26 / 72
第2章
82.手を加えなければ
しおりを挟む
久々に兄妹揃っての夕食をとった日の翌朝、お兄様の治療という目的を果たした私は両親や王家に気付かれる前に帝国へと戻ることになった。
この状況で離れるのは寂しいし心配も大きくなるばかりだけれど、今はお兄様とリリアを信じたい。
「来月、また会いましょう」
「はい、必ず。お姉様と会えるのを楽しみにしていますわ」
「来月とは言わずに、さっきの約束を果たしたら必ず会おう」
リリアに続けて口を開くお兄様。
彼が言っている約束は、爵位をお父様の手から取り上げて、さらには聖女アイリス様の地位を失わせるというもの。
おまけに私の名誉回復までするという、本当に出来るのかかなり怪しい内容だ。
リリアの力で洗脳すれば簡単だけれど、そのやり方ではアイリス様や彼女の背後にいると思われるカグレシアン公爵様と同じになってしまうから、お兄様もリリアも他人を操るような洗脳は使わないと断言している。
他人を操らない洗脳は使うけれど、これは一人の人間に対して洗脳や幻惑の魔法が一つしかかけられない事を利用するため。
例えばお兄様に「少しだけ髪が薄くなった」と思い込ませる魔法をかけておけば、痛みを感じなくなるという魔法を後からかけることは出来なくなる。
これはリリアが魔法の練習中に気付いたことで、クラウスも知らなかったらしい。
だから、使用人さん達には普段の生活に支障が出ないような洗脳の魔法をかけておいた。
「ええ、必ず。だから、お兄様もリリアも命に関わるような怪我はしないでくださいね。
危なくなったら私もお手伝いしますわ」
「ありがとう。心強いよ」
「では、行ってきますわ」
「行ってらっしゃい」
玄関で簡単に挨拶を済ませると、私はクラウスと二人で歩いて町の外れへと向かって歩き出す。
門のところまで歩いてから振り返ると、お兄様とリリアが玄関の外まで出て手を振ってくれている様子が目に入った。
だから私も手を振り返してから門をくぐった。
小高い丘の上に建っている屋敷から、領地で一番栄えている町に入るまでは歩いて三分ほど。
私とお兄様が領地政治に関わる前まで雑草が生え放題だった緩やかな坂は、今は綺麗に整備されている。
思い返してみれば、服や装飾のことばかり気にしていた両親は、私が家を出る直前になっても屋敷のことに気を配ることは無かった。
この辺りが綺麗になったのも、私が領地政治に手出しするようになってからのこと。
私が手を加えなければ、今も雑草に覆われて陰鬱な雰囲気だったと思う。
両親に限らずお兄様も庭園のことには無頓着だから。
「この辺りのデザインはシエルの趣味だと聞いたけど、本当なのか?」
「クラウスの好みとは違ったかしら?」
「いや、その逆だ。一目見ただけで気に入ったよ」
正確には違うけれど、彼とは庭園の趣味も近いらしい。
今までクラウスがどんな景色が好きなのか知らなかったから、こんな風に新しく知ることが出来て、つい表情が緩んでしまった。
「気に入ってもらえて良かったわ」
「近い将来、一緒に屋敷を作るのが楽しみだよ」
「私達、まだ婚約しているだけよ? 気が早すぎるわ」
「分かった。想像だけに留めておくよ」
そんな言葉を交わしながら坂を下っていって、町中へと足を踏み入れると、私に気付いた領民が軽く会釈をしてくれた。
他所では深々と、十秒以上も礼をし続けないところが多いけれど、グレーティア領では領民達に無駄な動きを出来るだけさせないようにしているのよね。
「領主の一家と言えば、領民から嫌われることが多いが……シエルは歓迎されている感じだな」
「よく町に遊びに行っていたから、顔見知りの人が多いの。
他所みたいな重税を課していないのも大きいと思うわ」
「なるほど。領民達の生活に余裕があるから、これだけの笑顔が見られるのか。
シエルの家は本当にすごいな」
「お父様達が一緒に居ると睨まれるから、不思議よね」
「失礼。シエルが凄いのだな」
私が愚痴を呟くと、クラウスは慌てた様子で取り繕う。
ちなみに、お父様は贅沢のために税を上げたことが領民達に知られていて、そのせいで反感を買っている。
一方でお兄様や私が税を元に戻したことも知られているから、それがこの対応の差に出ているのよね。
お父様もお母様も、もう領地では過ごしにくいと思う。
領民達からの不信感を一蹴出来るような何かがあれば話は変わるけれど、それは海に落とした指輪を見つけるのと同じくらい難しいこと。
だからこれから苦労は絶えないに違いないわ。
でも、これは他人事じゃないのよね……。
「褒めてくれてありがとう。
少し考えてみたのだけど、私達って平民と同じような立場だけれど、この先大丈夫かしら? いつまでも冒険者は出来ないから、他にも生活費を稼げる手段があった方が良いと思うわ」
「言われてみれば、確かにそうだ。まだ考えなくてもいいかもしれないが、気に留めておこう。
いや、そもそも贅沢をしなければ一生暮らしていけるが……」
「そうだったわ……」
芽生えた将来への不安は一瞬で摘まれていったから、気付かれないように小さく息を吐く私。
それからしばらくして、町から少し離れたところでワイバーンを見つけたから、洗脳の魔法をかけてから背中に乗る。
「準備は大丈夫?」
「ああ。いつでもどうぞ」
「分かったわ。それじゃあ、出発するわ」
クラウスに声をかけてから洗脳の魔法を操ると、浮遊感が私達を襲う。
それから数時間、無事に帝都に着くまでの間、私達は流れていく景色と他愛ない会話を楽しんだ。
この状況で離れるのは寂しいし心配も大きくなるばかりだけれど、今はお兄様とリリアを信じたい。
「来月、また会いましょう」
「はい、必ず。お姉様と会えるのを楽しみにしていますわ」
「来月とは言わずに、さっきの約束を果たしたら必ず会おう」
リリアに続けて口を開くお兄様。
彼が言っている約束は、爵位をお父様の手から取り上げて、さらには聖女アイリス様の地位を失わせるというもの。
おまけに私の名誉回復までするという、本当に出来るのかかなり怪しい内容だ。
リリアの力で洗脳すれば簡単だけれど、そのやり方ではアイリス様や彼女の背後にいると思われるカグレシアン公爵様と同じになってしまうから、お兄様もリリアも他人を操るような洗脳は使わないと断言している。
他人を操らない洗脳は使うけれど、これは一人の人間に対して洗脳や幻惑の魔法が一つしかかけられない事を利用するため。
例えばお兄様に「少しだけ髪が薄くなった」と思い込ませる魔法をかけておけば、痛みを感じなくなるという魔法を後からかけることは出来なくなる。
これはリリアが魔法の練習中に気付いたことで、クラウスも知らなかったらしい。
だから、使用人さん達には普段の生活に支障が出ないような洗脳の魔法をかけておいた。
「ええ、必ず。だから、お兄様もリリアも命に関わるような怪我はしないでくださいね。
危なくなったら私もお手伝いしますわ」
「ありがとう。心強いよ」
「では、行ってきますわ」
「行ってらっしゃい」
玄関で簡単に挨拶を済ませると、私はクラウスと二人で歩いて町の外れへと向かって歩き出す。
門のところまで歩いてから振り返ると、お兄様とリリアが玄関の外まで出て手を振ってくれている様子が目に入った。
だから私も手を振り返してから門をくぐった。
小高い丘の上に建っている屋敷から、領地で一番栄えている町に入るまでは歩いて三分ほど。
私とお兄様が領地政治に関わる前まで雑草が生え放題だった緩やかな坂は、今は綺麗に整備されている。
思い返してみれば、服や装飾のことばかり気にしていた両親は、私が家を出る直前になっても屋敷のことに気を配ることは無かった。
この辺りが綺麗になったのも、私が領地政治に手出しするようになってからのこと。
私が手を加えなければ、今も雑草に覆われて陰鬱な雰囲気だったと思う。
両親に限らずお兄様も庭園のことには無頓着だから。
「この辺りのデザインはシエルの趣味だと聞いたけど、本当なのか?」
「クラウスの好みとは違ったかしら?」
「いや、その逆だ。一目見ただけで気に入ったよ」
正確には違うけれど、彼とは庭園の趣味も近いらしい。
今までクラウスがどんな景色が好きなのか知らなかったから、こんな風に新しく知ることが出来て、つい表情が緩んでしまった。
「気に入ってもらえて良かったわ」
「近い将来、一緒に屋敷を作るのが楽しみだよ」
「私達、まだ婚約しているだけよ? 気が早すぎるわ」
「分かった。想像だけに留めておくよ」
そんな言葉を交わしながら坂を下っていって、町中へと足を踏み入れると、私に気付いた領民が軽く会釈をしてくれた。
他所では深々と、十秒以上も礼をし続けないところが多いけれど、グレーティア領では領民達に無駄な動きを出来るだけさせないようにしているのよね。
「領主の一家と言えば、領民から嫌われることが多いが……シエルは歓迎されている感じだな」
「よく町に遊びに行っていたから、顔見知りの人が多いの。
他所みたいな重税を課していないのも大きいと思うわ」
「なるほど。領民達の生活に余裕があるから、これだけの笑顔が見られるのか。
シエルの家は本当にすごいな」
「お父様達が一緒に居ると睨まれるから、不思議よね」
「失礼。シエルが凄いのだな」
私が愚痴を呟くと、クラウスは慌てた様子で取り繕う。
ちなみに、お父様は贅沢のために税を上げたことが領民達に知られていて、そのせいで反感を買っている。
一方でお兄様や私が税を元に戻したことも知られているから、それがこの対応の差に出ているのよね。
お父様もお母様も、もう領地では過ごしにくいと思う。
領民達からの不信感を一蹴出来るような何かがあれば話は変わるけれど、それは海に落とした指輪を見つけるのと同じくらい難しいこと。
だからこれから苦労は絶えないに違いないわ。
でも、これは他人事じゃないのよね……。
「褒めてくれてありがとう。
少し考えてみたのだけど、私達って平民と同じような立場だけれど、この先大丈夫かしら? いつまでも冒険者は出来ないから、他にも生活費を稼げる手段があった方が良いと思うわ」
「言われてみれば、確かにそうだ。まだ考えなくてもいいかもしれないが、気に留めておこう。
いや、そもそも贅沢をしなければ一生暮らしていけるが……」
「そうだったわ……」
芽生えた将来への不安は一瞬で摘まれていったから、気付かれないように小さく息を吐く私。
それからしばらくして、町から少し離れたところでワイバーンを見つけたから、洗脳の魔法をかけてから背中に乗る。
「準備は大丈夫?」
「ああ。いつでもどうぞ」
「分かったわ。それじゃあ、出発するわ」
クラウスに声をかけてから洗脳の魔法を操ると、浮遊感が私達を襲う。
それから数時間、無事に帝都に着くまでの間、私達は流れていく景色と他愛ない会話を楽しんだ。
1,345
あなたにおすすめの小説
結婚して3年経っても子供ができないという理由で離縁されたエマは、前世の記憶を思い出して幸せになる。周りが勝手に復讐してくれました。
山田 バルス
恋愛
結婚三年目の春、エマは伯爵家の夫アンドレオから突然、側室を迎える話を告げられる。子をなせなかったことを理由に、彼女は僅かな補償のみで離縁された。妻として過ごした三年間は「無価値だった」と突きつけられ、エマは貴族社会から静かに切り捨てられる。
また実家の父母の墓参りに行くと、当主になっていた兄に離縁金を奪われてしまう。
大ピンチのエマには、秘密があった。なんと彼女は幼少期に前世の記憶を思い出していたのだ。
かつて観光地で石を磨き、アクセサリーを作り、人に喜ばれる仕事をしていた人生。何も持たない今だからこそ、もう一度「自分の手で生きる」ことを選び、あの人が住む商業国家スペイラ帝国へ向かう決意をする。
国境への道中、盗賊に襲われるが、護衛兵ロドリゲスの活躍で難を逃れる。彼の誠実な態度に、エマは「守られる価値のある存在」として扱われたことに胸を打たれた。
スペイラ帝国では身分に縛られず働ける。エマは前世の技術を活かし、石を磨いてアクセサリーを作る小さな露店を始める。石に意味を込めた腕輪やペンダントは人々の心を掴み、体験教室も開かれるようになる。伯爵夫人だった頃よりも、今の方がずっと「生きている」と実感していた。
ある朝、ロドリゲスが市場を訪れ、エマの作ったタイガーアイの腕輪を購入する。ところがその夜、彼は驚いた様子で戻り、腕輪が力を一・五倍に高める魔道具だと判明したと告げる。エマ自身は無意識だったが、彼女の作るアクセサリーには確かな力が宿っていた。
後日二人は食事に出かけ、エマは自分が貴族の妻として離縁された過去を打ち明ける。ロドリゲスは強く憤り、「最悪な貴族だ」と彼女と一緒になって怒ってくれた。その気持ちが、エマにとって何よりの救いだった。彼は次に防御力を高める腕輪を依頼し、冒険者ギルドで正式な鑑定を受けるよう勧める。
翌日、冒険者ギルドで鑑定を行った結果、エマの腕輪は高い防御効果を持つことが判明。さらに彼女自身を鑑定すると、なんと「付与特化型聖女」であることが明らかになる。聖女が付与した魔道具は現実の力として強く発現するのだ。
価値がないと切り捨てられた人生は、ここでは確かな力となった。スペイラ帝国で、聖女エマの新しい人生が、静かに、そして輝かしく始まる。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。