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ACT-15
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~数分前~
「応援に駆けつけてくれて、ありがとう」
「本当、貴方みたいに強い冒険者が来てくれいなかったら、今頃私たちはどうなっていたことやら」
「そうだ、命を救ってくれたお礼に、何かプレゼントさせてくれ」
「そんな、お礼が欲しくて助けたわけじゃないので、結構です。皆さんが無事なら、俺はそれだけで十分なんで」
「ありがとう…。君のような人格者に出会えたことを神に感謝するよ」
(こりゃまた、大げさな)
健太郎は、助けた冒険者たちに囲まれていると、上層の方から、大きな爆発音が聞こえた。
(魔力探知から、大きな反応を感じる。おそらく、この真上に敵がいる)
「まだ敵が潜伏していたとは、みんな、行くぞ!」
「オオォー!」 一同
「スズキさんも、一緒に行きましょう」
「いや、俺は先に行かせてもらいます」(この複数の魔力反応の中に、シエラの魔力も感じる。もし、敵と鉢合わせていたら、レベルが低い今のシエラじゃ、圧倒的不利だ。急いで助けに行かないと)
「スズキさん?何をするつもりですか?」
「少し危険なので、皆さん、下がってください」
健太郎は、肉体強化系の魔法を重複させ、ヘルメスの羽靴に魔力を注ぎ込む。そして次の瞬間、30万キロの速さで、上層へと突っ込んだ。
~現在~
「誰だ! ボクの楽しい時間を台無しにしたのは!」
「へぇ~、光速より速いって、こんな感じなのか…。生身でやってたら、どうなってたんだろう?」
「ご主人様…」
「ごめん、来るの遅くなっちゃた」
「高貴であるボクを無視するとは、どうやらあの世に行きたいようだね」
「すまん、あの世なら、もう行って来た」
「ふざけたことを言うなー!!」
ナオトが怒号を飛ばす中、健太郎はシエラにそっと寄り添い、涙を拭った。
「お前か、シエラを泣かせた奴は…」
「だったらどうする。このボクには、物理的攻撃も、広範囲な魔法も全て効かなーーーーーー」
「それがどうした」
水も物理も次元さえも、あらゆる概念を捻じ曲げて、健太郎はたったパンチ一発で、ナオトを粉砕した。
「嘘だろ、オレたちが苦戦していた魔王軍の幹部を、たった一撃で倒すなんて」
「いいえ、この光景は何一つ間違ってはいません。私たちが絶望した蒼龍に、ご主人様は勝ったのです」
シエラに向かって、笑顔でピースサインをする健太郎。その姿は、偉業を達成した者というよりかは、無邪気な子供に近かった。
「はぁ~、情けない。我々幹部の面汚しですよ、貴方たち」
黒い瘴気を漂わせるオーラの中に、十人の"悪魔"がいた。
「蒼龍! テメェがヘマしたせいで、予定が狂っちまったじゃねぇか! わざわざ回収させに来させやがって!」
「怒っても無駄だよ、ライ。ナオトさん、もう死んでるんだから」
「そりゃ、返事が返ってこないわけだ。まぁ、コイツがやられたせいでもあるがな!」
一人の悪魔が、倒れていたナオトの死骸を、跡形もなく消滅させた。
「おい、同じ仲間じゃないのかよ!」
「あぁ! 誰だテメェ?」
「さっき千里眼で見てたけど、この人がナオトさんを倒した人だよ」
「さすがはメイ、なんでも知ってるな」
「二人とも、今回は例のブツを回収しに来ただけなんだから、余計な手間かけさせんなよ」
「はーい、分かってますよ、ゼロ先輩。じゃあ、そういうことだから」
「逃がすかよ!」
健太郎がライに殴りかかろうとすると、見えない糸のような物で、身体の動きを制止させられた。
「すいやせん、あっしら、急いでいるもんで」
「こんなもん、噛みちぎってやる!」
「おいおい、無茶とは感心できねぇな、小僧」
無理矢理抜け出そうとすると、健太郎の影が勝手に動き始め、身体に巻きついた。
「グァ!?」
「まだ身動きがとれるとは、おじさんまで熱くなっちゃっうよ」
「時間がありませんので、やむなく私も手伝います。カイコさん、テツさん、ちゃんとして下さいよ」
「わかりやんした」
「よろしく頼むぜ、マーセリーちゃん!」
マーセリーが重力操作魔法で、健太郎に10トンの重さを加えてた。
「まだまだ…」
「こりゃ、手に負えないな。ゼロ、早く帰ろうぜ」
「分かってるから、いちいちこっちに話しかけんな!」
「我々で転送陣を用意するので、怒らないで下さい、ゼロ様」
「そうか、そっちは任せるからな、イン、ヨウ」
「了解」
「…」
ゼロがナオトの倒れていた場所から、何かを拾って、帰ろうとすると…。
「逃がさないって、言っただろ!」
健太郎は、無敵化魔法で包囲網から脱出し、ゼロの目と鼻の先まで飛んでいく。
「ダメっスよ、ゼロさんの邪魔をしたら」
「俺っちがいることを無視するなよ」
「合体魔法 ファランクス・ゲージ」 キヨ&
大きなゲージが健太郎の上から降ってきて、健太郎を閉じ込めると、無数の槍がゲージに突き刺さる。
「準備完了です。いつでも転移可能ですよ、ゼロ様」
「分かってるよ。そういうわけで、時間切れだ。またどこかで会おうぜ、転生者」
「なっ…!? そのことをどうして…」
「さぁな、知りたきゃ、"こっちまで来な"。今回は、無理みてぇだがな」
「ちくしょうが!!」
「ふん。 撤退するぞ! ヤローども!」
10人の悪魔は、嵐のように過ぎ去って行った。
「応援に駆けつけてくれて、ありがとう」
「本当、貴方みたいに強い冒険者が来てくれいなかったら、今頃私たちはどうなっていたことやら」
「そうだ、命を救ってくれたお礼に、何かプレゼントさせてくれ」
「そんな、お礼が欲しくて助けたわけじゃないので、結構です。皆さんが無事なら、俺はそれだけで十分なんで」
「ありがとう…。君のような人格者に出会えたことを神に感謝するよ」
(こりゃまた、大げさな)
健太郎は、助けた冒険者たちに囲まれていると、上層の方から、大きな爆発音が聞こえた。
(魔力探知から、大きな反応を感じる。おそらく、この真上に敵がいる)
「まだ敵が潜伏していたとは、みんな、行くぞ!」
「オオォー!」 一同
「スズキさんも、一緒に行きましょう」
「いや、俺は先に行かせてもらいます」(この複数の魔力反応の中に、シエラの魔力も感じる。もし、敵と鉢合わせていたら、レベルが低い今のシエラじゃ、圧倒的不利だ。急いで助けに行かないと)
「スズキさん?何をするつもりですか?」
「少し危険なので、皆さん、下がってください」
健太郎は、肉体強化系の魔法を重複させ、ヘルメスの羽靴に魔力を注ぎ込む。そして次の瞬間、30万キロの速さで、上層へと突っ込んだ。
~現在~
「誰だ! ボクの楽しい時間を台無しにしたのは!」
「へぇ~、光速より速いって、こんな感じなのか…。生身でやってたら、どうなってたんだろう?」
「ご主人様…」
「ごめん、来るの遅くなっちゃた」
「高貴であるボクを無視するとは、どうやらあの世に行きたいようだね」
「すまん、あの世なら、もう行って来た」
「ふざけたことを言うなー!!」
ナオトが怒号を飛ばす中、健太郎はシエラにそっと寄り添い、涙を拭った。
「お前か、シエラを泣かせた奴は…」
「だったらどうする。このボクには、物理的攻撃も、広範囲な魔法も全て効かなーーーーーー」
「それがどうした」
水も物理も次元さえも、あらゆる概念を捻じ曲げて、健太郎はたったパンチ一発で、ナオトを粉砕した。
「嘘だろ、オレたちが苦戦していた魔王軍の幹部を、たった一撃で倒すなんて」
「いいえ、この光景は何一つ間違ってはいません。私たちが絶望した蒼龍に、ご主人様は勝ったのです」
シエラに向かって、笑顔でピースサインをする健太郎。その姿は、偉業を達成した者というよりかは、無邪気な子供に近かった。
「はぁ~、情けない。我々幹部の面汚しですよ、貴方たち」
黒い瘴気を漂わせるオーラの中に、十人の"悪魔"がいた。
「蒼龍! テメェがヘマしたせいで、予定が狂っちまったじゃねぇか! わざわざ回収させに来させやがって!」
「怒っても無駄だよ、ライ。ナオトさん、もう死んでるんだから」
「そりゃ、返事が返ってこないわけだ。まぁ、コイツがやられたせいでもあるがな!」
一人の悪魔が、倒れていたナオトの死骸を、跡形もなく消滅させた。
「おい、同じ仲間じゃないのかよ!」
「あぁ! 誰だテメェ?」
「さっき千里眼で見てたけど、この人がナオトさんを倒した人だよ」
「さすがはメイ、なんでも知ってるな」
「二人とも、今回は例のブツを回収しに来ただけなんだから、余計な手間かけさせんなよ」
「はーい、分かってますよ、ゼロ先輩。じゃあ、そういうことだから」
「逃がすかよ!」
健太郎がライに殴りかかろうとすると、見えない糸のような物で、身体の動きを制止させられた。
「すいやせん、あっしら、急いでいるもんで」
「こんなもん、噛みちぎってやる!」
「おいおい、無茶とは感心できねぇな、小僧」
無理矢理抜け出そうとすると、健太郎の影が勝手に動き始め、身体に巻きついた。
「グァ!?」
「まだ身動きがとれるとは、おじさんまで熱くなっちゃっうよ」
「時間がありませんので、やむなく私も手伝います。カイコさん、テツさん、ちゃんとして下さいよ」
「わかりやんした」
「よろしく頼むぜ、マーセリーちゃん!」
マーセリーが重力操作魔法で、健太郎に10トンの重さを加えてた。
「まだまだ…」
「こりゃ、手に負えないな。ゼロ、早く帰ろうぜ」
「分かってるから、いちいちこっちに話しかけんな!」
「我々で転送陣を用意するので、怒らないで下さい、ゼロ様」
「そうか、そっちは任せるからな、イン、ヨウ」
「了解」
「…」
ゼロがナオトの倒れていた場所から、何かを拾って、帰ろうとすると…。
「逃がさないって、言っただろ!」
健太郎は、無敵化魔法で包囲網から脱出し、ゼロの目と鼻の先まで飛んでいく。
「ダメっスよ、ゼロさんの邪魔をしたら」
「俺っちがいることを無視するなよ」
「合体魔法 ファランクス・ゲージ」 キヨ&
大きなゲージが健太郎の上から降ってきて、健太郎を閉じ込めると、無数の槍がゲージに突き刺さる。
「準備完了です。いつでも転移可能ですよ、ゼロ様」
「分かってるよ。そういうわけで、時間切れだ。またどこかで会おうぜ、転生者」
「なっ…!? そのことをどうして…」
「さぁな、知りたきゃ、"こっちまで来な"。今回は、無理みてぇだがな」
「ちくしょうが!!」
「ふん。 撤退するぞ! ヤローども!」
10人の悪魔は、嵐のように過ぎ去って行った。
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