Re : play / リプレイ

貯古齢糖 壬琉苦

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ACT-33

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健太郎が地下層に送られている頃、シエラと少女は迷宮を探索していた。


(ハァー、何でこの子を連れて来ちゃったのかしら…)

「は! そういえば、お互いに自己紹介をしてなかったですね」

「そんなの 、どうだっていいでしょう」

「よくないです! 私はもっと、貴女のことを知りたいので」

「ハァー、仕方ないわね。私の名前はシャロ。エルフの里出身の青髪のエルフよ」

「ふふ」

「なによ? 私の名前、おかしかった?」

「いえ、素敵なお名前を聞けて、うれしくてつい」

(名前を聞かれただけで、彼女に心が持っていかれた気がする。何でなのかしら)

「次は、私の番ですね。…私の名前はシエラ。ご主人様のスズキ様と一緒に冒険者として働いている、狐の獣人です」

「これで、気が済んだ?」

「はい!」


 シエラは満面の笑みを浮かべた。


 グラグラ…


 突如、二人がいる迷宮が激しく揺れた。


「何ですか!?」

「いいから、伏せて!」


 シャロはシエラの上に、覆い被さるように乗った。


「揺れは収まったようね」

「あの…」

「どうしたの、どこか怪我した」

「いえ、その…。胸を鷲掴みにするのをやめてもらいたくて」

「…!? ごめんなさい、今のは事故で」


 ドッガ!!


 二人がいるフロアに、大きな槍が飛んできた。


「さっきの地震、貴方たちが起こしたみたいね」

「アクアリザードマン!? 銀級討伐対象に指定されているモンスターが、どうしてこんなのところに」


 二人の目の前に現れたのは、アクアリザードマンと呼ばる、爬虫類系のモンスター。普通は湖などに生息しているのだが、迷宮の上層から、突然降りて来た。


「群れで来ているということは、狩りをしに来たみたいね」

「狩の対象は…」

「もちろん、私たちよ」

「バォォォーー!!」


 アクアリザードマンの群れが、二人に襲いかかる。


「弓矢じゃ、アクアリザードマンの攻撃スピードに、全く反応ができない!」

「私に任せて下さい!」


 シエラはレベルが低いながらも、前線に立った。


「バォ! バォ!」

(攻撃を受け流すだけで、反撃ができない)


 アクアリザードマンの猛攻に、シエラはなすすべがない。


「ナイスよ! 貴女が抑えている隙に、私が!」


 シャロは弓矢で攻撃し、一体のアクアリザードマンを倒した。


「やりましたね、シャロさん」

「えっ…えぇ、ありがとう…」


 二人は性格が反対ながら、抜群のコンビネーションをみせる。

 だが、後ろのアクアリザードマンは後、数十匹以上いた。


「長期戦になりそうね…」

「大丈夫です! 私とシャロさんなら、きっと勝てます!」

(自分が一番弱いくせに、逃げ出さずに戦うだなんて…。悔しいけど、ちょっとカッコいいじゃない)「そうね、"私たち"なら、このピンチ乗り越えられる! 勝つわよ、シエラ!」

「はい!」


 二人は呼吸を合わせ、果敢に挑む。
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