328 / 643
対分体(前編)
しおりを挟む
「バヨネッタさんの横に立つのは、俺だ!」
はっ! 俺は何を言っているんだ!?
「いや、ちょっと待って! これは男女の仲とかそう言う事ではなくて、あくまでも従僕としてと言うか、主従の関係としてと言うか……」
「男なら今さっき口から出た言葉を撤回するなよ。大体主従の関係なら横に立たないだろ」
「そこはそれくらい立派な人間になりたいって話だよ! お前だって俺なら分かるだろ? 自分がまだバヨネッタさんの横に立てる程の実力を有していない事を!」
「はっ! またそうやって結果の先延ばしか? お前の言う立派な人間ってのにはいつなれるんだ? 五年か? 十年か? その間バヨネッタに無為な時間を過ごさせるのか? お前の知っているバヨネッタは、そんな退屈な時間に満足するような人間なのか?」
ぐっ、さっきから分体のくせに正論ばかり口にしやがって。ちらりと分体の後ろのバヨネッタさんの方を見ても、横を向いていて表情が分からないし、
「じゃあどうしろって言うんだよ!?」
「はっ! 男が女を待たせるなよ。俺が幸せにしてやる。惚れた女に男が言うべき事はそれだけだ。後はそれを実行すれば良いんだよ」
ぐううう。俺より格好良い。こいつ本当に俺の分体か? 何が、俺が幸せにしてやる。だよ。一年しか持たない身体のくせに。いや、だからこそその言葉が心に響くのか。俺の保身まみれの声とは違う。こいつの本心の声が響く。俺は、俺は、俺は、
「俺は!!」
自分を奮い立たせるように全力で声を張り上げる。
「俺はガキだ! 恋慕の情なんて分からない! バヨネッタさんへのこの想いが恋愛なのか敬愛なのか、自分じゃ判断出来ないくらいガキだ! お前みたいに幸せにしてやるなんて、言い切れる自信も実力もない! でもなあ! 俺よ! 俺より弱いやつに、偉そうな事口にされて、はいそうですかとあの人の横を明け渡す程、俺は物分かりの良い大人じゃないんだよ!」
言って俺はアニンを二本の黒い斧へと変化させて、両手に力強く握った。
「はっ! ガキの遠吠え、しかも内容は駄々っ子。それが通用する世の中じゃない事くらい、お前自身が嫌と言う程味わってきたんじゃないのか?」
「これは誰でもない、俺自身への決意表明だ。俺が決めて、それをやり抜く。そうだろ?」
「…………そうだな。男がやると決めたなら、そいつは尊重してやらなければならない。が! その目的がぶつかるなら、叩き潰すだけだ!」
吠えた分体は両手を前に突き出してみせる。するとその手に黒いガバメントが出現した。流石に『空間庫』のスキルは持っていても、その中身まではコピー出来ていないはず。となると、自身の体内の化神族で生成したのか。
「はは! 今の俺の化神族は、能力が百パーセントまで引き上げられているからな! こんな事、お手の物なのさ!」
マジか!? アニン出来るか?
『ハルアキが正確にあの銃を想像出来るのならな』
くっ! この戦闘中にそんな繊細な想像している余地なんてないぞ!?
『一度創造に成功すれば、次からは我が必要に応じて作り出す事も可能だ』
それでも、この戦いでは無理な事は分かった。
『来るぞ、ハルアキ!』
アニンの声にとっさに右へ横っ飛びすると、俺がさっきまでいた空間を、銃弾が通り過ぎていく。
「今度はとっさに反応出来たじゃないか」
分体が兜に覆い隠された顔から、面白いものを見下すような目をしながら、また両手のガバメントをこちらへ向けてきた。
ダダダダダダダダダ…………!!
俺は『時間操作』タイプBで直ぐ様その場から後退していくが、銃弾は尽きる事なくどこまでも俺を追ってくる。改造ガバメントである事は百も承知だったが、『空間庫』に繋がった弾帯は見当たらない。と言う事はバヨネッタさん同様に常に銃弾を生成し続けているのか。あれで魔力は持つのか?
『人体に五つある坩堝が全て開いているのだろう。魔力量だけで今のハルアキの五倍はあると覚悟しておけ』
無理ゲーだなあ。
『なあに。向こうがそれを出来るのなら、こちらに出来ない道理はない。ウイルスと言う奴が我から取り除かれた今ならば、我がハルアキの坩堝を全て開いてみせよう』
いつにも増して頼もしいな! 任せるぞアニン! と、その前に!
ギギギギギギンッ!!
分体から撃ち込まれる銃弾が、『闇命の鎧』によって弾き返される。
「ほう。やっと全身鎧にその身を変えたか」
これ以上は弾き返されるだけと判断したのか、分体はガバメントを消して、両手で持つような巨大な棍棒を出現させた。鎧相手なら破壊力の高い武器。剣よりも斧。そして刃物よりも鈍器か。まあ、重量的に扱い辛そうだけどな。
「はあ!」
そして分体は俺と同じく『時間操作』タイプBでもって加速して俺に迫ってきた。振り上げられた棍棒が、黒い軌跡を描いて一瞬で俺を襲ってくるのを、両手の斧を交差させてなんとか防ぐ。
「はあ!」
だが分体にとって俺の防御なんてどうでも良い事なのだろう。やつは上下左右斜めと、俺が必死に防御するのを嘲笑うように、強力な膂力でもってこれを無理矢理引き剥がしにかかっていた。
その力任せに振り回される棍棒に、こちらの両手の方がしびれてきて、段々と防御のタイミングが遅れていく。そして、
ガィン…………ッ!
左手の斧が弾き飛ばされた隙を狙って、やつの棍棒が俺の左脇腹にヒットした。その衝撃は容易く『闇命の鎧』を通り抜け、肋骨と背骨の折れる嫌な音とともに、俺は百メートル程吹き飛ばされた。
「死ね!」
『回復』で直ぐ様骨がくっつくとはいえ、立ち上がるのに間が必要だったオレに向かって、分体は棍棒を巨大な投擲槍へと変化させ、『時間操作』タイプBで超加速させて投げてきた。瞬きなんてするはずないのに、槍は既に俺の顔面の前まで迫ってきていた。
瞬間、俺の体内で魔力が膨れ上がるのを感じ、『時間操作』の効果が強化されて、槍の動きが少しゆっくりになった。俺は直ぐ様首をひねってこの槍を避ける。
直後に俺の後ろで爆発音が轟き、振り返れば真っ白な空間が黒く焦げていた。恐ろしや。あんなの食らっていたら、俺の身体が爆発四散しているよ。
『待たせたか?』
ギリギリだったよ。そうアニンに心の中で文句を垂れながら、ひょいと跳ねるように立ち上がる。身体が軽い。力が全身に漲っている。
『全ての坩堝は開いた。これで条件は互角のはずだ』
なら、ここから反撃開始だな!
はっ! 俺は何を言っているんだ!?
「いや、ちょっと待って! これは男女の仲とかそう言う事ではなくて、あくまでも従僕としてと言うか、主従の関係としてと言うか……」
「男なら今さっき口から出た言葉を撤回するなよ。大体主従の関係なら横に立たないだろ」
「そこはそれくらい立派な人間になりたいって話だよ! お前だって俺なら分かるだろ? 自分がまだバヨネッタさんの横に立てる程の実力を有していない事を!」
「はっ! またそうやって結果の先延ばしか? お前の言う立派な人間ってのにはいつなれるんだ? 五年か? 十年か? その間バヨネッタに無為な時間を過ごさせるのか? お前の知っているバヨネッタは、そんな退屈な時間に満足するような人間なのか?」
ぐっ、さっきから分体のくせに正論ばかり口にしやがって。ちらりと分体の後ろのバヨネッタさんの方を見ても、横を向いていて表情が分からないし、
「じゃあどうしろって言うんだよ!?」
「はっ! 男が女を待たせるなよ。俺が幸せにしてやる。惚れた女に男が言うべき事はそれだけだ。後はそれを実行すれば良いんだよ」
ぐううう。俺より格好良い。こいつ本当に俺の分体か? 何が、俺が幸せにしてやる。だよ。一年しか持たない身体のくせに。いや、だからこそその言葉が心に響くのか。俺の保身まみれの声とは違う。こいつの本心の声が響く。俺は、俺は、俺は、
「俺は!!」
自分を奮い立たせるように全力で声を張り上げる。
「俺はガキだ! 恋慕の情なんて分からない! バヨネッタさんへのこの想いが恋愛なのか敬愛なのか、自分じゃ判断出来ないくらいガキだ! お前みたいに幸せにしてやるなんて、言い切れる自信も実力もない! でもなあ! 俺よ! 俺より弱いやつに、偉そうな事口にされて、はいそうですかとあの人の横を明け渡す程、俺は物分かりの良い大人じゃないんだよ!」
言って俺はアニンを二本の黒い斧へと変化させて、両手に力強く握った。
「はっ! ガキの遠吠え、しかも内容は駄々っ子。それが通用する世の中じゃない事くらい、お前自身が嫌と言う程味わってきたんじゃないのか?」
「これは誰でもない、俺自身への決意表明だ。俺が決めて、それをやり抜く。そうだろ?」
「…………そうだな。男がやると決めたなら、そいつは尊重してやらなければならない。が! その目的がぶつかるなら、叩き潰すだけだ!」
吠えた分体は両手を前に突き出してみせる。するとその手に黒いガバメントが出現した。流石に『空間庫』のスキルは持っていても、その中身まではコピー出来ていないはず。となると、自身の体内の化神族で生成したのか。
「はは! 今の俺の化神族は、能力が百パーセントまで引き上げられているからな! こんな事、お手の物なのさ!」
マジか!? アニン出来るか?
『ハルアキが正確にあの銃を想像出来るのならな』
くっ! この戦闘中にそんな繊細な想像している余地なんてないぞ!?
『一度創造に成功すれば、次からは我が必要に応じて作り出す事も可能だ』
それでも、この戦いでは無理な事は分かった。
『来るぞ、ハルアキ!』
アニンの声にとっさに右へ横っ飛びすると、俺がさっきまでいた空間を、銃弾が通り過ぎていく。
「今度はとっさに反応出来たじゃないか」
分体が兜に覆い隠された顔から、面白いものを見下すような目をしながら、また両手のガバメントをこちらへ向けてきた。
ダダダダダダダダダ…………!!
俺は『時間操作』タイプBで直ぐ様その場から後退していくが、銃弾は尽きる事なくどこまでも俺を追ってくる。改造ガバメントである事は百も承知だったが、『空間庫』に繋がった弾帯は見当たらない。と言う事はバヨネッタさん同様に常に銃弾を生成し続けているのか。あれで魔力は持つのか?
『人体に五つある坩堝が全て開いているのだろう。魔力量だけで今のハルアキの五倍はあると覚悟しておけ』
無理ゲーだなあ。
『なあに。向こうがそれを出来るのなら、こちらに出来ない道理はない。ウイルスと言う奴が我から取り除かれた今ならば、我がハルアキの坩堝を全て開いてみせよう』
いつにも増して頼もしいな! 任せるぞアニン! と、その前に!
ギギギギギギンッ!!
分体から撃ち込まれる銃弾が、『闇命の鎧』によって弾き返される。
「ほう。やっと全身鎧にその身を変えたか」
これ以上は弾き返されるだけと判断したのか、分体はガバメントを消して、両手で持つような巨大な棍棒を出現させた。鎧相手なら破壊力の高い武器。剣よりも斧。そして刃物よりも鈍器か。まあ、重量的に扱い辛そうだけどな。
「はあ!」
そして分体は俺と同じく『時間操作』タイプBでもって加速して俺に迫ってきた。振り上げられた棍棒が、黒い軌跡を描いて一瞬で俺を襲ってくるのを、両手の斧を交差させてなんとか防ぐ。
「はあ!」
だが分体にとって俺の防御なんてどうでも良い事なのだろう。やつは上下左右斜めと、俺が必死に防御するのを嘲笑うように、強力な膂力でもってこれを無理矢理引き剥がしにかかっていた。
その力任せに振り回される棍棒に、こちらの両手の方がしびれてきて、段々と防御のタイミングが遅れていく。そして、
ガィン…………ッ!
左手の斧が弾き飛ばされた隙を狙って、やつの棍棒が俺の左脇腹にヒットした。その衝撃は容易く『闇命の鎧』を通り抜け、肋骨と背骨の折れる嫌な音とともに、俺は百メートル程吹き飛ばされた。
「死ね!」
『回復』で直ぐ様骨がくっつくとはいえ、立ち上がるのに間が必要だったオレに向かって、分体は棍棒を巨大な投擲槍へと変化させ、『時間操作』タイプBで超加速させて投げてきた。瞬きなんてするはずないのに、槍は既に俺の顔面の前まで迫ってきていた。
瞬間、俺の体内で魔力が膨れ上がるのを感じ、『時間操作』の効果が強化されて、槍の動きが少しゆっくりになった。俺は直ぐ様首をひねってこの槍を避ける。
直後に俺の後ろで爆発音が轟き、振り返れば真っ白な空間が黒く焦げていた。恐ろしや。あんなの食らっていたら、俺の身体が爆発四散しているよ。
『待たせたか?』
ギリギリだったよ。そうアニンに心の中で文句を垂れながら、ひょいと跳ねるように立ち上がる。身体が軽い。力が全身に漲っている。
『全ての坩堝は開いた。これで条件は互角のはずだ』
なら、ここから反撃開始だな!
11
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
イレンディア・オデッセイ
サイキ ハヤト
ファンタジー
完結しました!
お読みいただきまして、ありがとうございました!
- - -
ハヤ○ワにありそうなタッチで描く古典ファンタジー。
多数の怪物が棲んでいるイレンディア。人々は高い壁に囲われた街を造り、その中での生活を余儀なくされていた。人々は街で生まれ、その中で死んでいく。
そんな街の一つであるレムリスに生まれたジャシードは、元冒険者の父と母を持つ八歳の男の子だ。誰かの役に立ちたいと願うジャシードは、過去の父母と同じく冒険者になりたいと決め、日々特訓をしていた。
そんなある日、レムリスに怪物の襲撃があった。普段より規模が大きい襲撃は、少年に目覚めを与え、幼馴染みのマーシャを生死の縁に立たせた。
幼馴染みのマーシャを救うため、遠方の街へと薬を求め、ジャシードは父母と共に、幼くして冒険者の第一歩を踏み出すのだった。
イレンディア・オデッセイは、ジャシードが憧れの背中を追いかけ、成長していく姿を描いた物語である。
※カクヨム、小説家になろうにも重複投稿しています。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる