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街を巡る(前編)
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俺たちが何故ベフメルに滞在しているのかと言えば、俺の都合があるのは当然なのだが、ベフメルから船を購入して、船で首都まで遡上しようと言う算段だからだ。
オルドランドには、その国土を北から南に縦断する巨なる大河が流れている。その名をビール川と言い、こちらで言えばナイル川とかアマゾン川とか、そう言うレベルのデカい川であるらしい。
そのビール川の支流、ピルスナー川がベフメ領には流れており、この川のお陰で、ベフメ領は砂糖瓜の大量生産に成功し、現在に至っていると言う。
そんなこんなで現在、船が手に入るまでは各自自由行動だ。オルさんは部屋で研究に明け暮れ、バヨネッタさんは朝から出掛けているらしい。俺はミデンを連れてベフメルの街に繰り出す事にした。
ベフメルは人が多い。砂糖を求めて陸路、川路で人が集まるからだ。人が集まればそれを相手にする施設が林立していく。
市が開かれ、屋台が置かれ、食事処が向こう三軒両隣と営業している。それぞれから美味しそうな匂いが漂ってくる。家の夕食が待っているので、俺としては我慢したいところだが、ちょっとくらいなら良いだろう。
甘い匂いに惹かれて、俺は屋台の一つに顔を出した。
「いらっしゃい」
店主が愛想良くあいさつしてくれた。うんうん。この感じ、良いよね。
「ここって何屋さんですか?」
「うちかい? うちは雲あめ屋だよ」
雲あめ? 何となく想像がついてしまった。まあ良いか。
「それ一つください」
「あいよ!」
店主は愛想良く返事をして、何やらタライのような魔道具を作動させる。タライの中央には投入口があり、そこに砂糖を投入すると、辺りに一段と甘い匂いが漂い始めた。砂糖を熱しているのだろう。
更に店主は棒を取り出し、くるくるとタライの中を掻き回し始めた。すると棒に細い糸が巻き付き始める。確定だな。これは綿あめだ。異世界で綿あめを食べる事になろうとは。糸はどんどん棒に絡み付いていき、人の頭くらいの大きさになったところで、店主に棒を突き出された。
「二十エランだよ」
二百円か。妥当か、屋台にしては安いな。と思いながら俺は硬貨を渡す。
「毎度」
金を受け取りニカッと笑う店主から、綿あめの絡み付いた棒を受け取り、屋台を後にする。
屋台を離れ、街をブラつく。綿あめをはむっと口にしながら、一方で綿あめを千切り、ミデンに食べさせる。味は砂糖のそれである。がザラメとも白砂糖とも黒砂糖とも違う。瓜から精製しているからだろうか? 味に爽やかさがあった。
街をブラついて気付いたのは、甘い物を売りにしている店が多いと言う事だ。流石は砂糖の街だ。綿あめも良く見掛けるし、フルーツあめと言うのか、フルーツをあめでコーティングしたお菓子も多く見掛ける。中には砂糖瓜をそのままかじっている御人までいたのにはびっくりだ。あれ、滅茶苦茶甘いよね?
何であれ、そこかしこから甘い匂いが漂ってきて、その匂いに酔いそうになる。なので大通りから逸れて、一歩路地に入ってみた。
「あら? どうしたの? かわいいぼく?」
俺が入り込んだ通りは、いわゆる夜のお店を集めた一角だった。まだ日が沈む前だからか、人通りはまばらだが、すでに営業している店もあるらしく、薄布を着ただけのお姉さんたちに、俺はあっという間に囲まれてしまった。
「どう? 遊んでいく? 安くしてあげるわよ?」
と濃い化粧のお姉さんに迫られるが、視線を合わせられないので、下を向く。すると俺の視線は胸に行ってしまうのだ。たわわな胸は薄布でわずかに覆われているだけだ。
おお! これは俺には刺激が強過ぎる!
「だ、大丈夫でしゅ。間に合ってますぅ」
何を言っているんだ俺は?
「そう言わずに」
とお姉さんの一人に腕を組まれてしまった。おお! 胸が当たっている! 良い匂いがする! ……じゃない!
「大丈夫ですけら!」
俺はお姉さんから腕を振り解き、夜の街から逃げ出した。
「はあ、はあ、はあ」
何やってんだ俺は。情けない。夜の街から逃げ出した俺は、大通りを走り抜け、反対の通りへと突き抜けて行った。
そこは大通りと比べれば人通りが少ないが、それでも中々賑わっている。売っているのは金物やガラス製品など。職人通りだ。ありがたい。目的の通りに運良く着いたようだ。
俺は通りを歩いている商人らしき人に道を尋ね、目的の店を訪れた。
「すみません」
店の扉を開けて中に一歩踏み込むと、血生臭ささに顔をしかめる。まあ、店の性質上仕方ないが。
「いらっしゃい」
店の奥から出てきたのは、死んだ目をしたお姉さんだった。分厚い生地のエプロンは血に塗れ、右手に持つのは出刃包丁かブッチャーナイフか。何とも物騒な出で立ちだ。
「あのう、解体屋さん、ですよね?」
「そうよ。解体の依頼?」
そう。俺は道中倒した魔物や野生動物を解体して貰う為、ここ解体屋にやっきたのだ。
「そうです」
「じゃあ、そこの台の上にブツを置いてくれる?」
店主の指差した台は、十メートル四方はある大きな台だ。材質も鉄板なので、強度も十分だろう。これなら大丈夫だろうと、俺はあの巨大角ウサギを『空間庫』から取り出し、どでんと台の上に横たえた。
「まあた、大きいのを狩ってきたわね」
と店主は少し驚いている。
「あっはは。まだあるんですけど?」
「まだあるの?」
首肯して、俺は『空間庫』からずるりとメスライオンの顔だけ出してみせる。
「十頭ほど」
店主はそれを聞いてから腕組みして考え込んでしまった。
「まあ、良いけど。それだけ仕留められるなら、自分で解体も出来るんじゃないの? うちも慈善事業じゃないから、三割五分は貰うわよ」
との事。解体料として、三十五%取られるのか。まあ妥当な金額かな。
「四割で良いんで、そちらで換金まで済ませて貰っていいですか? あ、角ウサギの魔石はこちらにください」
「良いの? 角ウサギは状態が奇麗だから、欲しがる人は少なくないわよ? 毛皮に角に肉。魔石以外だって高値で売れるのに」
だからってそんなの持ち歩いて旅は出来ない。俺の『空間庫』はそれ程大きくないのだ。ああ、やっぱりクーヨンでもっと大きい『空間庫』にしておけば良かったかなあ。
「はい。そちらで処分してください」
「換金までとなると、ちょっと時間が掛かるわね」
売り捌くにも時間が掛かるのか。
「どれくらいですか?」
「十日は貰えるかしら?」
それくらいなら余裕で待てるな。
「じゃあ、それでお願いします」
俺は残るメスライオンたちも解体屋に預けると、店を後にした。
オルドランドには、その国土を北から南に縦断する巨なる大河が流れている。その名をビール川と言い、こちらで言えばナイル川とかアマゾン川とか、そう言うレベルのデカい川であるらしい。
そのビール川の支流、ピルスナー川がベフメ領には流れており、この川のお陰で、ベフメ領は砂糖瓜の大量生産に成功し、現在に至っていると言う。
そんなこんなで現在、船が手に入るまでは各自自由行動だ。オルさんは部屋で研究に明け暮れ、バヨネッタさんは朝から出掛けているらしい。俺はミデンを連れてベフメルの街に繰り出す事にした。
ベフメルは人が多い。砂糖を求めて陸路、川路で人が集まるからだ。人が集まればそれを相手にする施設が林立していく。
市が開かれ、屋台が置かれ、食事処が向こう三軒両隣と営業している。それぞれから美味しそうな匂いが漂ってくる。家の夕食が待っているので、俺としては我慢したいところだが、ちょっとくらいなら良いだろう。
甘い匂いに惹かれて、俺は屋台の一つに顔を出した。
「いらっしゃい」
店主が愛想良くあいさつしてくれた。うんうん。この感じ、良いよね。
「ここって何屋さんですか?」
「うちかい? うちは雲あめ屋だよ」
雲あめ? 何となく想像がついてしまった。まあ良いか。
「それ一つください」
「あいよ!」
店主は愛想良く返事をして、何やらタライのような魔道具を作動させる。タライの中央には投入口があり、そこに砂糖を投入すると、辺りに一段と甘い匂いが漂い始めた。砂糖を熱しているのだろう。
更に店主は棒を取り出し、くるくるとタライの中を掻き回し始めた。すると棒に細い糸が巻き付き始める。確定だな。これは綿あめだ。異世界で綿あめを食べる事になろうとは。糸はどんどん棒に絡み付いていき、人の頭くらいの大きさになったところで、店主に棒を突き出された。
「二十エランだよ」
二百円か。妥当か、屋台にしては安いな。と思いながら俺は硬貨を渡す。
「毎度」
金を受け取りニカッと笑う店主から、綿あめの絡み付いた棒を受け取り、屋台を後にする。
屋台を離れ、街をブラつく。綿あめをはむっと口にしながら、一方で綿あめを千切り、ミデンに食べさせる。味は砂糖のそれである。がザラメとも白砂糖とも黒砂糖とも違う。瓜から精製しているからだろうか? 味に爽やかさがあった。
街をブラついて気付いたのは、甘い物を売りにしている店が多いと言う事だ。流石は砂糖の街だ。綿あめも良く見掛けるし、フルーツあめと言うのか、フルーツをあめでコーティングしたお菓子も多く見掛ける。中には砂糖瓜をそのままかじっている御人までいたのにはびっくりだ。あれ、滅茶苦茶甘いよね?
何であれ、そこかしこから甘い匂いが漂ってきて、その匂いに酔いそうになる。なので大通りから逸れて、一歩路地に入ってみた。
「あら? どうしたの? かわいいぼく?」
俺が入り込んだ通りは、いわゆる夜のお店を集めた一角だった。まだ日が沈む前だからか、人通りはまばらだが、すでに営業している店もあるらしく、薄布を着ただけのお姉さんたちに、俺はあっという間に囲まれてしまった。
「どう? 遊んでいく? 安くしてあげるわよ?」
と濃い化粧のお姉さんに迫られるが、視線を合わせられないので、下を向く。すると俺の視線は胸に行ってしまうのだ。たわわな胸は薄布でわずかに覆われているだけだ。
おお! これは俺には刺激が強過ぎる!
「だ、大丈夫でしゅ。間に合ってますぅ」
何を言っているんだ俺は?
「そう言わずに」
とお姉さんの一人に腕を組まれてしまった。おお! 胸が当たっている! 良い匂いがする! ……じゃない!
「大丈夫ですけら!」
俺はお姉さんから腕を振り解き、夜の街から逃げ出した。
「はあ、はあ、はあ」
何やってんだ俺は。情けない。夜の街から逃げ出した俺は、大通りを走り抜け、反対の通りへと突き抜けて行った。
そこは大通りと比べれば人通りが少ないが、それでも中々賑わっている。売っているのは金物やガラス製品など。職人通りだ。ありがたい。目的の通りに運良く着いたようだ。
俺は通りを歩いている商人らしき人に道を尋ね、目的の店を訪れた。
「すみません」
店の扉を開けて中に一歩踏み込むと、血生臭ささに顔をしかめる。まあ、店の性質上仕方ないが。
「いらっしゃい」
店の奥から出てきたのは、死んだ目をしたお姉さんだった。分厚い生地のエプロンは血に塗れ、右手に持つのは出刃包丁かブッチャーナイフか。何とも物騒な出で立ちだ。
「あのう、解体屋さん、ですよね?」
「そうよ。解体の依頼?」
そう。俺は道中倒した魔物や野生動物を解体して貰う為、ここ解体屋にやっきたのだ。
「そうです」
「じゃあ、そこの台の上にブツを置いてくれる?」
店主の指差した台は、十メートル四方はある大きな台だ。材質も鉄板なので、強度も十分だろう。これなら大丈夫だろうと、俺はあの巨大角ウサギを『空間庫』から取り出し、どでんと台の上に横たえた。
「まあた、大きいのを狩ってきたわね」
と店主は少し驚いている。
「あっはは。まだあるんですけど?」
「まだあるの?」
首肯して、俺は『空間庫』からずるりとメスライオンの顔だけ出してみせる。
「十頭ほど」
店主はそれを聞いてから腕組みして考え込んでしまった。
「まあ、良いけど。それだけ仕留められるなら、自分で解体も出来るんじゃないの? うちも慈善事業じゃないから、三割五分は貰うわよ」
との事。解体料として、三十五%取られるのか。まあ妥当な金額かな。
「四割で良いんで、そちらで換金まで済ませて貰っていいですか? あ、角ウサギの魔石はこちらにください」
「良いの? 角ウサギは状態が奇麗だから、欲しがる人は少なくないわよ? 毛皮に角に肉。魔石以外だって高値で売れるのに」
だからってそんなの持ち歩いて旅は出来ない。俺の『空間庫』はそれ程大きくないのだ。ああ、やっぱりクーヨンでもっと大きい『空間庫』にしておけば良かったかなあ。
「はい。そちらで処分してください」
「換金までとなると、ちょっと時間が掛かるわね」
売り捌くにも時間が掛かるのか。
「どれくらいですか?」
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「じゃあ、それでお願いします」
俺は残るメスライオンたちも解体屋に預けると、店を後にした。
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