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31.最悪なデート
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「…………。………………はぁ……」
テーブルの上にそっと飾ってある小さな二羽の小鳥に触れながら、私はまた溜息をついた。
銀の髪飾り、可愛いブローチ、ブレスレットにイヤリング、素敵な装飾の小物入れに宝石箱…………。
デートを重ねるたびにいつも「今日の記念に」と言ってアーネスト様が贈ってくださったものが、私の部屋に次々に増えていった。それらの一つ一つを取り出して眺めては、私は幾日も幾日も尽きることのない溜息を零していた。
もうあの方にお会いしないと心に決めてから、体を動かすのも億劫なほどに落ち込んでいた。気持ちが塞いで、何もする気になれない。
自分から断ち切ったはずなのに、私は寂しくてたまらなかった。
(こんなにもあの方を好きになってしまっていたのね、私…)
だけど仕方がない。夫婦関係が冷え切っていることなど何の言い訳にもならないもの。私は結婚していて、あの方とはただのお友達でいなければいけなかった。自分を律しなければ。不実な人間にはなりたくない。
「…………。」
陽の光にキラキラと美しく輝く小鳥たちはとても仲良さそうで、幸せそうに見える。
『いいじゃないか。私がプレゼントしたいんだ。君の部屋に飾ってくれたら、きっと見るたびに今日のことを思い出すだろう?』
「…………っ、」
優しいアーネスト様の笑顔が脳裏に浮かび、突然涙が込み上げてきた。
その時。
「おい、いるのかクラウディア」
「っ!!は……はいっ」
ドアの向こうから何の前触れもなくダミアン様に呼びかけられ、心臓が跳ねる。私は慌てて涙を拭いて立ち上がるとドアを開けた。
「……?何だ?その顔は。目がやけに赤いな」
「……っ、す、すみません、ちょっと寝不足で…」
「ふぅん。まぁいいや。…散歩がてら今から街に出かけるつもりだが、たまには一緒にくるか?お前」
「……え」
私は驚いて夫の顔を見つめた。外出に誘われるなんて、結婚以来初めてのことだった。いや、そもそも学生の頃さえ一度も誘われたことはない。
「は、はい……。…準備しますので、少しだけ待ってください」
「早くしろよ」
ダミアン様は面倒くさそうに言うとスタスタと階段を降りていってしまった。私は慌てて侍女たちに手伝いを頼んだ。
「…………。」
「…………。」
……どうしよう。初めての夫と二人きりの外出だというのに、少しも心が弾まない。
たくさんのドレスや宝石店や美しい雑貨店が並んでいる賑わった通りを歩きながら、私の気持ちはむしろどんどん沈んでいっていた。この辺りはアーネスト様と何度も通りがかったことがある。あそこの宝石店では、あの時私にルビーのついたブレスレットを…………
……駄目だ。こうして夫と歩いていてもアーネスト様のことばかり考えてしまう。……早く忘れなければならないのに。
その時、通りがかった雑貨店のショーウィンドウに陶器の可愛い小鳥の置物が置いてあるのに気付いた。アーネスト様が贈ってくださった、私の部屋のテーブルの上に飾ってあるものと、少し形が似ていた。
思わずじっと見ていると、ダミアン様が言った。
「何だ、あんなのが気に入ったのか?」
「えっ、い、いえ、別に…」
「あんなもの買わないぞ。金の無駄だ。本当女ってのは無駄な物が好きな生き物だよなぁ。置物だのアクセサリーだの」
「…………。」
(…嫌な言い方……。買ってもらおうなんて思ってもいないのに。そもそも私はあなたに置物もアクセサリーも、一度も貰ったことはありませんが…)
一体誰に贈ってきたのだろうか。
ダミアン様の言葉にますます気持ちが沈んでいった。
「…………。」
その後ダミアン様が入っていったレストランで昼食をとりながら、私はふと思い出した。
(あ……そうだわ。今なら話せるかしら)
ちゃんと話しておかなくては。領地関係の書類のことを。ずっと伝えておいた方がいいと思っているのにダミアン様に仕事の話を面倒がられてしまって言えないままだった。
「……あの、ダミアン様」
「…何だ。この肉はまあまあ美味いな。さっきのスープは最悪だったがな」
「…前からお話しなくてはと思っていましたの、領地の決済書類です。ずっと気になっていたのですが、ここ数年の収支は思わしくないようで…。あの辺りの」
「おい、止めろクラウディア。食事が不味くなるだろうが」
ダミアン様は心底嫌そうに私を睨みつけてきた。
「で……ですが、なかなかお話をする機会がないものですから……。お手伝いしている以上、気にかかることはきちんとあなたにお伝えしておかなくてはと」
「はぁーっ……うるさいなお前は本当にネチネチと……。どうにか回ってるんだからそれでいいだろうが。大したことじゃない。景気なんていい時も悪い時もあるものなんだよ。何かあったら執事に聞けよ。そのためにいるんだろうがあいつらは」
「い、いえ、聞けることは聞きながらやっています。ですが領主はあくまでウィルコックス伯爵なのですから、お父様やあなたの意見を聞かずに勝手に手を出してはいけないことはたくさんあります。あなたが一度きちんと確認してくだされば…」
ガチャッ!
突如ダミアン様がカトラリーを乱暴に置いた。品のない音に周囲にいた身なりの良い客たちがこちらをチラチラと見ている。
「…いい加減にしろ、クラウディア。せっかく俺が気を利かせてたまには一緒に出かけてやろうと思ったら、まったく……。お前、そんなに俺から自由を奪いたいか」
「っ!ど……どうして、そんな…」
「ちょっと女を連れ込めば恨みがましく泣きながら文句を言い、顔を合わせれば仕事仕事……。せっかくこの俺が歩み寄ってこうして誘ってやったのに、感謝の気持ちはないのかよお前」
「…………っ!」
「領主は父上だ。代替わりするまでは俺は適当にやってるつもりなんだから、もう放っておいてくれるか」
周りの視線も痛かったし、ダミアン様の酷い言葉も胸に突き刺さってきたけれど、私はまだこのまま黙ってはいられなかった。
「…領主はお父様でも……あなたが任されている地域がありますわ。そこはあなたに責任があるはずです…。そこでお父様の気付かぬ間にあなたが大きな損害を出せば、あなた自身の信用を…」
「もういい。黙れ。食欲が失せた。帰るぞクラウディア」
「っ!!」
ダミアン様は立ち上がると私に構いもせずにさっさと店を出て行ってしまった。私は慌てて後を追う。周りの人たちの視線は最後まで私の背中に刺さっていた。
レストランの外に出ると、ダミアン様は私を睨みつけて言った。
「はっきり言っておく。金輪際、二度と、俺に説教をするな。仕事の話などお前の口からまで聞かされたくはない。必要があれば俺と父の間で話し合うことだ。黙っていろ。妻ならばただ大人しく俺の判断に従え」
「…………分かりました」
私はついに諦めた。もうこの人に何を言っても無駄なのだ。どんなに私がこの人のためを思って仕事を手伝っても、少しでもサポートしようとしても、この人にとって私は自由を阻害する人間でしかないらしい。
睨みつけられたまま黙って立っていると、突然明るい大きな声が傍で聞こえた。
「ダミアン!ダミアンじゃないの!」
「……ん?おお、マリアンナ!久しぶりだな」
「なぁにぃ?こんな高級レストランの前で、女と喧嘩ぁ?」
夫に親しげに話しかけてきた女性は平民のようだった。砕けた口調でしなだれかかるように夫の腕触れる。
「いや、終わったところだ」
「うふふ。ねぇ、なら今からあたしと遊ばない?あたし欲しいものがあるんだぁ」
「またかよ、しょうがないな。……おい、俺はこのまま出かけるぞ。今日はもうお前の顔を見たくないから一人で適当に帰れ」
私の返事も聞かずに夫は女性と連れだって人混みに消えていった。
その場に佇んだまま女性と歩いていく夫の後ろ姿を見えなくなるまで見送りながら、私はもう何も感じなかった。去って行くのを、ただ見ていただけ。
(……私は一体、何をしているのかしら……)
テーブルの上にそっと飾ってある小さな二羽の小鳥に触れながら、私はまた溜息をついた。
銀の髪飾り、可愛いブローチ、ブレスレットにイヤリング、素敵な装飾の小物入れに宝石箱…………。
デートを重ねるたびにいつも「今日の記念に」と言ってアーネスト様が贈ってくださったものが、私の部屋に次々に増えていった。それらの一つ一つを取り出して眺めては、私は幾日も幾日も尽きることのない溜息を零していた。
もうあの方にお会いしないと心に決めてから、体を動かすのも億劫なほどに落ち込んでいた。気持ちが塞いで、何もする気になれない。
自分から断ち切ったはずなのに、私は寂しくてたまらなかった。
(こんなにもあの方を好きになってしまっていたのね、私…)
だけど仕方がない。夫婦関係が冷え切っていることなど何の言い訳にもならないもの。私は結婚していて、あの方とはただのお友達でいなければいけなかった。自分を律しなければ。不実な人間にはなりたくない。
「…………。」
陽の光にキラキラと美しく輝く小鳥たちはとても仲良さそうで、幸せそうに見える。
『いいじゃないか。私がプレゼントしたいんだ。君の部屋に飾ってくれたら、きっと見るたびに今日のことを思い出すだろう?』
「…………っ、」
優しいアーネスト様の笑顔が脳裏に浮かび、突然涙が込み上げてきた。
その時。
「おい、いるのかクラウディア」
「っ!!は……はいっ」
ドアの向こうから何の前触れもなくダミアン様に呼びかけられ、心臓が跳ねる。私は慌てて涙を拭いて立ち上がるとドアを開けた。
「……?何だ?その顔は。目がやけに赤いな」
「……っ、す、すみません、ちょっと寝不足で…」
「ふぅん。まぁいいや。…散歩がてら今から街に出かけるつもりだが、たまには一緒にくるか?お前」
「……え」
私は驚いて夫の顔を見つめた。外出に誘われるなんて、結婚以来初めてのことだった。いや、そもそも学生の頃さえ一度も誘われたことはない。
「は、はい……。…準備しますので、少しだけ待ってください」
「早くしろよ」
ダミアン様は面倒くさそうに言うとスタスタと階段を降りていってしまった。私は慌てて侍女たちに手伝いを頼んだ。
「…………。」
「…………。」
……どうしよう。初めての夫と二人きりの外出だというのに、少しも心が弾まない。
たくさんのドレスや宝石店や美しい雑貨店が並んでいる賑わった通りを歩きながら、私の気持ちはむしろどんどん沈んでいっていた。この辺りはアーネスト様と何度も通りがかったことがある。あそこの宝石店では、あの時私にルビーのついたブレスレットを…………
……駄目だ。こうして夫と歩いていてもアーネスト様のことばかり考えてしまう。……早く忘れなければならないのに。
その時、通りがかった雑貨店のショーウィンドウに陶器の可愛い小鳥の置物が置いてあるのに気付いた。アーネスト様が贈ってくださった、私の部屋のテーブルの上に飾ってあるものと、少し形が似ていた。
思わずじっと見ていると、ダミアン様が言った。
「何だ、あんなのが気に入ったのか?」
「えっ、い、いえ、別に…」
「あんなもの買わないぞ。金の無駄だ。本当女ってのは無駄な物が好きな生き物だよなぁ。置物だのアクセサリーだの」
「…………。」
(…嫌な言い方……。買ってもらおうなんて思ってもいないのに。そもそも私はあなたに置物もアクセサリーも、一度も貰ったことはありませんが…)
一体誰に贈ってきたのだろうか。
ダミアン様の言葉にますます気持ちが沈んでいった。
「…………。」
その後ダミアン様が入っていったレストランで昼食をとりながら、私はふと思い出した。
(あ……そうだわ。今なら話せるかしら)
ちゃんと話しておかなくては。領地関係の書類のことを。ずっと伝えておいた方がいいと思っているのにダミアン様に仕事の話を面倒がられてしまって言えないままだった。
「……あの、ダミアン様」
「…何だ。この肉はまあまあ美味いな。さっきのスープは最悪だったがな」
「…前からお話しなくてはと思っていましたの、領地の決済書類です。ずっと気になっていたのですが、ここ数年の収支は思わしくないようで…。あの辺りの」
「おい、止めろクラウディア。食事が不味くなるだろうが」
ダミアン様は心底嫌そうに私を睨みつけてきた。
「で……ですが、なかなかお話をする機会がないものですから……。お手伝いしている以上、気にかかることはきちんとあなたにお伝えしておかなくてはと」
「はぁーっ……うるさいなお前は本当にネチネチと……。どうにか回ってるんだからそれでいいだろうが。大したことじゃない。景気なんていい時も悪い時もあるものなんだよ。何かあったら執事に聞けよ。そのためにいるんだろうがあいつらは」
「い、いえ、聞けることは聞きながらやっています。ですが領主はあくまでウィルコックス伯爵なのですから、お父様やあなたの意見を聞かずに勝手に手を出してはいけないことはたくさんあります。あなたが一度きちんと確認してくだされば…」
ガチャッ!
突如ダミアン様がカトラリーを乱暴に置いた。品のない音に周囲にいた身なりの良い客たちがこちらをチラチラと見ている。
「…いい加減にしろ、クラウディア。せっかく俺が気を利かせてたまには一緒に出かけてやろうと思ったら、まったく……。お前、そんなに俺から自由を奪いたいか」
「っ!ど……どうして、そんな…」
「ちょっと女を連れ込めば恨みがましく泣きながら文句を言い、顔を合わせれば仕事仕事……。せっかくこの俺が歩み寄ってこうして誘ってやったのに、感謝の気持ちはないのかよお前」
「…………っ!」
「領主は父上だ。代替わりするまでは俺は適当にやってるつもりなんだから、もう放っておいてくれるか」
周りの視線も痛かったし、ダミアン様の酷い言葉も胸に突き刺さってきたけれど、私はまだこのまま黙ってはいられなかった。
「…領主はお父様でも……あなたが任されている地域がありますわ。そこはあなたに責任があるはずです…。そこでお父様の気付かぬ間にあなたが大きな損害を出せば、あなた自身の信用を…」
「もういい。黙れ。食欲が失せた。帰るぞクラウディア」
「っ!!」
ダミアン様は立ち上がると私に構いもせずにさっさと店を出て行ってしまった。私は慌てて後を追う。周りの人たちの視線は最後まで私の背中に刺さっていた。
レストランの外に出ると、ダミアン様は私を睨みつけて言った。
「はっきり言っておく。金輪際、二度と、俺に説教をするな。仕事の話などお前の口からまで聞かされたくはない。必要があれば俺と父の間で話し合うことだ。黙っていろ。妻ならばただ大人しく俺の判断に従え」
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睨みつけられたまま黙って立っていると、突然明るい大きな声が傍で聞こえた。
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夫に親しげに話しかけてきた女性は平民のようだった。砕けた口調でしなだれかかるように夫の腕触れる。
「いや、終わったところだ」
「うふふ。ねぇ、なら今からあたしと遊ばない?あたし欲しいものがあるんだぁ」
「またかよ、しょうがないな。……おい、俺はこのまま出かけるぞ。今日はもうお前の顔を見たくないから一人で適当に帰れ」
私の返事も聞かずに夫は女性と連れだって人混みに消えていった。
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