Re : play / リプレイ

貯古齢糖 壬琉苦

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ACT-34

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キン! ガガッ!


 アクアリザードマンたちは、シエラの剣技に翻弄され、なかなか距離を詰めることができないでいた。


「いけます! 援護を!」


 シュッ!


 シエラの合図で、シャロが弓矢を放った。


「数は減ってきているわ、このまま押しきって!」

「了解です!」


 シエラは刀に魔力を込める。


『吹き飛んで下さい。緋閃ノ太刀!!』


 シエラは居合い斬りの型で、刀を振り抜く。


 スバッン!!


 緋色の閃光が、アクアリザードマンたちを襲う。


「やりました!」

「いい調子、そのまま下がって。ラストは私が決めるわ!」

「あとは、お願いします」


 シエラはシャロの後方に回り、弓の射程範囲外に出た。


(残りのアクアリザードマンたちの数は20匹。あの魔法を使えば、一気に倒せる)


 シャロの弓が翡翠色に輝く。


『これで終わりよ! ライジング・レイン!!』


 シャロが放った一矢は、大きな翡翠色の太陽になり、アクアリザードマンたちの頭上で止まった。

 アクアリザードマンたちが太陽に見惚れていると、突然、太陽の中から弓矢が生成され、無数の弓矢がアクアリザードマンたちに降り注いだ。


(やった、これで終わっーー)


 ズドン!


 突如、瘴気を纏った槍のような物が、シャロの体を貫いた。


「なによ…これ…急に地面から…」

「シャロさん!」

「近づかないで! まだ、敵が残っているかもしれない!」


 シエラは五感強化のスキルで、相手の気配を探る。


(どうしよう、相手の気配が全く分からない…。もしかして、相手は隠蔽系のスキルを使って、存在を隠しているのかも。そうすると、相手の居場所を見つけるのは難しい。いったい、どうすれば…。こんな時にご主人様が居てくれたら…)

「何をぼさっとしているの! 敵は上にいるわよ!」

「…!?」


 シエラが上を確認すると、上半身が人で、下半身が蜘蛛のアラクネがいた。


 カラン…カラン…


 アラクネはこちらをじっと見つめ、鈴が付いた大鎌を大事そうに持っていた。


「貴女たちも、私とゼロ様の楽園を汚しに来たのね…。許せないわ!!」


 アラクネは激昂し、大鎌を円を描くように振り回す。


『貴女も消えてちょうだい!! ポイズン・スピアーズ!!!』


 円の正体は魔方陣で、紫色の槍を降り注がせた。


(あの槍は私を貫いた物と同じ…。教えないと、今すぐ避けるように教えないと…。どうして、声が出せない…)


 シャロは必死に伝えようとするが、時すでに遅く、シエラは攻撃を受け流す体勢に入っていた。


(この攻撃を全て受け流さないと、後ろで倒れているシャロさんにまで攻撃が当たってしまう)


 ズドドドド!!


 先端に毒がびっしりと塗られた槍が、シエラを襲った。


(どうやら、槍を全て受け流すことは、できなかったようね)


 立ち込める砂ぼこりの中、シエラがシャロをかばって、槍から身を守る盾になっていた。


「なんで…私は、貴女にひどいことばかり言っていたのに…」

「そんなこと…関係ありませんよ。私がシャロさんを守りたかっただけなので…」


 そう言うと、シエラは静かに倒れ込んだ。


(誰か助けて…誰か彼女を助けてあげて…)「お願い! 誰か私たちを助けてーー!!」


 シャロは最後の力を振り絞って、助けを求めた。


「無駄なことを、この迷宮には、私以外に誰もーー」


 ドカーン!!!!!!


「見つけたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


 アラクネが一息つこうとすると、迷宮の地下層から、一人の男がやって来た。
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