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19. フローリアの提案
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「クリス様、今度二人で一緒にお出かけいたしませんか?」
「……お出かけ?」
それから数日後。朝食の席で、私はクリス様にそう提案した。
私たちは普段、早朝からの打ち合わせを兼ねて、宰相や他の大臣らと食事をとることもある。時には国王陛下とも。けれどだいたいは二人きりで食事をとり、その日一日の予定を伝え合ったり、公務の確認をしたりする。
今日は二人きりの予定だったし天気も良かったので、ラーラたちに頼み、バルコニーに朝食の準備をしてもらった。庭園の方から、小鳥たちの可愛らしい囀りが聞こえてくる。朝の柔らかな日差しと焼きたてのクロワッサンの香りでリラックスした気持ちになり、私は数日前から考えていたことを口にしたのだ。もちろん、この段階でラーラ以外は人払いをしてある。
サラダをつついていたクリス様は、怪訝な顔でこちらを見た。
「はい。互いの体に触れることに慣れようと躍起になるばかりではなく、もっと自然な形で距離を縮めていけないかなと考えたのです。私たちは結婚以来、公務の時は共に行動することが多かったですが、プライベートな時間はほぼ共有してこなかったじゃないですか」
「……たしかに」
「それなのに、いきなり体を触れ合わせようとムキになることが、そもそも間違いだったと思うんです。来月末のお披露目舞踏会まで、まだ時間はたっぷりとございます。これからしばらくの間、もっと互いのことを知り、まずは心の距離を縮めていきましょう!」
「……なるほどな」
私の話を真剣に聞いていたクリス様は、納得したように深く頷く。
「それで、二人でどこへ外出しようと? 庭園の散歩などでは駄目なのか?」
「いえ、その……。もしクリス様がよければ、街に買い物に行きたいので、お付き合い願えないかと」
「……買い物? 侍女に頼むわけにはいかないのか?」
朝の日差しが、クリス様のホワイトブロンドと端正なお顔をキラキラと輝かせている。本当に綺麗な方だなぁ……などと、頭の片隅でぼんやり思う。
「頼んでもいいのですが……、ダニエル、留学中の弟が、もうすぐ誕生日を迎えるんです。毎年自分で選んだ物を贈っていましたので、今年もそうしたいなぁと思いまして」
「ほう。なるほどな」
私の二つ年下の可愛い弟ダニエルは、もうすぐ十七歳になる。隣国に留学中の弟と、自国の王太子妃となった私。物理的な距離はできてしまったけれど、ダニエルのことは昔から大好きだし、可愛がってきた。私たちはとても仲の良い姉弟だ。そんな弟への贈り物は、今年もできれば自分で選びたい。そしてせっかくならばこれを機に、クリス様とも普段とは違う時間の過ごし方をすることで、より打ち解け合えればと考えたのだ。
「ただ……、クリス様と私が自ら街で買い物をするとなると、当然お忍びということになりますし、いろいろと準備は大変になりますよね……。ですので、無理でしたら」
「いや、いいんじゃないか。王都の治安や安全状況をこの目で確認できるというメリットもあるし、民たちの様子も間近で見られる。現地の状況を常に確認することは大事だ。……という大義名分もあるぞ」
クリス様はそう言うと口角を上げ、いたずらっぽくニヤリと笑った。
「あ……ありがとうございます、クリス様!」
賛同してもらえたことが嬉しくて、私は満面の笑みでお礼を言う。
「いや、いい提案をありがとう。楽しみだな」
朝日の中で優しく微笑むクリス様のその表情に、私の心臓が大きく音を立てた。
その翌週。可能な限りの雑務を前日までに片付けた私たちは、いよいよ街へと繰り出すこととなった。
まず何よりも、とんでもなく目立つクリス様の容姿を完璧に隠さねばならないと、衣装係や従者たちの懸命な仕事が始まった。スラリと背が高いクリス様のホワイトブロンドは際立って美しく、このまま街を歩けばあっという間に彼のファンの女性たちに見つかってしまうのは目に見えていた。だからクリス様は濃茶髪のかつらを被り、服装もごくシンプルなシャツとトラウザーズという格好になった。茶色の革手袋もしっかり着用している。発光するほどのオーラは隠しきれていない気もするが、これでかろうじて裕福な商家の者か、高名な専門職家系の息子あたりには見えるかもしれない。
私は自前の栗色の髪を編み込んで後ろでまとめ、ラーラとお揃いの地味めなワンピースを着た。私は濃紺で、ラーラはベージュのものだ。これで私たちもわりと裕福な家柄の庶民のように見えるだろう。
さらにクリス様も私もつばの広い帽子を深々と被ると、王家の紋章のない黒い馬車で、王都の大通りを目指す。
「ふふっ。なんだか本当の姉妹みたいね、ラーラ。楽しいわ」
「本当ですねっ! いえ、大変恐縮ではございますが……でも私もドキドキします、フローリア様っ」
馬車の中でキャッキャとはしゃぐ私たちに、クリス様が苦笑する。
「君たちは本当に仲が良いな」
大通りの広場に到着すると、私とクリス様は馬車を降り、並んで歩き出した。すぐ後ろからラーラもついてくる。護衛や従者たちも、もちろん私たちと同じように変装し、つかず離れずの距離を共に移動している。自分で提案したことながら、何だかものすごくドキドキしてきた。
隣を歩くクリス様をちらりと見上げる。
帽子の下から見える陶器のような滑らかな肌と美しい青い瞳は、やはりかなり一般人離れしている。とても隠しきれるものではない。
「……どうした?」
まじまじと見つめる私の視線に気付いたのか、クリス様が私の方を見て問いかける。
「……クリス様。帽子、もう少し目深に被った方がよろしいですわ」
「? そうか」
私の言葉に、クリス様は素直に帽子を直した。
「……お出かけ?」
それから数日後。朝食の席で、私はクリス様にそう提案した。
私たちは普段、早朝からの打ち合わせを兼ねて、宰相や他の大臣らと食事をとることもある。時には国王陛下とも。けれどだいたいは二人きりで食事をとり、その日一日の予定を伝え合ったり、公務の確認をしたりする。
今日は二人きりの予定だったし天気も良かったので、ラーラたちに頼み、バルコニーに朝食の準備をしてもらった。庭園の方から、小鳥たちの可愛らしい囀りが聞こえてくる。朝の柔らかな日差しと焼きたてのクロワッサンの香りでリラックスした気持ちになり、私は数日前から考えていたことを口にしたのだ。もちろん、この段階でラーラ以外は人払いをしてある。
サラダをつついていたクリス様は、怪訝な顔でこちらを見た。
「はい。互いの体に触れることに慣れようと躍起になるばかりではなく、もっと自然な形で距離を縮めていけないかなと考えたのです。私たちは結婚以来、公務の時は共に行動することが多かったですが、プライベートな時間はほぼ共有してこなかったじゃないですか」
「……たしかに」
「それなのに、いきなり体を触れ合わせようとムキになることが、そもそも間違いだったと思うんです。来月末のお披露目舞踏会まで、まだ時間はたっぷりとございます。これからしばらくの間、もっと互いのことを知り、まずは心の距離を縮めていきましょう!」
「……なるほどな」
私の話を真剣に聞いていたクリス様は、納得したように深く頷く。
「それで、二人でどこへ外出しようと? 庭園の散歩などでは駄目なのか?」
「いえ、その……。もしクリス様がよければ、街に買い物に行きたいので、お付き合い願えないかと」
「……買い物? 侍女に頼むわけにはいかないのか?」
朝の日差しが、クリス様のホワイトブロンドと端正なお顔をキラキラと輝かせている。本当に綺麗な方だなぁ……などと、頭の片隅でぼんやり思う。
「頼んでもいいのですが……、ダニエル、留学中の弟が、もうすぐ誕生日を迎えるんです。毎年自分で選んだ物を贈っていましたので、今年もそうしたいなぁと思いまして」
「ほう。なるほどな」
私の二つ年下の可愛い弟ダニエルは、もうすぐ十七歳になる。隣国に留学中の弟と、自国の王太子妃となった私。物理的な距離はできてしまったけれど、ダニエルのことは昔から大好きだし、可愛がってきた。私たちはとても仲の良い姉弟だ。そんな弟への贈り物は、今年もできれば自分で選びたい。そしてせっかくならばこれを機に、クリス様とも普段とは違う時間の過ごし方をすることで、より打ち解け合えればと考えたのだ。
「ただ……、クリス様と私が自ら街で買い物をするとなると、当然お忍びということになりますし、いろいろと準備は大変になりますよね……。ですので、無理でしたら」
「いや、いいんじゃないか。王都の治安や安全状況をこの目で確認できるというメリットもあるし、民たちの様子も間近で見られる。現地の状況を常に確認することは大事だ。……という大義名分もあるぞ」
クリス様はそう言うと口角を上げ、いたずらっぽくニヤリと笑った。
「あ……ありがとうございます、クリス様!」
賛同してもらえたことが嬉しくて、私は満面の笑みでお礼を言う。
「いや、いい提案をありがとう。楽しみだな」
朝日の中で優しく微笑むクリス様のその表情に、私の心臓が大きく音を立てた。
その翌週。可能な限りの雑務を前日までに片付けた私たちは、いよいよ街へと繰り出すこととなった。
まず何よりも、とんでもなく目立つクリス様の容姿を完璧に隠さねばならないと、衣装係や従者たちの懸命な仕事が始まった。スラリと背が高いクリス様のホワイトブロンドは際立って美しく、このまま街を歩けばあっという間に彼のファンの女性たちに見つかってしまうのは目に見えていた。だからクリス様は濃茶髪のかつらを被り、服装もごくシンプルなシャツとトラウザーズという格好になった。茶色の革手袋もしっかり着用している。発光するほどのオーラは隠しきれていない気もするが、これでかろうじて裕福な商家の者か、高名な専門職家系の息子あたりには見えるかもしれない。
私は自前の栗色の髪を編み込んで後ろでまとめ、ラーラとお揃いの地味めなワンピースを着た。私は濃紺で、ラーラはベージュのものだ。これで私たちもわりと裕福な家柄の庶民のように見えるだろう。
さらにクリス様も私もつばの広い帽子を深々と被ると、王家の紋章のない黒い馬車で、王都の大通りを目指す。
「ふふっ。なんだか本当の姉妹みたいね、ラーラ。楽しいわ」
「本当ですねっ! いえ、大変恐縮ではございますが……でも私もドキドキします、フローリア様っ」
馬車の中でキャッキャとはしゃぐ私たちに、クリス様が苦笑する。
「君たちは本当に仲が良いな」
大通りの広場に到着すると、私とクリス様は馬車を降り、並んで歩き出した。すぐ後ろからラーラもついてくる。護衛や従者たちも、もちろん私たちと同じように変装し、つかず離れずの距離を共に移動している。自分で提案したことながら、何だかものすごくドキドキしてきた。
隣を歩くクリス様をちらりと見上げる。
帽子の下から見える陶器のような滑らかな肌と美しい青い瞳は、やはりかなり一般人離れしている。とても隠しきれるものではない。
「……どうした?」
まじまじと見つめる私の視線に気付いたのか、クリス様が私の方を見て問いかける。
「……クリス様。帽子、もう少し目深に被った方がよろしいですわ」
「? そうか」
私の言葉に、クリス様は素直に帽子を直した。
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