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第7章 聖・魔剣使い
3.決戦に向けて
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みんなで寝た翌日。
「明くん!明くん!」
「んぁ?澪か、おはよう」
朝、澪の声に起こされ起き上がると。
「ふふふ、ふははは!ようやく起きたか聖魔剣使いよ!」
目覚めると馬鹿が仁王立ちしていた、これ何て言う罰ゲーム?
「澪、もしかしなくても、起こされた理由は」
「うん、リミアちゃんが話が有るって」
「いつの間にか仲良くなってるのな、まぁそれはいいとして、くだらない事で起こすなよ」
「下らなくないわよ!聞いて驚け!見て驚け!何と魔王デスからの手紙よ!」
「またかよ」
これで二度目の手紙である、別に驚きはない。
「え?また?」
前回を知らないリミアに前の手紙について教える。
「そ、そうなんだ、さすが聖魔剣使い、まさか魔王と文通するなんて……」
いや、文通はしてないよ?一方的に手紙が来るだけだから。
「さて、今度は何かな?まぁ、予想はできるけど」
「明くん、みんなで見た方がいいんじゃないかな?たぶん大事な事だし……」
「ふむ、確かに、よしクロエ!」
「直ぐに他の方々に集まってもらいます」
「ああ、昨日使った会議用のテントに集めてくれ」
「畏まりました」
クロエに準備を頼み身支度を始める。
「……ねぇ、なんで人が地面から出てきて驚かないの?」
リミアが唖然としつつ聞いてくる。
「リミア、俺達に付いてくるならこれくらいで驚いてたら、身が持たないぞ?」
「なにその非常識な世界!?」
否定は出来ない、俺も非常識な世界に馴染んでる人間だから。
会議用のテントに行くと既に皆集まっていた。
「工藤様、魔王から手紙が来たと?」
「ああ、リミアから受け取った」
「で、なんて書いてあったの?」
「それを今から読む」
封筒から手紙を出し読み上げる、まとめるとこんな感じ。
皆さんお元気ですか?そろそろ聖魔剣を受け取った頃でしょうか?僕はそろそろ自分の意識が保てなくなりつつあります、つきましてはエルフの森から北に抜けた先に、新しく魔王城を作りました、一ヶ月後にご来場いただぎますようお願い申し上げます。
「だってさ」
「エルフの森から北?」
「変ですね、そちらには海しかないはずですが……」
「そうなのか?」
「明様、こちらに地図を用意しています」
「どれどれ」
クロエが用意した地図を確認すると、確かに海が広がるばかりだった。
「どういう事だ?」
唯一知っているだろうリミアに視線が集まる。
「あ、あぅ」
こいつ普段は目立とうとするのに、いざ注目を集めるとちゃんと喋れないタイプか。
「………リミア、ゆっくりでいいから何か知っていたら教えてくれ」
「あ、えっと、なんでも新しく陸地を作ったとか……」
「おいおい、海の上に新しく陸地と魔王城を作ったのかよ」
「はい、そう聞いてます」
それを聞いて全員が溜め息を吐く。
「……念のためエルフの戦士を偵察に行かせますね?」
「ああ、頼むよリュエさん」
「……それにしても、あの子達はまた無茶を」
ん?あの子達?
「ひっとして、デスを知っているのか?」
「え?ええ、あの子に戦い方を教えたのは私ですから」
おぅ、新事実。
「エルフの師匠ってリュエさんだったのか」
「ええ、昔から彼は無茶をしました、ホントに手を焼く弟子です」
リュエさんはどこか懐かしむように呟く。
「ひとまず、この話は報告待ちだな」
「その間に何とか、聖魔剣を使えるようにならないとね?」
「まぁ、一ヶ月あるし?」
「そう言えば何で一ヶ月後なんだろ?」
ふむ、確かに鈴の言う通り何故だ?
〈マスター、下にまだ続きが有ります〉
「下?」
ナビさんに言われるまま手紙の下に目をやる、少し間が空いてそこには。
追伸
インテリアがまだ決まってなくて、直ぐに案内できません、ごめんなさい。
と、書かれていた。
「……引っ越しか!?」
思わずツッコミを入れた俺を苦笑いでみんなが見ていた。
デスからの手紙を読んでからしばらく、偵察に出ていたエルフが帰って来た。
「間違いありません、昨日まで無かった島が出来ていました」
「そうですか、ご苦労」
「はっ、失礼します」
「やっぱり新しく出来たんだな」
「ほら!だから言ったじゃん!リミア間違って無いじゃん!」
「あー、ハイハイわかったわかった」
喚くリミアを適当にあしらっていると。
「失礼します!人族の国から使者が来ています!」
伝令であろうエルフから思いがけない言葉が出た。
「人族の?」
「と、言うとガレオンとルクレアか?」
ミレナ女王の方を見るが。
「いえ、私は存じません」
「ふむ、とりあえず通してくれるか?」
「畏まりました」
リュエさんに頼んで連れてきてもらう、そして来たのが。
「邪魔するぞ」
「失礼します」
「ダイア皇帝とクリスティア法王じゃないか、国のトップがそろって、何してるんだ?」
「ああ、実はこれが届いてな」
ダイア皇帝が見せてきたのは手紙、内容はほぼ俺達の持つものと同じ。
「その手紙はルクレア法国にも、三日前に届きました」
「どうやらあちらは、最高戦力で掛かって来て貰いたいらしい」
「なら、望み通り、総力戦と行こうじゃないか」
こうして、集まった各国の戦力と勇者達の準備が始まった、そして一ヶ月後………。
「明くん!明くん!」
「んぁ?澪か、おはよう」
朝、澪の声に起こされ起き上がると。
「ふふふ、ふははは!ようやく起きたか聖魔剣使いよ!」
目覚めると馬鹿が仁王立ちしていた、これ何て言う罰ゲーム?
「澪、もしかしなくても、起こされた理由は」
「うん、リミアちゃんが話が有るって」
「いつの間にか仲良くなってるのな、まぁそれはいいとして、くだらない事で起こすなよ」
「下らなくないわよ!聞いて驚け!見て驚け!何と魔王デスからの手紙よ!」
「またかよ」
これで二度目の手紙である、別に驚きはない。
「え?また?」
前回を知らないリミアに前の手紙について教える。
「そ、そうなんだ、さすが聖魔剣使い、まさか魔王と文通するなんて……」
いや、文通はしてないよ?一方的に手紙が来るだけだから。
「さて、今度は何かな?まぁ、予想はできるけど」
「明くん、みんなで見た方がいいんじゃないかな?たぶん大事な事だし……」
「ふむ、確かに、よしクロエ!」
「直ぐに他の方々に集まってもらいます」
「ああ、昨日使った会議用のテントに集めてくれ」
「畏まりました」
クロエに準備を頼み身支度を始める。
「……ねぇ、なんで人が地面から出てきて驚かないの?」
リミアが唖然としつつ聞いてくる。
「リミア、俺達に付いてくるならこれくらいで驚いてたら、身が持たないぞ?」
「なにその非常識な世界!?」
否定は出来ない、俺も非常識な世界に馴染んでる人間だから。
会議用のテントに行くと既に皆集まっていた。
「工藤様、魔王から手紙が来たと?」
「ああ、リミアから受け取った」
「で、なんて書いてあったの?」
「それを今から読む」
封筒から手紙を出し読み上げる、まとめるとこんな感じ。
皆さんお元気ですか?そろそろ聖魔剣を受け取った頃でしょうか?僕はそろそろ自分の意識が保てなくなりつつあります、つきましてはエルフの森から北に抜けた先に、新しく魔王城を作りました、一ヶ月後にご来場いただぎますようお願い申し上げます。
「だってさ」
「エルフの森から北?」
「変ですね、そちらには海しかないはずですが……」
「そうなのか?」
「明様、こちらに地図を用意しています」
「どれどれ」
クロエが用意した地図を確認すると、確かに海が広がるばかりだった。
「どういう事だ?」
唯一知っているだろうリミアに視線が集まる。
「あ、あぅ」
こいつ普段は目立とうとするのに、いざ注目を集めるとちゃんと喋れないタイプか。
「………リミア、ゆっくりでいいから何か知っていたら教えてくれ」
「あ、えっと、なんでも新しく陸地を作ったとか……」
「おいおい、海の上に新しく陸地と魔王城を作ったのかよ」
「はい、そう聞いてます」
それを聞いて全員が溜め息を吐く。
「……念のためエルフの戦士を偵察に行かせますね?」
「ああ、頼むよリュエさん」
「……それにしても、あの子達はまた無茶を」
ん?あの子達?
「ひっとして、デスを知っているのか?」
「え?ええ、あの子に戦い方を教えたのは私ですから」
おぅ、新事実。
「エルフの師匠ってリュエさんだったのか」
「ええ、昔から彼は無茶をしました、ホントに手を焼く弟子です」
リュエさんはどこか懐かしむように呟く。
「ひとまず、この話は報告待ちだな」
「その間に何とか、聖魔剣を使えるようにならないとね?」
「まぁ、一ヶ月あるし?」
「そう言えば何で一ヶ月後なんだろ?」
ふむ、確かに鈴の言う通り何故だ?
〈マスター、下にまだ続きが有ります〉
「下?」
ナビさんに言われるまま手紙の下に目をやる、少し間が空いてそこには。
追伸
インテリアがまだ決まってなくて、直ぐに案内できません、ごめんなさい。
と、書かれていた。
「……引っ越しか!?」
思わずツッコミを入れた俺を苦笑いでみんなが見ていた。
デスからの手紙を読んでからしばらく、偵察に出ていたエルフが帰って来た。
「間違いありません、昨日まで無かった島が出来ていました」
「そうですか、ご苦労」
「はっ、失礼します」
「やっぱり新しく出来たんだな」
「ほら!だから言ったじゃん!リミア間違って無いじゃん!」
「あー、ハイハイわかったわかった」
喚くリミアを適当にあしらっていると。
「失礼します!人族の国から使者が来ています!」
伝令であろうエルフから思いがけない言葉が出た。
「人族の?」
「と、言うとガレオンとルクレアか?」
ミレナ女王の方を見るが。
「いえ、私は存じません」
「ふむ、とりあえず通してくれるか?」
「畏まりました」
リュエさんに頼んで連れてきてもらう、そして来たのが。
「邪魔するぞ」
「失礼します」
「ダイア皇帝とクリスティア法王じゃないか、国のトップがそろって、何してるんだ?」
「ああ、実はこれが届いてな」
ダイア皇帝が見せてきたのは手紙、内容はほぼ俺達の持つものと同じ。
「その手紙はルクレア法国にも、三日前に届きました」
「どうやらあちらは、最高戦力で掛かって来て貰いたいらしい」
「なら、望み通り、総力戦と行こうじゃないか」
こうして、集まった各国の戦力と勇者達の準備が始まった、そして一ヶ月後………。
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