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エピローグ
エピローグ①
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「お前さ、相変わらずトロいのな?」
「は、はい、すみません」
「何回言えばわかるの? この薬は単価が高いから使うなって、あれ程言ってんのに。こんなにふんだんに使いやがって」
「……ごめんなさい」
「マジで、小児科病棟を破産させたいわけ?」
「そ、そんな滅相もない!」
あの夢のような一時を過ごした後も、一人前の小児科医になるために、成宮先生のもと修行の日々は続いている。
俺は、あの後すぐに成宮先生のマンションに引っ越して、甘い同棲生活を開始させた……はずだったのに。家でも職場でも、このハイスペックな神と召使の関係は変わらない。
いつも成宮先生に怒られて、謝ってばかりいる。全く進歩なんて見られなかった。そんな自分に日々落ち込む毎日で……泣きたくなることなんて、日常茶飯事だ。
「本当に仕方ねぇな。急いで残りの仕事片づけて、さっさと帰ってこい。お前が好きなオムライスを作って待っててやるから」
「え? オムライスですか?」
「そう。デザートにプリンも付けてやるよ。だから後少し、頑張れ」
「はい!」
子供みたいにオムライスに釣られた俺は、目をキラキラ輝かせてしまう。そんな俺を見た成宮先生がククッと喉の奥で笑っている。
「本当に単純で扱いやすい。それからさ……」
突然抱き寄せられて強引に唇を奪われる。そのまま首筋に舌を這わせ、ジュッと強く吸い上げられた。
「夜はベッドで、散々可愛がってやるからな。だから、早く帰って来いよ」
意地悪く敏感な胸の突起をそっと撫でられた後、クイッと押し潰される。
「あぅ……」
「やっぱり葵は可愛いな」
それだけで、甘い電流が頭から爪先まで駆け抜けていくのを感じた。その笑顔に、俺はすっかり骨抜きにされてしまう。
「ふふっ。夜が楽しみだな」
そう意地悪く笑う成宮先生がかっこよくて、俺の心が甘く震える。今すぐ抱いて欲しい……そんな我儘な願望を、俺は必死に呑み込んだのだった。
日勤の仕事も片付いて、そろそろ帰ろうかと成宮先生を探して病棟の中をウロウロしていたら「水瀬」と、成宮先生に声をかけられる。
「あ、成宮先生。お疲れ様です」
成宮先生も、もう帰れるだろうか……俺が期待に胸を膨らませて成宮先生を見つめれば、口角を吊り上げて、成宮先生が悪戯っぽく笑った。
「まだ仕事が終わってねぇから先に帰ってろ」
「え? 一緒に帰れないんですか?」
「あー、でももう少ししたら帰れると思う」
「そうですか……」
一緒に帰れると思っていたからガッカリしてしまう。俺は唇を尖らせて俯いた。
オムライスに、それに……。
「なんだよ? 葵は、そんなに俺とエロいことしたかったのか?」
「へ?」
「そんなに露骨にガッカリされると、こっちも期待しちゃうじゃん」
「……な、なにを言って……」
色気を含んだ声でそう耳打ちされると、一瞬で頬に熱が籠る。
オムライス以上に成宮先生に抱かれることを期待していた俺。そんな考えを全て見透かされてしまったような気がして、鼓動がどんどん速くなっていった。
……淫乱だって思われたらどうしよう……。
俺は唇を強く噛み締めた。
「先に帰って準備してろ。できるだけ早く帰るようにするから」
「……先生……」
「存分に可愛がってやるからな」
そっと囁かれた後、耳元に口付けられる。その瞬間、俺の体が飛び跳ねた。
顔を真っ赤にしながら耳を押さえる俺を見て、「本当に可愛いな」と満足そうに笑いながら、成宮先生は病棟に向かい歩いて行ってしまったのだった。
「は、はい、すみません」
「何回言えばわかるの? この薬は単価が高いから使うなって、あれ程言ってんのに。こんなにふんだんに使いやがって」
「……ごめんなさい」
「マジで、小児科病棟を破産させたいわけ?」
「そ、そんな滅相もない!」
あの夢のような一時を過ごした後も、一人前の小児科医になるために、成宮先生のもと修行の日々は続いている。
俺は、あの後すぐに成宮先生のマンションに引っ越して、甘い同棲生活を開始させた……はずだったのに。家でも職場でも、このハイスペックな神と召使の関係は変わらない。
いつも成宮先生に怒られて、謝ってばかりいる。全く進歩なんて見られなかった。そんな自分に日々落ち込む毎日で……泣きたくなることなんて、日常茶飯事だ。
「本当に仕方ねぇな。急いで残りの仕事片づけて、さっさと帰ってこい。お前が好きなオムライスを作って待っててやるから」
「え? オムライスですか?」
「そう。デザートにプリンも付けてやるよ。だから後少し、頑張れ」
「はい!」
子供みたいにオムライスに釣られた俺は、目をキラキラ輝かせてしまう。そんな俺を見た成宮先生がククッと喉の奥で笑っている。
「本当に単純で扱いやすい。それからさ……」
突然抱き寄せられて強引に唇を奪われる。そのまま首筋に舌を這わせ、ジュッと強く吸い上げられた。
「夜はベッドで、散々可愛がってやるからな。だから、早く帰って来いよ」
意地悪く敏感な胸の突起をそっと撫でられた後、クイッと押し潰される。
「あぅ……」
「やっぱり葵は可愛いな」
それだけで、甘い電流が頭から爪先まで駆け抜けていくのを感じた。その笑顔に、俺はすっかり骨抜きにされてしまう。
「ふふっ。夜が楽しみだな」
そう意地悪く笑う成宮先生がかっこよくて、俺の心が甘く震える。今すぐ抱いて欲しい……そんな我儘な願望を、俺は必死に呑み込んだのだった。
日勤の仕事も片付いて、そろそろ帰ろうかと成宮先生を探して病棟の中をウロウロしていたら「水瀬」と、成宮先生に声をかけられる。
「あ、成宮先生。お疲れ様です」
成宮先生も、もう帰れるだろうか……俺が期待に胸を膨らませて成宮先生を見つめれば、口角を吊り上げて、成宮先生が悪戯っぽく笑った。
「まだ仕事が終わってねぇから先に帰ってろ」
「え? 一緒に帰れないんですか?」
「あー、でももう少ししたら帰れると思う」
「そうですか……」
一緒に帰れると思っていたからガッカリしてしまう。俺は唇を尖らせて俯いた。
オムライスに、それに……。
「なんだよ? 葵は、そんなに俺とエロいことしたかったのか?」
「へ?」
「そんなに露骨にガッカリされると、こっちも期待しちゃうじゃん」
「……な、なにを言って……」
色気を含んだ声でそう耳打ちされると、一瞬で頬に熱が籠る。
オムライス以上に成宮先生に抱かれることを期待していた俺。そんな考えを全て見透かされてしまったような気がして、鼓動がどんどん速くなっていった。
……淫乱だって思われたらどうしよう……。
俺は唇を強く噛み締めた。
「先に帰って準備してろ。できるだけ早く帰るようにするから」
「……先生……」
「存分に可愛がってやるからな」
そっと囁かれた後、耳元に口付けられる。その瞬間、俺の体が飛び跳ねた。
顔を真っ赤にしながら耳を押さえる俺を見て、「本当に可愛いな」と満足そうに笑いながら、成宮先生は病棟に向かい歩いて行ってしまったのだった。
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