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帰り道に落ちる哀。
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帰り道。
少し汗臭くなった自分の体は思うように動かない。まるでブリキのおもちゃのようだった。
喉の乾きを潤すため途中、自動販売機によった。
無駄に明るく、目を細めた。
「何もないじゃん…」
買える値段のものがないため肩を落として、帰り路につく。
影がより一層濃く感じたのはきっと自動販売機のせいだろう。
「はぁ…。」
大きなため息が漏れる。
思い出したくもないことを思い出したのだ。
それはまだまだ先の話だと思っているのにも関わらず。
まだ2年生になったばかりだがもう進学のことを考えなくてはいけなかった。
面倒くさく、でももう進学先は決まっている。
国際インターナショナル・スクール。
様々な語源を専攻にする大きな大学だ。
私の夢を思い出し、そして急に悲しくなった。
私の夢はCA.いわゆるキャビンアテンダント。
人と接することを売りとする仕事だった。
しかし私は人と接することが年々苦手になっていた。と言うより、人と接しようとしなくなっていった。
だから親しくならないようにずっと敬語で喋っていた。確かにCAは人に向かって敬語だが、この敬語とあの敬語は主旨が違う。
少しずつそれていっていた夢への道はここできっぱりと別れてしまった事をこのときの私は思いもしなかった。
少し汗臭くなった自分の体は思うように動かない。まるでブリキのおもちゃのようだった。
喉の乾きを潤すため途中、自動販売機によった。
無駄に明るく、目を細めた。
「何もないじゃん…」
買える値段のものがないため肩を落として、帰り路につく。
影がより一層濃く感じたのはきっと自動販売機のせいだろう。
「はぁ…。」
大きなため息が漏れる。
思い出したくもないことを思い出したのだ。
それはまだまだ先の話だと思っているのにも関わらず。
まだ2年生になったばかりだがもう進学のことを考えなくてはいけなかった。
面倒くさく、でももう進学先は決まっている。
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だから親しくならないようにずっと敬語で喋っていた。確かにCAは人に向かって敬語だが、この敬語とあの敬語は主旨が違う。
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