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かえるくんと手作りの
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「陽太、あのさこれ―――」
そう言って綺麗にラッピングされた袋から大事そうに出したのは蛙型の手作りクッキー。
かえるくんの頬は赤く、それが女の子からのプレゼントせいだと思うと――。
何でそれを僕に見せるの?
あぁ…ダメだ。
「―――一緒に食べようぜ?」
大好きだったはずのかえるくんの笑顔。今はその笑顔が辛い。
見たくなくて顔を背けた。
「これ…作ったんだ。上手にはできなかったけど、なかなか味がある顔だろう?にしし」
え?
不揃いのクッキー。確かに味のある顔だ。
優しくて可愛くて、かえるくんと同じ。
「―――かえるくんが作ったの…?」
「そうだぜ?似合わないとか言うなよ?最近陽太元気ないから母ちゃんに教わって作ってみた。ほら、口開けてみ?」
かえるくんは蛙型のクッキーを呆けたままの僕の口の中に放り込んだ。
指に着いたクッキーをペロリと舐めるかえるくん。
ドキドキと心臓が煩い。
「――うまい、か?」
「うん…うん…おいし……」
嬉しくてうれしくて泣いてしまいそうになるのをぐっと堪えてクッキーをかみ砕く。サク…サク……と口の中に広がるクッキーの甘くて優しい味。
かえるくん好き、好きだよ。
どうしよう。好きが止まらない。
かえるくんの言動一つで僕は幸せにもなるし死にたいくらい悲しくもなる。
こんなに好きになっちゃって―――どうしたらいいの…?
そう言って綺麗にラッピングされた袋から大事そうに出したのは蛙型の手作りクッキー。
かえるくんの頬は赤く、それが女の子からのプレゼントせいだと思うと――。
何でそれを僕に見せるの?
あぁ…ダメだ。
「―――一緒に食べようぜ?」
大好きだったはずのかえるくんの笑顔。今はその笑顔が辛い。
見たくなくて顔を背けた。
「これ…作ったんだ。上手にはできなかったけど、なかなか味がある顔だろう?にしし」
え?
不揃いのクッキー。確かに味のある顔だ。
優しくて可愛くて、かえるくんと同じ。
「―――かえるくんが作ったの…?」
「そうだぜ?似合わないとか言うなよ?最近陽太元気ないから母ちゃんに教わって作ってみた。ほら、口開けてみ?」
かえるくんは蛙型のクッキーを呆けたままの僕の口の中に放り込んだ。
指に着いたクッキーをペロリと舐めるかえるくん。
ドキドキと心臓が煩い。
「――うまい、か?」
「うん…うん…おいし……」
嬉しくてうれしくて泣いてしまいそうになるのをぐっと堪えてクッキーをかみ砕く。サク…サク……と口の中に広がるクッキーの甘くて優しい味。
かえるくん好き、好きだよ。
どうしよう。好きが止まらない。
かえるくんの言動一つで僕は幸せにもなるし死にたいくらい悲しくもなる。
こんなに好きになっちゃって―――どうしたらいいの…?
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