53 / 72
第2章
109. 慣れていないようです
しおりを挟む
「そういえば、貴女はどこかで見たことがありますな。
一体どこで……いや、これも運命でしょうな」
相手は帝国の貴族ではないのに、この会場に居る。
少し考えれば、私と同じようにワイバーンを倒すような事をして招かれていると想像出来てしまった。
だから、下手なことは出来ないのよね……。
まだカグレシアン公爵様を断罪するための準備は整っていない。
証拠は集まっているけれど、帝国貴族ばかりのパーティーで断罪しても意味が無いのよね。
だから、今は我慢して証拠を引き出した方が良いかもしれないわ。
「そんな運命は感じませんけれど?」
「そんな悲しいことを言わないでくださいな。貴女は全てワシの好み、見放されたら泣きますぞ?
少し胸が物足りないが……お若い貴女ならきっと成長の余地があるでしょうな。
初々しい女性は久々だから楽しみですな、グフフ……」
気持ち悪い笑い声が聞こえたと思ったら、胸の方に手が伸びてくる。
こんな人に触れられるのは絶対に嫌だから、咄嗟に後ろに下がる私。
知っていたことだから驚きはしないけれど、やっぱりこの人は最低だわ。
この人、王太子殿下の婚約者だった頃の私にも手を出そうとしていたのよね……。
あの頃は私の方が強く言える立場だったから一切触れさせなかったけれど、今は逃げるだけで精一杯。
そんな時、クラウスが私の前に割って入ってきた。
「私の妻に手を出すおつもりで?」
「は? 妻?
……せっかくの気分が冷めましたよ。フレイムワイバーンから帝都を守った英雄のワシの気分を覚ましたお前は、どう責任を取るつもりかね?」
私とクラウスが夫婦と言うのは無理がある気がするけれど、カグレシアン公爵は簡単に信じてくれたみたい。
幸いにも夫が居る女性に手を出す趣味は無かったみたいで、今度はクラウスに詰め寄っている。
「貴殿が私兵を引き連れて一体のフレイムワイバーンを仕留めたことは知っています。たったそれだけの戦果で堂々と威張れるとは、感心しますよ。
ここに居る私の妻は、一人で百体近く仕留めた上に怪我人の治療もしていますが?」
「偉そうにしているお前は何の戦果も出していないのだろう? それで威張るとは、お前は相当な馬鹿に見えますな」
「勘違いしても構わないが、私は二百体近く仕留めている。
さて、ここからが本題だ。今回の最大の立役者である私の妻に手を出そうとした責任はどう取るつもりか聞かせてもらおう」
「そ、それは……」
クラウスの勢いに押されて、ボソボソとしか口に出来ない様子のカグレシアン公爵。
身体の横幅と態度は大きいのに、頭の中身と覚悟はすごく小さいみたい。
ちなみに、カグレシアン公爵の背丈は私よりも低いから、遠くから見れば大人に怒られている子供に見えるかもしれないわ。
「これは何の騒ぎだ?」
……なんて思っていたら、皇帝陛下が私に小声で問いかけてきた。
「あそこにいるカグレシアン公爵様に迫られてしまいましたの」
「身体に触れられたのだな?」
「逃げたので、それは大丈夫でしたわ」
「分かった。
辛い思いをさせてしまい申し訳なかった。奴は帰らせるから、安心して欲しい」
「ありがとうございます」
私がお礼を言うと、皇帝陛下は楽しそうな笑顔を浮かべてから輪の中に割り込んでいく。
そして、クラウスに問い詰められて逃げ道を塞がれているカグレシアン公爵の前に立つと、こんなことを言い放った。
「我が帝国の宝に手を出したのはお前か?」
「宝? そんなものには一切……」
「そこにいらっしゃる銀髪の女性に覚えは無いか?」
「まさか……っ。
身に覚えなどありません」
カグレシアン公爵は今まで問い詰められるという経験をしてこなかったから、こういう時にどう受け答えして良いのか分かっていない様子。
おかげで、沈黙と言う形で肯定していた。
「その様子では、身に覚えがあるようだな?
記憶が定かでないのなら、お前に聞く理由は無い。幸いにも、これだけ見ていた者が居るのだからな」
ここは帝国だから、王国内のように自由奔放に振舞うことはカグレシアン公爵であっても許されない。
むしろ、今までの証拠集めのお陰で、皇帝陛下に敵対する人物として扱われているから、何か不審な動きをするだけで投獄もあり得るのよね。
「皆、この男が手を出している様子を見ていたか?」
陛下の問いかけに、一斉に肯定が返される。
けれど、カグレシアン公爵の諦めの悪さはここでも健在のようで、中々認めようとしなかった。
「ワシが王国の人間だからと、そうやって追い出そうとするとは……やり方が卑怯ですな。
これでは帝国の権威も地に落ちるでしょう」
「地に落ちたとて、地の底よりも低いところまで落ちている王国よりは上でしょう。この意味が分かりますか?
そして、彼女はSランクの冒険者。敵に回せば最後、貴殿は地獄を見ることになるでしょう」
「なんですと……。
あれはどう見ても令嬢ではないか。冒険者と言えば、もっと逞しいはずだ」
私は魔法中心の戦い方をしているから、筋肉は中々付かないのよね。
似たような戦い方をしているクラウスの身体が引き締まっている理由は良く分からないけれど、きっと私が見ていないところで努力しているに違いない。
でも、服を着ていればクラウスだって普通の貴族令息にしか見えないから、カグレシアン公爵の言いたいことも理解は出来る。
行動は理解したくないけれど……。
「貴殿からの恨みとSランク冒険者二人からの恨みを天秤にかけたら、貴殿からの恨みの方が些細なものです。
もう言いたいことは分かりますね?」
「ふん、ワシを怒らせたら恐ろしいことになるぞ」
「可愛らしい脅しですね。
何を言おうと、貴殿には退場して頂きます」
その言葉と共に皇帝陛下の手が挙げられると、どこからともなく護衛の人達が集まってきて、そのままカグレシアン公爵を縄で縛り始めた。
公爵本人は抵抗しているけれど、魔法の詠唱は口を塞がれて出来なくなっていて、丸々とした身体を何度もくねらせていた。
「ワシは公爵だぞ! こんなことをしたら国際問題だ!」
「私は皇帝だ。お前の行動が国際問題になると、理解出来ぬか?」
無事に縛られてからも公爵は叫んだり暴れたりと大忙し。
そのせいで髪型も崩れていって、後ろにしか髪が生えていない様子が明らかになっていく。
一見禿げていないように見えるあの髪型は、二時間もかけて後ろの髪を前に持ってきて固めていると噂に聞いていたけれど……本当だったのね。
周囲は予想外の状況に笑ってしまっているけれど、帝国の親衛隊は一切表情を変えずにカグレシアン公爵を出口へと引き連れていく。
そうして公爵の姿が見えなくなると、ようやくパーティーは賑わいを取り戻しはじめた。
一体どこで……いや、これも運命でしょうな」
相手は帝国の貴族ではないのに、この会場に居る。
少し考えれば、私と同じようにワイバーンを倒すような事をして招かれていると想像出来てしまった。
だから、下手なことは出来ないのよね……。
まだカグレシアン公爵様を断罪するための準備は整っていない。
証拠は集まっているけれど、帝国貴族ばかりのパーティーで断罪しても意味が無いのよね。
だから、今は我慢して証拠を引き出した方が良いかもしれないわ。
「そんな運命は感じませんけれど?」
「そんな悲しいことを言わないでくださいな。貴女は全てワシの好み、見放されたら泣きますぞ?
少し胸が物足りないが……お若い貴女ならきっと成長の余地があるでしょうな。
初々しい女性は久々だから楽しみですな、グフフ……」
気持ち悪い笑い声が聞こえたと思ったら、胸の方に手が伸びてくる。
こんな人に触れられるのは絶対に嫌だから、咄嗟に後ろに下がる私。
知っていたことだから驚きはしないけれど、やっぱりこの人は最低だわ。
この人、王太子殿下の婚約者だった頃の私にも手を出そうとしていたのよね……。
あの頃は私の方が強く言える立場だったから一切触れさせなかったけれど、今は逃げるだけで精一杯。
そんな時、クラウスが私の前に割って入ってきた。
「私の妻に手を出すおつもりで?」
「は? 妻?
……せっかくの気分が冷めましたよ。フレイムワイバーンから帝都を守った英雄のワシの気分を覚ましたお前は、どう責任を取るつもりかね?」
私とクラウスが夫婦と言うのは無理がある気がするけれど、カグレシアン公爵は簡単に信じてくれたみたい。
幸いにも夫が居る女性に手を出す趣味は無かったみたいで、今度はクラウスに詰め寄っている。
「貴殿が私兵を引き連れて一体のフレイムワイバーンを仕留めたことは知っています。たったそれだけの戦果で堂々と威張れるとは、感心しますよ。
ここに居る私の妻は、一人で百体近く仕留めた上に怪我人の治療もしていますが?」
「偉そうにしているお前は何の戦果も出していないのだろう? それで威張るとは、お前は相当な馬鹿に見えますな」
「勘違いしても構わないが、私は二百体近く仕留めている。
さて、ここからが本題だ。今回の最大の立役者である私の妻に手を出そうとした責任はどう取るつもりか聞かせてもらおう」
「そ、それは……」
クラウスの勢いに押されて、ボソボソとしか口に出来ない様子のカグレシアン公爵。
身体の横幅と態度は大きいのに、頭の中身と覚悟はすごく小さいみたい。
ちなみに、カグレシアン公爵の背丈は私よりも低いから、遠くから見れば大人に怒られている子供に見えるかもしれないわ。
「これは何の騒ぎだ?」
……なんて思っていたら、皇帝陛下が私に小声で問いかけてきた。
「あそこにいるカグレシアン公爵様に迫られてしまいましたの」
「身体に触れられたのだな?」
「逃げたので、それは大丈夫でしたわ」
「分かった。
辛い思いをさせてしまい申し訳なかった。奴は帰らせるから、安心して欲しい」
「ありがとうございます」
私がお礼を言うと、皇帝陛下は楽しそうな笑顔を浮かべてから輪の中に割り込んでいく。
そして、クラウスに問い詰められて逃げ道を塞がれているカグレシアン公爵の前に立つと、こんなことを言い放った。
「我が帝国の宝に手を出したのはお前か?」
「宝? そんなものには一切……」
「そこにいらっしゃる銀髪の女性に覚えは無いか?」
「まさか……っ。
身に覚えなどありません」
カグレシアン公爵は今まで問い詰められるという経験をしてこなかったから、こういう時にどう受け答えして良いのか分かっていない様子。
おかげで、沈黙と言う形で肯定していた。
「その様子では、身に覚えがあるようだな?
記憶が定かでないのなら、お前に聞く理由は無い。幸いにも、これだけ見ていた者が居るのだからな」
ここは帝国だから、王国内のように自由奔放に振舞うことはカグレシアン公爵であっても許されない。
むしろ、今までの証拠集めのお陰で、皇帝陛下に敵対する人物として扱われているから、何か不審な動きをするだけで投獄もあり得るのよね。
「皆、この男が手を出している様子を見ていたか?」
陛下の問いかけに、一斉に肯定が返される。
けれど、カグレシアン公爵の諦めの悪さはここでも健在のようで、中々認めようとしなかった。
「ワシが王国の人間だからと、そうやって追い出そうとするとは……やり方が卑怯ですな。
これでは帝国の権威も地に落ちるでしょう」
「地に落ちたとて、地の底よりも低いところまで落ちている王国よりは上でしょう。この意味が分かりますか?
そして、彼女はSランクの冒険者。敵に回せば最後、貴殿は地獄を見ることになるでしょう」
「なんですと……。
あれはどう見ても令嬢ではないか。冒険者と言えば、もっと逞しいはずだ」
私は魔法中心の戦い方をしているから、筋肉は中々付かないのよね。
似たような戦い方をしているクラウスの身体が引き締まっている理由は良く分からないけれど、きっと私が見ていないところで努力しているに違いない。
でも、服を着ていればクラウスだって普通の貴族令息にしか見えないから、カグレシアン公爵の言いたいことも理解は出来る。
行動は理解したくないけれど……。
「貴殿からの恨みとSランク冒険者二人からの恨みを天秤にかけたら、貴殿からの恨みの方が些細なものです。
もう言いたいことは分かりますね?」
「ふん、ワシを怒らせたら恐ろしいことになるぞ」
「可愛らしい脅しですね。
何を言おうと、貴殿には退場して頂きます」
その言葉と共に皇帝陛下の手が挙げられると、どこからともなく護衛の人達が集まってきて、そのままカグレシアン公爵を縄で縛り始めた。
公爵本人は抵抗しているけれど、魔法の詠唱は口を塞がれて出来なくなっていて、丸々とした身体を何度もくねらせていた。
「ワシは公爵だぞ! こんなことをしたら国際問題だ!」
「私は皇帝だ。お前の行動が国際問題になると、理解出来ぬか?」
無事に縛られてからも公爵は叫んだり暴れたりと大忙し。
そのせいで髪型も崩れていって、後ろにしか髪が生えていない様子が明らかになっていく。
一見禿げていないように見えるあの髪型は、二時間もかけて後ろの髪を前に持ってきて固めていると噂に聞いていたけれど……本当だったのね。
周囲は予想外の状況に笑ってしまっているけれど、帝国の親衛隊は一切表情を変えずにカグレシアン公爵を出口へと引き連れていく。
そうして公爵の姿が見えなくなると、ようやくパーティーは賑わいを取り戻しはじめた。
760
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。