『⑶ラーメン屋の口癖〜言霊シリーズ〜』

天月乃綾

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『ラーメン屋の口癖〜なんとかなるさぁ...都会の人情ラーメン屋〜』

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ここは...
とある山里の...小さな町。

麺一徹めんいってつ」と

名付けられたラーメン屋があった。

店主の伊東いとうさんは、田舎育ちらしく
素朴で誠実な物腰の良い男性だった。

お客さんに向かって必ず
「なんとかなるさぁ~」
と微笑みながら言うのが、
口癖だった。



ところが最近、
町の人口が減り続け、店の売り上げも落ち込んでいた。
「もう店は潰れるかも...」 誰もがそう嘆いていた。

しかしながら伊東さんは、
あくまで明るい表情を崩さなかった。
「なんとかなるさぁ~」と、いつも通りの口調で言い放つのだった。

ある日、
伊東さんの元に、知らせが届いた!

...それは、のちに...
大チャンス!!! 
となる。

隣町で大規模な再開発が行われ、その影響で

「麺一徹」も、立ち退きを
求められてしまったのだ。

しかし、
伊東さんは、

動じる素振りもなく

「なんとかなるさぁ~」と呟いた...。

《災い転じて福となす》

そして店を閉めて、
伊東さんは、

家族とともに
都会に出ていくことを決意した!

都会は、田舎とは違い!
活気があった。

期待と不安が交差する、刺激的な街でもあった。

都会の住宅街の一角に、
小さな店を構える事にした。

開店当初は客足も
まばらで、、、

店の行く末が危ぶまれていた。
しかし、伊東さんは平然としていた。

「なんとかなるさぁ~。
この店は俺らしさが、大事なんだ!」

そう言って、
伊東さんは諦めなかった。

田舎で培った、
素朴で温かみのあるラーメンを提供し続けた...。

やがて...
その味と人柄の評判は、地元民から、広まっていった。
 
店には、連日、たくさんの人が集まるようになった。  

都会の喧騒の中に佇む、

素朴で味わい深いラーメン屋に...
癒やされるように、

お客さんが訪れるのだった。

ある日のこと、

伊東さんの店に若者の集団が訪れた。

ひどく落ち込んだ様子で、、、

絶望していた彼らに、伊東さんは...

こう言った。

「なんとかなるさぁ~。人生に絶望することはねえよ。前を向いて食べ続けりゃぁ、道は必ず拓ける!」

伊東さんの言葉に、
若者たちは、とても勇気づけられたのだ! ...という。

田舎者のおやじから、
都会の人間に向けて発せられたこのシンプルな言葉。

『なんとかなるさぁ~』

どれほど温かく、心強いものになった事だろう。

「麺一徹」は、
おいしいラーメン・・・・・・・・はもちろんのこと、

都会での人々の心の拠り所ともなっていた。

そんな味わい深さも、
この店が持つ大きな魅力・・で、人気がある!   

『なんとかなるさぁ~』

この言葉が象徴するのは、
伊東さんの前向きで、
たくましい精神力である。  

都会という刺激的な場所に、

穏やかな人情やくつろぎが

プラスとなり、人々に勇気を

与え相乗効果を

生み出しているのだ。

田舎者の店主の志と

素朴な心意気が、

都会という土地に根づき、

大切な人々の生きる糧に

なったのだろう。

『なんとかなるさぁ~』

それは、
伊東さんの

寛大な優しさと強さ、

そして、言葉・・に込

められた、なのだ

ろう...。

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