放課後ダンジョンクラブ 俺の彼女がVRの世界で堕とされていく……

どらごんまじっく

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新しい出会い

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「太陽、優奈、クラブ行こう」
真琴が教室まで迎えに来た……俺と優奈は同じクラスだけど、真琴は別のクラスである……

「あっごめん、二人で先に言っててくれるか、ちょっと職員室に行かないといけないんだ」

さっきの授業で先生から借りていた資料を返し忘れたので、それを届けてから行こうと思っていたのだ。
「うん、わかった、真琴と先に行ってるね」

優奈たちはそのまま部室に向かった……俺は資料を持って職員室へと向かう……

職員室で資料を返した俺は、部室に向かおうとした……

「ちょっと君!」

廊下でそう声をかけられる……声の方を見ると、びっくりするくらいに綺麗な女性がこちらを見ていた……ハーフであろうか……明らかに生粋の日本人を凌駕するような洗礼された美がそこにあった……

「はい……なんでしょうか……」
俺は間抜けな反応しかできない……

「ちょっと手伝ってくれない」
「はぁあ……何を手伝うんですか……」
「喧嘩」
「はぁ?」

「いいからこっちに来て、別に相手を倒せなんて言わないから……ちょっと殴られてくれればいいだけよ」

「へぇ?」

そう言って強引に引っ張ってこられたのは体育館裏……そこには、10人ほどの悪そうな生徒が並んでいた……

「アリナ、逃げないでよく来たな……」
「逃げたらあんたらしつこそうだからね……」
「ふっ……どうでもいいが、お前の仲間はそいつだけか?」
「十分だろ……」
「まあいい……お前が負けたら約束は守ってもらうからな……」
「いいよ……負けたらあんたの女になってやるよ……」

10人の中のリーダー格の男が、首をふってやれと指示を出した……ジリジリと悪そうな奴らが近づいてくる……

「一気にこられたら辛い……悪いけど半分任せたよ」
「へぇ?」
よくわからない状況……どうする……とりあえず……やるか……

殴りかかってきた男に、俺は回し蹴りをお見舞いする……カウンター気味に入ったようでかなり派手にぶっ飛んだ……すぐに踏み込んで前で呆然としている男に正拳突きをいれる……あまり大怪我しないように急所は外したけど、その一撃で男は崩れるように倒れた……

それから後ろ回し蹴り、エルボーとコンビネーションで二人の男を倒す……

「な……なんだと……」
「晃さん……アイツ……太陽ですよ!」
「なんだと! 早く言え! 太陽とアリナを同時に相手にできるか! しかたねえ……今日は諦めてやるよ……」

そう言うと倒れた仲間を連れて何処かへ去っていった……


「あんた……強かったんだね……」

そう言う彼女もかなり強いみたいだ……俺が倒している間に3人をぶっ倒していた……あの独特の動きはシステマかな……

「いえ……嗜む程度です……」
「気に入ったわ……どう、私の彼氏にならない?」
「すごく嬉しい話ですけど……もう彼女がいるんです……」
「そう……残念ね……まあ、彼女と別れたら私に乗り換えなさい」
「その時はよろしくお願いします……」
確かに彼女は魅力的だけど、俺には優奈がいるから……

「さて……いかないと……クラブ活動初日から災難だったわ」
「クラブ活動初日……もしかしてダンジョンクラブですか?」
この時期に活動初日のクラブなんてダンジョンクラブしかないだろ……

「そうよ、え! もしかして君も?」
「はい……そうです……」
「そっか……これはちょっと楽しくなりそうね……」

そう言って彼女は微笑んだ……
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