51 / 106
聖女の旅一日目
しおりを挟む
食事が終わり、私は部屋へと戻った……
ルーカスに話そうと水晶を立ち上げるが、また繋がらない……本当にどうしたんだろ……心配になってきた……
お風呂に入って時間をおいてからもう一度水晶を使うと考え、私はお風呂に向かった。
「きゃっ!」
服を脱いで浴室に行くと、そこにはラルーラと、ベルドが湯船に浸かっていた……
「おっ、すまぬエルレーン、ベルド、後ろを向きなさい」
そう言われたベルドは、後ろを向いて私をみないようにしてくれた。
「ベルドとはお風呂も一緒なんだね……」
「もちろん、トイレも一緒じゃ、ひと時も離れることはない」
多分、ラルーラがいいと言うまで、ベルドはこちらを見ないだろ……そんな安心感はあるので、私はタオルで隠すこともなく湯船に浸かる。
「エルレーン、少し聞いて良いか」
「ええ、なんでも聞いて」
「あのアリナという女……どういう奴じゃ」
「アリナですか……優秀な人です……頭も良く、剣の腕もいい……」
「そういうことではない……内面の話じゃ……」
「内面……いい人だと思いますが……優しい人ですし……」
「本当にそうなのか……いま、お主の目にも迷いの色が見えたぞ」
「……迷いの目ですか……確かに……前は全面的にそう思ってましたが……最近の彼女には私には理解できない何かを感じてるのは確かです……」
「やはりな……」
「どうしたんですか、彼女になにか……」
「妙な気配を感じる……なんとも言えない気配じゃ……まあ、アリナだけではなく、お主以外の全員に感じることじゃがな……」
「私以外……」
「そうじゃ、お主にはその気配がない……だからこうして話をしておるのじゃ……」
「一つだけ気になることが……」
「なんじゃ、言ってみろ」
「ちょっと言いにくいのですが……私以外ということで共通するのは四人ともそれぞれ体の関係があるということです……」
「ほう……なるほど……姦淫の気を感じたのか……ありうるな……」
「悪いものなの?」
「いや、人間の本質の一つじゃ、悪ではない……しかし、妾は関わり合いたくはないがな……エルレーン、お主も気をつけるのじゃな、姦淫の気は周りを取り込む性質があるからの……お主にも思い人がおろう……貞操は大事にするがよい」
「はい……」
確かに思い当たる節は大いにある……私もそれに取り込まれそうになってたのね……
ルーカスに話そうと水晶を立ち上げるが、また繋がらない……本当にどうしたんだろ……心配になってきた……
お風呂に入って時間をおいてからもう一度水晶を使うと考え、私はお風呂に向かった。
「きゃっ!」
服を脱いで浴室に行くと、そこにはラルーラと、ベルドが湯船に浸かっていた……
「おっ、すまぬエルレーン、ベルド、後ろを向きなさい」
そう言われたベルドは、後ろを向いて私をみないようにしてくれた。
「ベルドとはお風呂も一緒なんだね……」
「もちろん、トイレも一緒じゃ、ひと時も離れることはない」
多分、ラルーラがいいと言うまで、ベルドはこちらを見ないだろ……そんな安心感はあるので、私はタオルで隠すこともなく湯船に浸かる。
「エルレーン、少し聞いて良いか」
「ええ、なんでも聞いて」
「あのアリナという女……どういう奴じゃ」
「アリナですか……優秀な人です……頭も良く、剣の腕もいい……」
「そういうことではない……内面の話じゃ……」
「内面……いい人だと思いますが……優しい人ですし……」
「本当にそうなのか……いま、お主の目にも迷いの色が見えたぞ」
「……迷いの目ですか……確かに……前は全面的にそう思ってましたが……最近の彼女には私には理解できない何かを感じてるのは確かです……」
「やはりな……」
「どうしたんですか、彼女になにか……」
「妙な気配を感じる……なんとも言えない気配じゃ……まあ、アリナだけではなく、お主以外の全員に感じることじゃがな……」
「私以外……」
「そうじゃ、お主にはその気配がない……だからこうして話をしておるのじゃ……」
「一つだけ気になることが……」
「なんじゃ、言ってみろ」
「ちょっと言いにくいのですが……私以外ということで共通するのは四人ともそれぞれ体の関係があるということです……」
「ほう……なるほど……姦淫の気を感じたのか……ありうるな……」
「悪いものなの?」
「いや、人間の本質の一つじゃ、悪ではない……しかし、妾は関わり合いたくはないがな……エルレーン、お主も気をつけるのじゃな、姦淫の気は周りを取り込む性質があるからの……お主にも思い人がおろう……貞操は大事にするがよい」
「はい……」
確かに思い当たる節は大いにある……私もそれに取り込まれそうになってたのね……
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる