらゆらとたなびいている。
「俺を引き込んだのは君か……?」
「そう、あなたにゲームをクリアしてもらいたい。」
「そういうのはあらかじめメールとかでアポを取ってからやってもらいたいんだが。」
「意外と現実的。でもそれは出来ない。痕跡を残すわけにはいけない。この依頼はあなたでこの方法しかなかった。」
少女は少し悲しげな瞳で男を見つめる。男は頭を掻きいったん少女から目線を外す。
男は考える。この少女の話を信じていいのか。本当に脱出できるのか。そもそもこの少女はいったい何者なのか。いろいろなことに思考を張り巡らせ、男は再び少女へ視線を戻した。
「……しゃぁない。どちらにせよこのゲーム最速クリアするつもりだったんだ。そのついででいいなら。」
「ありがとう」
「ところで君は?なんて呼べばいい?」
「私に名前はない。何もない。感情もない。人工知能…好きに読んでくれて構わない」
「人工知能なんだ……じゃあ『ヌル」で」
「人工知能にその名前を付けるそのセンスはどうかと思う。」
「好きに呼んで良いって言ったじゃん……」
「あなたの名前は……『J』でいいの?」
「それでいい」
――正直名前はどうでもいい。どうせすぐにクリアして無くなってしまう名前だ。
Jと呼ばれた男はそう思考する。
「名前は重要よ。1文字でも間違うとプログラムが動かなくなる」
――あれ?俺口に出してたっけ……?
「いいえ、発声してない。この世界ではあなたの考えは私とリンクされている」
――えー……困るー……
「Jの思考は私以外には届かないから安心して。それにどんな考えを起こしても私から漏れることはない。」
「考えを覗かれてるって思った以上に気分が悪いな。」
――そこ遮断設定にできない?
「もう使いこなしてるじゃない。残念ながら出来ない。心配しないで、私の声はあなたにしか届かないし、いずれ慣れるわ。」
まぁいいか。とJは納得する。
――そんなことより早くプレイを始めたい。
「じゃあムービーをスタートする。記録の更新願ってる。」
フッ……っとヌルの姿が消える。
「私はいつでもあなたを見ている。会いたくなったらいつでも呼んで。」
―――いや別に会いたくないけど。
「呼んで。」
Jの目の前が徐々に光を帯びていく。最初のゲームプレイ時にしか見てないムービーが目の前に映しだされる。ゲームのタイマーが自動で起動し始める。ここからゲームクリアまでの現実世界でのタイムを計るのがRTAというゲームプレイジャンルだ。
――ムービースキップはどうすればいいんだ?
「頭の中で『ムービースキップ』と思考するか、メニューをイメージあなたの目の前にゲームのメニュー画面が出るからそれで操作してみて。」
――ヌルの思考がJに通じて返事をする。
Jは前方に手をかざし「メニュー表示」と念じる。空中に見慣れたゲームのメニューパネルが表示され、そこにムービースキップをするかどうかの選択肢が表示される。その選択肢を2秒ほど長押しするとムービーがスキップされるのだが……
「ムービー見たいんだけど。」
――えぇ……何このAI……
「私の権限でムービースキップをロックした。見せて。」
「何やってんの⁉」
――ロック権限持ってるAIがムービー見たいってどういうバグだよ!
「私はバグじゃない。権限はあるけどこのゲームのストーリーとか知らないから見たいだけ。ゲームのストーリーは攻略のヒントになる。私には攻略するための情報が必要不可欠」
「ムービースキップ出来ないなら記録更新できなくなる!ムービーだけで一体何時間分あると思ってる⁉」
「そこは問題ないようにする。ムービー中はRTA用のタイマーをストップさせてるから問題ない。」
――……まぁゲーム世界に引き込まれた時点でレギュレーションからずれてるから気にする必要もないけど。むしろこのレギュレーションがあるなら完走だけで世界一位になるんじゃ……!?
「すっごいポジティブ。ムービーといってもセリフもなしに世界観の説明だけなのね。」
このゲームはオープンワールドを自分で探索しながら徐々に世界が分かってくるタイプのゲームだから最初のムービーはそれほどない。
主人公は突如森の中で目が覚め、そこからゲームがスタートする。魔法の世界と近世ヨーロッパの世界観が混じった風景が流れた後、この世界の中心にある世界樹が映し出され、その幹は上方にカメラがパンして土に埋まっていく。空は土で覆われていてこの世界は地面の中だという描写がなされている。地面の中で画面が切り替わり地面の下の大空洞の天井には星のように光の点が点在していて、ぼんやりと世界を明るく照らしている。地下世界を支えるかのように粘液を伸ばしたような形状の水晶が天井を支えている。まるで霜柱のようだ。地下世界の天井部分から石でできたブロックや機械が地面に落下していき、一つのカプセルが天井から森の中に降ってくる。そのカプセルが開き主人公が中で眠っている。そこで主人公が目を覚ましゲームがスタートする。
―最速入力の「J」
薄暗い部屋の中、男の右手が打鍵する。
頭部にはフルフェイス型のヘッドセッド。
両手にはグローブ、その手は半球状のコントローラーに手のひらの形状に溝があり、そこにぴったりと手が嵌め込まれている。
男の目の前には手元にキーボードが表示されており、そこにバーチャル上の手を合わせ情報を入力する。
ソロプレイ用オープンワールドゲーム【Blood Beat Black Box】
ファンからの愛称「4BX」ゴア表現があるため18歳未満禁止の要素が含まれている大人向けのゲームだ。
「タイマーセット 開始タイミングは基本設定完了後ムービー暗転解除時」
男はRTA走者である。現実時間にて最速でゲームクリアを目指すその男は、B4Xにて現在世界1位の記録を保持している。しかし、その記録が更新されるまでおそらく1週間と保たない。走者達は常に最速を求め日々探求を続けている。
男が挑戦するレギュレーションは「ANY%」バグ技、裏技、の使用制限はなく最速クリアを目指す文字通りの意味で「なんでもあり」だ。
「目標は前回タイムより10秒短縮だ」
男が自分の視神経に接続されているゲームメニューを入力していく。ほとんどデフォルトで進められていき、暗転後ゲーム開始時のムービーが始まる。
ゲーム内で操作する自分のキャラクターを設定していく。
「はいはい。レヴェ杖。レヴェ杖。」
ゲーム内アイテムの使用時の照準のため髪型はスキンヘッド。そのほかは何回も繰り返しプレイするためデフォルト設定で進めている。先端に水晶球のついた魔法の杖を操作し主人公の顔や体の造形を整えていくが、ここもデフォルト設定だ。
「設定終了が終わったら本番だ……!」
……10秒……20秒……
男は訝しむ。普段なら一瞬で画面がムービーへ切り替わるはずだが、いくら待ってもムービーへ移行しない。バグか配線の問題か。男の思考は様々な要因を一瞬で張り巡らせる。
「まだタイマーは開始されないからいいけど……もう少し待ってダメだったら再起動してみる…か……!?」
真っ暗闇の中心から白く発光した点が広がっていく。
「ムービーへの移行演出じゃない……なんだこれは……?」
白く発光した点は徐々に形を帯びていき、布のようにヒラヒラとした手の形になっていく。
「バグ……?それとも俺の知らないムービーが……?」
次の瞬間、手のような発光体が目の前を包み込み、視界が白で覆われる。男はあまりのまぶしさについ瞼を閉じる。しかし視神経を直接刺激するデバイスを装着しているため、意味はない。本来であれば自動調光機能で人が嫌悪感を感じる明度と輝度にならないはずだが、機能しているとは思えない。
やがて、男の意識は光の中へ徐徐に引きずり込まれ、気を失った。
どれくらい時間が経ったのだろうか、10秒……?10分……?男は今の現象の原因を探ろうといったんヘッドセットとグローブを外そうとする。
ペタリ……と男の手は自分の頭部に触れた。ヘッドセットがない…というか毛もない。
男は手を見る。グローブが装着されていない。そのまま下半身へ視線を落とす。パンツ一丁。この格好には見覚えがある。自分の設定したキャラクターだ。
「……?」
男は思考する。ゲームのバグか?何かしらのハッキングか?ウィルスか?しかしいくら考えても答えが出ない。正確に言うと答えが出ないというわけではない。最初に出た答えを認めたくなかったのだ。
「ゲームに飲み込まれた?」
男はまず考えたことだが思考の候補から除外していた。いくらゲームの没入感を高めるためのヘッドセッド、グローブとはいえ、意識全てがゲーム内に入り込むことは現実的にありえない。
再び真っ暗な空間に浮かび上がる自分を知覚して、頭の中で絡みつく考えをまとめるために口に出す。
「あの光る手のオブジェクト…あれが原因なのは間違いない……でもそれ以上の情報はない……どうしたら元の体……世界に戻れる……?」
「ゲームをクリアすればいい」
頭の中に直接幼い少女らしき声が聞こえた。
「ゲームをクリアすれば元の世界に戻れる。元の世界に戻りたいならそれ以外の選択肢はない。」
暗闇の中にうっすらと発光体が現れ、徐々に人の…少女の形になっていく。全身を白のボディースーツの上からベルトで手足を何重にも拘束されている。かかとまで届く銀髪をたなびかせ、その身を宙に浮かせながらゆらりと男へ近づいてくる。
その両肩の後ろから、見覚えのある、布状の手のようなものがゆらゆらとたなびいている。
「俺を引き込んだのは君か……?」
「そう、あなたにゲームをクリアしてもらいたい。」
「そういうのはあらかじめメールとかでアポを取ってからやってもらいたいんだが。」
「意外と現実的。でもそれは出来ない。痕跡を残すわけにはいけない。この依頼はあなたでこの方法しかなかった。」
少女は少し悲しげな瞳で男を見つめる。男は頭を掻きいったん少女から目線を外す。
男は考える。この少女の話を信じていいのか。本当に脱出できるのか。そもそもこの少女はいったい何者なのか。いろいろなことに思考を張り巡らせ、男は再び少女へ視線を戻した。
「……しゃぁない。どちらにせよこのゲーム最速クリアするつもりだったんだ。そのついででいいなら。」
「ありがとう」
「ところで君は?なんて呼べばいい?」
「私に名前はない。何もない。感情もない。人工知能…好きに読んでくれて構わない」
「人工知能なんだ……じゃあ『ヌル」で」
「人工知能にその名前を付けるそのセンスはどうかと思う。」
「好きに呼んで良いって言ったじゃん……」
「あなたの名前は……『J』でいいの?」
「それでいい」
――正直名前はどうでもいい。どうせすぐにクリアして無くなってしまう名前だ。
Jと呼ばれた男はそう思考する。
「名前は重要よ。1文字でも間違うとプログラムが動かなくなる」
――あれ?俺口に出してたっけ……?
「いいえ、発声してない。この世界ではあなたの考えは私とリンクされている」
――えー……困るー……
「Jの思考は私以外には届かないから安心して。それにどんな考えを起こしても私から漏れることはない。」
「考えを覗かれてるって思った以上に気分が悪いな。」
――そこ遮断設定にできない?
「もう使いこなしてるじゃない。残念ながら出来ない。心配しないで、私の声はあなたにしか届かないし、いずれ慣れるわ。」
まぁいいか。とJは納得する。
――そんなことより早くプレイを始めたい。
「じゃあムービーをスタートする。記録の更新願ってる。」
フッ……っとヌルの姿が消える。
「私はいつでもあなたを見ている。会いたくなったらいつでも呼んで。」
―――いや別に会いたくないけど。
「呼んで。」
Jの目の前が徐々に光を帯びていく。最初のゲームプレイ時にしか見てないムービーが目の前に映しだされる。ゲームのタイマーが自動で起動し始める。ここからゲームクリアまでの現実世界でのタイムを計るのがRTAというゲームプレイジャンルだ。
――ムービースキップはどうすればいいんだ?
「頭の中で『ムービースキップ』と思考するか、メニューをイメージあなたの目の前にゲームのメニュー画面が出るからそれで操作してみて。」
――ヌルの思考がJに通じて返事をする。
Jは前方に手をかざし「メニュー表示」と念じる。空中に見慣れたゲームのメニューパネルが表示され、そこにムービースキップをするかどうかの選択肢が表示される。その選択肢を2秒ほど長押しするとムービーがスキップされるのだが……
「ムービー見たいんだけど。」
――えぇ……何このAI……
「私の権限でムービースキップをロックした。見せて。」
「何やってんの⁉」
――ロック権限持ってるAIがムービー見たいってどういうバグだよ!
「私はバグじゃない。権限はあるけどこのゲームのストーリーとか知らないから見たいだけ。ゲームのストーリーは攻略のヒントになる。私には攻略するための情報が必要不可欠」
「ムービースキップ出来ないなら記録更新できなくなる!ムービーだけで一体何時間分あると思ってる⁉」
「そこは問題ないようにする。ムービー中はRTA用のタイマーをストップさせてるから問題ない。」
――……まぁゲーム世界に引き込まれた時点でレギュレーションからずれてるから気にする必要もないけど。むしろこのレギュレーションがあるなら完走だけで世界一位になるんじゃ……!?
「すっごいポジティブ。ムービーといってもセリフもなしに世界観の説明だけなのね。」
このゲームはオープンワールドを自分で探索しながら徐々に世界が分かってくるタイプのゲームだから最初のムービーはそれほどない。
主人公は突如森の中で目が覚め、そこからゲームがスタートする。魔法の世界と近世ヨーロッパの世界観が混じった風景が流れた後、この世界の中心にある世界樹が映し出され、その幹は上方にカメラがパンして土に埋まっていく。空は土で覆われていてこの世界は地面の中だという描写がなされている。地面の中で画面が切り替わり地面の下の大空洞の天井には星のように光の点が点在していて、ぼんやりと世界を明るく照らしている。地下世界を支えるかのように粘液を伸ばしたような形状の水晶が天井を支えている。まるで霜柱のようだ。地下世界の天井部分から石でできたブロックや機械が地面に落下していき、一つのカプセルが天井から森の中に降ってくる。そのカプセルが開き主人公が中で眠っている。そこで主人公が目を覚ましゲームがスタートする。
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