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一年生
使い魔召喚
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ここは競技場。
だだっ広いけど閉鎖的なこの空間は、ひとりでいたらきっとホームシックになるだろう。
中心に先生が書いた魔法陣が大きく見える。そこにはロウソクが一本浮いていた。
「先ほどと同じように一列に並び、使い魔を召喚しろ。使い魔になった子は自由自在に体の大きさを変えることができ、訓練次第では使い魔も魔法を使うことができる。そして人間と意思疎通ができるようになり、言葉が話せるぞ。あのロウソクの前まで行き片手を突き出して“イキエス・キイシス”と唱えることを忘れずにな」
最初は赤茶色の髪のご令嬢だ。カーラだったっけ。
彼女がロウソクに手をかざす。
「使い魔召喚!」
一番手だからか、彼女の声は固かった。
ロウソクの火が燃え上がる。
ボンッと音を立て、白い煙を出した。
その煙が薄れる頃には、なにやら影が見える。
みんなが緊張からゴクリと喉を鳴らす。
そして煙が完全になくなったときーー。
「にゃーん」
白い猫が自分の手を舐めていた。
「「「・・・・・・」」」
もうホントに1カメニカメ三カメができるぐらいの時間が空く。
「「「かっわいいー!!!!」」」
貴族女子が叫んだ。(多分全員)
「耳がっ、耳が潰れるっ」
リリーが自分の耳を両手で守りつつ悶絶していた。
男子もある意味悶絶していた。
そして私も悶絶していた。
女子の叫び声・・・・・・キツすぎるヨ・・・・・・新手の地獄カナ・・・・・・。
「わあっ・・・・・・可愛い・・・・・・!」
そんな声をものともせず、カーラさんが瞳を輝かせる。
その子を抱きしめながら列を離れた。
「テキオドーラだな。大事にしろよ」
「はいっ」
先生が紙になにやら書いている。
チラッと盗みみればどの生徒がどの使い魔を出したかを記録していた。
今回は私たちも前の方で並んだから、順番は早い。
あとニ人だ。
よく見ると王子とフィンさんが前に並んでいる。
このニ人はどんな使い魔を出すのだろう。
前の子も使い魔を召喚した。馬だった。
次は王子。
「「「ガイル王子~っ頑張ってくださいませー!」」」
女の子の大合唱。
大きすぎるエールに、王子は後ろ姿でも分かるぐらいビクッとなっていた。
「使い魔召喚」
白い煙が上がる。
途端に煙が噴き上がった。
翼がはためく音がする。煙が私たちの体に当たる。
髪が風でバサバサとなびいた。リリーがせっかく梳かしてくれたのに・・・・・・。
「キュウウウウウウウ」
鳥の鳴く甲高い声がする。
影でしかわからないが、なかなか大きい。
そのまま影は上の方に飛び立った。
みんながあっけに取られて見ると、青色の大きい鳥が翼を動かし空中にとどまっている。
翼の先端と尾羽が紫の炎に包まれていた。
これはなんて動物だろう。
先生を見れば、先生は感心したようにアゴに手を当てていた。
「ほお、これはフェニックスだな」
フェニックス。いわずと知れた不死の鳥。
「王子の家紋もフェニックスだし、ピッタリじゃないか」
「はい」
王子が腕を出すと、フェニックスはその腕にゆっくり留まった。
目が星のようで可愛らしい。
女の子か男の子か分からないが、美人な鳥だ。
次はフィンさん。
王子のときと同じぐらいの歓声が湧き上がる。
それに笑顔で手を振りかえしているものだから、また黄色い声が甲高く上がったのは言うまでもない。
私たちの鼓膜が破れ、耳を押さえてもんどりうったのも、言うまでもない。
「使い魔召喚」
煙が上がり、真っ黒なオオカミが姿を見せた。
切長の瞳が光る。
「これはゲヤンデ・ロックス。マグマの孤島に生息している火型の動物だ」
背の高いフィンさんも影に隠れるくらい大きい。
カッコいいな。
「次私だ」
リリーが前に進む。
ふうと息を吐いた後、ロウソクに手をかざした。
「使い魔召喚」
白い煙の中に、他の子たちの使い魔よりも小さな陰が見えた。
ネコぐらいの大きさの胴体に、短いあしとふさふさした長い尾を持っている子
怖いのか緊張しているのか、ここはどこだ?というような顔で首を回している。
リリーはその子に近寄って手を下から伸ばした。
クンクンと鼻を寄せてリリーの手の匂いを嗅いでいる動物。
頭をなでると反抗はしなかった。
リリーが優しく抱き上げる。
「その動物はノルカ・ナーリッス。北の方に住んでいる、別名『氷の妖精』。泳ぎが上手いぞ」
白菫色の毛並みがリリーの髪に映えている。
瞳の色も不思議な色で、本当に妖精のようだ。
リリーとすれ違う際に頑張ってとエールをもらった。よし、頑張ろう。
「使い魔召喚!」
私の手からロウソクの炎に魔力が注がれる感触がする。炎が虹色にきらめいた。
そのまま音を立て。白いヤマネコが現れる。
ヤマネコはそのまま私に近づいてきてクーンと頬に顔をすり寄せてきた。フワフワした毛並みが気持ち良い。
「リンクスだな。寒い地方の動物で、運動能力が高い。人懐っこいぞ」
へえ、そうなんだ。
ぺっと舌を出すこの子の口には骨まで噛み砕きそうな立派な歯。
私の匂いを嗅いでいる。なんて可愛いの。
リンクスを連れて、私もリリーたちのところへ向かった。
○○○○○○○○○○
「はじめましてーこんにちは」
「こんにちは。主様」
召喚したそれぞれの使い魔と軽く自己紹介をする。
この子の白い毛並みから白いという意味のビアンカと名付けた。
ビアンカによれば、彼女の種族は走ればたちまち地面は凍り、身体を氷柱化することができるらしい。
北の方に住んでいて、リリーの使い魔と同じところとも言っていた。詳しいところは違うらしいけど。
「これからよろしくね」
「はい」
アゴの下辺りを撫でたらもっとしろと言うかのように頭を押し付けてきた。やばいめちゃくちゃ可愛い。
リリーの様子はどうだと視線を上げると、リリーは長い胴体に手を滑らせていた。
触り心地がよさそう。
私の視線に気づいたリリーがこちらに来てくれた。使い魔同士あいさつをちゃっと済ませる。
「リリー名前決めた?」
「まだ。そっちは?」
「ビアンカにしたよ」
「へ~いい名前~」
よかったねぇとビアンカの頭を撫でるリリー。おーい、使い魔ちゃんがジェラってるぞー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは。台風で外がゴウゴウしてるなか投稿してます桜井あこです。
やっと使い魔召喚までたどり着けました・・・・・・。
使い魔は実際の動物をモチーフにして考えたり、ケルピーとかちゃんと名前があるものを使っていたりします。
今回の子はフェニックス以外オリジナルですかね。今後も増やしていきたいです(๑•̀ㅂ•́)و
だだっ広いけど閉鎖的なこの空間は、ひとりでいたらきっとホームシックになるだろう。
中心に先生が書いた魔法陣が大きく見える。そこにはロウソクが一本浮いていた。
「先ほどと同じように一列に並び、使い魔を召喚しろ。使い魔になった子は自由自在に体の大きさを変えることができ、訓練次第では使い魔も魔法を使うことができる。そして人間と意思疎通ができるようになり、言葉が話せるぞ。あのロウソクの前まで行き片手を突き出して“イキエス・キイシス”と唱えることを忘れずにな」
最初は赤茶色の髪のご令嬢だ。カーラだったっけ。
彼女がロウソクに手をかざす。
「使い魔召喚!」
一番手だからか、彼女の声は固かった。
ロウソクの火が燃え上がる。
ボンッと音を立て、白い煙を出した。
その煙が薄れる頃には、なにやら影が見える。
みんなが緊張からゴクリと喉を鳴らす。
そして煙が完全になくなったときーー。
「にゃーん」
白い猫が自分の手を舐めていた。
「「「・・・・・・」」」
もうホントに1カメニカメ三カメができるぐらいの時間が空く。
「「「かっわいいー!!!!」」」
貴族女子が叫んだ。(多分全員)
「耳がっ、耳が潰れるっ」
リリーが自分の耳を両手で守りつつ悶絶していた。
男子もある意味悶絶していた。
そして私も悶絶していた。
女子の叫び声・・・・・・キツすぎるヨ・・・・・・新手の地獄カナ・・・・・・。
「わあっ・・・・・・可愛い・・・・・・!」
そんな声をものともせず、カーラさんが瞳を輝かせる。
その子を抱きしめながら列を離れた。
「テキオドーラだな。大事にしろよ」
「はいっ」
先生が紙になにやら書いている。
チラッと盗みみればどの生徒がどの使い魔を出したかを記録していた。
今回は私たちも前の方で並んだから、順番は早い。
あとニ人だ。
よく見ると王子とフィンさんが前に並んでいる。
このニ人はどんな使い魔を出すのだろう。
前の子も使い魔を召喚した。馬だった。
次は王子。
「「「ガイル王子~っ頑張ってくださいませー!」」」
女の子の大合唱。
大きすぎるエールに、王子は後ろ姿でも分かるぐらいビクッとなっていた。
「使い魔召喚」
白い煙が上がる。
途端に煙が噴き上がった。
翼がはためく音がする。煙が私たちの体に当たる。
髪が風でバサバサとなびいた。リリーがせっかく梳かしてくれたのに・・・・・・。
「キュウウウウウウウ」
鳥の鳴く甲高い声がする。
影でしかわからないが、なかなか大きい。
そのまま影は上の方に飛び立った。
みんながあっけに取られて見ると、青色の大きい鳥が翼を動かし空中にとどまっている。
翼の先端と尾羽が紫の炎に包まれていた。
これはなんて動物だろう。
先生を見れば、先生は感心したようにアゴに手を当てていた。
「ほお、これはフェニックスだな」
フェニックス。いわずと知れた不死の鳥。
「王子の家紋もフェニックスだし、ピッタリじゃないか」
「はい」
王子が腕を出すと、フェニックスはその腕にゆっくり留まった。
目が星のようで可愛らしい。
女の子か男の子か分からないが、美人な鳥だ。
次はフィンさん。
王子のときと同じぐらいの歓声が湧き上がる。
それに笑顔で手を振りかえしているものだから、また黄色い声が甲高く上がったのは言うまでもない。
私たちの鼓膜が破れ、耳を押さえてもんどりうったのも、言うまでもない。
「使い魔召喚」
煙が上がり、真っ黒なオオカミが姿を見せた。
切長の瞳が光る。
「これはゲヤンデ・ロックス。マグマの孤島に生息している火型の動物だ」
背の高いフィンさんも影に隠れるくらい大きい。
カッコいいな。
「次私だ」
リリーが前に進む。
ふうと息を吐いた後、ロウソクに手をかざした。
「使い魔召喚」
白い煙の中に、他の子たちの使い魔よりも小さな陰が見えた。
ネコぐらいの大きさの胴体に、短いあしとふさふさした長い尾を持っている子
怖いのか緊張しているのか、ここはどこだ?というような顔で首を回している。
リリーはその子に近寄って手を下から伸ばした。
クンクンと鼻を寄せてリリーの手の匂いを嗅いでいる動物。
頭をなでると反抗はしなかった。
リリーが優しく抱き上げる。
「その動物はノルカ・ナーリッス。北の方に住んでいる、別名『氷の妖精』。泳ぎが上手いぞ」
白菫色の毛並みがリリーの髪に映えている。
瞳の色も不思議な色で、本当に妖精のようだ。
リリーとすれ違う際に頑張ってとエールをもらった。よし、頑張ろう。
「使い魔召喚!」
私の手からロウソクの炎に魔力が注がれる感触がする。炎が虹色にきらめいた。
そのまま音を立て。白いヤマネコが現れる。
ヤマネコはそのまま私に近づいてきてクーンと頬に顔をすり寄せてきた。フワフワした毛並みが気持ち良い。
「リンクスだな。寒い地方の動物で、運動能力が高い。人懐っこいぞ」
へえ、そうなんだ。
ぺっと舌を出すこの子の口には骨まで噛み砕きそうな立派な歯。
私の匂いを嗅いでいる。なんて可愛いの。
リンクスを連れて、私もリリーたちのところへ向かった。
○○○○○○○○○○
「はじめましてーこんにちは」
「こんにちは。主様」
召喚したそれぞれの使い魔と軽く自己紹介をする。
この子の白い毛並みから白いという意味のビアンカと名付けた。
ビアンカによれば、彼女の種族は走ればたちまち地面は凍り、身体を氷柱化することができるらしい。
北の方に住んでいて、リリーの使い魔と同じところとも言っていた。詳しいところは違うらしいけど。
「これからよろしくね」
「はい」
アゴの下辺りを撫でたらもっとしろと言うかのように頭を押し付けてきた。やばいめちゃくちゃ可愛い。
リリーの様子はどうだと視線を上げると、リリーは長い胴体に手を滑らせていた。
触り心地がよさそう。
私の視線に気づいたリリーがこちらに来てくれた。使い魔同士あいさつをちゃっと済ませる。
「リリー名前決めた?」
「まだ。そっちは?」
「ビアンカにしたよ」
「へ~いい名前~」
よかったねぇとビアンカの頭を撫でるリリー。おーい、使い魔ちゃんがジェラってるぞー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは。台風で外がゴウゴウしてるなか投稿してます桜井あこです。
やっと使い魔召喚までたどり着けました・・・・・・。
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