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第2章 ベアトリス女王国防衛編

8.今度こそ、パーティーに出席

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爆音を聞いて駆けつけた、ミレナ女王が近付いてくる。

「工藤様できれば城内での、魔法の使用はお控えください、城が壊れます」

「あぁ、まさか、こんなになるとは思ってなかったからな」

二人で、崩れた壁に目をやる。今回は全面的に俺の落ち度だな。

「とりあえず、部屋に戻るかここで見ていても、仕方ないしな」

「そうですね、是非部屋で大人しくしていてください」

部屋に戻り大人しくしている事にする、暇なため皆で雑談をする。

「そう言えば、工藤様、今夜パーティーがあるんですが…」

「またか、王族や貴族はよっぽどパーティーが好きなんだな?」

「何を言ってるんですか!?人類にとって快挙なんですよ!」

「お、おう……」

テンションの高いエレナ姫に、ドン引きする。

「ハッ、し、失礼しました、でも、それだけ凄いことであることは、ご理解下さい」

「わ、わかった」

「それで明くん、今回はどうするの?」

「うーむ、参加してもいいかな今回は魔王が、近くにいる訳じゃないし」

「では、お母様に参加すると伝えてきます!」

チャンスを逃すまいと、エレナ姫が急いで女王に報告に行く。

「なんで、そんなに急ぐのかね?」

「何言ってんの?主役のあんたが出るか、どうかだからでしょ?」

「主役?俺が?」

「そうだよ!魔王倒したのは、明くんなんだから!」

「主役か……目立ちたくないから、パス!
司任せた!」

「僕!?無理だよ!」

「あはは、前回は、明くんが居なかったから、代わりに司くんが皆に挨拶して回ったんだよね」

「ん?前回?あ~!思い出した、あんたよくも私に、毒を飲ませようとしたわね!」

「毒?なんの事だ?」

「ほら、明くんの朝御飯にメイドさんが混ぜた、毒の話だよ」

「あぁ、そんな話もあったな、懐かしい」

「懐かしいじゃないわよ!危ないじゃない!」

「いや、鈴なら平気だと思って、それにちゃんと、鑑定をかけるように言ったろ?」

毒メイドか懐かしいな、うん?そう言えば、その毒メイドをビンタした、クロエを最近見ないな?何だろうか、この胸騒ぎは、何かヤバイことが水面下で起きているような?……
まぁ、気のせいだろう

そんな事を話ながら、夜まで時間を潰す。



夜になり、大広間に集まるよう言われる。
行ってみると、既に始まっており各々会話を楽しんでいる、ここで、ふと気になり、気配を殺して、隠密スキルを使い中に入る。


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