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第4章
初めての共闘
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「よし、2人とも頑張れ!
俺はここで全力で応援するぞ!!」
「フザけるな貴様ぁ!!!!
1人で隠れるんじゃない!!!!!!」
俺は、ついに現れた巨大なスノウグッマを目の前にして、ダンジョン内の大きな岩の後ろに身を隠した。
俺の身長くらいで、ちょうど良いスポットである。
「何言ってんだルクス!!前衛はお前らだろ!
サポートの俺に期待するんじゃないよ!!!!」
「何を胸を張って言っとるんだ貴様は!!
僕だって怖いんだぞ!!!!
でも勇気をもって前に出ているんだ!!!!
貴様もせめて僕達のすぐ後ろに来い!!」
「行けるわけねぇだろうが!!!!
俺は似たようなモンスターに、腕を引きちぎられたことがあるんだぞ!!!
ああいう相手は本当にトラウマなんだよ!!!!!!
ここまで来たことを褒めろよ!!!!!!」
…確かに、あの巨大なクマに相対するまではワクワクしていた。
でも、姿を見た瞬間に身体が固まってしまった。
俺の脳裏に、ケルベロスに惨殺されかけた記憶が蘇ったからだ。
トラウマは、そう簡単に克服できないと実感する。
というか、簡単に克服できないからトラウマと言うのだ。
「軟弱者め!!!もういい!!
貴様はそこで震えていろ!!
行くぞルディア!!!」
「あぁ!!!
ルクスは左の奴を頼む!!!!」
そういうと、2人は勇猛果敢に巨大な白いクマに突進していった。
「はぁああああああ!!!!!!」
俺と体格的に大差のないルディアが、同じく突進してきた巨大なクマの攻撃を大剣で余裕で弾き続け、応戦していた。
ルディアの大剣は、彼女の身長ほどもある大きなサイズである。
アレをまるで棒切れのように振り回すのだから、感服するしかない。
俺の汎用ロングソードとは、比べ物にならない代物だ。
応戦する彼女の動きには、どこか余裕がある。
魔力操作をしているようだが、眼が赤くなっているわけではない。
力を抑えているのがわかる。
それなのに、あんな大剣を立て続けに当てられたら、あの巨大なクマでもそう長くは持たないだろう。
ルディア、本当に強い…かっこいい。
一方のルクスは、かなり苦戦しているようである。
「ぐっ…な、なんて重さだ…!!」
あんな巨大なクマの攻撃を防ぐことができるだけ、十分に立派なのだろう。
防戦一方になってはいるが、戦いにはなっている。
ケルベロスに一撃でやられた、当時の俺と違って。
「おい、ルクス!しっかりしろ!!
押し負けんな!!!!」
「や、やかましい!!!!
貴様にだけは言われたくないわ!!!!!!
そんなに元気なら今すぐに手伝え!!!!」
「この距離だから平気なの!!!!
これ以上はムリなの俺!!!!!!」
「本当にどうしようもないなシラズ・トータァアアアアア!!!!!!!!」
俺の発破に奮起したのか、押されそうになっているところを押し返し、クマの方が少し怯んでいた。
「よしっ!
───紅の息吹よ、焔となって闇を照らせ!
《ファイア・ボール》!!」
移動しつつ、距離を取りながらルクスが放ったファイア・ボールは、綺麗に巨大なクマの顔面にヒットした。
その勢いのまま、ルクスがスノウグッマに切りかかる。
「くらえぇええええええええええ!!!!!!」
胸元にルクスの剣が届き、スノウグッマの咆哮が響き渡るダンジョン内で、その巨大な獣は見事に倒れ伏した。
「おおお!!すげぇアイツ!!!
本当に倒した!!!!」
獣が焼け焦げた臭いと、血の臭いが混ざったような空間に、俺は少しの恐怖心と高揚感があった。
きっと、脳から変な物質が出ているのだろうけど、冒険者はこういう体験をしたいがために危ないクエストにも参加しているのかもしれない。
少しだけ、荒くれた彼らの気持ちが分かった気がする。
ホラー映画やホラーゲームが廃れないわけである。
何もしていない俺だが、何だか極上のプロレスでも見たかのような感覚だった。
「は…はは…。やった…やったぞ……!」
ルクスは、緊張か興奮かわからないが手が震えているように見えた。
「そういや、ルディアは?」
俺が彼女の元に目を向けると、無残にもまさしくボロ雑巾のようにされたスノウグッマが倒れていた。
こちらの方は、全く問題なかったらしい。
でも、一応確認は取っておいた方が良いだろう。
「ルディア!!大丈夫か!!?」
「あぁ!!全く問題ない!!!」
大剣を肩に担ぎ、いつも通りの仕事を終えたかのように彼女は快活に言った。
なんという勇ましさ…百年戦争を戦ったジャンヌ・ダルクも、こんな感じだったのだろうか。
確かに、これほど勇敢で美しいのなら付いていきたい気持ちもわかる気がする。
「おい!シラズ・トータ!!
見たか!?これが僕の実力だ!!!
僕は1人で成し遂げたぞ!!!!」
一方、なんだか調子に乗っているルクス。
褒めるとさらに調子に乗りそうなので、とりあえずスルーしようか迷うところである。
───などと、俺が考えていた時だった。
ルクスが倒したはずのスノウグッマが突如として起き上がり、彼に目掛けて襲いかかろうとした。
それを見たルディアは、即座にルクスに大声を発して駆け寄ろうとする。
「ルクス!!!
危ない!!!!!」
「……え?」
ルクスが振り返った瞬間、まさにその巨大な白いクマの右手が彼の身体に到達しようとしていた。
しかし、それは未遂に終わった。
ルクスに襲い掛かろうとしたスノウグッマは、いきなり高速で20mほどぶっ飛ばされ、そのままダンジョン内の壁に激突したからだ。
その流れるような突然の出来事に、ルクスは呆気に取られていた。
「…へ?……え?
な、なんだ?…い、一体何が?
一瞬、スノウグッマが目の前にいたはずだが…?」
呆けていた彼の元に、ルディアが慌てて到着する。
「ル、ルクス!!大丈夫か!!?
ケガは!!!?」
「あ、あぁ…。問題ない。
すまない。完全に油断していた。
あの攻撃を受けたのに、まさかまだ生きていたとは…。
…それにしても。」
ルクスとルディアが同時に、吹き飛ばされたスノウグッマを見つめていた。
そこには、スノウグッマと共に2人の身長と同サイズ程度の岩が転がっていた。
そう、俺がさきほどまで隠れていた岩である。
というか、俺がそれを投げてアイツを吹き飛ばしただけだ。
ちょうど良いものがそれしかなく、条件反射で投げてしまった。
「…シラズ・トータ。
あれは、君がやったのか?」
「あぁ、なんか危なそうだったからな。
それより、お前油断しすぎだぞ。
俺も全く同じ経験があるけど、あの手の連中の団結力と生命力半端じゃないんだからな。」
俺は、ケルベロスに返り討ちにされた時を思い出していた。
まさに、ルクスがやられそうになった時と同じシチュエーションで、エレナはパクリと食われ、俺は腕を引きちぎられたのだ。
危うく、あの時の二の舞になるところだった。
「いやいや、ちょっと待てトータ。
投げたって…あの巨大な岩をか?」
驚愕した顔で、ルディアがその岩を指さして言ってきた。
「…な、なんでそんな怖い顔してんの?」
「なぜ…ではないぞシラズ・トータ!
君、あんなに重そうな巨大な岩を高速で投げたのか!?
どうやって!?」
……なるほど。
盛大な勘違いをしているようである。
「どうやっても何も…メチャクチャ軽かったぞ。
多分、アレ中身スカスカなんだと思う。
たまたま大きくなった軽石かなにかじゃないか。」
そもそも、ここはできたてホヤホヤのダンジョンである。
どういう仕組みで出来上がっているのかは知らないが、まさしく火山活動の残滓として出来上がった軽石のように、そういうものが散らばっていても何もおかしくない。
しかしルディアが、困惑したような怪訝な顔でなおも質問をしてくる。
「そ、そんな軽石であんな勢いでスノウグッマが吹き飛ぶか?
さすがに私も驚いたぞ。」
「タイミングが良かったんじゃないか?
アイツ、まさに飛び掛かってたし。
空中じゃ避けづらい上に踏ん張る力も入らんだろうから、アレだけ綺麗に飛ばせたんだと思うぞ。
あの体勢だと、軽く押しただけでも絶対に倒れるよ。深く考えすぎだって。」
「…そうだろうか?」
「そうだよ。
そもそも、エレナのトレーニングで似たような重い岩を持ったことがあるからわかるんだ。
ハッキリ言って、本当に重けりゃまともに歩けないレベルだぞ。
俺がそんなもん投げられるわけないだろ。
実際に、その時もエレナやユキノに担がせてもらったし。」
エレナは、どこで見つけてきたかわからない巨大な岩を俺に乗せて、基礎トレーニングとか意味不明なことを言ってくる。
その岩の密度は笑えないレベルに達しており、もしかしたらアイツが嫌がらせで神気か何かで加工しているのでは?と俺は疑いを持っている。
だからこそわかる。
あの岩は中身スカスカである。
「だいたいあの魔物、あれだけお前にやられて無事なわけないだろ。
あの状態なら誰でも倒せるっての。」
「ま、まぁ言われてみればそうか…。
僕の攻撃で瀕死だったのは、間違いないだろうな。
考えてみれば、君程度があのようなことが出来るとは思えん。
偶然が重なったのだろう。」
「確かに、モノをぶつけたら20mくらい吹き飛ぶこともあるか…?
うん。そうだな。」
こういう時、俺はつくづく思う。
俺を過大評価するんじゃない、と。
そもそも、ルディアは俺がカターユの館でリルに殺されかけたのを知っているだろうに。
ルクスとルディアが、各々納得したようなしてないような状態だったが、俺はさっさと次の行動に移るように提案した。
「そんなことより、さっさとクエストを終わらせようぜ。
ほら、討伐完了した証拠を持って帰らないと。」
冒険と言う名のクエストは、家に着くまでが大事なのである。
俺はここで全力で応援するぞ!!」
「フザけるな貴様ぁ!!!!
1人で隠れるんじゃない!!!!!!」
俺は、ついに現れた巨大なスノウグッマを目の前にして、ダンジョン内の大きな岩の後ろに身を隠した。
俺の身長くらいで、ちょうど良いスポットである。
「何言ってんだルクス!!前衛はお前らだろ!
サポートの俺に期待するんじゃないよ!!!!」
「何を胸を張って言っとるんだ貴様は!!
僕だって怖いんだぞ!!!!
でも勇気をもって前に出ているんだ!!!!
貴様もせめて僕達のすぐ後ろに来い!!」
「行けるわけねぇだろうが!!!!
俺は似たようなモンスターに、腕を引きちぎられたことがあるんだぞ!!!
ああいう相手は本当にトラウマなんだよ!!!!!!
ここまで来たことを褒めろよ!!!!!!」
…確かに、あの巨大なクマに相対するまではワクワクしていた。
でも、姿を見た瞬間に身体が固まってしまった。
俺の脳裏に、ケルベロスに惨殺されかけた記憶が蘇ったからだ。
トラウマは、そう簡単に克服できないと実感する。
というか、簡単に克服できないからトラウマと言うのだ。
「軟弱者め!!!もういい!!
貴様はそこで震えていろ!!
行くぞルディア!!!」
「あぁ!!!
ルクスは左の奴を頼む!!!!」
そういうと、2人は勇猛果敢に巨大な白いクマに突進していった。
「はぁああああああ!!!!!!」
俺と体格的に大差のないルディアが、同じく突進してきた巨大なクマの攻撃を大剣で余裕で弾き続け、応戦していた。
ルディアの大剣は、彼女の身長ほどもある大きなサイズである。
アレをまるで棒切れのように振り回すのだから、感服するしかない。
俺の汎用ロングソードとは、比べ物にならない代物だ。
応戦する彼女の動きには、どこか余裕がある。
魔力操作をしているようだが、眼が赤くなっているわけではない。
力を抑えているのがわかる。
それなのに、あんな大剣を立て続けに当てられたら、あの巨大なクマでもそう長くは持たないだろう。
ルディア、本当に強い…かっこいい。
一方のルクスは、かなり苦戦しているようである。
「ぐっ…な、なんて重さだ…!!」
あんな巨大なクマの攻撃を防ぐことができるだけ、十分に立派なのだろう。
防戦一方になってはいるが、戦いにはなっている。
ケルベロスに一撃でやられた、当時の俺と違って。
「おい、ルクス!しっかりしろ!!
押し負けんな!!!!」
「や、やかましい!!!!
貴様にだけは言われたくないわ!!!!!!
そんなに元気なら今すぐに手伝え!!!!」
「この距離だから平気なの!!!!
これ以上はムリなの俺!!!!!!」
「本当にどうしようもないなシラズ・トータァアアアアア!!!!!!!!」
俺の発破に奮起したのか、押されそうになっているところを押し返し、クマの方が少し怯んでいた。
「よしっ!
───紅の息吹よ、焔となって闇を照らせ!
《ファイア・ボール》!!」
移動しつつ、距離を取りながらルクスが放ったファイア・ボールは、綺麗に巨大なクマの顔面にヒットした。
その勢いのまま、ルクスがスノウグッマに切りかかる。
「くらえぇええええええええええ!!!!!!」
胸元にルクスの剣が届き、スノウグッマの咆哮が響き渡るダンジョン内で、その巨大な獣は見事に倒れ伏した。
「おおお!!すげぇアイツ!!!
本当に倒した!!!!」
獣が焼け焦げた臭いと、血の臭いが混ざったような空間に、俺は少しの恐怖心と高揚感があった。
きっと、脳から変な物質が出ているのだろうけど、冒険者はこういう体験をしたいがために危ないクエストにも参加しているのかもしれない。
少しだけ、荒くれた彼らの気持ちが分かった気がする。
ホラー映画やホラーゲームが廃れないわけである。
何もしていない俺だが、何だか極上のプロレスでも見たかのような感覚だった。
「は…はは…。やった…やったぞ……!」
ルクスは、緊張か興奮かわからないが手が震えているように見えた。
「そういや、ルディアは?」
俺が彼女の元に目を向けると、無残にもまさしくボロ雑巾のようにされたスノウグッマが倒れていた。
こちらの方は、全く問題なかったらしい。
でも、一応確認は取っておいた方が良いだろう。
「ルディア!!大丈夫か!!?」
「あぁ!!全く問題ない!!!」
大剣を肩に担ぎ、いつも通りの仕事を終えたかのように彼女は快活に言った。
なんという勇ましさ…百年戦争を戦ったジャンヌ・ダルクも、こんな感じだったのだろうか。
確かに、これほど勇敢で美しいのなら付いていきたい気持ちもわかる気がする。
「おい!シラズ・トータ!!
見たか!?これが僕の実力だ!!!
僕は1人で成し遂げたぞ!!!!」
一方、なんだか調子に乗っているルクス。
褒めるとさらに調子に乗りそうなので、とりあえずスルーしようか迷うところである。
───などと、俺が考えていた時だった。
ルクスが倒したはずのスノウグッマが突如として起き上がり、彼に目掛けて襲いかかろうとした。
それを見たルディアは、即座にルクスに大声を発して駆け寄ろうとする。
「ルクス!!!
危ない!!!!!」
「……え?」
ルクスが振り返った瞬間、まさにその巨大な白いクマの右手が彼の身体に到達しようとしていた。
しかし、それは未遂に終わった。
ルクスに襲い掛かろうとしたスノウグッマは、いきなり高速で20mほどぶっ飛ばされ、そのままダンジョン内の壁に激突したからだ。
その流れるような突然の出来事に、ルクスは呆気に取られていた。
「…へ?……え?
な、なんだ?…い、一体何が?
一瞬、スノウグッマが目の前にいたはずだが…?」
呆けていた彼の元に、ルディアが慌てて到着する。
「ル、ルクス!!大丈夫か!!?
ケガは!!!?」
「あ、あぁ…。問題ない。
すまない。完全に油断していた。
あの攻撃を受けたのに、まさかまだ生きていたとは…。
…それにしても。」
ルクスとルディアが同時に、吹き飛ばされたスノウグッマを見つめていた。
そこには、スノウグッマと共に2人の身長と同サイズ程度の岩が転がっていた。
そう、俺がさきほどまで隠れていた岩である。
というか、俺がそれを投げてアイツを吹き飛ばしただけだ。
ちょうど良いものがそれしかなく、条件反射で投げてしまった。
「…シラズ・トータ。
あれは、君がやったのか?」
「あぁ、なんか危なそうだったからな。
それより、お前油断しすぎだぞ。
俺も全く同じ経験があるけど、あの手の連中の団結力と生命力半端じゃないんだからな。」
俺は、ケルベロスに返り討ちにされた時を思い出していた。
まさに、ルクスがやられそうになった時と同じシチュエーションで、エレナはパクリと食われ、俺は腕を引きちぎられたのだ。
危うく、あの時の二の舞になるところだった。
「いやいや、ちょっと待てトータ。
投げたって…あの巨大な岩をか?」
驚愕した顔で、ルディアがその岩を指さして言ってきた。
「…な、なんでそんな怖い顔してんの?」
「なぜ…ではないぞシラズ・トータ!
君、あんなに重そうな巨大な岩を高速で投げたのか!?
どうやって!?」
……なるほど。
盛大な勘違いをしているようである。
「どうやっても何も…メチャクチャ軽かったぞ。
多分、アレ中身スカスカなんだと思う。
たまたま大きくなった軽石かなにかじゃないか。」
そもそも、ここはできたてホヤホヤのダンジョンである。
どういう仕組みで出来上がっているのかは知らないが、まさしく火山活動の残滓として出来上がった軽石のように、そういうものが散らばっていても何もおかしくない。
しかしルディアが、困惑したような怪訝な顔でなおも質問をしてくる。
「そ、そんな軽石であんな勢いでスノウグッマが吹き飛ぶか?
さすがに私も驚いたぞ。」
「タイミングが良かったんじゃないか?
アイツ、まさに飛び掛かってたし。
空中じゃ避けづらい上に踏ん張る力も入らんだろうから、アレだけ綺麗に飛ばせたんだと思うぞ。
あの体勢だと、軽く押しただけでも絶対に倒れるよ。深く考えすぎだって。」
「…そうだろうか?」
「そうだよ。
そもそも、エレナのトレーニングで似たような重い岩を持ったことがあるからわかるんだ。
ハッキリ言って、本当に重けりゃまともに歩けないレベルだぞ。
俺がそんなもん投げられるわけないだろ。
実際に、その時もエレナやユキノに担がせてもらったし。」
エレナは、どこで見つけてきたかわからない巨大な岩を俺に乗せて、基礎トレーニングとか意味不明なことを言ってくる。
その岩の密度は笑えないレベルに達しており、もしかしたらアイツが嫌がらせで神気か何かで加工しているのでは?と俺は疑いを持っている。
だからこそわかる。
あの岩は中身スカスカである。
「だいたいあの魔物、あれだけお前にやられて無事なわけないだろ。
あの状態なら誰でも倒せるっての。」
「ま、まぁ言われてみればそうか…。
僕の攻撃で瀕死だったのは、間違いないだろうな。
考えてみれば、君程度があのようなことが出来るとは思えん。
偶然が重なったのだろう。」
「確かに、モノをぶつけたら20mくらい吹き飛ぶこともあるか…?
うん。そうだな。」
こういう時、俺はつくづく思う。
俺を過大評価するんじゃない、と。
そもそも、ルディアは俺がカターユの館でリルに殺されかけたのを知っているだろうに。
ルクスとルディアが、各々納得したようなしてないような状態だったが、俺はさっさと次の行動に移るように提案した。
「そんなことより、さっさとクエストを終わらせようぜ。
ほら、討伐完了した証拠を持って帰らないと。」
冒険と言う名のクエストは、家に着くまでが大事なのである。
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