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飛竜

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 土曜日、ベフメルの空はところどころ雲が出ているが、概ね晴天であった。ベフメ家の部屋を出ると、使用人さんにバヨネッタさんからの伝言。


『堤防にいるからハルアキも手伝いなさい』


 との事なので堤防へ向かう。



 外に出ると、庭でリットーさんがその長大なランスを振るっていた。ただランスを振るっているだけなのに、動きや風切り音が大迫力だ。それだけでレベルが違う事が良く分かる。


 リットーさんのランス、近くで見るとドリルっぽい。五メートル以上ある全体の、半分以上を占める刃部ブレードが螺旋を描いているからだ。まあ、ランスって突く以外の攻撃イメージないから、よりえぐる為の形状なのかも知れない。


「おお! ハルアキ! 今朝は早いじゃないか!」


 俺がボーッと見学していると、リットーさんに気付かれた。


「どうだ? ハルアキも身体を動かすか?」


 ニカッと笑って鍛練に付き合えと言われるが、お断りである。凡人がついていけるとは思えない。


「すみません。バヨネッタさんに呼ばれているので、堤防まで行かないといけないんです」


 良し。無難な対応。


「そうか! 私も呼ばれているから、送っていこう! それまで、鍛練に励もうじゃないか!」


 あれえ? 断れてない? 俺がにこりと笑うと、向こうでリットーさんがニカッと笑っている。ああ、これは鍛練する流れだな。



「そうそう! そうだ! 良いぞ!」


 決闘でも大活躍した鉄の棒を槍のように構え、俺は何度も突きを繰り返す。それを見守るリットーさんは、はっきり言って煩かった。


「良し! ハルアキ! そこまでだ!」


 はあ。やっと終わりか。なんだかんだ三十分以上棒を振るっていた。もっと長かった気がするが、こんなもんだったんだな。何であれ、これでやっと堤防に向かえる。


「良し! これから実戦に入る!」


「へあ!?」


 いきなり何を言っているんだこのハゲ? と思いリットーさんを見れば、すでにその長大なランスを構えていた。え!? マジでやるの!? などと言う暇もなく、


 ボッ!!


 凄い風切り音とともに、ランスが繰り出されてきた。


「ひいっ!?」


 思わず悲鳴を上げて避けるが、それがいけなかった。


「おお! 流石に避けるのが上手いな! じゃあ、ドンドンいくぞ!」


 そして本当にドンドン繰り出される突きの連続攻撃。俺はそれを避けて、避けて、避けまくる。


「かーっはっはっはっ!! どうしたハルアキ? 避けてばかりじゃなく、攻撃してこないか!」


 出来るか! 棒とランスじゃリーチが違い過ぎるわ!


 こうして俺は全く反撃出来ぬまま、一時間以上ランスを振るうリットーさんに追いかけ回されたのだった。



「良し! そろそろ行くか!」


「ぜえ……、ぜえ……、ぜえ……、そうですね」


 なんとか生きている。生き延びた俺は、リットーさんの提案に首肯する。これ以上鍛練を続けられたら死ぬから。いや、冗談じゃなくマジで。


 俺は鍛練で乱れた息を整えながら思っていた。ベフメ家から堤防までそれなりに距離がある。ツルピカなおっさん、リットーさんは、頭が陽の光を反射して、それはそれは目立つ事だろう。冗談はさて置き、リットーさんは有名人だ。普通に街中歩いて大丈夫なのだろうか? と思っていると、リットーさんが小さな笛を吹いた。


 ピーッと言うその甲高い音とともに、今までどこに隠れていたのか、リットーさんの愛竜、ゼストルスが空から舞い降りてくる。うおお! 本物のドラゴン! 近くで見ると凄え迫力だ!


 その巨体は頑丈そうな暗緑色の鱗で被われ、牙と爪は鋭く、その内側に鋸刃のような細かなギザギザが付いている。角は思ったより短くシュッとしており、目はネコ科の獣のように縦に割れ、背にはコウモリのような皮膜の張られた翼。これが本物のドラゴンか。


 リットーさんはこの愛竜で堤防に向かうんだな。まあ納得だ。歩くより目立つけど、周りを人に囲まれる事はないだろう。


 そう言えば、と俺はリットーさんがゼストルスに鞍を付けている間に、後ろ足の方へ回る。ゼストルスが飛んでいる時に後ろ足から火を吹いていたのを思い出したからだ。


 思った以上に後ろ足は太かった。そして後方へ向かって煤けた穴が空いている。この穴から火を吹いていたのだろう。


「火袋が気になるのか?」


 鞍を付け終わったリットーさんが聞いてきた。


「火袋、ですか?」


「ああ! 飛竜は皆後ろ足に火袋を持っていてな、そこから豪炎を吹き出し、その推進力で空を翔けるのだ!」


 へえ! それってジェット機的な理屈で飛んでるって事?


「魔法で空を飛んでいるんじゃないんですか?」


「確かに飛竜は魔物だ! 空を浮遊するのは魔法によると研究者たちは言っている! が、推進力はまた別だ! 火袋から豪炎を吹き出し、その力で大空を自由に飛び回っているのだ!」


 その豪炎は魔法ではないのだろうか? どうやら飛竜と言う生き物は、浮遊の魔法と豪炎の魔法、二つを使う事で空を飛び回っているようだ。だがまあ、少なくとも俺には、そりゃあ飛ぶよなあ。とは思える理屈だった。


「良し! 行くぞ! 乗れ!」


「はえ?」


 などと変な声を上げていると、リットーさんに腰を持たれてゼストルスの鞍に乗せられた。マジか? マジなのか?


 更に俺の後ろに乗り込んだリットーさんは、鞍の前方に付いている取っ手を握る。手綱が付いていなかったが、こいつで姿勢制御するようだ。


「ゼストルス!!」


 リットーさんの呼び声に応えるようにゼストルスは一声吠えると、後ろ足の火袋から豪炎を吹き出し、一気に上空へと飛翔した。


 凄い加速力で息が詰まったが、それも上空に着くまで。上空に着くと押し潰すような加速力はなくなり、安定飛行に変わっていた。


 そしてドラゴンの背中から見るベフメルは、特別感があった。街があり、堤防があり、その先にピルスナー川が流れている。そして街や川を囲うようにどこまでも草原が広がっている。世界の広さを感じる、そんな光景だった。



「おっそいわよ!」


 バヨネッタさんに怒られた。そりゃそうか。一時間半も鍛練してたんだから。


「すみませんでした」


「すまなかった!」


 なんでかリットーさんまでバヨネッタさんに謝っていたのが、ちょっと笑えた。


 水路建設は既に始まっていた。結構な人夫が人手として働いていて驚いた。俺はバヨネッタさんが魔法でもって一気に水路を建設するのだと思っていたが、そうではなかった。そうすると脆弱な水路になってしまうと言う。


 何でも、石材を運び入れてこれを魔法で加工し、水路を建設、これにバヨネッタさんが硬化の魔法を掛けて頑強な水路にするのだそうだ。なので現在、吸血神殿から堤防に向かって、ドンドンと水路が築き上げられている最中で、バヨネッタさんも適宜硬化の魔法と魔石インクによる魔法陣で水路を固めていっている。


 それにしても活気がある。街中の人間全員が集まっているんじゃないか? と思える程人で溢れていた。それだけ街の人が水害に苦しめられていたのだと考えさせられる。


「何やってるんだ君は? バヨネッタ様の従僕だろう?」


 その場にいたジェイリスくんにも嫌味を言われてしまった。


「すみません」


 シュンとして謝ると、嘆息されてしまった。


「…………」


「…………」


「あー、悪かったな」


 とジェイリスくんの方が謝ってきた。意味が分からない。


「決闘を申し込んだ事だ」


「今更!?」


 あ、一言多かったか。ジェイリスくんが歯噛みしている。しかしどんな心境の変化だろうか?


「ああ、そうだ。今更だよ。今更、ベフメルの、ベフメ領の水害の酷さを思い知ったんだ」


「ああ、水路建設にこれだけ人が集まれば、どれだけ街の人がそれを望んでいたかが分かるよね」


「それだけじゃない。街の建物の一階と二階で色が違うのが分かるか?」


 ジェイリスくんにそう言われて、辺りの建物を見てみると、確かに同じ石造りの建物なのに、一階と二階で色が違う。線が入っているかのようだ。一階が暗く、二階以上は明るい。


「水害になると、あの色が違うところまで水がくるらしい」


 マジか!? 本当に人の身長より高く水没するんだ。


「首都ではこんな事態にはならないから、私の認識不足だった。馬鹿な事をした」


「もう良いよ、それは」


 素直に頭を下げるジェイリスくんの謝罪を俺は受け入れた。


「それにしても、首都だってビール川沿いにあるんでしょう? 水害は起こらないの?」


「首都は特殊なんだ」


「特殊?」


「あー、行けば分かる。首都にも行くんだろ?」


「その予定」


 などとジェイリスくんと話をしていると、それを見付けたバヨネッタさんが大股でやって来た。


「良いご身分ね?」


「いや、サボっていたと言うか、何をすれば良いのか分からなかったと言うか」


 しどろもどろになる俺とジェイリスくん。


「そうだったわね。血気盛んなあなたたちに、もってこいの仕事を頼もうと思っていたのよ」


 とニンマリ笑うバヨネッタさん。その笑顔が怖いのですが。

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