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八日目
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アリナとキスした時の感覚がまだ残ってる……嫌じゃなかった……それどころか心地よかった……私……変な趣味があるのかな……
その日の移動は、険しい山道なのもあり、山越えするまで休憩もせずに進んだ……しかし、途中、大きな岩に馬車の車輪が取られ、車輪が外れてしまった……馬車はなんとか修理できたが、今日中に山を越えるのが難しくなった……
「どこか安全なとこ見つけて、今日は野宿だな」
デミリアがそう言う……
山道にちょうど良い感じで、湖があり、木々があってキャンプには良さそうな場所を見つけたので、そこで休むことにした。
「エルレーン、木の枝を集めてきてくれるか、アリナは水を汲んで来てくれ」
ラーオークは寝床の準備をして、デミリアとシュヴァルツは食べれるものを探しに行った。
近くに良い木の枝がなかったので、私は少し森の奥に入っていた……
森の奥で木の枝を拾っていると、物音がする……私は警戒して剣の柄に手をやる……
「俺だよ、驚かせたかな……」
出てきたのはシュヴァルツだった……
「いえ、大丈夫よ……」
「しかし、何もない森だな……木の実の一つも落ちてない……」
「野ウサギでもいればいいんだけどね」
「可愛いウサギを食べるのは平気か?」
「さばいた後なら他の動物の肉と変わらないでしょ」
「はははっ……確かにそうだな……あっ、エルレーン……ちょっと待て……動くなよ……」
「なっ……なに……」
シュヴァルツは私の背中の方に手をやる……
「ほら、こいつが背中にいたぜ……毒のある虫だ……」
「きゃっ!」
虫の嫌いな私は、驚きのあまりシュヴァルツに抱きついてしまっていた……
「エルレーン……」
「あっ、ごめん……」
そう言ってシュヴァルツから離れようとするが、彼はギュッと私を抱きしめて離れさせない……
「シュヴァルツ……ダメよ……離して……」
「そうしたいが俺の男の本能が離そうとしない……」
「いや……」
「どうして……俺のこと嫌いか?」
「そんなことは関係ないよ……私は人妻なのよ……」
「それこそ俺には関係ない……全ての女性を幸せにするのが俺の使命だからね……」
「そんな勝手な……」
しかし、私は力一杯彼を突き放すことができなかった……昨日、アリナに抱きしめられてキスされて……あの心地よさが残ってるからなのか人肌を欲していた……
「エルレーン……ずっと君を好きだったよ……」
「……シュヴァルツは全ての女性にその言葉を言ってるでしょ……」
「いや、好きって言うのはほんの一部だけ……素敵や綺麗などの言葉は誰にでも言うけど、好きは俺にとっては大きな意味があるんだ……君は特別なんだよエルレーン……」
シュヴァルツはそう囁きながら、私の唇に自分の唇を重ねてきた……避けようと思えば避けられたその行為を……私は受け入れてしまった……
その日の移動は、険しい山道なのもあり、山越えするまで休憩もせずに進んだ……しかし、途中、大きな岩に馬車の車輪が取られ、車輪が外れてしまった……馬車はなんとか修理できたが、今日中に山を越えるのが難しくなった……
「どこか安全なとこ見つけて、今日は野宿だな」
デミリアがそう言う……
山道にちょうど良い感じで、湖があり、木々があってキャンプには良さそうな場所を見つけたので、そこで休むことにした。
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ラーオークは寝床の準備をして、デミリアとシュヴァルツは食べれるものを探しに行った。
近くに良い木の枝がなかったので、私は少し森の奥に入っていた……
森の奥で木の枝を拾っていると、物音がする……私は警戒して剣の柄に手をやる……
「俺だよ、驚かせたかな……」
出てきたのはシュヴァルツだった……
「いえ、大丈夫よ……」
「しかし、何もない森だな……木の実の一つも落ちてない……」
「野ウサギでもいればいいんだけどね」
「可愛いウサギを食べるのは平気か?」
「さばいた後なら他の動物の肉と変わらないでしょ」
「はははっ……確かにそうだな……あっ、エルレーン……ちょっと待て……動くなよ……」
「なっ……なに……」
シュヴァルツは私の背中の方に手をやる……
「ほら、こいつが背中にいたぜ……毒のある虫だ……」
「きゃっ!」
虫の嫌いな私は、驚きのあまりシュヴァルツに抱きついてしまっていた……
「エルレーン……」
「あっ、ごめん……」
そう言ってシュヴァルツから離れようとするが、彼はギュッと私を抱きしめて離れさせない……
「シュヴァルツ……ダメよ……離して……」
「そうしたいが俺の男の本能が離そうとしない……」
「いや……」
「どうして……俺のこと嫌いか?」
「そんなことは関係ないよ……私は人妻なのよ……」
「それこそ俺には関係ない……全ての女性を幸せにするのが俺の使命だからね……」
「そんな勝手な……」
しかし、私は力一杯彼を突き放すことができなかった……昨日、アリナに抱きしめられてキスされて……あの心地よさが残ってるからなのか人肌を欲していた……
「エルレーン……ずっと君を好きだったよ……」
「……シュヴァルツは全ての女性にその言葉を言ってるでしょ……」
「いや、好きって言うのはほんの一部だけ……素敵や綺麗などの言葉は誰にでも言うけど、好きは俺にとっては大きな意味があるんだ……君は特別なんだよエルレーン……」
シュヴァルツはそう囁きながら、私の唇に自分の唇を重ねてきた……避けようと思えば避けられたその行為を……私は受け入れてしまった……
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