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Episode15 七つ葉のクローバー
七つ葉のクローバー④
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「あのさ、葵……聞いて欲しいんだ」
「千歳さん、俺に抱きついたら洋服が濡れちゃう……」
「別にいい。そんなん構わないから……」
「でも……」
突然、成宮先生に抱き締められた俺は、びっくりしてギュッと目を閉じた。トクントクンという心音だけが、いやに鼓膜に響く。うるさいくらいに……。
それでも抱き締めてくれる腕は凄く温かくて、思わずしがみついた。
さっきより、ずっと強くなった雨の中、広い広い駐車場には俺と成宮先生しかいない。
この世界中には、二人しかいないんじゃないか……そんな錯覚すら覚えた。
「俺さ、お前がこんなに頑張って俺の為に七つ葉のクローバーを探してくれた……それだけで十分幸せだよ」
「千歳さん……」
「葵がいてくれるだけで俺は十分だから。無限の幸せ……ありがとな」
そう言いながら照れくそうに笑う成宮先生を、今度は俺が抱きしめた。というより、飛び付いた。
その反動で、尻もちをつきそうになった成宮先生が、慌てて体勢を整えている。
冷たい洋服越しに感じる、成宮先生の体温が心地よかった。
「ごめんなさい。俺、どうしても千歳さんに七つ葉のクローバーあげたかった」
「うん。わかってる。その気持ちだけで十分」
「なんで……なんでそんなに優しいんですか? 俺は、迷惑かけてばかりなのに……」
「だって、俺は二億五千万分の一の七つ葉のクローバーより、七十七億人分の一の葵のほうが、ずっとずっと大事だもん」
「千歳さん……」
「俺は、お前と一緒にいられるだけで幸せだよ」
ニコッと微笑む成宮先生の唇に、俺はそっとキスをした。フニッという柔らかい唇の感触に、甘い電流が背中を駆け抜けていく。
優しく唇を啄んで、チュルンと舌を差し込んで。無我夢中でキスを繰り返す。そんな俺達の姿を、傘がそっと隠してくれた。
「千歳さん、大好き」
「ふふっ。俺も好き」
「帰りましょうか?」
「うん。着替え持ってきたから、トイレで着替えたら?」
「あ、ありがとうございます。じゃあ、行ってきます」
成宮先生から着替えを受け取ってトイレに向かおうとした瞬間、グイッと強く腕を引かれて、俺は再び地面にしゃがみ込んでしまう。
ふと成宮先生を見上げれば、優しく笑っていた。
「なぁ、やっぱもう一回、キスしよ……」
「え? まだするんですか?」
「うん。だって葵が本当に可愛いから」
「か、可愛くなんか……」
「いいから、ほら目を閉じろよ」
照れくさそうにはにかんでから、そっと瞳を閉じたのを合図だったかのように……成宮先生は再び俺の唇に自分の唇を重ね合わせた。
成宮先生が迎えに来てくれたことが嬉しくて、相合傘も嬉しくて……俺はは成宮先生の唇に夢中になった。
「ねぇ、ん、あッ……成宮先生……好き……」
「ん? ほら……こっち向けって……」
キスの途中に話し出した俺の顔を、不機嫌そうな顔をしながら自分の方へと向けるけど、またフワリと微笑んでくれる。
「お前、子供みたいに幼い顔してんのに、すげぇエロい顔もすんのな……堪んねぇよ。なぁ……」
「ん、あ……ッ」
細くて長い指で耳をコチョコチョと擽られると、ピクンと小さく体が跳ねる。
「このままホテル行くか?」
「えぇ!?」
「ホテルでシャワー浴びて着替えればいいだろう?」
「ち、千歳さんは、意地が悪い……」
明らかに俺の反応を見て楽しんでいるのなんてわかるけど、成宮先生に育てられたこの体は、あなたのお気に召すままに反応してしまうんだ。
「ホテル、行こう?」
「……はい……」
コクンと頷けば、優しく手を引かれて立ち上がる。
少しだけ照れくさくて顔を見合わせて笑った。
「あ、なぁ、葵。あれ七つ葉のクローバーじゃね?」
「え!? 本当ですか!?」
「ほらほら、見てみろよ……七枚葉っぱがあるじゃん? ヤッター! 七つ葉のクローバー、見つけた!」
「千歳さん……あなた、本当に空気読んでください……」
この時俺は、やっぱり成宮先生は、神に愛されし強運の男なんだと……実感したのだった。
「千歳さん、俺に抱きついたら洋服が濡れちゃう……」
「別にいい。そんなん構わないから……」
「でも……」
突然、成宮先生に抱き締められた俺は、びっくりしてギュッと目を閉じた。トクントクンという心音だけが、いやに鼓膜に響く。うるさいくらいに……。
それでも抱き締めてくれる腕は凄く温かくて、思わずしがみついた。
さっきより、ずっと強くなった雨の中、広い広い駐車場には俺と成宮先生しかいない。
この世界中には、二人しかいないんじゃないか……そんな錯覚すら覚えた。
「俺さ、お前がこんなに頑張って俺の為に七つ葉のクローバーを探してくれた……それだけで十分幸せだよ」
「千歳さん……」
「葵がいてくれるだけで俺は十分だから。無限の幸せ……ありがとな」
そう言いながら照れくそうに笑う成宮先生を、今度は俺が抱きしめた。というより、飛び付いた。
その反動で、尻もちをつきそうになった成宮先生が、慌てて体勢を整えている。
冷たい洋服越しに感じる、成宮先生の体温が心地よかった。
「ごめんなさい。俺、どうしても千歳さんに七つ葉のクローバーあげたかった」
「うん。わかってる。その気持ちだけで十分」
「なんで……なんでそんなに優しいんですか? 俺は、迷惑かけてばかりなのに……」
「だって、俺は二億五千万分の一の七つ葉のクローバーより、七十七億人分の一の葵のほうが、ずっとずっと大事だもん」
「千歳さん……」
「俺は、お前と一緒にいられるだけで幸せだよ」
ニコッと微笑む成宮先生の唇に、俺はそっとキスをした。フニッという柔らかい唇の感触に、甘い電流が背中を駆け抜けていく。
優しく唇を啄んで、チュルンと舌を差し込んで。無我夢中でキスを繰り返す。そんな俺達の姿を、傘がそっと隠してくれた。
「千歳さん、大好き」
「ふふっ。俺も好き」
「帰りましょうか?」
「うん。着替え持ってきたから、トイレで着替えたら?」
「あ、ありがとうございます。じゃあ、行ってきます」
成宮先生から着替えを受け取ってトイレに向かおうとした瞬間、グイッと強く腕を引かれて、俺は再び地面にしゃがみ込んでしまう。
ふと成宮先生を見上げれば、優しく笑っていた。
「なぁ、やっぱもう一回、キスしよ……」
「え? まだするんですか?」
「うん。だって葵が本当に可愛いから」
「か、可愛くなんか……」
「いいから、ほら目を閉じろよ」
照れくさそうにはにかんでから、そっと瞳を閉じたのを合図だったかのように……成宮先生は再び俺の唇に自分の唇を重ね合わせた。
成宮先生が迎えに来てくれたことが嬉しくて、相合傘も嬉しくて……俺はは成宮先生の唇に夢中になった。
「ねぇ、ん、あッ……成宮先生……好き……」
「ん? ほら……こっち向けって……」
キスの途中に話し出した俺の顔を、不機嫌そうな顔をしながら自分の方へと向けるけど、またフワリと微笑んでくれる。
「お前、子供みたいに幼い顔してんのに、すげぇエロい顔もすんのな……堪んねぇよ。なぁ……」
「ん、あ……ッ」
細くて長い指で耳をコチョコチョと擽られると、ピクンと小さく体が跳ねる。
「このままホテル行くか?」
「えぇ!?」
「ホテルでシャワー浴びて着替えればいいだろう?」
「ち、千歳さんは、意地が悪い……」
明らかに俺の反応を見て楽しんでいるのなんてわかるけど、成宮先生に育てられたこの体は、あなたのお気に召すままに反応してしまうんだ。
「ホテル、行こう?」
「……はい……」
コクンと頷けば、優しく手を引かれて立ち上がる。
少しだけ照れくさくて顔を見合わせて笑った。
「あ、なぁ、葵。あれ七つ葉のクローバーじゃね?」
「え!? 本当ですか!?」
「ほらほら、見てみろよ……七枚葉っぱがあるじゃん? ヤッター! 七つ葉のクローバー、見つけた!」
「千歳さん……あなた、本当に空気読んでください……」
この時俺は、やっぱり成宮先生は、神に愛されし強運の男なんだと……実感したのだった。
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