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第一章〜異世界転移と雑貨屋開店〜
はじめてのレベルアップ
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目が覚めるといつもの天井。
一時はどうなるかと思ったがこの無事帰ってこれた。
(とりあえず仕事の準備だな。)
炊き立てのご飯、目玉焼き、ブロッコリー、インゲン、そしてマルチビタミン&ミネラルのサプリメント。今日もご機嫌な朝食だ。
ついでに昼の弁当も作る。
ご飯の上に鶏胸肉、ブロッコリー、インゲンを敷き詰める。最高の弁当だ。
相棒の赤いクロスバイクに跨り出発。
(今日も一日頑張りますか。)
昼休憩。昼食後バックに入れておいたポーションを手に取り眺める。淡くやや透き通った赤色をしていて見ていて飽きない。
「センパイ!何ニヤニヤしてるんですか~?」
去年入社した後輩の泉だ。
「へ~。綺麗な小瓶~。香水?じゃなさそうだし。まさか変な薬ですか~?」
冗談混じりに聞いてくる。やたら馴れ馴れしいが別に恋人でも何でもない、ちなみに部署も違う。コイツは誰にでもこんな感じ、所謂陽キャだ。
「ただの栄養ドリンクだよ。」
面倒臭さ全開で応える。
「またまた~。そんな怪しい栄養ドリンクなんて無いでしょ~。ほんとは何なんですか~。教えてくださいよ~。」
「んじゃ。俺は午後の業務の準備に入るから。」
「え~。まだ全然休憩時間じゃないですか~。」
適当に手を振り自分のデスクに戻る。確かに休憩時間だが、とっとと今日の業務を終わらせて帰りたい。俺はいつでも5時ダッシュだ。
「お疲れ様でした~。」
颯爽と会社を出るといつものジムへ。いつも通りストレッチをして身体をほぐし、フリーウエイトエリアへ移動する。
いつも通りバーベルスクワットを始めると違和感を感じる。
(なんかいつもより少しだけ軽く感じる?)
ほんの数kgだけだが間違いない!
まさかモンスターを倒してレベルアップしたとか?嘘だろ?そんなゲームみたいなことが現実に起こるのか?それにしても地味なレベルアップだな!
その後もデッドリフト、ベンチプレスをやってみるとやはり同じだ。
(これが本当なら回復ポーションも本物か?)
確かめるためにBIG3を限界まで追い込む。肩で息をしながらじっと回復ポーションを暫く眺めると、一気に口に流し込む。
(疲労が取れてるっ!本物だよコレ!)
すぐにシャワーで汗を流し、着替えを済ませて。クロスバイクに乗り込む。途中簡単に夕食を済ませ、水分とグラノーラバーを購入し帰宅する。
(今日はレベル上げとポーションの仕入れだ!)
(待ってろグログロ!狩って狩って狩まくってやる!)
ざっと20体は倒しただろうか。始めは何度か傷を負ったものの、ポーションで回復出来るとわかったからには、致命傷はしっかりと避けつつ半ば強引に討伐数を重ねて行った。使用した分を差し引いて手元には10個の体力回復ポーションと5個のMP回復ポーション。
(まだまだ開店するには足りないが、徐々に筋力が上昇してくのがわかる。後半は危なげなく倒すことができる様になってきたな。)
気分転換も兼ねてマーケティングのリサーチに行きたい。ってかあの戦闘狂の殺気に当てられて、精神的な疲労がやばい。
一旦店に戻り、森とは反対方向を見るとそこそこ大きい街が見える。
(思ったよりも森から近い位置にあるんだな。モンスターが森から出たところなんて見たことないし、森に入らなければ周囲は意外と安全なのかもしれないな。)
のんびり歩きながら街に近づいていく。一応1人門番は居るがずいぶん暇そうだ。そもそも門自体もかなり小さいので、この門を通る人はあまりいないのだろう。
(それにしてもやたらこっちを見てくるなあいつ。)
「どうも初めまして。街に入りたいのですが。」
「あんたあの森から出て来たのか?」
「森の手前に小さな店があるでしょう?数日前からあそこに住み始めたんです。何か不味かったですか?」
「いや、あの店は特に所有者がいるわけでは無いんだが…。この門を担当する者に任される仕事の一つに森の手前にある店から人が訪ねた時、ギルド長へ案内するってのがあってな。今初めてその仕事をする時が来たよ。まさか本当に来るとはな。」
門番の案内で街の中央にあるギルドへ向かう。
市役所にような立派な建物に到着すると、案内してくれた門番は早速受付に向かう。受付担当に引き継いだ様だ。
「初めまして。私はこちらの総合ギルドの受付をしているリセと申します。ギルド長が是非ご挨拶したいとのことですが、お時間よろしいでしょうか?」
(なんだか淡白な人だな。事務的というか。)
2階のギルド長室に案内され、扉を開けるとそこには眼鏡かけた小柄な老紳士がいた。髪は白く、オールバック、年老いてはいるが、品と静かな圧を感じる。
(初めて目にするが異種族…ノームかな?)
一時はどうなるかと思ったがこの無事帰ってこれた。
(とりあえず仕事の準備だな。)
炊き立てのご飯、目玉焼き、ブロッコリー、インゲン、そしてマルチビタミン&ミネラルのサプリメント。今日もご機嫌な朝食だ。
ついでに昼の弁当も作る。
ご飯の上に鶏胸肉、ブロッコリー、インゲンを敷き詰める。最高の弁当だ。
相棒の赤いクロスバイクに跨り出発。
(今日も一日頑張りますか。)
昼休憩。昼食後バックに入れておいたポーションを手に取り眺める。淡くやや透き通った赤色をしていて見ていて飽きない。
「センパイ!何ニヤニヤしてるんですか~?」
去年入社した後輩の泉だ。
「へ~。綺麗な小瓶~。香水?じゃなさそうだし。まさか変な薬ですか~?」
冗談混じりに聞いてくる。やたら馴れ馴れしいが別に恋人でも何でもない、ちなみに部署も違う。コイツは誰にでもこんな感じ、所謂陽キャだ。
「ただの栄養ドリンクだよ。」
面倒臭さ全開で応える。
「またまた~。そんな怪しい栄養ドリンクなんて無いでしょ~。ほんとは何なんですか~。教えてくださいよ~。」
「んじゃ。俺は午後の業務の準備に入るから。」
「え~。まだ全然休憩時間じゃないですか~。」
適当に手を振り自分のデスクに戻る。確かに休憩時間だが、とっとと今日の業務を終わらせて帰りたい。俺はいつでも5時ダッシュだ。
「お疲れ様でした~。」
颯爽と会社を出るといつものジムへ。いつも通りストレッチをして身体をほぐし、フリーウエイトエリアへ移動する。
いつも通りバーベルスクワットを始めると違和感を感じる。
(なんかいつもより少しだけ軽く感じる?)
ほんの数kgだけだが間違いない!
まさかモンスターを倒してレベルアップしたとか?嘘だろ?そんなゲームみたいなことが現実に起こるのか?それにしても地味なレベルアップだな!
その後もデッドリフト、ベンチプレスをやってみるとやはり同じだ。
(これが本当なら回復ポーションも本物か?)
確かめるためにBIG3を限界まで追い込む。肩で息をしながらじっと回復ポーションを暫く眺めると、一気に口に流し込む。
(疲労が取れてるっ!本物だよコレ!)
すぐにシャワーで汗を流し、着替えを済ませて。クロスバイクに乗り込む。途中簡単に夕食を済ませ、水分とグラノーラバーを購入し帰宅する。
(今日はレベル上げとポーションの仕入れだ!)
(待ってろグログロ!狩って狩って狩まくってやる!)
ざっと20体は倒しただろうか。始めは何度か傷を負ったものの、ポーションで回復出来るとわかったからには、致命傷はしっかりと避けつつ半ば強引に討伐数を重ねて行った。使用した分を差し引いて手元には10個の体力回復ポーションと5個のMP回復ポーション。
(まだまだ開店するには足りないが、徐々に筋力が上昇してくのがわかる。後半は危なげなく倒すことができる様になってきたな。)
気分転換も兼ねてマーケティングのリサーチに行きたい。ってかあの戦闘狂の殺気に当てられて、精神的な疲労がやばい。
一旦店に戻り、森とは反対方向を見るとそこそこ大きい街が見える。
(思ったよりも森から近い位置にあるんだな。モンスターが森から出たところなんて見たことないし、森に入らなければ周囲は意外と安全なのかもしれないな。)
のんびり歩きながら街に近づいていく。一応1人門番は居るがずいぶん暇そうだ。そもそも門自体もかなり小さいので、この門を通る人はあまりいないのだろう。
(それにしてもやたらこっちを見てくるなあいつ。)
「どうも初めまして。街に入りたいのですが。」
「あんたあの森から出て来たのか?」
「森の手前に小さな店があるでしょう?数日前からあそこに住み始めたんです。何か不味かったですか?」
「いや、あの店は特に所有者がいるわけでは無いんだが…。この門を担当する者に任される仕事の一つに森の手前にある店から人が訪ねた時、ギルド長へ案内するってのがあってな。今初めてその仕事をする時が来たよ。まさか本当に来るとはな。」
門番の案内で街の中央にあるギルドへ向かう。
市役所にような立派な建物に到着すると、案内してくれた門番は早速受付に向かう。受付担当に引き継いだ様だ。
「初めまして。私はこちらの総合ギルドの受付をしているリセと申します。ギルド長が是非ご挨拶したいとのことですが、お時間よろしいでしょうか?」
(なんだか淡白な人だな。事務的というか。)
2階のギルド長室に案内され、扉を開けるとそこには眼鏡かけた小柄な老紳士がいた。髪は白く、オールバック、年老いてはいるが、品と静かな圧を感じる。
(初めて目にするが異種族…ノームかな?)
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