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変質
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「さて、残る二人の天狗のスキルの話をしよう」
武田さんが話を戻す。
「緑の面の方が『千里眼』と『霹靂』。で赤い面が『順風耳』と『暴風』だ」
「マリーチの裔が崇拝しているのはマリーチ、摩利支天であって媽祖じゃないですよね?」
俺の言葉に頷いてくれたのは武田さんだけだ。そりゃあそうか。地球の神様の名前なんて、この人たちが知る訳がない。
「媽祖は航海の女神で、その脇に配してしていた鬼神が千里眼と順風耳です。この二人の名から、世界を見通す千里眼と、遍く聞き漏らさない順風耳と言う言葉が生まれました」
ん? 何か皆の反応が悪いな。
『それはそうだろう。ハルアキが今口にしているのはオルドランド語で、千里眼も順風耳も我がそれらしく翻訳しているのだから』
…………そうだった。俺は崩折れてその場に両手を突く。意味なかった。
「とにかく、凄い目と凄い耳を持った天狗がいると言う事です」
「それは分かっているわよ」
とバヨネッタさんら各位。ですよねえ~。
「って、相手側に『順風耳』がいるなら、俺たちの作戦は筒抜けなのでは?」
「でしょうね」
でしょうねって、他人事みたいに。この作戦会議何?
「相手だって分かっているのに攻撃してこないのよ」
言われてみれば。何で? 俺は首を傾げる。
「あなたがいるからでしょう」
バヨネッタさんの言葉に皆が首肯する。成程、
「『毒血』の天敵である俺の『ドブさらい』を警戒している訳ですか」
うん。皆してニヤニヤしないでくれるかなあ。分かるよ。一千五百年も生きる仙者が、たった十七年生きただけの俺のスキル、それも『ドブさらい』を警戒しているんだから。
「『ドブさらい』が怖い仙者。恐るるに足らず」
バヨネッタさんさあ。悪い顔になっているよ?
「はあ。じゃあ作戦は正面突破って事でよろしいですね?」
俺の言に全員が首肯する。作戦じゃないよねこれ。
「元より向こうのレベル五十オーバーはジゲン仙者に二人の天狗。そしてこちらはウチの母さんにゼラン仙者、そしてパジャンと三人。ジゲン仙者の毒が脅威だったから近接戦が出来なかっただけで、ハルアキによってそれが排除出来るのなら、パワーゲームになるのは必至なのよ」
了解。
「じゃあ……」
と無意味な作戦会議が終わったところを狙ってか、地面が揺れる。周囲を見遣れば、そこかしこで毒霧が噴き上がり、木々が枯れ、地面が赤黒く変質していく。
「これは……っ!?」
「城を中心に、この『絶結界』の内部全体を毒の世界に変えるつもりだ!」
武田さんの言葉に皆の顔色が変わる。
「ここまでやるっ?」
奇声を発するアネカネ。
「いや、ジゲン仙者としても苦肉の策だろう。相当な血液を使うらしく、苦しそうにしているよ」
とは武田さん。ではなくパジャンさんだ。
「パジャンさん分かるんですか?」
「ええ。観る?」
とパジャンさんが右手の平に顕現させたのは、水晶球だった。水晶球の中を覗けば、そこは壊れた床の間であり、その床に伏せる老人の姿があった。これがジゲン仙者か。一段高い床の間に伏せるジゲン仙者を見守るように、天狗が二人、その後ろに忍者たちが控えている。
「便利な能力ですね」
もしかして武田さんより使えるのでは? とちらりと武田さんを見遣れば、水晶ドームの中を右へ左へ逃げ回っていた。からかう雰囲気じゃないかもな。
「余裕ね? そこの二人」
バヨネッタさんに言葉の棘を刺された。
「大丈夫よ。このドームは球体を成しているから。毒は通じないわ」
自信満々にパジャンさんが説明している側から、水晶ドームがジュウジュウと溶けていく。
「駄目じゃない!」
「あれえ? おかしいなあ?」
「呑気に首傾げている場合じゃないでしょう!」
バヨネッタさんのツッコミに首を傾げるパジャンさん。パジャンさん……天然なのか、おっとりしているのか。
「お姉ちゃん! そんな人の相手をしている場合じゃないよ! このままじゃ私たち毒に溶かされちゃう!」
「そうよね。ハルアキ!」
「準備万端です!」
と俺は『空間庫』から、ハイポーションの小瓶を六つ取り出す。
「何それ?」
「良く分からないでしょうけど、これを『清塩』に振り掛けると、『清塩』が増殖するんです! 理屈は俺にも分かりません!」
「…………そう。この際何でも良いわ。全力で行きなさい!」
「はい!」
俺の気合いを待っていましたとばかりに、パジャンさんの水晶ドームが瓦解する。雪崩込んでくる毒霧。皆がそれに触れるより先に、俺は小瓶のフタを開けて、『清塩』に六本全てぶち撒けた。
途端に視界が白に染まる。増殖に増殖を繰り返す『清塩』は、眼前に人参をぶら下げられた馬の如く、毒霧を呑み込み、毒化した地面を塩に変え、この『絶結界』内を毒霧から白塩へと変質させていく。
どんどんと広がっていく『清塩』。白塩はこの封じられた偽りの世界を呑み込み、自身の領域へと塗り替えて行く。地を、木を、空を、全てを純白へと変じて行く。
残されたのは敵城一つ。それも今にも白に侵され消えようとしていた。
「何よそのデタラメな力は?」
バヨネッタさんたちがちょっと引いている。
「え? いやあ、何でしょう? 俺にも分かりません」
俺のこめかみから汗が垂れる。本当に何だこの威力。これだけの威力を出しているのに、まだまだ力が内側から溢れてくる。
「今のハルアキは、『逆転(呪)』でレベルの高い相手に強くなっている上に、『代償』でバフも掛かっている。その上、そのハイポーション。理屈は俺にも分からないが、『清塩』を強化しているのは確かなようだ」
と武田さんの解説。良く分からんがスリーコンボのジャックポットって事なのだろう。ならこのまま敵城を押し潰す。
武田さんが話を戻す。
「緑の面の方が『千里眼』と『霹靂』。で赤い面が『順風耳』と『暴風』だ」
「マリーチの裔が崇拝しているのはマリーチ、摩利支天であって媽祖じゃないですよね?」
俺の言葉に頷いてくれたのは武田さんだけだ。そりゃあそうか。地球の神様の名前なんて、この人たちが知る訳がない。
「媽祖は航海の女神で、その脇に配してしていた鬼神が千里眼と順風耳です。この二人の名から、世界を見通す千里眼と、遍く聞き漏らさない順風耳と言う言葉が生まれました」
ん? 何か皆の反応が悪いな。
『それはそうだろう。ハルアキが今口にしているのはオルドランド語で、千里眼も順風耳も我がそれらしく翻訳しているのだから』
…………そうだった。俺は崩折れてその場に両手を突く。意味なかった。
「とにかく、凄い目と凄い耳を持った天狗がいると言う事です」
「それは分かっているわよ」
とバヨネッタさんら各位。ですよねえ~。
「って、相手側に『順風耳』がいるなら、俺たちの作戦は筒抜けなのでは?」
「でしょうね」
でしょうねって、他人事みたいに。この作戦会議何?
「相手だって分かっているのに攻撃してこないのよ」
言われてみれば。何で? 俺は首を傾げる。
「あなたがいるからでしょう」
バヨネッタさんの言葉に皆が首肯する。成程、
「『毒血』の天敵である俺の『ドブさらい』を警戒している訳ですか」
うん。皆してニヤニヤしないでくれるかなあ。分かるよ。一千五百年も生きる仙者が、たった十七年生きただけの俺のスキル、それも『ドブさらい』を警戒しているんだから。
「『ドブさらい』が怖い仙者。恐るるに足らず」
バヨネッタさんさあ。悪い顔になっているよ?
「はあ。じゃあ作戦は正面突破って事でよろしいですね?」
俺の言に全員が首肯する。作戦じゃないよねこれ。
「元より向こうのレベル五十オーバーはジゲン仙者に二人の天狗。そしてこちらはウチの母さんにゼラン仙者、そしてパジャンと三人。ジゲン仙者の毒が脅威だったから近接戦が出来なかっただけで、ハルアキによってそれが排除出来るのなら、パワーゲームになるのは必至なのよ」
了解。
「じゃあ……」
と無意味な作戦会議が終わったところを狙ってか、地面が揺れる。周囲を見遣れば、そこかしこで毒霧が噴き上がり、木々が枯れ、地面が赤黒く変質していく。
「これは……っ!?」
「城を中心に、この『絶結界』の内部全体を毒の世界に変えるつもりだ!」
武田さんの言葉に皆の顔色が変わる。
「ここまでやるっ?」
奇声を発するアネカネ。
「いや、ジゲン仙者としても苦肉の策だろう。相当な血液を使うらしく、苦しそうにしているよ」
とは武田さん。ではなくパジャンさんだ。
「パジャンさん分かるんですか?」
「ええ。観る?」
とパジャンさんが右手の平に顕現させたのは、水晶球だった。水晶球の中を覗けば、そこは壊れた床の間であり、その床に伏せる老人の姿があった。これがジゲン仙者か。一段高い床の間に伏せるジゲン仙者を見守るように、天狗が二人、その後ろに忍者たちが控えている。
「便利な能力ですね」
もしかして武田さんより使えるのでは? とちらりと武田さんを見遣れば、水晶ドームの中を右へ左へ逃げ回っていた。からかう雰囲気じゃないかもな。
「余裕ね? そこの二人」
バヨネッタさんに言葉の棘を刺された。
「大丈夫よ。このドームは球体を成しているから。毒は通じないわ」
自信満々にパジャンさんが説明している側から、水晶ドームがジュウジュウと溶けていく。
「駄目じゃない!」
「あれえ? おかしいなあ?」
「呑気に首傾げている場合じゃないでしょう!」
バヨネッタさんのツッコミに首を傾げるパジャンさん。パジャンさん……天然なのか、おっとりしているのか。
「お姉ちゃん! そんな人の相手をしている場合じゃないよ! このままじゃ私たち毒に溶かされちゃう!」
「そうよね。ハルアキ!」
「準備万端です!」
と俺は『空間庫』から、ハイポーションの小瓶を六つ取り出す。
「何それ?」
「良く分からないでしょうけど、これを『清塩』に振り掛けると、『清塩』が増殖するんです! 理屈は俺にも分かりません!」
「…………そう。この際何でも良いわ。全力で行きなさい!」
「はい!」
俺の気合いを待っていましたとばかりに、パジャンさんの水晶ドームが瓦解する。雪崩込んでくる毒霧。皆がそれに触れるより先に、俺は小瓶のフタを開けて、『清塩』に六本全てぶち撒けた。
途端に視界が白に染まる。増殖に増殖を繰り返す『清塩』は、眼前に人参をぶら下げられた馬の如く、毒霧を呑み込み、毒化した地面を塩に変え、この『絶結界』内を毒霧から白塩へと変質させていく。
どんどんと広がっていく『清塩』。白塩はこの封じられた偽りの世界を呑み込み、自身の領域へと塗り替えて行く。地を、木を、空を、全てを純白へと変じて行く。
残されたのは敵城一つ。それも今にも白に侵され消えようとしていた。
「何よそのデタラメな力は?」
バヨネッタさんたちがちょっと引いている。
「え? いやあ、何でしょう? 俺にも分かりません」
俺のこめかみから汗が垂れる。本当に何だこの威力。これだけの威力を出しているのに、まだまだ力が内側から溢れてくる。
「今のハルアキは、『逆転(呪)』でレベルの高い相手に強くなっている上に、『代償』でバフも掛かっている。その上、そのハイポーション。理屈は俺にも分からないが、『清塩』を強化しているのは確かなようだ」
と武田さんの解説。良く分からんがスリーコンボのジャックポットって事なのだろう。ならこのまま敵城を押し潰す。
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