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焔の馬。
れっどほーど?
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「う、うん。痛みは思ったほどないから大丈夫!」
私は状況を伝えて立ち上がる。
「その馬なんなの?」
「馬ってこいつのことか?こいつはレッドホードって言う魔物だ。」
あ、この世界に馬っていないんだ。
「こいつって危険なの?」
恐る恐る聞いてみる。
「そうだなぁ。お前をいきなり蹴り飛ばすぐらいには危険だな。」
危険度がイマイチ分からない。まぁ多分盗賊以上フェンリルドッグ以下って感じなのかな?
「頑張ってハルトー。応援してるー。」
蹴り飛ばされて少しレッドホードから距離は離れていたが、さらに数メートル先にある岩陰まで退避して私は、ハルトを応援した。
「な!?モモコお前!俺は戦えねぇぞ!?」
「え!?じゃあどうすんのこれ!?」
「お前勇者なんだから何とかしろよ!ほら!武器やるから!」
そう言ってハルトは私の方にナイフを投げてきた。
「うわっ!?危なっ。」
私は飛んできたナイフを避ける。
「ひひぃぃん!!」
「げ!?うわっ。こっちくんなー!!」
ハルトがレッドホードに追い回されている。
ハルトは意外と足が速いみたい。見た目馬だしレッドホードは足が速いはず。それなのにハルトは追いかけるレッドホードに追いつかれていない。火事場の馬鹿力ってやつなのだろうか?
どうしようか。今のうちに逃げる?ハルトもそのうちやられるだろうし、逃げたところで私の足じゃ追いつかれるだろう。
「やるしかない。」
私は自分に言い聞かせて恐怖に震える心を落ち着かせる。
ナイフを拾う。料理に使う包丁と大して重さは変わらないはずなのに重く、そして冷たく感じる。
「ハルト!私、やってみる!」
ハルトに宣言して、レッドホードに向かって走り出す。
レッドホードも私に気づいてハルトを追うのをやめ、こっちに向かってきた。
「はあぁぁぁぁっ!!!」
私はナイフを地面と水平に構え、突き刺そうとする。レッドホードは前足で私を蹴ろうとする。左にターンして避けて、左の前足の肩より少し下辺りにナイフを突き刺す。
しかしナイフはあまり刺さらず、皮を少し切り裂いたぐらいだった。
「ちょっ!ナイフ刺さらないんですけど!?」
ハルトの方を見て抗議する。
「武器それしかないからそれで頑張ってくれ!モモコならできる!」
あのヤロウ……。あとで覚えとけよ!
そう考えていると、急に私の周りに影ができた。
レッドホードが前足を高々と上げ、振り下ろそうとするのが見えた。
咄嗟に回避できて踏みつけられずにすんだ。
しかし流石に次の攻撃は回避できなかった。
レッドホードが前足を地面に叩きつけると、地面に、そこを中心として半径3メートルほどに渡りヒビが入った。そして、爆発した。
私は吹き飛ばされた。フェンリルドッグに噛まれたほどじゃないけど全身が痛む。
爆発に巻き込まれてよく生きてるな。と他人事みたいに思ってしまう。
爆発した後には炎が立ち昇っている。その中にレッドホードが1匹。
あれ?炎が一箇所に集まってる?もしかしてレッドホードが炎を食べてる?
「おい!モモコ避けろ!」
ハルトの言葉の意味を直感で理解し、素早くその場から移動する。
直後私の真横を赤い光のようなものが通り過ぎた。遅れてものすごい風が吹く。
「うわ。」
風に逆らえず、地面を転がされる。
風が止んで何が起こったのか確かめる。
レッドホードから一直線に地面がえぐれている。あの赤い光が通った跡だ。避けてなかったら骨まで残らなかったんだろうな。なんとなくそう思う。
こんなの勝てるわけないでしょ!こんなのいてよく村や町が焼きつくられずにあるよね!
逃げようにも足で勝てる気なんてしないし……。
「ハルトー!なんとか出来ないの!?」
「俺は普通の人間だー!戦えるわけないだろー!」
かなり遠くにいるハルトが手を振り上げて抗議している。
ハルト、本当に使えないなぁ。
「ひひぃぃん!!」
レッドホードが突進してくる。
「うわっ!」
なんとか避ける。通り過ぎたレッドホードの方を見る。レッドホードは私を通り過ぎてすぐのところで止まっていた。そして、後ろ足で私を蹴り飛ばそうとしていた。
「くっうぁ。」
避けることができず、もろに食らった。
地面を擦るように飛ばされた。
「けほっけほっ。」
胸を蹴られたので息が出来ない。
「ひひぃぃん!!」
また突進して来てる。やばい、避けられない。
「え!?」
レッドホードは私の目の前で止まり、前足を高々と振り上げる。
これ、爆発のやつだ。
踏みつけようとする足をなんとか避ける。そしてレッドホードの首に腕を回して、背中に乗った。
それと同時に周りが爆発する。
熱っ。爆風で吹き飛ばされそうになる。でも我慢。
爆発の時間がかなり長く感じる。全身火傷だらけで凄く痛い。
レッドホードは私が背に張り付いているのに気づき、振り払おうと暴れ回る。
私は何とかしがみつきながらナイフを首に当てる。
そして振り払おうとする力を利用して首を切り裂いてレッドホードから転げ落ちる。
もう起き上がる力もない。
レッドホードを見ると首から少しだけ血が出ていた。
「ひひぃぃいぃぃぃぃん!!!!」
かなり怒っているように見えた。
そして私を攻撃しようとして…………え?
森の方へ走って行った。
逃げたの?
「やっとかかってくれたか。」
ハルトの声。
「あ、うぅ。」
喋りたかったけど声が出ない。
「あぁちょっと待ってろ」
そう言って私のバスケットから薬の瓶を取り出し、私に飲ませた。
火傷、打撲、擦り傷は、みるみるうちに治っていく。本当にこの世界の薬は凄いと思う。
「ハルト!レッドホードどうしたの?見逃してくれたってこと?」
喋れるようになって、早口で聞く。
「いや違う違う。俺の幻惑の魔法で俺らが森の方へ逃げるように見せたんだ。」
「幻惑の魔法?幻とか見せるの?」
ハルトは頷いて肯定する。
「そんなん使えるなら最初からやってよ!私また死にかけたじゃん!」
痛みは無くなったが精神的な疲労は取れてないので、力なく怒る。
「いやぁ、やってはいたんだがやっぱり精神的に優位に立ててないと幻惑魔法には掛からないんだよなぁ。最後モモコが首を切りつけてレッドホードを怒らせたから、精神的に優位に立てて幻惑魔法にかかったってとこだな。」
「それって私を助けようとしてくれたってこと?」
ジト目でハルトを見る。あっ、目が泳いだ。
「私が1人で戦ってて罪悪感を覚えて、魔法でもかけて自分も戦ってる風にしたかったってことね?」
ハルトの肩がびくってなる。
「それでたまたま上手く幻惑魔法がかかったから調子に乗っていると?」
私はハルトを少し睨む。ハルトの肩がまた震える。
そんなハルトに私は笑顔を向ける。
「動機はともかく一緒に戦ってくれてありがとう。」
結果的に私を助けてくれたのは変わらないし、素直に嬉しかったから、お礼を言うことにした。ちょっと照れくさいな。
私は状況を伝えて立ち上がる。
「その馬なんなの?」
「馬ってこいつのことか?こいつはレッドホードって言う魔物だ。」
あ、この世界に馬っていないんだ。
「こいつって危険なの?」
恐る恐る聞いてみる。
「そうだなぁ。お前をいきなり蹴り飛ばすぐらいには危険だな。」
危険度がイマイチ分からない。まぁ多分盗賊以上フェンリルドッグ以下って感じなのかな?
「頑張ってハルトー。応援してるー。」
蹴り飛ばされて少しレッドホードから距離は離れていたが、さらに数メートル先にある岩陰まで退避して私は、ハルトを応援した。
「な!?モモコお前!俺は戦えねぇぞ!?」
「え!?じゃあどうすんのこれ!?」
「お前勇者なんだから何とかしろよ!ほら!武器やるから!」
そう言ってハルトは私の方にナイフを投げてきた。
「うわっ!?危なっ。」
私は飛んできたナイフを避ける。
「ひひぃぃん!!」
「げ!?うわっ。こっちくんなー!!」
ハルトがレッドホードに追い回されている。
ハルトは意外と足が速いみたい。見た目馬だしレッドホードは足が速いはず。それなのにハルトは追いかけるレッドホードに追いつかれていない。火事場の馬鹿力ってやつなのだろうか?
どうしようか。今のうちに逃げる?ハルトもそのうちやられるだろうし、逃げたところで私の足じゃ追いつかれるだろう。
「やるしかない。」
私は自分に言い聞かせて恐怖に震える心を落ち着かせる。
ナイフを拾う。料理に使う包丁と大して重さは変わらないはずなのに重く、そして冷たく感じる。
「ハルト!私、やってみる!」
ハルトに宣言して、レッドホードに向かって走り出す。
レッドホードも私に気づいてハルトを追うのをやめ、こっちに向かってきた。
「はあぁぁぁぁっ!!!」
私はナイフを地面と水平に構え、突き刺そうとする。レッドホードは前足で私を蹴ろうとする。左にターンして避けて、左の前足の肩より少し下辺りにナイフを突き刺す。
しかしナイフはあまり刺さらず、皮を少し切り裂いたぐらいだった。
「ちょっ!ナイフ刺さらないんですけど!?」
ハルトの方を見て抗議する。
「武器それしかないからそれで頑張ってくれ!モモコならできる!」
あのヤロウ……。あとで覚えとけよ!
そう考えていると、急に私の周りに影ができた。
レッドホードが前足を高々と上げ、振り下ろそうとするのが見えた。
咄嗟に回避できて踏みつけられずにすんだ。
しかし流石に次の攻撃は回避できなかった。
レッドホードが前足を地面に叩きつけると、地面に、そこを中心として半径3メートルほどに渡りヒビが入った。そして、爆発した。
私は吹き飛ばされた。フェンリルドッグに噛まれたほどじゃないけど全身が痛む。
爆発に巻き込まれてよく生きてるな。と他人事みたいに思ってしまう。
爆発した後には炎が立ち昇っている。その中にレッドホードが1匹。
あれ?炎が一箇所に集まってる?もしかしてレッドホードが炎を食べてる?
「おい!モモコ避けろ!」
ハルトの言葉の意味を直感で理解し、素早くその場から移動する。
直後私の真横を赤い光のようなものが通り過ぎた。遅れてものすごい風が吹く。
「うわ。」
風に逆らえず、地面を転がされる。
風が止んで何が起こったのか確かめる。
レッドホードから一直線に地面がえぐれている。あの赤い光が通った跡だ。避けてなかったら骨まで残らなかったんだろうな。なんとなくそう思う。
こんなの勝てるわけないでしょ!こんなのいてよく村や町が焼きつくられずにあるよね!
逃げようにも足で勝てる気なんてしないし……。
「ハルトー!なんとか出来ないの!?」
「俺は普通の人間だー!戦えるわけないだろー!」
かなり遠くにいるハルトが手を振り上げて抗議している。
ハルト、本当に使えないなぁ。
「ひひぃぃん!!」
レッドホードが突進してくる。
「うわっ!」
なんとか避ける。通り過ぎたレッドホードの方を見る。レッドホードは私を通り過ぎてすぐのところで止まっていた。そして、後ろ足で私を蹴り飛ばそうとしていた。
「くっうぁ。」
避けることができず、もろに食らった。
地面を擦るように飛ばされた。
「けほっけほっ。」
胸を蹴られたので息が出来ない。
「ひひぃぃん!!」
また突進して来てる。やばい、避けられない。
「え!?」
レッドホードは私の目の前で止まり、前足を高々と振り上げる。
これ、爆発のやつだ。
踏みつけようとする足をなんとか避ける。そしてレッドホードの首に腕を回して、背中に乗った。
それと同時に周りが爆発する。
熱っ。爆風で吹き飛ばされそうになる。でも我慢。
爆発の時間がかなり長く感じる。全身火傷だらけで凄く痛い。
レッドホードは私が背に張り付いているのに気づき、振り払おうと暴れ回る。
私は何とかしがみつきながらナイフを首に当てる。
そして振り払おうとする力を利用して首を切り裂いてレッドホードから転げ落ちる。
もう起き上がる力もない。
レッドホードを見ると首から少しだけ血が出ていた。
「ひひぃぃいぃぃぃぃん!!!!」
かなり怒っているように見えた。
そして私を攻撃しようとして…………え?
森の方へ走って行った。
逃げたの?
「やっとかかってくれたか。」
ハルトの声。
「あ、うぅ。」
喋りたかったけど声が出ない。
「あぁちょっと待ってろ」
そう言って私のバスケットから薬の瓶を取り出し、私に飲ませた。
火傷、打撲、擦り傷は、みるみるうちに治っていく。本当にこの世界の薬は凄いと思う。
「ハルト!レッドホードどうしたの?見逃してくれたってこと?」
喋れるようになって、早口で聞く。
「いや違う違う。俺の幻惑の魔法で俺らが森の方へ逃げるように見せたんだ。」
「幻惑の魔法?幻とか見せるの?」
ハルトは頷いて肯定する。
「そんなん使えるなら最初からやってよ!私また死にかけたじゃん!」
痛みは無くなったが精神的な疲労は取れてないので、力なく怒る。
「いやぁ、やってはいたんだがやっぱり精神的に優位に立ててないと幻惑魔法には掛からないんだよなぁ。最後モモコが首を切りつけてレッドホードを怒らせたから、精神的に優位に立てて幻惑魔法にかかったってとこだな。」
「それって私を助けようとしてくれたってこと?」
ジト目でハルトを見る。あっ、目が泳いだ。
「私が1人で戦ってて罪悪感を覚えて、魔法でもかけて自分も戦ってる風にしたかったってことね?」
ハルトの肩がびくってなる。
「それでたまたま上手く幻惑魔法がかかったから調子に乗っていると?」
私はハルトを少し睨む。ハルトの肩がまた震える。
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