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序章 異世界の体と転生

媒体と親友2

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《アルス視点》

「「アルス様~」」

「ギース、ミア!?ライガが、治療を……お願いです。彼を……助けてください。」


「アルス様 一体何があったのですか?」

「ギース、そんな事よりライガ様の治療が先ですわ、周辺の警戒をお願いします。」

「わ、わかった…」

「アルス様こちらに、私から離れないでください。」

(ライガ……俺が今日は奥に行こうと言ったばっかりに … )

(絶対死なせねぇ、俺の命に変えても!)

「我望むは  癒しの光  我が魔力をもって  今ここに 癒しの光を《ヒール》」

「アルス様、治癒の魔法出血は止めたものの、このままでは危険です。1度王宮の方へ戻りましょう。」

「ミア…なんとか……できないのですか?」

「申し訳ありません。
私は中級治癒魔法までしか使えないので、この場での治療はこれが限界です。ですが宮廷治癒魔導師なら、上級治癒魔法なら助かる可能性は有ります。」

「わかりました。」

「すぐに戻りますよ、まだお礼も言ってないのですから。」

「「了解」」


その後ミアとギースによって王宮の治療室に運ばれた。
その後、ライガは宮廷治癒魔導師の上級治癒魔法により、一命は取り止めたものの、意識不明のままであった。

(クソッ 俺がもっと強ければ、いやあいつが目を覚ましたらまた外に行くはずだ。今度は俺が守ってやる)

「ギース、ミア…明日からの訓練は今までの三倍だ。ライガが目覚めるまで、一切 手加減無用だ」
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