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九、湯祭り
湯祭り④
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「よかったぁ! 花火間に合ったみたいだな」
「あぁ。でも其方の言う花火が良く見える場所というのが、まさか湯花神社の屋根の上とは思わなかったがな」
「あはは! ごめん。でも、ここから見える花火はとても綺麗なんだ」
「確かに……綺麗だな」
凪が湯玄を連れてきたのは湯花神社の屋根の上だった。湯花神社の屋根に上るには、かなりの身体能力が必要だが、近くに生えている大きな桜の木を伝えば何とか辿り着くことができるのだ。
こんな所に登っていることが親や村人たちにバレでもしたら「この罰当たりめが!」と叱られてしまうことだろう。だから、凪はいつもこっそりとここに登り、一人で花火を堪能しているのだ。ここは、凪だけが知っている秘密の場所だった。
凪と湯玄が歩く度に、瓦がカチャカチャと音をたてるものだから、瓦がずれてしまわないよう慎重に歩を進めていく。屋根の中央に座り花火を眺めると、先程まで見上げていた花火が目線の高さとなった。
「あ、上がったよ! 湯玄様!」
鼓膜を震わせるような大きな音と共に、夜空に大輪の花火が開いた。そのあまりの迫力に、心臓がぎゅっと締め付けられるような思いがする。
打ち上がった花火は原型を留めることはなく、一瞬で火の粉に姿を変え、パラパラと暗い地上へと落ちていく。しかしそんな光景を物悲しいと思う間もなく、次から次へと花火が夜空へと打ち上げられていった。
「綺麗だな」
「え?」
「花火がとても綺麗だ」
頬杖を付きながら湯玄がポツリと呟く。
打ち上がる花火と同じ色に湯玄の頬が染まり、それがとても綺麗だと凪は思う。少しの間、凪は花火ではなく湯玄に見とれてしまった。
「実は、私は湯祭りの花火なんて見たことがないのだ」
「は? そうなのか?」
「あぁ。湯祭りの日は村人がどんちゃん騒ぎをするから、その声がうるさくてな。だから今までは申し訳ないと思いつつも遠出をしていたんだ」
「本当に? じゃあ俺たちは、湯玄様のいない神社でお祭りをしていたってこと?」
「ふふっ。そうなるな」
湯玄の言葉を聞いた凪は肩の力が抜けてしまう。この話を聞いた村人たちは、さぞやがっかりすることだろう。主のいない空っぽの神社でお祭りをしていたなんて、馬鹿らしいにも程がある。
「でもこうやって見る花火は本当に美しい。見てみろ。あの花火は、其方の瞳のように綺麗な青色をしている」
花火が大きく開くのより一呼吸遅れて、ドンという大地を震わすような音が辺りに響き渡る。そして、夜空には青色の花火が打ち上がった。
「本当に綺麗だな」
幸せそうに微笑む湯玄を見て、凪の心にさざ波が立つのを感じる。湯玄の肩にそっと手を置いて、その顔を覗き込むと、湯玄が驚いたように凪のほうを向いた。
「あのさ、湯玄様。俺、あんたに聞きたいことがあるんだ」
「聞きたいこと? なんだ? そんなに改まって」
「うん、ずっと気になってることがあって……」
いざ口を開いたものの、躊躇いを感じた凪は静かに俯く。そんな凪を見た湯玄が心配そうに髪を撫でてくれた。
「え? なんで?」
自分の頭を撫でる湯玄の手を見た凪の呼吸が一瞬止まる。思わず湯玄の手を握り締めた。
「湯玄様の腕……透き通ってる……」
「あぁ、これか。いよいよ神力が弱ってきたせいか、この体を保つことが難しくなってきたのかもしれない」
「そんな……湯玄様、このまま消えちゃうの?」
「かもしれないな」
寂しそうに笑う湯玄に、凪の心が張り裂けそうになる。なんでそんなこと言うの? と湯玄に縋りつきたい衝動を必死に堪えた。
「私の神力が尽きてきたせいで、あの巫女は普通の人間と同じくらいしか生きることができなかったんだろう。可哀そうなことをした。もう源泉も、この私も、枯れていく運命なのかもしれないな」
「そんなの、嫌だ! 嫌だよ、湯玄様!」
「仕方ない。それが運命だ」
どんなに泣いてすがったところで、湯玄の命を伸ばすことができないことくらい、凪にもわかっている。
自分が湯玄の花嫁になることを拒否したばかりに……凪は自分で自分を激しく責め立てた。唇を強く噛み締めると、じんわりと血の味がする。
凪は意を決して湯玄を見上げた。
「湯玄様、俺、もう一度あんたの花嫁になる。俺の生力をあげるから、だから消えないでくれ」
「凪……」
「口付けだって何度だってするし、抱いてくれても構わない。だからお願い、消えないで……」
子供のようにポロポロと涙を流す凪を見た湯玄が、ふっと笑う。その笑みさえも透き通って見えて、凪の心が悲鳴を上げた。
「其方はうるさくて敵わん。今までの花嫁はもっとしとやかだったぞ?」
「だって、このままじゃ湯玄様が消えちゃう……」
凪は肩を震わせて泣く。このままお別れなんて、納得できるはずがない。
「仕方がない。これも運命だ」
「嫌だ、絶対に嫌だ!」
「困ったなぁ……」
湯玄が困惑したように顔を顰めてから、凪をそっと抱き寄せてくれる。凪はその温かな腕の中に体を預けた。
「もし、今私が命を取り留めたとしても、神と人間の寿命は遥かに違う。だから、私と凪は永遠に一緒にいることはできないのだ」
「そんな……」
「遅かれ早かれ、いつか悲しい別れは来るんだよ。これから先、其方ともっと時間を共にしたら、私はきっと其方のことを今まで以上に愛しいと思ってしまうだろう。そうしたら、私は其方と別れることなんてきっとできない。新しい花嫁なんて、もっての外だ……」
宥めるように凪の髪を撫で続ける湯玄。
心臓を叩くように大きな音で上がり続ける花火の音が、凪の世界から消えていくような気がする。
「だから、私たちはこれで終わったほうがいいのかもしれない。今まで気づくことなんてなかったが、湯の神は花嫁のことを本気で愛してはいけなかったのだ」
花火に映し出される湯玄は綺麗なのに、とても儚く感じられる。今の凪には、湯玄の存在が全てのように感じられた。
「あぁ。でも其方の言う花火が良く見える場所というのが、まさか湯花神社の屋根の上とは思わなかったがな」
「あはは! ごめん。でも、ここから見える花火はとても綺麗なんだ」
「確かに……綺麗だな」
凪が湯玄を連れてきたのは湯花神社の屋根の上だった。湯花神社の屋根に上るには、かなりの身体能力が必要だが、近くに生えている大きな桜の木を伝えば何とか辿り着くことができるのだ。
こんな所に登っていることが親や村人たちにバレでもしたら「この罰当たりめが!」と叱られてしまうことだろう。だから、凪はいつもこっそりとここに登り、一人で花火を堪能しているのだ。ここは、凪だけが知っている秘密の場所だった。
凪と湯玄が歩く度に、瓦がカチャカチャと音をたてるものだから、瓦がずれてしまわないよう慎重に歩を進めていく。屋根の中央に座り花火を眺めると、先程まで見上げていた花火が目線の高さとなった。
「あ、上がったよ! 湯玄様!」
鼓膜を震わせるような大きな音と共に、夜空に大輪の花火が開いた。そのあまりの迫力に、心臓がぎゅっと締め付けられるような思いがする。
打ち上がった花火は原型を留めることはなく、一瞬で火の粉に姿を変え、パラパラと暗い地上へと落ちていく。しかしそんな光景を物悲しいと思う間もなく、次から次へと花火が夜空へと打ち上げられていった。
「綺麗だな」
「え?」
「花火がとても綺麗だ」
頬杖を付きながら湯玄がポツリと呟く。
打ち上がる花火と同じ色に湯玄の頬が染まり、それがとても綺麗だと凪は思う。少しの間、凪は花火ではなく湯玄に見とれてしまった。
「実は、私は湯祭りの花火なんて見たことがないのだ」
「は? そうなのか?」
「あぁ。湯祭りの日は村人がどんちゃん騒ぎをするから、その声がうるさくてな。だから今までは申し訳ないと思いつつも遠出をしていたんだ」
「本当に? じゃあ俺たちは、湯玄様のいない神社でお祭りをしていたってこと?」
「ふふっ。そうなるな」
湯玄の言葉を聞いた凪は肩の力が抜けてしまう。この話を聞いた村人たちは、さぞやがっかりすることだろう。主のいない空っぽの神社でお祭りをしていたなんて、馬鹿らしいにも程がある。
「でもこうやって見る花火は本当に美しい。見てみろ。あの花火は、其方の瞳のように綺麗な青色をしている」
花火が大きく開くのより一呼吸遅れて、ドンという大地を震わすような音が辺りに響き渡る。そして、夜空には青色の花火が打ち上がった。
「本当に綺麗だな」
幸せそうに微笑む湯玄を見て、凪の心にさざ波が立つのを感じる。湯玄の肩にそっと手を置いて、その顔を覗き込むと、湯玄が驚いたように凪のほうを向いた。
「あのさ、湯玄様。俺、あんたに聞きたいことがあるんだ」
「聞きたいこと? なんだ? そんなに改まって」
「うん、ずっと気になってることがあって……」
いざ口を開いたものの、躊躇いを感じた凪は静かに俯く。そんな凪を見た湯玄が心配そうに髪を撫でてくれた。
「え? なんで?」
自分の頭を撫でる湯玄の手を見た凪の呼吸が一瞬止まる。思わず湯玄の手を握り締めた。
「湯玄様の腕……透き通ってる……」
「あぁ、これか。いよいよ神力が弱ってきたせいか、この体を保つことが難しくなってきたのかもしれない」
「そんな……湯玄様、このまま消えちゃうの?」
「かもしれないな」
寂しそうに笑う湯玄に、凪の心が張り裂けそうになる。なんでそんなこと言うの? と湯玄に縋りつきたい衝動を必死に堪えた。
「私の神力が尽きてきたせいで、あの巫女は普通の人間と同じくらいしか生きることができなかったんだろう。可哀そうなことをした。もう源泉も、この私も、枯れていく運命なのかもしれないな」
「そんなの、嫌だ! 嫌だよ、湯玄様!」
「仕方ない。それが運命だ」
どんなに泣いてすがったところで、湯玄の命を伸ばすことができないことくらい、凪にもわかっている。
自分が湯玄の花嫁になることを拒否したばかりに……凪は自分で自分を激しく責め立てた。唇を強く噛み締めると、じんわりと血の味がする。
凪は意を決して湯玄を見上げた。
「湯玄様、俺、もう一度あんたの花嫁になる。俺の生力をあげるから、だから消えないでくれ」
「凪……」
「口付けだって何度だってするし、抱いてくれても構わない。だからお願い、消えないで……」
子供のようにポロポロと涙を流す凪を見た湯玄が、ふっと笑う。その笑みさえも透き通って見えて、凪の心が悲鳴を上げた。
「其方はうるさくて敵わん。今までの花嫁はもっとしとやかだったぞ?」
「だって、このままじゃ湯玄様が消えちゃう……」
凪は肩を震わせて泣く。このままお別れなんて、納得できるはずがない。
「仕方がない。これも運命だ」
「嫌だ、絶対に嫌だ!」
「困ったなぁ……」
湯玄が困惑したように顔を顰めてから、凪をそっと抱き寄せてくれる。凪はその温かな腕の中に体を預けた。
「もし、今私が命を取り留めたとしても、神と人間の寿命は遥かに違う。だから、私と凪は永遠に一緒にいることはできないのだ」
「そんな……」
「遅かれ早かれ、いつか悲しい別れは来るんだよ。これから先、其方ともっと時間を共にしたら、私はきっと其方のことを今まで以上に愛しいと思ってしまうだろう。そうしたら、私は其方と別れることなんてきっとできない。新しい花嫁なんて、もっての外だ……」
宥めるように凪の髪を撫で続ける湯玄。
心臓を叩くように大きな音で上がり続ける花火の音が、凪の世界から消えていくような気がする。
「だから、私たちはこれで終わったほうがいいのかもしれない。今まで気づくことなんてなかったが、湯の神は花嫁のことを本気で愛してはいけなかったのだ」
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