幼馴染と9日戦争

ぷるぷる

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第壱章

DAY3 -青と赤-

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「それじゃー修行を始めるわけだが、昨日色々考えた結果、ゆっくりと学院に向かいながら旅をすることにした。おれもルドルフ校長の危機を助けねえといけねえしな。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「礼を言う必要はねえよ。これは俺の使命みたいなものだからな。じゃあモミジしばらくここを空ける。魔物に関しては不安が残るが頼んだぞ。」

「任せてください。いざという時は町民一致団結して戦いますから。」

「そろそろちゃんと言った方がいいんじゃねえのか??」

ボソッとジャックがユウナに耳打ちする。

「分かってるわよ。でもなんか、プライド的なものが許さないのよ。」

「恥ずかしいだけだろ。いいじゃねえかペチャパイくらい。」

「じゃあお前ら行くか!って、どーしたお前ら。」

ルークとジャックはたんこぶを一つずつ増やしていた。

「色々あるんでふ。」



一行はボブの指示で道なりに進んで行く。

「ボブさんの使ってたあの赤いフォニムがブワーって出てくる魔法って…」

「フォルテのことか??あとボブでいいぞ。」

「フォルテ…そのフォルテっていう魔法覚えるにはまず何から始めるんですか??」

「そもそもこの魔法は俺の先祖であるミュンヘンが使っていたものなんだ。俺たち一族は代々大きく強い体で生まれやすくてな、とにかくお前の場合もう少し筋肉が必要だな。というわけでこの旅の道中、お前は全員の荷物を持って歩け。」

「え?」

「はい。」

「ほい。」

ユウナとジャックはシャトーで用意した荷物をすかさずルークに渡した。

「マジかよ。ただの雑用もしくはいじめじゃん。。」

「俺の荷物もよろしくな。」

ドスン。

「なんだよこのバック!!重いにもほどがあんだろ!!」

「修行なんだ。当たり前だろ。」

「くぅ~。修行してる感じがないのが辛い。。」

「ボブさん…じゃなくてボブ!俺らはどんな修行すんの??」

「それなんだが、前言ったように俺は複雑な魔法が得意じゃない。だから仲間の補充も兼ねてお前ら2人の訓練をつけてやれる奴をスカウトする。」

「ふむふむ。綺麗な先生だといいなあ。」

「それより、お前らの中でフォニムを感知できるやつはいないのか?」

3人は揃ってコクンと頷く。

「そりゃ不便だな。この先になんかいるぞ。準備しとけ。多分魔物だ。」

その言葉で3人に緊張感が走った。実はこの3人の故郷ルグ二カは非常に治安が良く魔物と出会ったことがないのだ。

「…!くるぞっ!」

ボブが叫んだ直後何かが飛び出してきた。そして一行は驚きの声を上げるのだった。

「こ、こいつは…!」

「まさかそんなことって!!」

「偶然にしちゃ出来過ぎだな。」

「ちょうどいい。これで心配事がなくなるぞ。」

飛び出してきたものは、ゴリラに良く似た魔物だった。


「このペチャパとかいうやつ、どんな攻撃をしてくるんだ?!」

「えーっとですね。えー、殴ってきます。はい。」

ユウナはゴリラの攻撃方法がそれしか思い浮かばなかった。

「そうか。なら背後を取らせてもらうか!!」

ボブは足に力を溜めグンと勢いよくペチャパに近づき背後を取る。しかしペチャパも素早く応戦する。

ブウウゥゥゥ!!!!!

「おわっ!!」

ペチャパのケツから青い屁が猛烈な勢いで飛び出し辺り一面を埋め尽くした。

「最低な攻撃ね。あのゴリラ。そしてちょー臭い。」

「でもやばくねえか。青い屁で何も見えねえぞ。そしてゲキ臭い。」

「確かにやべえ。なんとかして対応するぞ!そしてギガ臭い。」

「遊んでねえで集中しろ。あのゴリラの青いフォニムを感じ取るんだ!ユウナはフォニムの反発、後の2人は引き合うフォニムを感じ取れ!」

「フォニムの反発…」

「フォニムの引き合いねぇ。」

「全くわからん。」

「ルーク。とにかく挑戦してみようぜ。集中すればなんとなくわかるぞ。ほれそこだろペチャパ!」

ジャックの右手から炎が飛び出す。

「きゃあ!ジャックそれは私よ!!もう一つの方を狙って!!」

「あ、ペチャパイの方だったか。」

「後でぶっ飛ばすわ。」

「ナンデモスルンデユルシテクダサイ。」

「とにかく今は集中しましょう!ここね!」

ユウナによって具現化された青い猪がペチャパに向かって突進する。

「ボアァ!!」

「いいぞ!二人はコツを掴みかけてるな!ルークお前も集中しろ!」

「集中してるけど…わかんねえ!」

「…!危ないわっ!」

「ルークの方行ってるぞ!」

「えっえっ!どっち?!右?!左!?」 

その直後、鈍い音が空気を揺らた。そして少しの間を置いて何かが倒れる音がした。

「ルーク!!!」

「ルーク無事か?!!」

「ルーク。無事です。」

「「無事なのかよ!!」」

ユウナとジャックは声を合わせて叫んだ。

「ルークはフォニムの取り扱いが未熟だな。それではフォルテは体得できんぞ。」

だんだんと青い屁が消滅し、気づけばボブの脇にペチャパが倒れていた。

「助けてくれたんだ!ありがとうボブ!」

「礼を言う前に己の未熟さを反省しろ。こんな所でメスゴリラなんかにやられるわけにはいかねえぞ。」

「あのゴリラ、メスだったの??」

「おまえ…学院の授業ちゃんと聞いてねえのか??」

「ルークはいつもボーッとしてますから。」

「うるせっ!」

「よく聞いて覚えとけルーク。俺たちの脳の前側には"タクト"と呼ばれる部分がある。このタクトってやつはフォニムの生成を行なっていて、どんな魔法を使うときも起点となる大切なものだ。だがこのタクト、男性と女性で少しメカニズムが違ってな、詳しいことは俺も覚えちゃいねえがとにかく色が違うんだ。」

「色??」

「ええ。フォニムの色よ。タクト内でフォニムは回転して練り上げられるのだけれど、女性は左回転、男性は右回転に練り上げ、それぞれ青と赤のフォニムが生成されるの。」

「お嬢ちゃんは博学だな。その勢いでもう一つ大切なことを説明してやってくれ。」

「青と赤のフォニムは性質が違ってね、異色は引き合い、同色は反発をするの。だから今回のあのゴリラは青いフォニムを扱ってたからルークの場合は引き合うフォニムを感じ取ればよかったってわけ。」

「なんとなくわかってきたぞ。だからユウナの召喚獣は青くて、ボブのフォルテは赤いんだな。でもジャックの四属性魔法っていうのは色とか付いてなくね??」

「あれは自然の力を利用してるからな。フォニムで大地や風を刺激して都合よく使ってるようなもんだ。ただ火だけは周りにその因子が存在しないから自分で生成してる。まあどのみち赤だから気づかなかったんだろうが、女性が扱えば青い火を放出するってわけ。」

「へ~。魔法も奥が深いなあ。」

「今後はその性質を常に意識しておけ。それだけでお前の戦闘の幅は広がる。」

「はい!青と赤か~。ん?待って。ジジイって紫じゃなかった??」

「そうね。あれはよくわからないわ。」

「ボブは知らないの??」

「以前俺も気になって直接校長に聞いたことがあるが、すっとぼけられたよ。あれほどの大魔導士だ、タクトが突然変異でもしたのではないかと俺は勝手に思ってる。」

「確かに。脳が突然変異起こしたからあんなイカレポンチ野郎に育ったんだろ。」

「ふーん。俺も紫のフォニム欲しいなあ。」

「やめときなさいルーク。変態になるわよ。」

「…君らの中のルドルフ校長はそんなにやばいのか??」

「そりゃあもう。」

3人の声は揃っていた。

「そ、そうか。、、まあ気を取り直して行くか!もうすぐ知り合いの家に着く!元気出していくぞ!」

「そうか。ジジイはボブの師匠だから複雑なんだな。」

「なんか悪いことしたな。」

「ええ。配慮が足りなかったわね。」

「その反省の仕方は俺に一番ダメージを与えてるぞ。さっ!早く行くぞ!日が暮れちまう。」

 こうして一行は少し無理したボブを先頭に約3時間ほど歩みを進めた。

「ここが出発前に話したユウナとジャックの先生候補の家だ。」

「ついに。美人か否か判決が下されるのか。。」

「てか誰も女性なんて言ってないわよ。」

「そんな!ここまできてオスだと!!くぅっ。。こんな苦しい旅なんだ。。少しくらい夢みさせてくれよ神様~。。」

「安心しろ。お前の期待通り女性だ。しかも美形の。」

「まーじーでーーーーーーええええええ!!!そんなこと言っちゃて今めっっっちゃハードル上がってるからね?!ちゃんと超えてきてよ?!!」

「まあ期待しとけ。俺は少しそいつと話すことがある。悪いがしばらくここで待機していてくれるか??」

そう言い残すとボブはスタスタと一軒家の中に入って言った。

「美形か~。期待に胸が踊るとはまさにこのことだな~。」

「踊ると揺れるようなおっぱいだったらいいな~。」

「ルークはほんとそればっかりね。いい加減、他のとこにも目を向けなさいよ。。」

「最後なんてった??聞き取れなかった。」

「なんでもない。」

「なんだよ気になるだ…あ、猫。」

気がつくと、3人のすぐ側まで白い猫が近づいてきていた。

「…かわいい。」

「ユウナが女の子っぽい発言してる。」

「女の子なんです!」

猫はケタケタと笑うルークと顔を赤らめるユウナを迂回し、ジャックの足下まで移動した。

「痴話喧嘩する奴らなんかより俺と一緒にいた方が楽しいよな~。ほれほれ~。」

猫の頭を撫でるジャック。猫はなんだかむず痒そうな顔をしている。そして、とっても気持ち良さそうなお顔でジャックの足におしっこをした。

「、、、。こんのクソ猫おおおおおおおお!!!!!」

全て出し切った猫は身軽に走り去っていく。

「まてごらあああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

「行っちゃった。」

「そうね。待っててって言われたのに。」

(まって。これってチャンスじゃない??久しぶりの二人きりだもんね。ここでルークにアピールできれば、って何アピールすればいいんだろ。そうね…ルークが魅力的に感じるものといえば、…おっ、いやダメよこれは。…おっぱ、ダメダメこれだけは勝ち目のない分野だもの。…お……おっ……おっぱいしか思いつかないわ!!!!!!!どーすればいいの?!なんでこいつおっぱいしか興味ないわけ!!てかなんで私ペチャパイに生まれてきたの!!!!!)

「…ユウナ??なんかすっごく表情がコロコロ変わってて怖いんだけど。。」

「えっ!ご、ごめんなさい。取り乱してしまったわ。」

「なんでユウナが取り乱すんだよ。変なやつ。」

またしてもケタケタと笑うルーク。
ユウナはあどけないその笑顔に惹かれていた。しかしその幸せな時間も長くは続かなかった。

「遅くなってすまなかったな。ん?ジャックは??…そ、それにユウナはどうしてそんなに睨んでるんだ??遅すぎたか?」

「いいえなんでもないわ。隣の方は…!」

発言し終えた後、ユウナは青ざめた。

「初めまして。スズカよ。事情はボブから聞いたわ。あたしもルドルフ校長には恩があるの。だからこの旅に同行させて頂くわ。」

腰くらいまである長い髪は艶やかな金色で、瞳は青く輝いていた。誰が見ても美人と答えるだろう容姿の持ち主だったが、そんなことをどうでも良くさせるほど圧倒的に主張している部分があった。

「ル、ルークって言います。よ、よろしくおね、がいします。」

ルークはその圧倒的すぎる部分に当てられ、平常心を保てていなかった。

「結婚なさってますか??彼氏がいるとか、許嫁がいるとかないですか??」

ユウナもまた平常心を保てていなかった。

「???えっと…結婚してないし彼氏も許嫁もいないけど??」

ユウナは凛々しい顔でスズカを見つめ返していたが、動揺と焦りで頭は全く回っていなかった。

「…ところでこの子達本当に鍵なの??」

「ん??俺の考えではまず間違いなく鍵だと思うんだが。」

「ええ。確かにあなたの仮説が間違ってる気はしないわ。でもこの子達から感じる別のフォニムは…」

「ん待てえええええクソ猫おおおおお!!!!」

猫とジャックが走って帰ってきた。猫はスズカの肩にススッと登ってお座りした。そこで綺麗なお姉さんの存在に気づき、ジャックは正気に戻る。

「これはこれは。麗しきレディの前でお見苦しいところをお見せしてしまいました。ジャックと申します。よろしくお願いします。」

深々と頭を下げジャックの思いつく中で一番紳士っぽいポーズをとる。

「…。ジャック…ね。よろしく。スズカよ。シャルルが何か悪さしたようね。ごめんなさい。」

「しゃる…あ!このクソねこ…じゃなくて、雪のように白いキュートな猫ちゃんはスズカさんの飼い猫なんですか??」

「そうよ。旅にも連れて行くから仲良くしてあげてね。」

「ぬぬぬ。。も、もちろんですとも。」

シャルルは踏ん反り返ってニヤリと笑っている。気がする。

「スズカ。さっきの話の続きを聞かせてくれ。」

「……ごめんなさい。やっぱり今は話せないわ。少し考える時間を頂戴。」

「俺にもか。」

「ええ。ごめんなさい。」

「…。わかった。いずれ話してくれるのだろう?」

「……いずれ…ね。」

「君を信じるよ。」

「…今日はもう遅いわ。みんなもうちでゆっくりして。また明日修行を行いながら学院へと向かいましょう。」


(事態は思ってたよりも深刻みたいね。今は楽しそうに笑っているあの子達も、この先一緒に居られるかは…。いいえ。あの子達を守ってあげなきゃ。それに敵の狙いはよくわかったわ。でも敵はどうやって知ったのかしら。は代々継承者にしか伝えられていないはずなのに。)
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