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第7章 聖・魔剣使い
4.新魔王城突入
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デスの手紙を受けてから一ヶ月後、それぞれの準備が整った。
「とは言ったものの、結局聖魔剣は使いこなせず仕舞いか」
「どうすんの?大丈夫なの?」
「知らん、成るようになるだろ」
「成るようにってあんたね!」
「もぉ!鈴も明くんも喧嘩しない!」
一抹の不安を抱えてるせいか、若干ぴりぴりしている。
「ふふふ」
そんな空気の中、エレナ姫の笑い声が聞こえた。
「あ、ごめんなさい、でも、ちょっと安心しました、いつも通りで……」
エレナ姫が微笑ましそうに俺達を見る。
「……そうだね、なんかいつも通りだね?」
「これから、ラスボスに挑むのにね」
「……どうなるかは分からない、でも、まぁ、何とかするさ」
極力いつも通りに振るまい微笑みながら言う。
「明が言うと本当に何とか成りそうだね」
司がそう言うと皆に自然と笑みがこぼれた。
エルフの森から馬車を使い北側に出る、そこには海の上に浮かぶ孤島があった。
「着いたは良いが、これどうやって渡るんだ?」
「ふっ、心配するな明!抜かりはない!」
「ダイア皇帝?」
声に振り返るとダイア皇帝が自信満々に腕を組んでいた。
「もうすぐ着くだろう」
ダイア皇帝が呟いて間もなく、それは見えてきた。
「……なんだ、あれ?」
「ふっ、驚いたか?」
見えてきたのは絶海を進む船、それもただの船ではなく軍艦と言って良いほどの物だった。
「こんな事もあろうかと、我がガレオン帝国の総力を上げて作ったのだ!!」
『おぉ』
大型船一基、中型船二基の艦隊に全員が驚きの声を上げる、特に司と敦は目を輝かせていた、うん、ロマンが有るよね。
「これなら島に渡れそうだな」
「当然だ!さぁ、我が船に……」
ゴゴゴゴ!!
まるでダイア皇帝の言葉を遮るように地鳴りが響く。
「な、何だ?地震か?」
「わっ!結構揺れるわね!」
体感で震度3くらいか?
「な、なんで地面が揺れてるんだ!?」
声の方を見るとダイア皇帝が地面に這いつくばっていた。
「え?この世界地震ないの?」
周りを見るとエレナ姫を始めミレナ女王、クリスティア法王、果てはリュエさんまで座り込んでいた、立っているのは異世界組だけだ。
「そう言えば、こっちに来てから地震なんて無かったな」
「この地震とやらは、いつ収まるんだ!」
「いや、俺に聞かれても……」
確かに普通の地震より長い気がするが、いつ収まるかは分からない、と思っていると。
「見て明くん!」
「ん?」
徐々に地震が収まると同時に、海面から地面が競り上がり、島に続く橋ができ始めた。
「………」
それを見て何とも言えない空気になる、特にダイア皇帝。
「あー、なんだ、えっと……」
「いや、いい、何も言わず進んでくれ」
「わ、分かった」
ダイア皇帝は触れて欲しくないらしいので、橋の方に進む事に。
「………橋ができただけで、向こうから攻めてくる気配はないな?」
「で、でもほら!罠っていう可能性はまだ有るんだし、ここは船で、ね?」
「そ、そうだよ!安全な方法が有るなら、それにしたほうが……」
「止めてやれ、時には優しさが鋭い刃に成ることがある、それが今だ」
もはやダイア皇帝は項垂れて、顔を上げもしない。
「だがまぁ、船にはこちら側で待機してもらおう、橋が渡ったら崩れるとかありがちだからな」
「……分かったそう伝えておこう」
お?少し立ち直ったか。
「で、突入だけど……」
「まずはエルフの部隊で先行します」
「いいのか?」
「はい、探索はエルフの得意とする所ですから」
「任せた」
「では、後方支援にルクレアが着きます、回復はお任せ下さい」
「なら、殿はガレオンに任せて貰おう!」
「ベアトリスは中堅を、工藤様達を魔王の元まで必ずお連れします」
それぞれの配置が決まり、いざ、魔王の城へ。
「明様、決起の掛け声を」
え?俺がやるの?周りを見ると皆一様に覚悟の決まった目を向けてくる。
「………よし!これが最後になる!願わくば、みんな欠ける事なく、再び笑い会えることを!行くぞ!!」
『おぉ!!』
掛け声と共に魔王の元へ進む、まずは孤島までの石造りの橋、百メートル程の橋は崩れる事もなく渡りきれた。
「………何も起きないな」
「逆にそれが怖いね」
「でも、デスくんだよ?ならこれが普通なんじゃない?」
「だといいがな」
「工藤さん、先行しているエルフの部隊から伝令です、この先城まで異常なし」
「……よし、進もう」
いまだに罠や魔物が出てこない事に一抹の不安を覚えながら城までの道のりを歩く。
「とうとう着いたな」
「このまま何もないのかな?」
「そうも行かないみたいだな」
城の門の向こうに多数の気配がある、おそらく戦力を城の中に集めたのだろう。
「全員気を引き締めろ!ここからが本番だぞ!」
『おぉ!』
合図を出し門を開く、そこには一面に多種多様な魔物が居た。
「前方敵多数!数百以上!」
「怯むな!進め!」
リュカ族長の声に従い、エルフの部隊が戦闘を開始する。
「工藤さん、ここは我々が切り開きます、先にお進みください」
「大丈夫なのか?」
「見たところここにいるのは植物系の魔物、我らエルフが適任でしょう」
言われてみれば、植物の魔物しか居ない、まるで狙い済ましたように……気のせいか?
「分かった、任せた」
リュカ族長率いるエルフの部隊にその場を任せ、俺達は二階を目指す。
「ッ!ここにも魔物が!」
「ここは任せて進め!明!」
「ダイア皇帝!やはりおかしいぞ!」
またしても多数の魔物が居るが、どう見ても岩石系の魔物、重歩兵の多いガレオン帝国が得意とする構成だ。
「あぁ、分かっている、だが、あちらは待ってくれそうにない!」
ガァン!という盾と岩石の衝突する重い音があちこちで響く。
「今は止まるな!」
「くっ」
ダイア皇帝の指示に従い、三階へと急ぐ。
「あ、明くん……」
「明らかに俺達を分断しに来てる、戦法としては間違いではないが……」
本当にデスが用意したのか?とてもじゃないがそうは思えない……。
「明!上が見えた!」
司の言葉に思考を隅に追いやり、階段を登り来る。
「………」
三階はダンスホールの様な状態、魔物は居ないが、一体のデュラハンが居た。
「くっ、あいつか……」
警戒しながら近づくと。
ガシャン!ガシャン!
「……何だ?」
ガシャン!ガシャン!
うん、何言っているかわからん。
「あ、明くんあれじゃない?」
「あれ?」
澪が指差す方にはシャンデリアに引っ掛かったデュラハンの頭が有った。
「……取れなくなったと?」
ガシャン!ガシャン!サムズアップ!
「あ、正解みたい」
何をしていたらシャンデリアに頭が引っ掛かっるんだよ。
「仕方ない、取ってやるか」
出来るだけ威力を弱めた風魔法でシャンデリアから頭を打ち落とす、落ちてきた頭をキャッチしてホッとするデュラハンはシュールだ。
「じゃあな、俺達は先を急ぐぞ!」
ガシャン!ガシャン!ガシャン!
先に進もうとすると、前に立ちふさがるデュラハン、一瞬身構えるが戦う意志はなさそう、だが、先に進ませたくなさそう。
「何がしたいんだ?悪いが俺達は先に行くぞ」
軽く手でデュラハンをどかして先を急ぐ。
ダンスホールを抜けると巨大な扉が有った、その扉を潜るとかなりドームと言って良いほどの広い広間に出る、そこにはデスが鎮座していた。
「おや?早かったですね!」
デスは以前会った時と同じような調子で話し掛けてくる。
「……相変わらずだな」
若干拍子抜けしながら近づき話をする。
「いえ、いえ、それにしても結構大人数ですね!」
「これでも半分近く下で足止めされてるよ、どうしてだ?」
「……はい、工藤さんと少し二人で話がしたくて」
「そうか?二人じゃなきゃダメな事か?」
「えぇ、女神に関する大事な話です、こちらで話しましょう」
「女神に?分かった、そちらに行こう」
この時気付くべきだった、城の階段を上るにつれ、思考が疎かになっていた違和感に。
「はい、こちらに……」
広間の半分程に差し掛かった時、突然デスが目の前に居た。
「掛かった!死ね聖魔剣使い!」
「ッッ!」
反応が遅れた!凶刃が俺の腹部を刺そうとした瞬間、俺の横から吹き飛ばされた。
「チッ!!」
ガシャン……。
俺が居た場所には、忌々しげに舌打ちをするデスとその身体を剣に貫かれたデュラハンが居た。
「とは言ったものの、結局聖魔剣は使いこなせず仕舞いか」
「どうすんの?大丈夫なの?」
「知らん、成るようになるだろ」
「成るようにってあんたね!」
「もぉ!鈴も明くんも喧嘩しない!」
一抹の不安を抱えてるせいか、若干ぴりぴりしている。
「ふふふ」
そんな空気の中、エレナ姫の笑い声が聞こえた。
「あ、ごめんなさい、でも、ちょっと安心しました、いつも通りで……」
エレナ姫が微笑ましそうに俺達を見る。
「……そうだね、なんかいつも通りだね?」
「これから、ラスボスに挑むのにね」
「……どうなるかは分からない、でも、まぁ、何とかするさ」
極力いつも通りに振るまい微笑みながら言う。
「明が言うと本当に何とか成りそうだね」
司がそう言うと皆に自然と笑みがこぼれた。
エルフの森から馬車を使い北側に出る、そこには海の上に浮かぶ孤島があった。
「着いたは良いが、これどうやって渡るんだ?」
「ふっ、心配するな明!抜かりはない!」
「ダイア皇帝?」
声に振り返るとダイア皇帝が自信満々に腕を組んでいた。
「もうすぐ着くだろう」
ダイア皇帝が呟いて間もなく、それは見えてきた。
「……なんだ、あれ?」
「ふっ、驚いたか?」
見えてきたのは絶海を進む船、それもただの船ではなく軍艦と言って良いほどの物だった。
「こんな事もあろうかと、我がガレオン帝国の総力を上げて作ったのだ!!」
『おぉ』
大型船一基、中型船二基の艦隊に全員が驚きの声を上げる、特に司と敦は目を輝かせていた、うん、ロマンが有るよね。
「これなら島に渡れそうだな」
「当然だ!さぁ、我が船に……」
ゴゴゴゴ!!
まるでダイア皇帝の言葉を遮るように地鳴りが響く。
「な、何だ?地震か?」
「わっ!結構揺れるわね!」
体感で震度3くらいか?
「な、なんで地面が揺れてるんだ!?」
声の方を見るとダイア皇帝が地面に這いつくばっていた。
「え?この世界地震ないの?」
周りを見るとエレナ姫を始めミレナ女王、クリスティア法王、果てはリュエさんまで座り込んでいた、立っているのは異世界組だけだ。
「そう言えば、こっちに来てから地震なんて無かったな」
「この地震とやらは、いつ収まるんだ!」
「いや、俺に聞かれても……」
確かに普通の地震より長い気がするが、いつ収まるかは分からない、と思っていると。
「見て明くん!」
「ん?」
徐々に地震が収まると同時に、海面から地面が競り上がり、島に続く橋ができ始めた。
「………」
それを見て何とも言えない空気になる、特にダイア皇帝。
「あー、なんだ、えっと……」
「いや、いい、何も言わず進んでくれ」
「わ、分かった」
ダイア皇帝は触れて欲しくないらしいので、橋の方に進む事に。
「………橋ができただけで、向こうから攻めてくる気配はないな?」
「で、でもほら!罠っていう可能性はまだ有るんだし、ここは船で、ね?」
「そ、そうだよ!安全な方法が有るなら、それにしたほうが……」
「止めてやれ、時には優しさが鋭い刃に成ることがある、それが今だ」
もはやダイア皇帝は項垂れて、顔を上げもしない。
「だがまぁ、船にはこちら側で待機してもらおう、橋が渡ったら崩れるとかありがちだからな」
「……分かったそう伝えておこう」
お?少し立ち直ったか。
「で、突入だけど……」
「まずはエルフの部隊で先行します」
「いいのか?」
「はい、探索はエルフの得意とする所ですから」
「任せた」
「では、後方支援にルクレアが着きます、回復はお任せ下さい」
「なら、殿はガレオンに任せて貰おう!」
「ベアトリスは中堅を、工藤様達を魔王の元まで必ずお連れします」
それぞれの配置が決まり、いざ、魔王の城へ。
「明様、決起の掛け声を」
え?俺がやるの?周りを見ると皆一様に覚悟の決まった目を向けてくる。
「………よし!これが最後になる!願わくば、みんな欠ける事なく、再び笑い会えることを!行くぞ!!」
『おぉ!!』
掛け声と共に魔王の元へ進む、まずは孤島までの石造りの橋、百メートル程の橋は崩れる事もなく渡りきれた。
「………何も起きないな」
「逆にそれが怖いね」
「でも、デスくんだよ?ならこれが普通なんじゃない?」
「だといいがな」
「工藤さん、先行しているエルフの部隊から伝令です、この先城まで異常なし」
「……よし、進もう」
いまだに罠や魔物が出てこない事に一抹の不安を覚えながら城までの道のりを歩く。
「とうとう着いたな」
「このまま何もないのかな?」
「そうも行かないみたいだな」
城の門の向こうに多数の気配がある、おそらく戦力を城の中に集めたのだろう。
「全員気を引き締めろ!ここからが本番だぞ!」
『おぉ!』
合図を出し門を開く、そこには一面に多種多様な魔物が居た。
「前方敵多数!数百以上!」
「怯むな!進め!」
リュカ族長の声に従い、エルフの部隊が戦闘を開始する。
「工藤さん、ここは我々が切り開きます、先にお進みください」
「大丈夫なのか?」
「見たところここにいるのは植物系の魔物、我らエルフが適任でしょう」
言われてみれば、植物の魔物しか居ない、まるで狙い済ましたように……気のせいか?
「分かった、任せた」
リュカ族長率いるエルフの部隊にその場を任せ、俺達は二階を目指す。
「ッ!ここにも魔物が!」
「ここは任せて進め!明!」
「ダイア皇帝!やはりおかしいぞ!」
またしても多数の魔物が居るが、どう見ても岩石系の魔物、重歩兵の多いガレオン帝国が得意とする構成だ。
「あぁ、分かっている、だが、あちらは待ってくれそうにない!」
ガァン!という盾と岩石の衝突する重い音があちこちで響く。
「今は止まるな!」
「くっ」
ダイア皇帝の指示に従い、三階へと急ぐ。
「あ、明くん……」
「明らかに俺達を分断しに来てる、戦法としては間違いではないが……」
本当にデスが用意したのか?とてもじゃないがそうは思えない……。
「明!上が見えた!」
司の言葉に思考を隅に追いやり、階段を登り来る。
「………」
三階はダンスホールの様な状態、魔物は居ないが、一体のデュラハンが居た。
「くっ、あいつか……」
警戒しながら近づくと。
ガシャン!ガシャン!
「……何だ?」
ガシャン!ガシャン!
うん、何言っているかわからん。
「あ、明くんあれじゃない?」
「あれ?」
澪が指差す方にはシャンデリアに引っ掛かったデュラハンの頭が有った。
「……取れなくなったと?」
ガシャン!ガシャン!サムズアップ!
「あ、正解みたい」
何をしていたらシャンデリアに頭が引っ掛かっるんだよ。
「仕方ない、取ってやるか」
出来るだけ威力を弱めた風魔法でシャンデリアから頭を打ち落とす、落ちてきた頭をキャッチしてホッとするデュラハンはシュールだ。
「じゃあな、俺達は先を急ぐぞ!」
ガシャン!ガシャン!ガシャン!
先に進もうとすると、前に立ちふさがるデュラハン、一瞬身構えるが戦う意志はなさそう、だが、先に進ませたくなさそう。
「何がしたいんだ?悪いが俺達は先に行くぞ」
軽く手でデュラハンをどかして先を急ぐ。
ダンスホールを抜けると巨大な扉が有った、その扉を潜るとかなりドームと言って良いほどの広い広間に出る、そこにはデスが鎮座していた。
「おや?早かったですね!」
デスは以前会った時と同じような調子で話し掛けてくる。
「……相変わらずだな」
若干拍子抜けしながら近づき話をする。
「いえ、いえ、それにしても結構大人数ですね!」
「これでも半分近く下で足止めされてるよ、どうしてだ?」
「……はい、工藤さんと少し二人で話がしたくて」
「そうか?二人じゃなきゃダメな事か?」
「えぇ、女神に関する大事な話です、こちらで話しましょう」
「女神に?分かった、そちらに行こう」
この時気付くべきだった、城の階段を上るにつれ、思考が疎かになっていた違和感に。
「はい、こちらに……」
広間の半分程に差し掛かった時、突然デスが目の前に居た。
「掛かった!死ね聖魔剣使い!」
「ッッ!」
反応が遅れた!凶刃が俺の腹部を刺そうとした瞬間、俺の横から吹き飛ばされた。
「チッ!!」
ガシャン……。
俺が居た場所には、忌々しげに舌打ちをするデスとその身体を剣に貫かれたデュラハンが居た。
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