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第2章
127. 不安の理由
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岩のような魔物を倒してから二日。
私達は皇帝陛下に呼び出され、満面の笑みを浮かべている皇帝陛下に向き合っている。
「忙しいところ呼び出してしまって申し訳ない。
まずは、帝国を滅亡の危機から救ってくれたこと感謝する。件の魔物は記録が殆ど残っていないが、我が国に伝わるお伽噺に出てくるタイタンによく似ているのだ。
タイタンについては知っているかね?」
「昨日、グレン様から教わりましたわ」
「私もシエルと同じです」
私もクラウスも帝国の生まれではないから、有名な伝承は知っていてもお伽噺までは知らないのよね。
だから、グレン様に聞かされるまでは、あの魔物がどんな魔物なのかも知らなかった。
タイタンは餌となる人や魔物が近寄らなくなるまで何十年も同じ場所に留まり続けるらしい。
食事は誰にも気付かれない形で行うから、存在に気付くことが出来ない。
それだけなら国の将来は左右しないけれど、問題は人や魔物にありつけなくなると大量の石を食すらしい。
石は建物に使われているから、その石が大量にある帝都が危ないということなのよね。
「それならば、クラウス殿とシエル殿が帝国を救ってくれたことは理解してもらえるだろう。今回は、この褒賞として伯爵位を授けようと思っている。
本来はクラウス殿とシエル殿それぞれに子爵位を授けるところであるが、結婚してからそれでは色々と不都合があると思う。そこでどちらかに伯爵位を授けることに決めた。
余が勝手に決めたことだから、不満があれば申してほしい。」
普通、男爵なら次は子爵位を賜るはず。それなのに、皇帝陛下は伯爵位と口にした気がする。
……これは聞き間違いよね。聞き間違いであって欲しいわ。
「失礼を承知で確認させてください。
伯爵位と聞こえましたけれど、私の聞き間違いですわよね?」
「いや、伯爵位で合っている」
「分かりましたわ……。少しクラウスと相談する時間を頂きたいですわ」
「構わない。では、少し席を外そう」
「「ありがとうございます」」
私達が揃って頭を下げると、陛下は音一つ立てずに部屋を後にした。
それからすぐに、顔を見合わせる私達。
流石のクラウスもこの状況には困惑しているみたいで、すぐには言葉が出てこない様子。
けれど、数秒もすれば彼から先に口を開いた。
「不味いことになったね……。
伯爵位ということは、領地が付いてくることになるけど……一国に忖度してはいけない冒険者としては領地を受け取れない。
シエルはどうするのが正解だと思う?」
「代官を置けば解決するかもしれないけれど、ギルドからの印象は良くないわよね……」
「印象は悪くなると思う。
これを機に冒険者は引退して、シエルと穏やかに暮らすのも悪くないとは思うけど、冒険者は楽しいから辞めたくないから困る」
「私も冒険者は続けたいわ
歳をとれば続けられないことは分かっているけれど、今はその時ではないもの」
いつになるかは分からないけれど、家族が増えても冒険者は続けると思う。
子供だけを残して先立つようなことは避けたいから、命にかかわるような依頼は受けないけれど。
人助けは続けたいもの。こんなことで辞められないのよね。
「……今は保留にして、ギルドに相談しよう。
俺たちだけでは決められない」
「そうしましょう。エイブラム家にも相談した方が良いかしら?」
「……エイブラム家は爵位を受けるように言ってくるはずだから、今回はギルドだけにしたい」
「分かったわ。
陛下を呼んでくるわね」
「いや、俺が行くよ。シエルは待っていて」
「ありがとう」
短いやり取りを交わしてクラウスが部屋を後にすると、十秒もしないで皇帝陛下が姿を見せた。
部屋の前の廊下で待たれていたみたい。
陛下を廊下で待たせていたことが知られたら大変なことになってしまうから、頭を抱えたくなってしまう。
「今のことは気にしなくて良い。余が外の空気を吸いたかっただけだからな。
さて、返事を聞こう」
「返事は一旦保留にさせて頂きたく思います。
明後日までお待ちいただけないでしょうか?」
「良かろう。明後日までとは言わず、一週間待とう。
それ以上は貴族達から非難を受けることになるから、必ず一週間後までには返事を貰いたい」
「寛大なご処置に感謝いたします。
すぐに答えを出せずに申し訳ありませんでした」
「構わぬ。
良い答えを楽しみにしている。では、先に失礼する」
陛下を見送ってから、応接室を後にする私達。
それからすぐに、伯爵位について相談するために冒険者ギルドへ向かった。
◇
「まさか受け入れられるとは思わなかったよ……」
「支部長にあんなに喜ばれることってあるのね。驚いたわ」
すっかり茜色に染まった空を眺めながら、お茶を口に含む私。
あの後ギルド支部長に相談を持ち掛けることには成功したけれど、そこからが大変だったのよね。
冒険者ギルドとしては国との繋がりはある程度持っておきたいみたいで、ここで爵位を断ってギルドへの不信感を持たれるよりは快く受けた方が良いらしかった。
だから伯爵位を受けることに決めたのだけど、まだ私とクラウスのどちらが受けるかは決められていない。
「俺もあんなに喜ぶ支部長を見たのは初めてだよ」
「クラウスでも初めてだったのね。
……ところで、爵位は誰が受けるべきなのかしら?」
「俺よりもシエルの方が帝国での評価は高いし、皇帝陛下もシエルに受けて欲しい感じがしたから、シエルが受けた方が都合良いはずだ。
それと、俺は王家を追い出された身だから、多分レイノルドは名乗れなくなると思う。それも考えたらシエルが受けて、結婚後してからは俺もグレーティアを名乗った方が揉めずに済むと思う」
真っ直ぐ私を見ながら、そう口にするクラウス。
きっとこれは彼の欲は入っていなくて、私達のことだけを考えてのことだと思う。
だから、この言葉を聞いて私が伯爵位を授かることに決めたのだけど……どうしても不安は残ってしまうのよね。
「厄介事を避けられるのなら、私が受けた方がよさそうね……。
でも、本当に大丈夫かしら? 男爵位を賜った時みたいに、女というだけで反対される気がするの」
「もちろん反対意見は出ると思う。でも、それ以上に賛成する人の方が多いはずだから、杞憂で済むと思うよ。
だから、一緒に帝国のグレーティア伯爵家として立ち向かっていこう」
「分かったわ。頼りにするわね」
「いくらでも頼って良い。何があっても打ち勝って見せるから」
「ふふ、ありがとう。すごく心強いわ」
そう口にして、視線を空へと戻す私。
きっとこれからも何度も壁にぶつかると思う。
それでも、今までみたいにクラウスと共に壁を乗り越えられるはずだから、少しは前向きになろうと思えた。
私達は皇帝陛下に呼び出され、満面の笑みを浮かべている皇帝陛下に向き合っている。
「忙しいところ呼び出してしまって申し訳ない。
まずは、帝国を滅亡の危機から救ってくれたこと感謝する。件の魔物は記録が殆ど残っていないが、我が国に伝わるお伽噺に出てくるタイタンによく似ているのだ。
タイタンについては知っているかね?」
「昨日、グレン様から教わりましたわ」
「私もシエルと同じです」
私もクラウスも帝国の生まれではないから、有名な伝承は知っていてもお伽噺までは知らないのよね。
だから、グレン様に聞かされるまでは、あの魔物がどんな魔物なのかも知らなかった。
タイタンは餌となる人や魔物が近寄らなくなるまで何十年も同じ場所に留まり続けるらしい。
食事は誰にも気付かれない形で行うから、存在に気付くことが出来ない。
それだけなら国の将来は左右しないけれど、問題は人や魔物にありつけなくなると大量の石を食すらしい。
石は建物に使われているから、その石が大量にある帝都が危ないということなのよね。
「それならば、クラウス殿とシエル殿が帝国を救ってくれたことは理解してもらえるだろう。今回は、この褒賞として伯爵位を授けようと思っている。
本来はクラウス殿とシエル殿それぞれに子爵位を授けるところであるが、結婚してからそれでは色々と不都合があると思う。そこでどちらかに伯爵位を授けることに決めた。
余が勝手に決めたことだから、不満があれば申してほしい。」
普通、男爵なら次は子爵位を賜るはず。それなのに、皇帝陛下は伯爵位と口にした気がする。
……これは聞き間違いよね。聞き間違いであって欲しいわ。
「失礼を承知で確認させてください。
伯爵位と聞こえましたけれど、私の聞き間違いですわよね?」
「いや、伯爵位で合っている」
「分かりましたわ……。少しクラウスと相談する時間を頂きたいですわ」
「構わない。では、少し席を外そう」
「「ありがとうございます」」
私達が揃って頭を下げると、陛下は音一つ立てずに部屋を後にした。
それからすぐに、顔を見合わせる私達。
流石のクラウスもこの状況には困惑しているみたいで、すぐには言葉が出てこない様子。
けれど、数秒もすれば彼から先に口を開いた。
「不味いことになったね……。
伯爵位ということは、領地が付いてくることになるけど……一国に忖度してはいけない冒険者としては領地を受け取れない。
シエルはどうするのが正解だと思う?」
「代官を置けば解決するかもしれないけれど、ギルドからの印象は良くないわよね……」
「印象は悪くなると思う。
これを機に冒険者は引退して、シエルと穏やかに暮らすのも悪くないとは思うけど、冒険者は楽しいから辞めたくないから困る」
「私も冒険者は続けたいわ
歳をとれば続けられないことは分かっているけれど、今はその時ではないもの」
いつになるかは分からないけれど、家族が増えても冒険者は続けると思う。
子供だけを残して先立つようなことは避けたいから、命にかかわるような依頼は受けないけれど。
人助けは続けたいもの。こんなことで辞められないのよね。
「……今は保留にして、ギルドに相談しよう。
俺たちだけでは決められない」
「そうしましょう。エイブラム家にも相談した方が良いかしら?」
「……エイブラム家は爵位を受けるように言ってくるはずだから、今回はギルドだけにしたい」
「分かったわ。
陛下を呼んでくるわね」
「いや、俺が行くよ。シエルは待っていて」
「ありがとう」
短いやり取りを交わしてクラウスが部屋を後にすると、十秒もしないで皇帝陛下が姿を見せた。
部屋の前の廊下で待たれていたみたい。
陛下を廊下で待たせていたことが知られたら大変なことになってしまうから、頭を抱えたくなってしまう。
「今のことは気にしなくて良い。余が外の空気を吸いたかっただけだからな。
さて、返事を聞こう」
「返事は一旦保留にさせて頂きたく思います。
明後日までお待ちいただけないでしょうか?」
「良かろう。明後日までとは言わず、一週間待とう。
それ以上は貴族達から非難を受けることになるから、必ず一週間後までには返事を貰いたい」
「寛大なご処置に感謝いたします。
すぐに答えを出せずに申し訳ありませんでした」
「構わぬ。
良い答えを楽しみにしている。では、先に失礼する」
陛下を見送ってから、応接室を後にする私達。
それからすぐに、伯爵位について相談するために冒険者ギルドへ向かった。
◇
「まさか受け入れられるとは思わなかったよ……」
「支部長にあんなに喜ばれることってあるのね。驚いたわ」
すっかり茜色に染まった空を眺めながら、お茶を口に含む私。
あの後ギルド支部長に相談を持ち掛けることには成功したけれど、そこからが大変だったのよね。
冒険者ギルドとしては国との繋がりはある程度持っておきたいみたいで、ここで爵位を断ってギルドへの不信感を持たれるよりは快く受けた方が良いらしかった。
だから伯爵位を受けることに決めたのだけど、まだ私とクラウスのどちらが受けるかは決められていない。
「俺もあんなに喜ぶ支部長を見たのは初めてだよ」
「クラウスでも初めてだったのね。
……ところで、爵位は誰が受けるべきなのかしら?」
「俺よりもシエルの方が帝国での評価は高いし、皇帝陛下もシエルに受けて欲しい感じがしたから、シエルが受けた方が都合良いはずだ。
それと、俺は王家を追い出された身だから、多分レイノルドは名乗れなくなると思う。それも考えたらシエルが受けて、結婚後してからは俺もグレーティアを名乗った方が揉めずに済むと思う」
真っ直ぐ私を見ながら、そう口にするクラウス。
きっとこれは彼の欲は入っていなくて、私達のことだけを考えてのことだと思う。
だから、この言葉を聞いて私が伯爵位を授かることに決めたのだけど……どうしても不安は残ってしまうのよね。
「厄介事を避けられるのなら、私が受けた方がよさそうね……。
でも、本当に大丈夫かしら? 男爵位を賜った時みたいに、女というだけで反対される気がするの」
「もちろん反対意見は出ると思う。でも、それ以上に賛成する人の方が多いはずだから、杞憂で済むと思うよ。
だから、一緒に帝国のグレーティア伯爵家として立ち向かっていこう」
「分かったわ。頼りにするわね」
「いくらでも頼って良い。何があっても打ち勝って見せるから」
「ふふ、ありがとう。すごく心強いわ」
そう口にして、視線を空へと戻す私。
きっとこれからも何度も壁にぶつかると思う。
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