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ACT-35
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アラクネは、自身の手で葬った筈の相手が、突如目の前に現れたことに、動揺していた。
「なんで!? 貴方は地下層へと、叩き落としたはず!」
「なんか分かんないけど、このキラキラした鏡が服に引っ掛かって、地面へ叩き落とされずに済んだんだ」
「その鏡は…まさか!?」
アラクネは、健太郎を助けたという鏡を見た瞬間に、顔が真っ青になった。
「どうして、魔王軍総勢で探しても見つからなかった悪魔払いの鏡を、貴方が持っているの!」
「悪魔払い? なに言ってるのか、さっぱりだけど、この鏡が相当強いってことは理解できた」
(まずい、余計なことを口走ったせいで、あの鏡の能力を気づかせてしまった)
「つまり、こう使えば良いんだろう!」
健太郎は悪魔払いの鏡を、アラクネに向かって、おもいっきり投げた。
スコン…
「危ないじゃない!」
鏡は相手に命中することなく、明後日の方向に飛んで行った。
「あれぇ~、おかしいな…。イメージしていた物とは、全然違ったな」
「逆に、あれを正解だと思った貴方の頭が凄いわ」
「敵に褒められるなんて、照れるな~」
(コイツ…うざい!)
アラクネは、健太郎のペースに引き込まれ、さっきまでの力が十分に発揮できないでいた。
(このまま、彼のペースに引き込まれていたら、危ない気がする。一旦、槍の雨で牽制して、ペースを崩さないと)
「おい、あんたの後ろに転がっているのは、シエラか?」
「へぇ~、この子の名前はシエラって言うの? ごめんなさい、ついさっき、私が殺しちゃったみたい」
おちゃらけていた健太郎の顔が、急に引き締まる。
(突然、彼の雰囲気が変わった。また、強力な神器の攻撃がくる)
「そうか、あんたがシエラを…」
健太郎の体が、徐々に黒い瘴気を纏い、体が竜のように変態した。
『ーードラゴニック・オムニバースーー』
黒い瘴気が剥がれると、黒竜の姿をした健太郎がいた。
「なによ!? 姿が変わっただけじゃない!」
「それだけじゃないさ、自分の目で確かめるといい」
「…!?」
健太郎はアラクネに視角共有を使い、自身のステータスを鑑定させた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:? 年齢:? 性別:?
Level:? 職業:? ギルドランク:?
筋力:不可数
耐久:不可数
敏捷:不可数
魔力:不可数
魔攻:不可数
魔防:不可数
魔法一覧
不可数
技能一覧
不可数
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こんなステータス、今まで見たことがない!?」
「そりゃそうだろう、今の俺は、無限なんて小さな数字を遥かに凌駕しているからな」
(わけが分からない…。無限より大きな力を持っているなんて、言葉に言い表せないわ…。ただ、今の彼から分かることは、どれだけ強い相手でも、彼には"絶対に勝てない"ということ…)
アラクネは底知れぬ強大な力を持つ何かに怯えた。
「しかし、名前がないのは不便だな…。そうだな、この状態の時はクロムウェルと名乗ろうか」
「何を一人でぶつぶつと言ってるの!!」
カキン!!
アラクネの大鎌は、クロムウェルの体に当たる前に、紙切れのようにぺっ切りと折れてしまった。
「どうして!? 私の攻撃は完璧に貴方を切り裂いたはず!」
「さっきと同じだな。きっと、俺は運が良いんだろう」
「ふざけないで!!」
アラクネは、シエラたちを倒した毒魔法をクロムウェルに連発するが、全く通用しなかった。
「なんで…どうして…」
「今の俺は、ひとつの世界だ。能力封殺も能力無効も魔法反射も不老不死も全知全能も全て、俺のひとつの世界に集約されている概念のひとつに過ぎない。俺がひとつの世界であり続ける限り、どんな力も通用しない。いわば、無敵状態」
「そんな規格外の存在、この世界の理が黙って見ていないはずよ」
「ちっちゃい価値観だな。俺の持つ世界は、数多の次元も宇宙も干渉できないほど膨大で、優れている。もし、干渉しようなんて思う奴がいれば、脳内のメモリーがぶっ飛んで、即死だろうな」
「そんな…」(こんな化け物に勝てるわけがない…。ゼロ様、私の夢はここで終わるようです。貴方から貰った私の楽園は、今日でお仕舞いです。せめて、もう一度、ゼロ様を感じて死にたかった…)
「戯言は言い終わったか?」
「えぇ、本当に貴方は強いみたいね。久しぶりに熱くなれたわ。でも、私も魔王様に使える身として、このまま引き下がれない」
アラクネはクロムウェルに抱きついた。
「無駄なことを」
アラクネの頭が吹き飛び、脳の欠片が周囲に飛び散る。
(油断したわね、私たちアラクネは脳みそが無くなっても、数秒間だけ体に命令を送れる。これで、道連れよ!)
ドッガーン!!!!!!
アラクネは体内で魔力を膨張させ、大爆発を引き起こした。
「攻撃は無駄だと言ったのに、最後がこれとは…。やれやれだな」
だが、クロムウェルの前では攻撃は通用せず、悪足掻きに過ぎなかった。
「さて、残りの奴らも皆殺しにーーーー」
「ご主人…様……」
飛び去ろうとしたクロムウェルは、シエラの声を聞いて、正気を取り戻した。
「シエラ…」
健太郎は一滴の涙を流しながら、シエラたちの元へ歩み寄る。
「なんで!? 貴方は地下層へと、叩き落としたはず!」
「なんか分かんないけど、このキラキラした鏡が服に引っ掛かって、地面へ叩き落とされずに済んだんだ」
「その鏡は…まさか!?」
アラクネは、健太郎を助けたという鏡を見た瞬間に、顔が真っ青になった。
「どうして、魔王軍総勢で探しても見つからなかった悪魔払いの鏡を、貴方が持っているの!」
「悪魔払い? なに言ってるのか、さっぱりだけど、この鏡が相当強いってことは理解できた」
(まずい、余計なことを口走ったせいで、あの鏡の能力を気づかせてしまった)
「つまり、こう使えば良いんだろう!」
健太郎は悪魔払いの鏡を、アラクネに向かって、おもいっきり投げた。
スコン…
「危ないじゃない!」
鏡は相手に命中することなく、明後日の方向に飛んで行った。
「あれぇ~、おかしいな…。イメージしていた物とは、全然違ったな」
「逆に、あれを正解だと思った貴方の頭が凄いわ」
「敵に褒められるなんて、照れるな~」
(コイツ…うざい!)
アラクネは、健太郎のペースに引き込まれ、さっきまでの力が十分に発揮できないでいた。
(このまま、彼のペースに引き込まれていたら、危ない気がする。一旦、槍の雨で牽制して、ペースを崩さないと)
「おい、あんたの後ろに転がっているのは、シエラか?」
「へぇ~、この子の名前はシエラって言うの? ごめんなさい、ついさっき、私が殺しちゃったみたい」
おちゃらけていた健太郎の顔が、急に引き締まる。
(突然、彼の雰囲気が変わった。また、強力な神器の攻撃がくる)
「そうか、あんたがシエラを…」
健太郎の体が、徐々に黒い瘴気を纏い、体が竜のように変態した。
『ーードラゴニック・オムニバースーー』
黒い瘴気が剥がれると、黒竜の姿をした健太郎がいた。
「なによ!? 姿が変わっただけじゃない!」
「それだけじゃないさ、自分の目で確かめるといい」
「…!?」
健太郎はアラクネに視角共有を使い、自身のステータスを鑑定させた。
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名前:? 年齢:? 性別:?
Level:? 職業:? ギルドランク:?
筋力:不可数
耐久:不可数
敏捷:不可数
魔力:不可数
魔攻:不可数
魔防:不可数
魔法一覧
不可数
技能一覧
不可数
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「こんなステータス、今まで見たことがない!?」
「そりゃそうだろう、今の俺は、無限なんて小さな数字を遥かに凌駕しているからな」
(わけが分からない…。無限より大きな力を持っているなんて、言葉に言い表せないわ…。ただ、今の彼から分かることは、どれだけ強い相手でも、彼には"絶対に勝てない"ということ…)
アラクネは底知れぬ強大な力を持つ何かに怯えた。
「しかし、名前がないのは不便だな…。そうだな、この状態の時はクロムウェルと名乗ろうか」
「何を一人でぶつぶつと言ってるの!!」
カキン!!
アラクネの大鎌は、クロムウェルの体に当たる前に、紙切れのようにぺっ切りと折れてしまった。
「どうして!? 私の攻撃は完璧に貴方を切り裂いたはず!」
「さっきと同じだな。きっと、俺は運が良いんだろう」
「ふざけないで!!」
アラクネは、シエラたちを倒した毒魔法をクロムウェルに連発するが、全く通用しなかった。
「なんで…どうして…」
「今の俺は、ひとつの世界だ。能力封殺も能力無効も魔法反射も不老不死も全知全能も全て、俺のひとつの世界に集約されている概念のひとつに過ぎない。俺がひとつの世界であり続ける限り、どんな力も通用しない。いわば、無敵状態」
「そんな規格外の存在、この世界の理が黙って見ていないはずよ」
「ちっちゃい価値観だな。俺の持つ世界は、数多の次元も宇宙も干渉できないほど膨大で、優れている。もし、干渉しようなんて思う奴がいれば、脳内のメモリーがぶっ飛んで、即死だろうな」
「そんな…」(こんな化け物に勝てるわけがない…。ゼロ様、私の夢はここで終わるようです。貴方から貰った私の楽園は、今日でお仕舞いです。せめて、もう一度、ゼロ様を感じて死にたかった…)
「戯言は言い終わったか?」
「えぇ、本当に貴方は強いみたいね。久しぶりに熱くなれたわ。でも、私も魔王様に使える身として、このまま引き下がれない」
アラクネはクロムウェルに抱きついた。
「無駄なことを」
アラクネの頭が吹き飛び、脳の欠片が周囲に飛び散る。
(油断したわね、私たちアラクネは脳みそが無くなっても、数秒間だけ体に命令を送れる。これで、道連れよ!)
ドッガーン!!!!!!
アラクネは体内で魔力を膨張させ、大爆発を引き起こした。
「攻撃は無駄だと言ったのに、最後がこれとは…。やれやれだな」
だが、クロムウェルの前では攻撃は通用せず、悪足掻きに過ぎなかった。
「さて、残りの奴らも皆殺しにーーーー」
「ご主人…様……」
飛び去ろうとしたクロムウェルは、シエラの声を聞いて、正気を取り戻した。
「シエラ…」
健太郎は一滴の涙を流しながら、シエラたちの元へ歩み寄る。
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