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追いかける二組
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洋菓子専門店に向かう綾音と宗助の後を追うのは、とある二組。
「あ、見て、手繋いでる!」
「ほんと、ソウくんデレデレ顔ね!」
「…………」
三人の追跡組。綾音と宗助の様子にキャッキャッと騒ぐ女性陣、エルマとアンネに巻き込まれたニールは後悔中。
ことの始まりは前日、ニールはアンネからお出かけのお誘いをされた。アンネに好意を寄せるニールはそれを喜んで受けた。
それが間違いだった気がついたのは当日。待ち合わせ場所にはアンネと何故か自分のパーティーメンバーのエルマが一緒にいた。嫌な予感にニールは回れ右して逃亡しかけたが、女性陣により失敗。そして今に至る。
アンネに誘われた日が、宗助と綾音の約束の日付と同じであった時点で、気がつくべきだった。
余談だが、浮かれていたニールもソウくんの事をいえないわね、とパーティーの姐さんであるエルマの言葉に、ニールはショックした。自分はあそこまでではないと否定するニールの声は小さかった。
「……オレ、帰っていい?」
いろいろとダメージをくらっているニールはこの場を去りたい。これ以上のダメージをくらう前に一刻も早く。
「ダメよ。ニールはいてちょうだい」
「そうです。ソウスケさんがなにかやらかした時のためにいてください」
「それなら、あの二人で十分でしょ」
ニールはもう一組に指を向ける。
そこには、宗助と綾音を微笑ましい顔で見守るフルールに、小恥ずかしそうな様子のノウゼンがいた。二人は何かあった時のための綾音の護衛だ。
「えっ?フルールさん達いたの?」
フルールとノウゼン存在に気がついていなかったアンネは驚き、二人のいる方向に視線を向ける。アンネと目があったフルールはこちらに手を振り、ノウゼンは渋い顔で目を逸らす。
「待合場所までアヤネちゃんと一緒にきていたわ」
「えっ、そうだったんだ」
アンネと一緒に手を振り返すエルマが教える。
人族のよりも身体能力が優れている獣人族。その中で聴覚が優れる兎人であるエルマは、待ち合わせ場所に近づく三人の声に、誰よりも気がついていた。
(……大変だな…………特にノウゼンさん……)
同情するニールにノウゼンからお前も大変だな、と目で返された。その原因である男は花を飛ばして幸せな顔をしているのが、余計に腹立つ。
最初はいろいろとあったが、なんやかんやで宗助は綾音と健全な交流により、宗助は綾音とのデートを掴んだ。それは、宗助の地道な努力、あるいは粘着な執念のおかげか、今は置いておこう。ユニコーンに蹴られるような、野暮なことはしたくはない。
はっきり言えばニールは今の宗助に関わりたくないが、宗助は一目惚れをした綾音に、経緯をすっぽかしてプロポーズをした前科がある。また暴走しないとは限らない。
「エルマさん、二人が喫茶店に入ります」
「ほら、ニールも行くわよ」
「ハイハイ」
元を言えば、ニールが宗助をフォーチュナ劇場に連れてきたことが始まりだ。不本意だが、責任をとるってことで、ニールは女性陣と共に宗助と綾音の後を追いかけた。
「あ、見て、手繋いでる!」
「ほんと、ソウくんデレデレ顔ね!」
「…………」
三人の追跡組。綾音と宗助の様子にキャッキャッと騒ぐ女性陣、エルマとアンネに巻き込まれたニールは後悔中。
ことの始まりは前日、ニールはアンネからお出かけのお誘いをされた。アンネに好意を寄せるニールはそれを喜んで受けた。
それが間違いだった気がついたのは当日。待ち合わせ場所にはアンネと何故か自分のパーティーメンバーのエルマが一緒にいた。嫌な予感にニールは回れ右して逃亡しかけたが、女性陣により失敗。そして今に至る。
アンネに誘われた日が、宗助と綾音の約束の日付と同じであった時点で、気がつくべきだった。
余談だが、浮かれていたニールもソウくんの事をいえないわね、とパーティーの姐さんであるエルマの言葉に、ニールはショックした。自分はあそこまでではないと否定するニールの声は小さかった。
「……オレ、帰っていい?」
いろいろとダメージをくらっているニールはこの場を去りたい。これ以上のダメージをくらう前に一刻も早く。
「ダメよ。ニールはいてちょうだい」
「そうです。ソウスケさんがなにかやらかした時のためにいてください」
「それなら、あの二人で十分でしょ」
ニールはもう一組に指を向ける。
そこには、宗助と綾音を微笑ましい顔で見守るフルールに、小恥ずかしそうな様子のノウゼンがいた。二人は何かあった時のための綾音の護衛だ。
「えっ?フルールさん達いたの?」
フルールとノウゼン存在に気がついていなかったアンネは驚き、二人のいる方向に視線を向ける。アンネと目があったフルールはこちらに手を振り、ノウゼンは渋い顔で目を逸らす。
「待合場所までアヤネちゃんと一緒にきていたわ」
「えっ、そうだったんだ」
アンネと一緒に手を振り返すエルマが教える。
人族のよりも身体能力が優れている獣人族。その中で聴覚が優れる兎人であるエルマは、待ち合わせ場所に近づく三人の声に、誰よりも気がついていた。
(……大変だな…………特にノウゼンさん……)
同情するニールにノウゼンからお前も大変だな、と目で返された。その原因である男は花を飛ばして幸せな顔をしているのが、余計に腹立つ。
最初はいろいろとあったが、なんやかんやで宗助は綾音と健全な交流により、宗助は綾音とのデートを掴んだ。それは、宗助の地道な努力、あるいは粘着な執念のおかげか、今は置いておこう。ユニコーンに蹴られるような、野暮なことはしたくはない。
はっきり言えばニールは今の宗助に関わりたくないが、宗助は一目惚れをした綾音に、経緯をすっぽかしてプロポーズをした前科がある。また暴走しないとは限らない。
「エルマさん、二人が喫茶店に入ります」
「ほら、ニールも行くわよ」
「ハイハイ」
元を言えば、ニールが宗助をフォーチュナ劇場に連れてきたことが始まりだ。不本意だが、責任をとるってことで、ニールは女性陣と共に宗助と綾音の後を追いかけた。
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