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人民の、人民による、人民のための国へ
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おおキャプテン!マイキャプテン!
我らの苦難の道は終わった
船はあらゆる苦難を乗り越え
我らの求めた勝利は勝ち取られた
港は近い 鐘が聞こえる
皆が祝福の声をあげ
頑健な竜骨を 瞳で追う
厳格で大胆なその船体を
なのに おお心よ!心!心は!
おお 流れる赤き血のしずく
デッキの上で我が船長は横たわる
冷たい体は もはや戻らぬ
「リンカーン大統領の思い出に捧ぐ」
(ウォルト・ホイットマン)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
薄曇りの空の下、カミラの葬儀は静かに執り行われていた。初春の冷たい風が木々を揺らし、わずかな葉音が耳に届く中、アニーはカミラの棺の前に立っていた。周囲には戦の犠牲者を悼む人々が集まり、それぞれが静かに祈りを捧げていた。
同じ4月、ワシントンD.C.では暗殺されたリンカーン大統領の国葬が行われ、国全体が哀しみに沈んでいた。しかしアニーにとって、その国全体の悲嘆さえも彼女の喪失に及ばなかった。
アニーは涙を拭い、まっすぐ前を向いた。震える声を抑えて彼女は静かに口を開いた。
「今日は、私の大切な姉カミラの葬儀にお集まりいただき、ありがとうございます」
一言一言に込められた深い感情が、集まった人々に静かに伝わっていく。彼女は一度深呼吸をして、目を閉じた。浮かぶのはカミラの面影と、彼女の中に宿る優しさ、勇敢さ、その全てがアニーの心の支えとなっていた。
「カミラは、ただの姉ではありませんでした。私にとって、彼女は強さと人間の美しさを体現した存在で、いつも私を守ってくれる力強い味方でした。どんな困難に直面しても、彼女は決して屈せず、私を守り続けてくれたんです」
声が少しずつ高まり、涙が再び溢れそうになった。アニーは、ウォルト・ホイットマンの詩が載った冊子をしっかりと握りしめた。
「『おお、キャプテン、マイキャプテン。我らの苦難の道は終わった』。ホイットマンが発表した詩の一節です。あの戦争は終わったと言われますが、私たちのリンカーン大統領は殺されました。そして、私の最愛の姉も。『勝利を勝ち取った』だなんて、そんな言葉を信じることはできません」
アニーは冊子を開き、その文をじっと見つめながら言葉を続けた。
「リンカーン大統領がゲティスバーグで言ったように、『英雄たちの残した偉業を、生き残った私たちは引き継がなければならない』。私たちは、英雄たちの意志を守り、未来をつくる責任があるんです」
アニーは深く息を吐いた。瞳に浮かんだ涙が、まだ頬を伝っている。手が震えそうになるのを必死にこらえながら、彼女は袖で目元を拭った。
リンカーン大統領。口では奴隷解放と言いながら、エナペーイとカミラが心から願う先住民族解放の足を引っ張ってばかりいた。
それでも、死んでしまった!
「カミラが天国で誇りに思ってくれるような世界になるよう祈り、そしてそのために行動します! 皆さん、私と少しでも同じ心を持つ皆さん、私と手を携えて、共に歩んでいきましょう。『人民の、人民による、人民のための』国を守り続けるために、どうかこの祈りが国中に、世界中に届きますように」
アニーはこれ以上耐え切れなかった。崩れ落ちてしまったアニーのもとに走り寄ったのは、ケイドだった。
ケイドはあふれる涙を隠しもせずに、アニーを抱きしめた。
その力はあまりにも強く、アニーは顔をあげてケイドを見つめる。
とても厳しい顔だった。カミラを悼む先に、もっと遠くの存在を見つめているような。
アニーを抱きしめたまま、ケイドは叫んだ。
「カミラ・ウェブスターを忘れるな!」
観衆がケイドを見つめた。
「誰よりも善良で勇敢、そして夢と希望に満ちあふれた未来を持っていた人だった。それなのに、なんの理由もなく突然殺された! 彼女こそ俺の仲間たち、勇敢な市民、この内戦で理不尽に奪われたあらゆる命の象徴だ。カミラを忘れるな。そして、もう二度と人と人が分断されることのないよう、手を取り合おう!」
しん、と静まり返った空間に、ぽつりと声が響く。
カミラを忘れるな、リンカーン大統領を忘れるな!
カミラと、我々の大統領!
エナペーイは、まるで空間がひび割れるような叫び声に押し出されるように、静かに一歩踏み出した。彼の瞳は群衆を一瞥した後、その表情に決意を浮かべながら口を開いた。
「北も南も、もはやこの国において意味はない。南への報復など、決して許さない。それはカミラの意志に反する。敵として戦った兄弟たちと、共に歩んでいこう。人類が今も成し遂げられずにいる未完の事業を、皆で力を合わせて進めようではないか。それこそが、俺の最愛のカミラの望んだことだと信じている」
エナペーイは、その言葉を呟くように吐き出すと、まるで影のようにアニーとケイドの元へと歩み寄った。彼の内に秘めた苦しみと覚悟がその背中に重く漂っているのが感じられた。
ケイドはアニーの手を強く握りしめ、エナペーイに向かって踏み出すと、彼を抱きしめた。エナペーイは一瞬、驚いたように目を見開いたが、すぐにその力強い抱擁に身を任せた。
「エナペーイ、俺がいる! 俺とアニーは永遠にお前と共に行く」
その言葉が、アニーの胸に深く染み込んできた。ケイドの言葉は彼女自身に語りかけられているように感じられ、胸が締め付けられる思いがした。
エナペーイが振り返る。その瞳がアニーに向けられ、アニーは自分の絶望とエナペーイの苦しみが交錯する感覚に包まれた。心の中で彼女たちだけが世界から取り残されたような孤独を感じた。
「だから、一人ぼっちなんて思わないでくれ」
エナペーイの顔に、ほんの少しだけ和らぎが見えた。その表情を見て、アニーはやっと微笑むことができた。その微笑みは、ほんの一瞬のものだったが、彼女の心に新たな光が差し込んだように感じられた。
「エナペーイ、私たちはあなたを誰よりも愛している」
その言葉が心の底から溢れてきたが、声にはできなかった。アニーはただエナペーイ見つめながら、その気持ちを胸にしまった。
アニーは周囲を見渡した。
フレデリック・ダグラスがいた。彫刻のような固い表情で、その瞳から涙が流れている。
マーガレットの家の少女セテもいた。両手を組み、まるで祈りを捧げるような姿勢だった。
そして、視線の先に立っていたのは、南軍の英雄として知られるロバート・E・リー将軍だった。その存在感は他を圧倒するものだったが、今は静かに頭を垂れ、手にした帽子を胸に抱えている。
かつて戦場で敵味方に分かれた者たちが、今ここで一つの命を悼むために集まっている。それは、カミラが紡ぎ上げた和解と希望の結晶だった。
リー将軍の鋭い眼差しは、何かを探しているように彷徨い、やがてため息を漏らす。ウェブスター将軍の姿が、そこにはなかったのだ。
アニーがケイドやエナペーイに支えられて立ち上がったとき、不意に何かの気配を感じた。視線を遠くへ向けると、群衆の後ろで立ち尽くしている一人の女性の姿が目に入った。
彼女は黒いベールで顔を覆い、深い悲しみを湛えた瞳でこちらを見つめていた。アニーは初めてその女性に目を向けたはずなのに、不思議な懐かしさを覚えた。彼女が誰なのかはわからなかったが、胸の奥で何かがざわめき立つ感覚があった。
その女性が一歩、また一歩と近づいてくる。ふと、彼女の瞳とアニーの瞳が交わった。アニーの心臓が大きく鼓動する。
「カミラ……」
アニーは息を呑んだ。彼女の心に浮かんだのは、カミラがいつも見せていた優しい表情だった。その女性の顔立ちには、カミラの面影が確かに宿っていた。
アニーは目の前の女性が誰であるかを確信した。全身の血が逆流するような衝撃が走り、立っているのがやっとだった。
ジャスミンは静かに群衆をすり抜け、棺の近くまで歩み寄った。その歩みはとても慎重で、一歩一歩に深い覚悟が込められているように見えた。彼女のベール越しに覗く目は涙に濡れ、やせ細った手は震えていた。
その表情には、長年の逃亡生活の重みが刻まれていた。カミラの生前に来られなかった理由を、ジャスミンの身なりや仕草が静かに語っているようだった。
アニーが一歩踏み出そうとしたとき、群衆の中でジャスミンに近づく一人の女性の姿が目に入る。
ハワード夫人は周囲に目を配りながら、誰にも気づかれないようジャスミンの傍らに寄り添うと、低い声で何かを囁いた。ジャスミンもまた、その言葉に小さく頷き、涙ぐみながら夫人の手をそっと握り返していた。
その姿は、互いに深い喪失を知る者同士の、言葉を超えた労わりだった。アニーは遠くからその様子をじっと見つめ、胸が締め付けられるのを感じた。
こんなにも違う背景を持つ二人が、同じ痛みを分け合える。
「私たちは、カミラを決して忘れない」
それはただの誓いではなく、彼女がこの世に遺した全てを守り抜くための誓いだった。
戦い、犠牲を伴い、傷だらけになったとしても、
カミラの名前は決して消えない。
私たちの心の中で、彼女は永遠に生き続ける。
どんなに時が経とうとも、どんなに世界が変わろうとも、カミラを、彼女の愛した世界を、私たちは守り抜く!
O Captain! my Captain! our fearful trip is done,
The ship has weather’d every rack, the prize we sought is won,
The port is near, the bells I hear, the people all exulting,
While follow eyes the steady keel, the vessel grim and daring;
But O heart! heart! heart!
O the bleeding drops of red,
Where on the deck my Captain lies,
Fallen cold and dead.
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ホイットマンの詩は1865年11月に発表されたそうですが、どうしても使用したく、引用いたしました。
我らの苦難の道は終わった
船はあらゆる苦難を乗り越え
我らの求めた勝利は勝ち取られた
港は近い 鐘が聞こえる
皆が祝福の声をあげ
頑健な竜骨を 瞳で追う
厳格で大胆なその船体を
なのに おお心よ!心!心は!
おお 流れる赤き血のしずく
デッキの上で我が船長は横たわる
冷たい体は もはや戻らぬ
「リンカーン大統領の思い出に捧ぐ」
(ウォルト・ホイットマン)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
薄曇りの空の下、カミラの葬儀は静かに執り行われていた。初春の冷たい風が木々を揺らし、わずかな葉音が耳に届く中、アニーはカミラの棺の前に立っていた。周囲には戦の犠牲者を悼む人々が集まり、それぞれが静かに祈りを捧げていた。
同じ4月、ワシントンD.C.では暗殺されたリンカーン大統領の国葬が行われ、国全体が哀しみに沈んでいた。しかしアニーにとって、その国全体の悲嘆さえも彼女の喪失に及ばなかった。
アニーは涙を拭い、まっすぐ前を向いた。震える声を抑えて彼女は静かに口を開いた。
「今日は、私の大切な姉カミラの葬儀にお集まりいただき、ありがとうございます」
一言一言に込められた深い感情が、集まった人々に静かに伝わっていく。彼女は一度深呼吸をして、目を閉じた。浮かぶのはカミラの面影と、彼女の中に宿る優しさ、勇敢さ、その全てがアニーの心の支えとなっていた。
「カミラは、ただの姉ではありませんでした。私にとって、彼女は強さと人間の美しさを体現した存在で、いつも私を守ってくれる力強い味方でした。どんな困難に直面しても、彼女は決して屈せず、私を守り続けてくれたんです」
声が少しずつ高まり、涙が再び溢れそうになった。アニーは、ウォルト・ホイットマンの詩が載った冊子をしっかりと握りしめた。
「『おお、キャプテン、マイキャプテン。我らの苦難の道は終わった』。ホイットマンが発表した詩の一節です。あの戦争は終わったと言われますが、私たちのリンカーン大統領は殺されました。そして、私の最愛の姉も。『勝利を勝ち取った』だなんて、そんな言葉を信じることはできません」
アニーは冊子を開き、その文をじっと見つめながら言葉を続けた。
「リンカーン大統領がゲティスバーグで言ったように、『英雄たちの残した偉業を、生き残った私たちは引き継がなければならない』。私たちは、英雄たちの意志を守り、未来をつくる責任があるんです」
アニーは深く息を吐いた。瞳に浮かんだ涙が、まだ頬を伝っている。手が震えそうになるのを必死にこらえながら、彼女は袖で目元を拭った。
リンカーン大統領。口では奴隷解放と言いながら、エナペーイとカミラが心から願う先住民族解放の足を引っ張ってばかりいた。
それでも、死んでしまった!
「カミラが天国で誇りに思ってくれるような世界になるよう祈り、そしてそのために行動します! 皆さん、私と少しでも同じ心を持つ皆さん、私と手を携えて、共に歩んでいきましょう。『人民の、人民による、人民のための』国を守り続けるために、どうかこの祈りが国中に、世界中に届きますように」
アニーはこれ以上耐え切れなかった。崩れ落ちてしまったアニーのもとに走り寄ったのは、ケイドだった。
ケイドはあふれる涙を隠しもせずに、アニーを抱きしめた。
その力はあまりにも強く、アニーは顔をあげてケイドを見つめる。
とても厳しい顔だった。カミラを悼む先に、もっと遠くの存在を見つめているような。
アニーを抱きしめたまま、ケイドは叫んだ。
「カミラ・ウェブスターを忘れるな!」
観衆がケイドを見つめた。
「誰よりも善良で勇敢、そして夢と希望に満ちあふれた未来を持っていた人だった。それなのに、なんの理由もなく突然殺された! 彼女こそ俺の仲間たち、勇敢な市民、この内戦で理不尽に奪われたあらゆる命の象徴だ。カミラを忘れるな。そして、もう二度と人と人が分断されることのないよう、手を取り合おう!」
しん、と静まり返った空間に、ぽつりと声が響く。
カミラを忘れるな、リンカーン大統領を忘れるな!
カミラと、我々の大統領!
エナペーイは、まるで空間がひび割れるような叫び声に押し出されるように、静かに一歩踏み出した。彼の瞳は群衆を一瞥した後、その表情に決意を浮かべながら口を開いた。
「北も南も、もはやこの国において意味はない。南への報復など、決して許さない。それはカミラの意志に反する。敵として戦った兄弟たちと、共に歩んでいこう。人類が今も成し遂げられずにいる未完の事業を、皆で力を合わせて進めようではないか。それこそが、俺の最愛のカミラの望んだことだと信じている」
エナペーイは、その言葉を呟くように吐き出すと、まるで影のようにアニーとケイドの元へと歩み寄った。彼の内に秘めた苦しみと覚悟がその背中に重く漂っているのが感じられた。
ケイドはアニーの手を強く握りしめ、エナペーイに向かって踏み出すと、彼を抱きしめた。エナペーイは一瞬、驚いたように目を見開いたが、すぐにその力強い抱擁に身を任せた。
「エナペーイ、俺がいる! 俺とアニーは永遠にお前と共に行く」
その言葉が、アニーの胸に深く染み込んできた。ケイドの言葉は彼女自身に語りかけられているように感じられ、胸が締め付けられる思いがした。
エナペーイが振り返る。その瞳がアニーに向けられ、アニーは自分の絶望とエナペーイの苦しみが交錯する感覚に包まれた。心の中で彼女たちだけが世界から取り残されたような孤独を感じた。
「だから、一人ぼっちなんて思わないでくれ」
エナペーイの顔に、ほんの少しだけ和らぎが見えた。その表情を見て、アニーはやっと微笑むことができた。その微笑みは、ほんの一瞬のものだったが、彼女の心に新たな光が差し込んだように感じられた。
「エナペーイ、私たちはあなたを誰よりも愛している」
その言葉が心の底から溢れてきたが、声にはできなかった。アニーはただエナペーイ見つめながら、その気持ちを胸にしまった。
アニーは周囲を見渡した。
フレデリック・ダグラスがいた。彫刻のような固い表情で、その瞳から涙が流れている。
マーガレットの家の少女セテもいた。両手を組み、まるで祈りを捧げるような姿勢だった。
そして、視線の先に立っていたのは、南軍の英雄として知られるロバート・E・リー将軍だった。その存在感は他を圧倒するものだったが、今は静かに頭を垂れ、手にした帽子を胸に抱えている。
かつて戦場で敵味方に分かれた者たちが、今ここで一つの命を悼むために集まっている。それは、カミラが紡ぎ上げた和解と希望の結晶だった。
リー将軍の鋭い眼差しは、何かを探しているように彷徨い、やがてため息を漏らす。ウェブスター将軍の姿が、そこにはなかったのだ。
アニーがケイドやエナペーイに支えられて立ち上がったとき、不意に何かの気配を感じた。視線を遠くへ向けると、群衆の後ろで立ち尽くしている一人の女性の姿が目に入った。
彼女は黒いベールで顔を覆い、深い悲しみを湛えた瞳でこちらを見つめていた。アニーは初めてその女性に目を向けたはずなのに、不思議な懐かしさを覚えた。彼女が誰なのかはわからなかったが、胸の奥で何かがざわめき立つ感覚があった。
その女性が一歩、また一歩と近づいてくる。ふと、彼女の瞳とアニーの瞳が交わった。アニーの心臓が大きく鼓動する。
「カミラ……」
アニーは息を呑んだ。彼女の心に浮かんだのは、カミラがいつも見せていた優しい表情だった。その女性の顔立ちには、カミラの面影が確かに宿っていた。
アニーは目の前の女性が誰であるかを確信した。全身の血が逆流するような衝撃が走り、立っているのがやっとだった。
ジャスミンは静かに群衆をすり抜け、棺の近くまで歩み寄った。その歩みはとても慎重で、一歩一歩に深い覚悟が込められているように見えた。彼女のベール越しに覗く目は涙に濡れ、やせ細った手は震えていた。
その表情には、長年の逃亡生活の重みが刻まれていた。カミラの生前に来られなかった理由を、ジャスミンの身なりや仕草が静かに語っているようだった。
アニーが一歩踏み出そうとしたとき、群衆の中でジャスミンに近づく一人の女性の姿が目に入る。
ハワード夫人は周囲に目を配りながら、誰にも気づかれないようジャスミンの傍らに寄り添うと、低い声で何かを囁いた。ジャスミンもまた、その言葉に小さく頷き、涙ぐみながら夫人の手をそっと握り返していた。
その姿は、互いに深い喪失を知る者同士の、言葉を超えた労わりだった。アニーは遠くからその様子をじっと見つめ、胸が締め付けられるのを感じた。
こんなにも違う背景を持つ二人が、同じ痛みを分け合える。
「私たちは、カミラを決して忘れない」
それはただの誓いではなく、彼女がこの世に遺した全てを守り抜くための誓いだった。
戦い、犠牲を伴い、傷だらけになったとしても、
カミラの名前は決して消えない。
私たちの心の中で、彼女は永遠に生き続ける。
どんなに時が経とうとも、どんなに世界が変わろうとも、カミラを、彼女の愛した世界を、私たちは守り抜く!
O Captain! my Captain! our fearful trip is done,
The ship has weather’d every rack, the prize we sought is won,
The port is near, the bells I hear, the people all exulting,
While follow eyes the steady keel, the vessel grim and daring;
But O heart! heart! heart!
O the bleeding drops of red,
Where on the deck my Captain lies,
Fallen cold and dead.
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ホイットマンの詩は1865年11月に発表されたそうですが、どうしても使用したく、引用いたしました。
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