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第2章
119. 今更です
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大聖祭が執り行われる教会に着いた私達は、控室に通されることなく中へと案内された。
これだけの貴族が集まると帝国でも控室は用意出来ないから、馬車寄せに着いたらすぐに中に入ることになっている。
そして降りた後の馬車は宿や屋敷に戻さないといけない決まりになっているから、カグレシアン公爵を追い詰めるためには都合が良いのよね。
警備も万全の体制になっていて、外からも中からも抜け出すことは出来ないと思う。
無事に儀式も始まって、今は静かな空気が漂っている。
そんな中、司祭様が良く通る声でこう口にした。
「我らの大陸が侵略されなかったことに感謝して、祈りを!」
司祭様の言葉に続けて、神様を祀っていると言われている塔に向かって祈りを捧げる私達。
儀式は順調に進んで、讃美歌を歌ったりしているうちに、ゆっくりと時間が過ぎていく。
特に司祭様がお話をしているときの時間の流れはすごく遅く感じられて、永遠にも思えるほど。
おかげで、最後に祈りを捧げる時間になった頃には、すっかり疲れ切ってしまった。
「この後は宴会がございますので、皆さまを大ホールへとご案内致します」
けれど、大聖祭が終わっても直ぐに帰れるわけでは無いのよね。
これから行われる大陸の平和を祝うパーティーで、私達のような高位冒険者は主役のような扱いを受けるという。
大聖祭に参加した人は必ず参加することになっていて、毎回豪勢な料理も振舞われている。
王国の中はカグレシアン公爵のせいで平和とは言えない状況だけれど、大陸の外からの侵略を受けなかったという意味での平和だから関係無いみたい。
パーティー改め宴会の会場の入口に近付くと、すぐに楽しそうな気配を感じ取ることが出来た。
けれど、すぐに会場に入ることは許されない。
今回はマナー違反をする人によって雰囲気が損ねられないようにと、参加する本人が誓約書を書くことになっているから。
『私は宴会の場を乱さない事を誓います』という内容の文章は帝国側から一文字一文字指定されているから少し手間だけれど、これくらいの文章ならすぐに書けるなら気にならない。
サインを終えて会場に入ると、老若男女問わずに食事や異国の貴族や冒険者との交流を始めている様子が目に入る。
帝国の新参貴族兼冒険者な私達にも交流を持とうとする貴族達が伺うような視線を送ってきているから、なんだか落ち着かないわ。
「周りのことは気にしなくて良い。今は料理を楽しもう」
「ええ、ありがとう」
今回の宴会、私達にはカグレシアン公爵を見張るという役目が任されている。
見張るといっても目で見るのではなく、怪しい魔法が扱われないかを監視するだけのこと。
けれど、魔力の気配に気付くために集中しないといけないから、他のことをする余裕は無いのよね。
だからクラウスと食事を楽しんでいると周りに思わせようとしていたのだけど……。
「なんだか、すごく見られている気がするわ……」
「気付かれたか? それとも、前回で諦め切れなかったのか?」
カグレシアン公爵から粘つく視線を送られていることに気付いて、とっさにクラウスの陰に隠れる私。
クラウスも気付いたみたいで、私の背中に手を回してくれた。
こうしていると、すごく安心するのよね。
「分からないわ……。でも、私を狙っているように見えたわ」
「それなら、皇帝陛下の近くに行こう。簡単には手出し出来なくなるはずだ」
「ありがとう」
そんな言葉を交わして、カグレシアン公爵との距離が離れないように注意しながら皇帝陛下の方へと移動する私達。
すると、どういうわけかカグレシアン公爵も私達の後を追うようにして移動を始めた。
「これ以上はマナー違反になるから、どうにかしてやり過ごそう」
「そうね。でも……」
「……近づいてきているな。」
これ以上皇帝陛下に近付くのは憚られるから、どうすれば良いのか分からないわ。
でも、迷っている間にもカグレシアン公爵は私との距離を縮めていて、ついには大声を出さなくても会話が出来る距離にまで縮んでしまった。
間にクラウスが入ってくれているけれど、気味の悪い気配がここまで漂ってきている。
「そんな風に隠れられては傷つきますな」
「つい先日、彼女を傷付けた人物の言葉とは思えませんね?
他人の行動を指摘する前に、自らの行動を省みた方が身のためですよ。もっとも、もう手遅れでしょうが」
「親睦を求めることの何が悪い?」
「果たして、女性の身体に触れる行動が親睦を求めていると言うのでしょうか?
私の国では犯罪でしたが、貴方の国では違うと?」
「私のような権力者に触れられるなら、むしろ光栄と思っているはずですよ」
「勘違いも甚だしい。その頭は飾りか?」
一瞬にして纏う雰囲気を変えて、カグレシアン公爵に一歩詰め寄るクラウス。
彼が怒りを露わにしているところは滅多に見ないから、私も少しだけ恐怖心を感じてしまった。
今の空気が変わった瞬間に周りの方々も異変に気付いたみたいで、少しずつ騒々しい空気に代わっていく。
皇帝陛下達も気付いたみたいで、私達の方に近付いてきている様子が目に入った。
「何事かね?」
「カグレシアン殿がシエルに手を出そうとしていたので、制止していたところです。
お騒がせしてしまい申し訳ありません」
「構わぬ。罪人には罰が必要だ。
例え未遂であれ、行動に移していた時点で裁かれるべきである」
「感謝します。しかし、この場で裁いては大切な宴が台無しになります。ここは皇帝陛下のご判断を頂きたく」
「構わぬ。まだ公にはしていないが、カグレシアンの大罪をこの場で裁くことは決まっていた。それが早まったところで、何も問題無い」
そんな言葉が放たれても、カグレシアン公爵はずっと私の方を見ている。
視線を追ってみると……私の足と胸のあたりを何度も往復していることに気付いて、吐き気と悪寒を感じてしまった。
早くこの人を消してしまいたいけれど、手を出せば私も罪人になってしまうから、理性でなんとか押さえつける。
身体のラインが分かりにくくなるフリルが沢山の衣装で本当に良かったわ……。
「さて、まずは今回の件について裁くとしよう。
シエル・グレーティア嬢の身体に許可なく触れる卑猥な行動を企み、実行に移したことについて弁明はあるか?」
「決してそのようなことは! 私は新たに男爵となった彼女と友好を築きたかっただけなのです!」
「では、先ほどからシエル嬢の胸ばかりを注視していることについて説明をしたまえ」
「それは偶々、全くの偶然でございます!」
「そのような言い訳が通用するとでも思ったか? 私は貴殿の国の王のように甘くは無い。
もう少し理にかなった説明をしたまえ」
「これは神に誓って偶然でございます!」
「言い訳は不要だ。お前はシエル・グレーティア嬢に対して百万ダルの慰謝料を支払いなさい」
「なんだ。たったのそれだけか……」
私にとっての大金も、カグレシアン公爵にとっては違うみたい。
けれど、これから彼が受ける罰に比べたら本当に些細なことだから、哀れに見えてしまう。
「まったく反省していないようだ。やはり、お前には相応の罰を与える必要がありそうだ。
平民と同じように、鉱山での強制労働の方が良いと見た。果たして、払い切るまでに何年かかるか楽しみだ」
「そ、そんな話は……」
「ここは帝国だ。帝国の法で裁くことに問題は無い」
「しかし、このような横暴はいくら帝国でも許されませんぞ!」
風向きが変わって慌てた様子を見せるカグレシアン公爵。
けれど、周囲の視線は冷ややかなままで、少ししてから二人の国王陛下が次々と口を開いた。
「私は皇帝陛下の考えを支持しましょう」
「我が王国も帝国とアルベールの考えを尊重します」
自国の王に見放されている。それだけでカグレシアン公爵の心は折られたみたいで、今までの威勢はどこかへ消えて、項垂れたまま動かかなくなってしまった。
これだけの貴族が集まると帝国でも控室は用意出来ないから、馬車寄せに着いたらすぐに中に入ることになっている。
そして降りた後の馬車は宿や屋敷に戻さないといけない決まりになっているから、カグレシアン公爵を追い詰めるためには都合が良いのよね。
警備も万全の体制になっていて、外からも中からも抜け出すことは出来ないと思う。
無事に儀式も始まって、今は静かな空気が漂っている。
そんな中、司祭様が良く通る声でこう口にした。
「我らの大陸が侵略されなかったことに感謝して、祈りを!」
司祭様の言葉に続けて、神様を祀っていると言われている塔に向かって祈りを捧げる私達。
儀式は順調に進んで、讃美歌を歌ったりしているうちに、ゆっくりと時間が過ぎていく。
特に司祭様がお話をしているときの時間の流れはすごく遅く感じられて、永遠にも思えるほど。
おかげで、最後に祈りを捧げる時間になった頃には、すっかり疲れ切ってしまった。
「この後は宴会がございますので、皆さまを大ホールへとご案内致します」
けれど、大聖祭が終わっても直ぐに帰れるわけでは無いのよね。
これから行われる大陸の平和を祝うパーティーで、私達のような高位冒険者は主役のような扱いを受けるという。
大聖祭に参加した人は必ず参加することになっていて、毎回豪勢な料理も振舞われている。
王国の中はカグレシアン公爵のせいで平和とは言えない状況だけれど、大陸の外からの侵略を受けなかったという意味での平和だから関係無いみたい。
パーティー改め宴会の会場の入口に近付くと、すぐに楽しそうな気配を感じ取ることが出来た。
けれど、すぐに会場に入ることは許されない。
今回はマナー違反をする人によって雰囲気が損ねられないようにと、参加する本人が誓約書を書くことになっているから。
『私は宴会の場を乱さない事を誓います』という内容の文章は帝国側から一文字一文字指定されているから少し手間だけれど、これくらいの文章ならすぐに書けるなら気にならない。
サインを終えて会場に入ると、老若男女問わずに食事や異国の貴族や冒険者との交流を始めている様子が目に入る。
帝国の新参貴族兼冒険者な私達にも交流を持とうとする貴族達が伺うような視線を送ってきているから、なんだか落ち着かないわ。
「周りのことは気にしなくて良い。今は料理を楽しもう」
「ええ、ありがとう」
今回の宴会、私達にはカグレシアン公爵を見張るという役目が任されている。
見張るといっても目で見るのではなく、怪しい魔法が扱われないかを監視するだけのこと。
けれど、魔力の気配に気付くために集中しないといけないから、他のことをする余裕は無いのよね。
だからクラウスと食事を楽しんでいると周りに思わせようとしていたのだけど……。
「なんだか、すごく見られている気がするわ……」
「気付かれたか? それとも、前回で諦め切れなかったのか?」
カグレシアン公爵から粘つく視線を送られていることに気付いて、とっさにクラウスの陰に隠れる私。
クラウスも気付いたみたいで、私の背中に手を回してくれた。
こうしていると、すごく安心するのよね。
「分からないわ……。でも、私を狙っているように見えたわ」
「それなら、皇帝陛下の近くに行こう。簡単には手出し出来なくなるはずだ」
「ありがとう」
そんな言葉を交わして、カグレシアン公爵との距離が離れないように注意しながら皇帝陛下の方へと移動する私達。
すると、どういうわけかカグレシアン公爵も私達の後を追うようにして移動を始めた。
「これ以上はマナー違反になるから、どうにかしてやり過ごそう」
「そうね。でも……」
「……近づいてきているな。」
これ以上皇帝陛下に近付くのは憚られるから、どうすれば良いのか分からないわ。
でも、迷っている間にもカグレシアン公爵は私との距離を縮めていて、ついには大声を出さなくても会話が出来る距離にまで縮んでしまった。
間にクラウスが入ってくれているけれど、気味の悪い気配がここまで漂ってきている。
「そんな風に隠れられては傷つきますな」
「つい先日、彼女を傷付けた人物の言葉とは思えませんね?
他人の行動を指摘する前に、自らの行動を省みた方が身のためですよ。もっとも、もう手遅れでしょうが」
「親睦を求めることの何が悪い?」
「果たして、女性の身体に触れる行動が親睦を求めていると言うのでしょうか?
私の国では犯罪でしたが、貴方の国では違うと?」
「私のような権力者に触れられるなら、むしろ光栄と思っているはずですよ」
「勘違いも甚だしい。その頭は飾りか?」
一瞬にして纏う雰囲気を変えて、カグレシアン公爵に一歩詰め寄るクラウス。
彼が怒りを露わにしているところは滅多に見ないから、私も少しだけ恐怖心を感じてしまった。
今の空気が変わった瞬間に周りの方々も異変に気付いたみたいで、少しずつ騒々しい空気に代わっていく。
皇帝陛下達も気付いたみたいで、私達の方に近付いてきている様子が目に入った。
「何事かね?」
「カグレシアン殿がシエルに手を出そうとしていたので、制止していたところです。
お騒がせしてしまい申し訳ありません」
「構わぬ。罪人には罰が必要だ。
例え未遂であれ、行動に移していた時点で裁かれるべきである」
「感謝します。しかし、この場で裁いては大切な宴が台無しになります。ここは皇帝陛下のご判断を頂きたく」
「構わぬ。まだ公にはしていないが、カグレシアンの大罪をこの場で裁くことは決まっていた。それが早まったところで、何も問題無い」
そんな言葉が放たれても、カグレシアン公爵はずっと私の方を見ている。
視線を追ってみると……私の足と胸のあたりを何度も往復していることに気付いて、吐き気と悪寒を感じてしまった。
早くこの人を消してしまいたいけれど、手を出せば私も罪人になってしまうから、理性でなんとか押さえつける。
身体のラインが分かりにくくなるフリルが沢山の衣装で本当に良かったわ……。
「さて、まずは今回の件について裁くとしよう。
シエル・グレーティア嬢の身体に許可なく触れる卑猥な行動を企み、実行に移したことについて弁明はあるか?」
「決してそのようなことは! 私は新たに男爵となった彼女と友好を築きたかっただけなのです!」
「では、先ほどからシエル嬢の胸ばかりを注視していることについて説明をしたまえ」
「それは偶々、全くの偶然でございます!」
「そのような言い訳が通用するとでも思ったか? 私は貴殿の国の王のように甘くは無い。
もう少し理にかなった説明をしたまえ」
「これは神に誓って偶然でございます!」
「言い訳は不要だ。お前はシエル・グレーティア嬢に対して百万ダルの慰謝料を支払いなさい」
「なんだ。たったのそれだけか……」
私にとっての大金も、カグレシアン公爵にとっては違うみたい。
けれど、これから彼が受ける罰に比べたら本当に些細なことだから、哀れに見えてしまう。
「まったく反省していないようだ。やはり、お前には相応の罰を与える必要がありそうだ。
平民と同じように、鉱山での強制労働の方が良いと見た。果たして、払い切るまでに何年かかるか楽しみだ」
「そ、そんな話は……」
「ここは帝国だ。帝国の法で裁くことに問題は無い」
「しかし、このような横暴はいくら帝国でも許されませんぞ!」
風向きが変わって慌てた様子を見せるカグレシアン公爵。
けれど、周囲の視線は冷ややかなままで、少ししてから二人の国王陛下が次々と口を開いた。
「私は皇帝陛下の考えを支持しましょう」
「我が王国も帝国とアルベールの考えを尊重します」
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