『光と影の大地』橘高校に通う莉々花と、星斗。何者かの手により拉致された莉々花を救うため!闇の世界へ足を踏み入れる!二人に与えられた使命とは⁉

天月乃綾

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第5話〜守護竜の絆〜

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はじまりと終わりの間をさまよった星斗ほしと莉々花りりか

そこには、

常に影の
化け物たちの

魂たちが潜んで

いた。

「この化け物どもめ!」

「星斗くん、気を付けて!」

影たちが乱れ飛び、

神剣を手にした



星斗は、

激しく剣を

振るう。

すると龍の気配が広がり、影たちを押し返す。

「ククク...さすがは龍神の加護を宿した者だ。

しかし、お主の力では、この世界の調和を保つことは叶わぬ!」

化け物たちの影が一つに集まり、

巨大な鬼の姿になると、周囲の空間を歪めていく。




時間が止まったかのような静寂が訪れる。

「な、なんだその醜い影は!?」

「守護の鬼だ!

時空を歪め続ける存在がこうなったのだろう...」

ハクがそう言うと、
龍の姿になり火を吹いた。



しかし、
鬼の影はひき払うばかりか、、、

手から
エネルギー球を
放ち、

ハクの龍体に直撃した。

「ぐおっー...!!





この時空のねじれ具合では...

抗うのが

難しい...」

「ハクーー!!!」

ハクの龍体が

傷つき、

姿を消して

しまう...。

その隙を

見逃さず、鬼の影が、

星斗たちへと

迫る。

そこへ衝撃の事態

が訪れた...。

「そうは

行かないわ!」

梨々花が、

立ち上がると、

その手から光の玉

が放たれた。


鬼の影も、

その勢いに

押され、姿を

消した。

「梨々花...!?」

「私には、

まだ守るべき

世界がある!」

世界を守る女神たちの血を汲む者、

梨々花の姿に、

神々の光が宿って

いた。



そこから発せられた波動は、

時を止めるほどの力があった。

「貴女は...

まさかあの巫女の

、、、

末裔か!?」


「そうよ。

世界を創り、

調和を守ってきた

女神の血を受け

継いだ私が、

この空間を

正す!」

星斗もそれと

気づいた。

梨々花は、

巫女の一人

ではなく、

この世界の

根源的な

存在だった

のだと。




夜を昼に、

光と闇の狭間に

在る力は、

類をみない
 
大いなるもの

だった。

梨々花がそう

宣言すると、

周囲の空間が

液状化し始める。

時空のねじれは

そこから

正されていった。

鬼の影は

弾き飛ばされ、

星斗と梨々花は

地に足を

付けられる

ようになる。

再び...

旧来の世界に

位相が

戻ったのだ。

「星斗くん...!

私が守る世界は、

あなたの世界でも

あるの。

だから、

一緒に

歩んでいこう!」

「ああ...!

梨々花の力を、

俺も支える!」


二人は互いを

見つめ、

確かな想いを

交わし合った。

すると、

そこに

ハクの姿が

戻ってきていた。




「事態が思わしく

ないうちに、

解決した

様子じゃな。

梨々花、

その力を世界の

調和に

使ってくれ

たか。」


「はい。

私とあなたは

共に守るべきもの

を持っていたの

ですね。」

梨々花は微笑み、

ハクは頷いた。


星斗も、

この二人と新たな

絆を結んだことに

安堵あんどの表情を

浮かべていた。

「さて、

この先の

道のりは

険しいが、

我々三人の

力さえあれば、

必ずや

乗り越え

られるだろう。

準備はいいか? 

星斗!梨々花!」  


「ああ!

いつでも万全だ!」

「はい、

行きましょう!」

互いの約束を

確かめ合った

三人。

やがて、

光の中へと

姿を消して

いった...。


次なる...

試練の地へと

足を踏み入れた

三人。

そこは、、、

巨大な龍が

渦を巻く

樹海だった。

ハクが警戒の

眼差しを

   向けると、

「気をつけよ!!

ここは龍の

守り手

が住む場所だ。

時空を歪めた 

化け物の魂が

宿る可能性も

ある。」

辺りを見渡せば、

幾つもの

大木の幹から

龍の目が

光っているのが

分かる。

この地は龍族の

要塞のよう

だった。

星斗は、

神剣に龍の気配を

感じ取る。



梨々花も両手を

合わせ、

樹海に漂う

神聖な気配に意識

を向けた。 

そこには様々な目

に見えぬ存在が

潜んでいる

ようだった。

「ここは試練の

場所か。

流れゆく時空との

邂逅の地...」

ハクがそう言う

と、樹々の奥から

影の気配が

迫ってくる。

「来るぞ!

落ち着いて

構えろ!」

星斗が剣を構え、

梨々花が神々への

祈りを捧げる。


やがて樹海の

奥から龍の咆哮が

響き渡り、

影たちが襲い

掛かってきた。

龍の守り手たちも

苛烈な戦いを

始める。



「この世界でも

影が...!」  

激しい戦闘の

只中で、

星斗は、

疲労困憊した

表情を見せる。

「人と龍の絆を

守るため、

私たちにできるこ

とがある」 

梨々花が

そう言うと、

星斗を見つめた。

「星斗くん、

龍神の加護を

授かった血を私に

分けてほしい。

そうすれば私の

力で龍の守護を

強化できる!」

龍族の絆を

大切にする梨々花

の言葉に、星斗は

納得の表情を

見せた。

二人は神剣の前

で向かい合うと、

互いの手を

重ねた。

「龍神の加護を

授かる者の

末裔の私から、

その力を

分け与える」



星斗が、

剣から渦巻く

龍の気を

梨々花に

送り込む。

「受け止めよう。

人と龍の調和を

守る者の私に」 

梨々花が

両手を広げると、

龍の気配が体中に

宿った。

「合体せよ!

 龍神の加護と

神々の守護の力!」

梨々花の体から

龍と光の渦が

放たれ、

樹海全体を

包み込む。

影たちが弾き飛ばされ、

龍の守り手たちの

怪我も

次第に癒えて

いった。

「すげえ...!

梨々花の力は

尋常じゃねえな」

星斗が、

感嘆の眼差しで見つめる。

梨々花もまた、

優雅に微笑んだ。

ハクは感無量の

面持ちで

龍の立つ影

となり、

「見よ! 

これこそが

人と龍の最たる

絆の姿だ!」

と雄々しく龍の咆

哮を上げた。



その咆哮に応える

かのように、

樹海の奥から古の

守り龍が現れた。

龍は、

梨々花とその力に

頭を垂れると、

共に、この地を

守ることを

誓った。 

梨々花と星斗の

絆が、

守り龍と樹海に

宿る龍族の絆と

交わり合った。

この試練を

乗り越えた

ことで、

二人の宿命への

歩みが、

さらなる力を

得たのだった。





~第6話へ
   つづく~

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